綾「あのね、親が旅行へ行ってて明日の昼まで帰って来ないの。」
忍「じゃあ今日は1人でお留守番ですね?」
陽子「夜ご飯自分で作るんだ!凄え!」
綾「あ、うん、それでね・・・」
圭太「何だ何だ?」
カレン「てっきり寒くなったデス!」
忍「マフラー欲しいですね。」
陽子「あ!本屋寄って良い?」
アリス「良いよ。」
浩輔「そうだ!好きな漫画の新巻が出たんだ。」
圭太は綾の相手をするが、他の皆は興味無さそうに会話した。綾は泣きながら陽子の袖を握る。
陽子「心細いならそう言えよ!!」
その後皆は綾の家でお泊まり会をする事となった。忍はアリスを待ってる。
勇「あれ?何処か行くの?」
忍「綾ちゃん家でお泊まり会をするんです。アリスー、用意出来ましたか?行きますよ?」
アリス「うん!」
用意出来たアリスが部屋から出ようとするが、荷物がデカ過ぎて出られない。荷物の中を確認する。
勇「いらない物ばっかり。」
国語辞典が出て来た。他にもうさぎのぬいぐるみも出て来た。
勇「国語辞典なんて必要ないでしょ?」
アリス「わ〜ん!私のバイブルが〜!!」
その後荷物を整理して綾の家へ向かう。
忍「カレンのお家に寄って、一緒に綾ちゃん家に行きましょ。住所だとこの辺ですが・・・あ!このマンションですね!」
大きなマンションを発見した。
忍「え〜っと何号室でしょうか?」
アリス「全部だよ。」
忍「え?」
アリス「全部がカレンのお家だよ?」
何とこのマンション自体がカレンの自宅だと言う。丁度カレンが来た。
カレン「お待たせデ〜ス!」
忍はただ唖然としていた。
その頃圭太は部屋で準備をしていた。
圭太「これでOKだな。」
準備完了して出発する。
圭太「じゃあ母さん、行って来るね。」
圭太の母「行ってらっしゃい!楽しんで来てね!」
同じ頃浩輔も準備が出来て出発する。
湊「浩輔、気を付けてね。」
浩輔「OK姉ちゃん。行って来るー。」
その頃綾は、家の外で皆を待っていた。そこに忍とアリスとカレンを見付けた。
綾「いらっしゃい!待ってたわ!」
忍「お邪魔します〜。」
綾は3人を家に招き入れる。
忍「陽子ちゃんと圭太君と浩輔君は?」
綾「まだ来てないの。寒かったでしょ?中に入って。」
するとカレンが綾の左手を握る。
カレン「手、冷たいデス・・・」
綾「あ!!」
忍「もしかしてずっと外で待ってたんですか!?」
綾「来るのが遅くて、心配して・・・・なんかいないんだからね!!」
素直に言えない綾。
その後圭太と浩輔も来た。そしてようやく陽子が来た。
陽子「お待たせ〜!ごめんごめん、コンビニ混んでた。」
カレン「お菓子!!」
アリス「わ〜い!」
忍「私達もさっき来たばかりですよ。」
アリス「綾のお部屋可愛いね!」
綾「そ、そう?あ!カレンそこはダメ!!」
タンスを開けるカレン。
カレン「ヘソクリ?」
綾「じゃなくて、えっと・・・」
陽子「そこは下着が入ってるんだよ?」
綾「はっ!どうして知ってるの!?」
陽子「え?何となくそうかなって・・・」
綾「透視ね!!」
陽子「いや・・・」
浩輔「俺も透視能力欲しいな〜。綾の中も透視出来る程に〜。」
圭太「バカか。」
台所に移動し、夕飯を作る事に。
綾「晩ご飯作るわね。」
忍「私達も手伝います。」
アリス「私も〜!」
カレン「ガッテンダーデス!」
圭太「俺も手伝うぜ。」
浩輔「俺も俺も!」
陽子「何作るの?」
綾「えっと、肉じゃがと・・・」
忍「あ!何か忘れてる気が・・・」
アリスとカレンと忍がエプロンを着けた。
そして調理開始。炊飯器でお米を炊く。
綾「さてと。」
鍋にはジャガイモと人参を入れて沸騰させる。
陽子「味付けどうすんの?」
綾「まず醤油大さじ2杯入れて。」
陽子「よし来た!」
醤油をドバドバ投入する。
綾「あ!ちゃんと計って!!」
陽子「え?良いんだよこんなのは目分量で。」
綾「私がやるから!」
醤油を取り上げる。
綾「もう!陽子の長所は「大らかな所」だけど、短所は「大雑把」だわ!」
陽子「褒めてるのか!?貶してるのか!?」
テーブルにボールを置く。
綾「この中に卵割ってくれる?」
カレン「OK!そう言えば、この間、頭で割っている人見たデス。」
アリス「あ!私も見た事ある!」
忍「アリス、カレン、卵割れましたか?」
だがアリスとカレンは頭で割ってしまって黄身と白身が頭に乗って「ぐちゃっ」となってしまった。
忍「きゃああああ!!」
陽子「頭で割るのは生卵じゃなくてゆで卵だ。」
浩輔「俺も試したがぐちゃってなってしまったな。」
陽子「そりゃそうだろ。」
綾が2人にバスタオルを渡した。
綾「2人共、お風呂沸いてるから入って。」
カレン「私バブルバスが良いデス!」
綾「泡?ごめんなさいそう言うのは無いの。あ!入浴剤ならあるわ。」
タンスから入浴剤を出す。
綾「お花の香りとか、どれが良い?」
アリス「私檜風呂が良いな〜。本物の奴。」
綾「それもちょっと・・・無理ね。」
その頃圭太は卵を片手で割ってボールに入れて掻き混ぜる。
陽子「圭太は本当に上手いもんだな。」
圭太「昔から母さんの手伝いをしてるんだ。それに料理出来る人は得だからな。」
アリスとカレンの風呂を忍が想像する。
忍「金髪少女のお風呂って、凄く芸術的・・・」
圭太・陽子「何処だよ!?」
風呂から上がったアリスとカレン。カレンがドライヤーでアリスの髪を乾かす。
カレン「あ!トリートメントがありマス!アヤヤのデスかね?ちょっとだけお借りシマス!サラサラデス!」
トリートメントをアリスの髪に吹き掛ける。
アリス「冷たっ!」
カレン「あ、これ育毛剤デシタ。」
吹き掛けたのは育毛剤だった。
アリス「酷い!わざとでしょ!?」
カレン「違うデス!漢字だから分からなかったデス!!」
アリス「も〜!む〜!」
そして夕飯が出来上がった。肉じゃがにサラダ。そして茹でた蟹が今日のメニュー。
全員「いただきまーす!」
夕飯を嬉しそうに食べる。
忍・アリス・陽子・カレン「美味しいー!」
圭太・浩輔「美味ええ!!」
綾「良かった。」
ホッとしたかのように胸を撫で下ろす。
その後夕飯を完食した。
全員「ご馳走様!」
綾「お粗末様でした!」
浩輔「食った食った〜。」
圭太「久々の満腹だ〜。」
アリス「そう言えばシノ、さっき何か大事な事を忘れてる気がするって言ってたけど、思い出した?」
忍「それがまだ・・・あ!そうです!思い出しました!お母さんが夕食のおかずに肉じゃが作ってくれたんでした!どうぞ!」
綾「タイミング悪い!」
圭太「献立がダブったなおい!」
浩輔「まあ食おうぜ?俺また腹減った。」
圭太「消化早!!」
その後全員は綾の部屋に集まった。
綾「皆、今日は泊まりに来てくれてありがとう。皆のお陰で楽しかった。きっと1人だったら、夜も眠れなかったと思う!」
圭太「そうか。」
アリス『きゃーー!!』
陽子『アハハハ!』
だが部屋に居るのは綾と圭太の2人だけだった。他の皆は隣の部屋で怪談話をしてた。
カレン『怖い〜!』
圭太「彼奴ら、綾に相手する気無さ過ぎだろ?」
怒った綾と圭太が隣の部屋に入る。
綾「どうして皆怖い話なんか好きなのよ!?」
圭太「お前ら綾の気持ち分かってのか!?」
陽子「あれ?やっぱり仲間に入る?怖い話大会?」
圭太「いやそう言う事じゃなくてな・・・」
綾「入る!!」
圭太「ええ!?」
翌朝、アリスとカレンが目を覚ました。
アリス「おはよう・・・」
カレン「おはようゴジャイマス・・・」
綾「おはよう。」
忍「おはようございます。」
圭太「おはようさん。」
既に綾と忍と圭太が起きて朝食の準備をしていた。
綾「朝食の支度出来てるわよ。」
カレン「Oh!!美味しそうデス!」
アリス「わーい!卵焼きだー!」
そこに陽子と浩輔が起きてリビングに来た。まだ眠気が完全に抜けてない模様。
陽子「おはよう・・・」
浩輔「おっは・・・」
綾「おはよう。(あ!寝癖が・・・)」
陽子の寝癖を直そうとするが、逆に陽子が綾の頭を押さえた。
綾(なっ!!)
陽子の手を払い退ける。
綾「何!?」
陽子「何って、寝癖凄いんだけど・・・」
綾の方が陽子より寝癖が凄かった。
浩輔「zzz・・・」
圭太「起きろ寝坊助野郎。」
立ったまま寝てる浩輔を圭太がパンチで覚ます。
浩輔「フガッ!?」
後日、アリスが烏丸先生に質問する。
アリス「先生、早口言葉言える?」
烏丸先生「なまみゅぎなまごめにゃまたま・・・あ!」
アリス「やっぱり、英語に慣れてる人には言い辛いんだよ。」
カレン「先生外国人デス?」
烏丸先生「ガ〜ンッ!!」
外国人扱いされてショックしてしまった。その後も烏丸先生は早口言葉の練習をするが上手く出来ない。
綾「先生、ここの発音教えて欲しいんですけど・・・」
烏丸先生「先生に早口言葉のコツ教えて欲しいんですけど!」
綾「え!?」
烏丸先生「小路さ〜ん!!」
その頃カレンは忍達と会話していた。
カレン「日本の制服凄く可愛いデス!」
忍「やっぱりセーラー服とか珍しかったりするんですか?」
カレン「学ランデス!黒猫みたいで可愛いデス!」
陽子「学ランは男子の制服だよ?」
圭太「ここに学ランを着てる俺と浩輔が居るけど。」
カレン「え〜?どっちが着ても良いと思うデス。」
浩輔「いやそれはちょっとな。」
カレン「もっと自由に!個性大事!ドーン!」
陽子「十分着崩してるけどな。」
圭太・浩輔「それな。」
翌日、7人で登校してる。
忍「何だか旅行みたいで楽しかったですね。」
アリス「シノがうちに来た時を思い出したよ。」
カレン「今度はうちに来て下サイ!」
この時陽子は綾を気に掛けていた。
忍「はい!カレンのお家行ってみたいです!」
カレン「1人1部屋デスよ?」
浩輔「1人1部屋ってそりゃ凄いな!」
圭太「一人暮らし始めたい時に最適だな。」
その後学校の廊下で綾は溜息していた。
カレン「あれ?アヤヤ?何か悩み事デスか?今日も良い天気デスね!!」
悩んでる綾をカレンが元気付けようとする。
綾「カレンは何時も元気ね。素直でフリーダムで羨ましいわ。」
カレン「Oh!FREEDOM!」
綾「そうよ!良い事思い付いたわ。」
この時綾はある作戦に出た。
綾「カレン!いいえ師匠!私を弟子にして欲しいの!」
カレン「What!?」
綾「初めて会った時からカレンに憧れてたの!カレンみたいになるにはどうしたら良いのかしら!?」
カレン「面白そう!今日は私、アヤヤの師匠デスね!」
綾「宜しくお願いします!」
カレン「ではー。」
するとカレンがユニオンジャックのパーカーを脱ごうとする。
綾「こ、公衆の面前で何を!?」
カレン「ん?」
パーカーを綾に差し出す。
カレン「形から入った方が良いと思って。」
パーカーを綾が着る。
綾「これを着てもカレンにはなれないわ。」
カレン「デスよね〜、じゃあまず、喋り方を真似するデス!」
綾「片言?わ、分かったデス・・・」
カレン「ダメデス!もっと流暢に!」
綾「こ、コウデスカ?片言なのに流暢ってどう言う事!?可笑しいわ!」
カレン「気にしちゃ負けデス!次授業中に実践デス!!」
そして英語の授業。
烏丸先生「この問題を、小路さん。」
綾「はい、こ・・・ゴメンナサイ!ワカラナイデス!!」
大声で片言で言い放った。
浩輔「綾どうしたんだ?」
次は理科の授業。フラスコに入ってる液体を細長いフラスコに1粒入れると黒い煙が舞い上がった。
綾「ああ!!」
アリス「綾大丈夫!?」
綾「Oh my god!!」
アリス「お、落ち着いて!!」
圭太「綾の様子が可笑しい。」
浩輔「一体何があったんだ?」
その後、カレンに相談する。
綾「師匠、何かが違う気が・・・」
カレン「NoNo!良い感じデスよ!」
陽子「綾ー!」
綾「陽子!」
すると綾がカレンを押して陽子から遠去かる。
カレン「鬼ごっこデスか?」
綾「別に逃げてる訳じゃ・・・」
陽子「あれ・・・?」
次は体育の授業。体育館でA組とB組の合同授業。バレーでカレンが綾と組んでる。
カレン「アヤヤー!行きマスよー!」
ボールを上に上げて。
カレン「ソォイッ!!」
勢い良くスパイクする。これには綾もビビる。
綾「カレン・・・もう少し優しく・・・」
カレン「ダメデス。今日の私はアヤヤの師匠、鬼コーチカレンと呼ぶのデス!!」
綾「師匠じゃなくて!?」
師匠から鬼コーチへレベルアップした。この時陽子は綾を心配そうな顔で見てた。
忍「陽子ちゃん!今日は綾ちゃんと組まないのですか?」
陽子「うん、何か今日は避けられてる気がするんだよね・・・」
アリス「気のせいだよ。」
忍「では私達と一緒やりましょう!」
陽子「円陣バレーだな!」
アリス「蹴鞠だよ?」
陽子「え?」
アリス「足で蹴るの!とう!」
陽子「よし!私が一から教えてやる!」
一方圭太と浩輔はバレーしながら会話してた。
浩輔「なあ圭太、最近の綾片言が多過ぎる気がするんだけど。」
圭太「俺もお前と同じ事を考えてた。此奴は何か裏がありそうだな。」
その後放課後になり、綾は限界に近付いてる。
綾(慣れない事は疲れるわ・・・)
カレン「じゃあ次は、弓道部へ遊びに行きまショウ!的の真ん中に当てるゲームデス!この間遊ばせて貰ったデス!」
綾「えー!?無理無理!」
圭太「カレンはこの学校のマスコットなのか?」
アリス「カレンはスポーツ系の勝負ごとに強いんだよ?ルール知らないのに上手く出来ちゃったり。」
浩輔「マジかよ・・・隠れた才能持ってやがる・・・」
綾(そんなの真似出来ない・・・カレンって、凄く天才肌なんだわ・・・)
心の中でそう言いながら綾はがっかりした。
綾「や、やっぱり私・・・カレンみたいにはなれない・・・」
カレン「アヤヤは、どうして私になりたいデス?」
綾「それは・・・」
カレン「私もアヤヤの古風な所、憧れてるデスよー?」
綾「え!?」
カレン「やっぱり、何時ものアヤヤが一番デスよ!」
綾「カレン・・・」
カレンは綾に笑顔を見せる。すると綾はカレンを見て泣いてしまった。
カレン「アヤヤ!?」
アリス「どうしたの!?」
忍「綾ちゃん!?」
浩輔「おい綾!?大丈夫か!?」
圭太「悩みなら俺達が乗ってやるよ?」
綾は泣きながら5人に悩みを打ち明ける。
カレン「ヨウコとケンカ?」
綾「うん・・・と言うか、私が酷い事を言ってしまって・・・何時も素直になれなくて、良く悪口を叩いてしまうもん・・・・」
カレン「あらま〜。」
アリス「ツンデレだね。」
カレン「私だったら仲直りするデス!アヤヤ!これが今日最後のMissionデスよ!」
綾「え!?ミッションって!?」
カレン「GO!アヤヤー!」
圭太「綾頑張れ!」
浩輔「応援してるぜー!」
3人から激励を受けた綾は決心してミッションを開始した。
教室に入って陽子を呼ぶ。
綾「陽子!」
陽子「綾。」
綾「は、話があるの!」
陽子「何?」
綾「ノートを買いたいから文房具屋さんに付き合ってくれる?」
陽子「良いよ。」
すると綾はしゃがみ込んで顔を隠した。
綾「違う・・・」
陽子「な、何だ!?」
そしてその後2人は文房具屋に寄る。
陽子「私も新しいノート買おうかな?」
綾「あの、陽子・・・今朝はごめんなさい!」
陽子「え?何が・・・?」
綾「だって・・・」
それは以前、陽子の手を払い退けてしまった事を。
綾「酷い事をして・・・」
陽子「え〜!?そこ!?」
綾「だって・・・」
陽子「いや、本当全然気にしてないからさ。」
綾「そう、なの?」
陽子「な〜んだ、てっきり綾に嫌われたのかと思ってたよ〜。」
綾「え!?違うわ!」
陽子「じゃあ仲直りにお揃いのノートを買お?これとかどう?」
ピンクのラインと花柄が入ったノートを綾に差し出す。
綾(可愛い・・・花柄なんて趣味じゃない癖に・・・陽子ったら・・・カレンだったら・・・)
カレン『Wowヨウコ!可愛い!ありがとデス!!』
綾「陽子!」
陽子「ん?」
綾「あ・・・・ありがとう!!」
すると陽子は微笑んだ。綾も微笑んだ。すると何処からか拍手の音が聞こえた。
綾「え?」
後ろからカレンが拍手をしていた。忍達も見ていた。
綾「きゃー!!」
圭太「ただの友達かと思ってたけど、もっと深い仲だな。」
浩輔「友情ってのは良いもんだよな〜。」
その後ノートを買った2人は5人と一緒に帰る。
忍「じゃあ綾ちゃんは、カレンの真似をしていたのですね?片言可愛かったです!」
カレン「アヤヤはまだまだデス!私が見事にアヤヤのモノマネをしてあげるデス!」
綾「え!?」
カレン「私はコミチアヤ!勉強の事なら何でも掛かれ!デス!」
綾のモノマネをするカレンだが。
陽子「ただのカレンだな・・・」
忍「カレンです!」
アリス「カレンだよ〜。」
圭太「カレンしかない。」
浩輔「紛れもなくカレンだな。」
カレン「Oh no!」
綾のモノマネをしたカレンは自分で笑った。それにつられて皆も笑った。
その夜、綾はノートに何かを書く。
そして翌日、なんと陽子が昨日買ったノートが濡れてしまってる。
圭太「おい陽子!?ノートどうした!?」
陽子「いや〜、昨日お茶溢しちゃってさ〜。」
綾「陽子のバカー!!」
陽子「バカって何だよ!?」
アリス「アヤ、それじゃあ昨日と同じだよ。」
カレン「弟子失格デスね〜。」
浩輔「でも何時もの2人がしっくり来るな。」
圭太「まあそうだな。珍しくお前の考えに異議無い。」
放課後、突然カレンが。
カレン「hide and seekしまショウ!」
陽子「ハイディ?」
綾「えーっと、かくれんぼ?」
カレン「日本に来てから絶対やりたいと思ってたデス!」
陽子「おー!良いね!やろう!」
浩輔「俺もやりたい!」
カレン「OK!範囲は学校内全部デス!」
浩輔「庭でもOK?」
カレン「OKデス!Let`play!!」
全員「ジャーンケーンポン!!」
陽子がパーで他の皆はチョキを出した。
陽子「じゃあ30秒数えるよー!」
教卓に顔を伏せて陽子が数える。
圭太「ん?」
外にある何かを見付けた圭太。
その隙に全員が一斉に隠れる。カレンのロッカーの中に隠れる。
カレン(まさか、スタート地点から動かないとは思いますまいデス!かくれんぼマスターカレンの実力を思い知るが良い!!)
だがしかし。
カレン「わああ!!??」
陽子「はい。カレン見っけ。」
実力終了。
その頃浩輔はA組のクラスの教卓の下に隠れてた。
浩輔「(ここに隠れてれば、陽子に見付かる事はなしと見た。ここで最後まで隠れてやる・・・しまった!鼻がムズムズする・・・)は・・・は・・・ハックション!!」
カレン「コースケ見付けマシター!」
浩輔「あちゃー!見付かっちゃったー!」
その頃綾は図書室に隠れてた。
綾(学校内全部って、隠れる所いくらでもあるわよね。あ!そう言えば小学校の時、私だけ見付けてもらえなくて、気付いたら皆帰ってしまった事が・・・)
昔のトラウマを思い出してしまい、綾が泣いてしまった。するとドアの音が聞こえた。綾はすぐに隠れる。
カレン「悪い子は居ねぇかー!?」
陽子「カレン、その鬼違う。後図書室では静かに。」
浩輔「放課後の図書室って妙に不気味だな。」
綾(カレンに浩輔!?まさかもう見付かったの!?)
陽子「どうやらここには居ないみたいだな。」
カレン「OK。じゃあ他を探しまショウ。」
浩輔「さて皆は何処だ〜?」
綾「(え!?そんな!もっとちゃんと探して!!ああ・・・行ってしまうわ・・・待って・・・)私はここよーーー!!!」
陽子「ええ!?」
カレン「自ら!?」
浩輔「自首した!?」
自分から出てしまった綾。
その後4人で捜索する。
綾「邪魔して悪かったわね・・・」
陽子「何が?」
カレン「次はアリスとシノとケイタデス!」
その頃アリスは美術室に隠れてた。机の上でアリスがお絵描きをしていた。やる事が可愛いアリス。
アリス「はぁ、シノと一緒に隠れてれば良かったなー。ふぁ〜・・・眠い・・・」
欠伸をしてそのままアリスは寝てしまった。
その頃4人は中庭に居た。
陽子「アリスは兎も角、しのは手強いぞ?」
綾「そうなの?」
浩輔「ああ。」
陽子「昔よくかくれんぼしたけど、しのは気配を消す事が出来るんだ。音も無く隠れる様を見て、前世は忍者ではないかと思った程だ。」
浩輔「それに見付けるまで5時間経った事があった。」
綾(そんな真顔で・・・)
すると綾は何かを閃いた。
綾「カレン、そのハンカチ可愛いわね。」
カレン「これデスか?エヘヘ〜。これは私がイギリスで買ったお気に入りデス。」
すると突然忍が何処からか現れた。
浩輔「のわっ!?」
忍「カレン!そのハンカチ触らせて貰って良いですか!?」
陽子「どっから降って来たんだ!?」
浩輔「まあ忍見っけ。」
忍「はっ!」
浩輔「綾ナイス。」
一方廊下では、烏丸先生が歌を歌いながら歩いてた。
烏丸先生「顔から羽が生えて♪あら?美術室のドアが開いて・・・は!!」
美術室で寝てるアリスを見付けたが烏丸先生が驚いた。
烏丸先生「アリスさん!!どうしたの!?これは・・・!」
紙に『シノ♡』と書かれた文字を見付けた。
烏丸先生「ダイイングメッセージ!?」
ダイイングメッセージだと思った。
烏丸先生(ダメよさくら!気が動転してるわ!生徒を信じないでどうするの!?)
犯人は忍だと思ってる。するとアリスが起き上がった。
アリス「先生・・・?」
パニックになった烏丸先生を落ち着かせて事情を話す。
烏丸先生「寝てただけ!?ごめんなさい、先生早とちりしちゃったわ。お詫びに先生も一緒に隠れます。」
アリス(ええ!?実は早く見付けて欲しいとは言えない状況に・・・!!)
その頃5人はアリスと圭太を捜索中。
陽子「居ないなー。」
忍「アリスー。圭太くーん。」
浩輔「そんな飼い犬探すみたいに呼ぶなよ。」
5人は美術室を見付けた。
カレン「ここはまだ探してないデス。アリスは小さいから見付け辛いデスね。」
その言葉を聞いたアリスは怒ってしまった。
烏丸先生「アリスさん落ち着いて。」
忍「あ!!」
すると忍が烏丸先生を見付けた。
忍「烏丸先生!何してるんですかこんな所で!?」
烏丸先生「え?えっと・・・あの・・・(かくれんぼの手助け所か、私が見付かるなんて・・・私ってなんてドジなのかしら・・・)に・・・逃げて・・・アリスさんだけでも逃げてー!!!」
アリス「先生何でバラしちゃうの!?」
そしてアリスを見付けた。残りは圭太1人。
陽子「後は圭太か。」
綾「でも何処探しても居なかったわ。」
浩輔「彼奴本物の忍者になったのか?」
綾「いや、それは違うと思う。」
忍「では、手分けして圭太君を探しましょう。」
その後6人は分かれて圭太を探す事になった。忍とアリスは教室を探す。
忍「圭太くーん。何処ですかー?」
アリス「ケイター。」
その頃綾は自分が隠れた図書室を探索。
綾「圭太ー。何処なのー?」
その頃陽子は廊下全体を隈なく探索。
陽子「圭太ー!居るなら出て来ーい!」
その頃カレンは先程アリスが隠れた美術室の中を探索している。
カレン「ケイター!出て来て下サーイ!」
その頃浩輔は理科室を探索している。
浩輔「おーい圭太ー!何処に居るか返事しろー!うお!?人体模型怖え・・・」
だがしかし、圭太は何処にも居なかった。その後6人が教室に合流した。
アリス「何処にも居ない・・・」
綾「もしかしたら、先に帰ったのかもしれないわね。ん?」
圭太の机の上に手紙があった。
綾「何かしら?」
『校門に怪しい荷物がある。』
綾「怪しい荷物?」
陽子「何だこれ・・・?」
カレン「行ってみるデス!」
6人は校門へ向かう。
カレン「ん?」
するとカレンは門の端っこに不可思議なデカイ段ボールを見付けた。
カレン「あれデスか?」
陽子「何?」
アリス「彼処に段ボールなんてあったのかな?」
綾「怪しい荷物ってあれかしら?」
カレン「開けてみるデス!」
陽子「ちょっと!?」
早速カレンが段ボールのガムテープを剥がした。中に入ってたのは。
圭太「ドキュン!!」
カレン「Noーーー!!」
何と圭太が入ってた。開けられたと同時に立ち上がりカレンに威嚇射撃をして、カレンが尻餅付いた。
アリス「ケイタ!?」
圭太「やっと俺を見付けたか。」
陽子「何でここに?」
圭太「隠れ場所を探してる最中にデカイ段ボールがあったから隠れてたんだ。それで発見されないように門の端っこに待機してたんだ。さっきの手紙は逃げる前に置いたんだ。」
浩輔「でもどうやってガムテープを貼ったんだ?」
圭太「被ったんだ。裏にガムテープ貼ってあったからな。」
浩輔「成る程。」
圭太「あ〜・・・足痺れた・・・」
陽子「ていっ!」
圭太「がはっ!?」
痺れた足を陽子に蹴られ、圭太が痺れた足を抑える。
圭太「がっかっか・・・何しやがる陽子!!」
陽子「見付かり難い場所に隠れたからその罰だぁ!!」
こうしてかくれんぼが終わり、7人で帰る。
忍「それにしても、隠れてる途中で寝ちゃうなんてアリス可愛いですね。」
アリス「だ、だって・・・」
陽子「でも楽しかったなー!」
綾「まあたまには良いわね。」
圭太「今度は何処か隠れようかな?」
浩輔「見付け難い場所はやめてくれよな?」
圭太「屋根とか?」
浩輔「止めとけ!」
カレン「皆喜んでくれて私も嬉しいデス!じゃあ!次は鬼ごっこデス!私を捕まえてごらんデス!」
逃げるカレン。しかし。
陽子「じゃあカレン、また明日〜。」
綾「暗くなる前に帰るのよ?」
カレン「Oh・・・成る程、また明日デスね!」
陽子「な!そう言う意味じゃない!」
忍「アリス、鬼ごっこって英語で何て言うんですか?」
アリス「えっとね、『Tag』って言うんだけど。」
「END」
キャスト
香川圭太:相葉裕樹
白川浩輔:羽多野渉
大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
猪熊陽子:内山夕実
小路綾:種田梨沙
九条カレン:東山奈央
烏丸さくら:佐藤聡美
大宮勇:田村ゆかり
白川湊:川澄綾子
圭太の母:桑谷夏子
綾「怖い話を聞くと眠れなくなるの・・・」
アリス「ぬいぐるみを抱いて寝るとかどう?」
綾「それはちょっと。」
アリス「じゃあ、他に代わりになるものはない?」
綾「ぎゅっ!」
アリス「えっわたし!?」
次回「すてきな七にんぐみ」
烏丸先生「See you next time!」
作者「陽子と綾の会話が微笑ましかったです。」
感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。