HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

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季節が夏なったある日。

カレン「HEY!おはようゴジャイマス!!」

アリス「カレンたら、それわざと言ってるでしょ?」

穂乃花「カレンちゃん、おはようゴジャイマス。」

香奈「ゴジャイマス!」

カレンのクラスメイトの穂乃花と日暮香奈が挨拶した。

アリス「ってA組で流行っちゃってる!?」

カレン「私が流行らせたデス!」

ドヤ顔で自慢した。

アリス「もう、こう言うのは癖になっちゃうんだよ。ゴジャイマスなんて・・・」

そこに烏丸先生が来た。

烏丸先生「おはよう皆〜。」

アリス「あ!先生!おはようゴジャイマス!」

ちゃっかり癖になって言ってしまった。






教室に戻ったアリスは大声で挨拶した。

アリス「皆様!おはようございます!」

綾「おはよう。」

陽子「おっはよー!」

圭太「よっす。」

浩輔「おっす。」

だがアリスはちょっと不機嫌。

綾「どうしたの?」

そこに忍が挨拶した。

忍「おはようございます。アリス。」

感動したアリスは忍に抱き付いてスリスリした。

陽子「何あれ?」

カレン「アリスはゴジャイマス否定派なんデスヨ!」

アリス『美しい日本語〜!』


Episode4「あめときどきあや」

昼休憩。弁当を食べ終えた忍とアリスはほっこりしてる。

 

綾「しの、お誕生日おめでとう。今日でしょ?」

 

忍「はい!ありがとうございます!」

 

今日は忍の誕生日だった。綾は忍にプレゼントを渡した。

 

陽子「マジかぁ、そろそろだと思ってたけど。ほんじゃあ、ジュースあげるよ。」

 

忍「ありがとうございます!」

 

浩輔「俺からはこの子猫のぬいぐるみをプレゼントだぜ!」

 

カバンから子猫のぬいぐるみを取り出した。

 

圭太「早いもんだな。俺はこのイギリスの大全集だ。お前これ欲しがってただろ?」

 

カバンから分厚いイギリス大全集を取り出した。

 

忍「ありがとうございます!」

 

するとアリスが立って、黒板の前に立った。

 

アリス「私、何もあげる物が無いから、歌を歌うよ!」

 

忍「歌を?」

 

アリス「た〜んじょうびあなた〜♪た〜んじょうびあなた〜シノ!た〜んじょうびあなた〜♪た〜んじょうびあなた〜シノ!た〜んじょうびあなた〜♪た〜んじょうびあなた〜シノ!」

 

綾「何の歌?」

 

陽子「和訳だな。」

 

圭太「アリス熱唱してるな。」

 

忍「どうして英語で歌ってくれないんですか!!」

 

浩輔「そっちかよ!!」

 

忍「私って何歳くらいに見えますか?」

 

綾「高校生でしょ?」

 

忍「見た目年齢の話です!」

 

綾「最近まで中学生だったし、14、5歳?」

 

圭太「じゃあ今日で16歳になるのか。」

 

陽子「でも案外30歳って言われても違和感無いかもな!」

 

浩輔「確かにあり得るな。何か落ち着き具合が・・・ってありゃ!?」

 

忍がフラフラしてがっかりしてる。

 

アリス「ヨーコ!コースケ!何て事を!!」

 

膝付いて俯せ状態になった。

 

忍「ダメですアリス、私はやっぱり若さが無いのです・・・」

 

圭太「自虐になってしまった。」

 

アリス「そんな事無いよシノ!」

 

陽子「何だ何だ?」

 

アリス「実は今朝・・・」

 

 

 

 

 

 

それは、朝食を食べてる時の事だった。

 

勇『そう言えば、あんた今日誕生日よね?』

 

忍『はい。』

 

アリス『え?』

 

勇『おめでとう。確か今年で36歳だったわね?』

 

忍『違いますよ!』

 

アリス『シノそうだったの!?』

 

忍『違います!もう酷いですお姉ちゃん・・・』

 

勇『ごめんね。だって忍ったら若さが足りないから。』

 

アリス『教えてくれたらプレゼントしてあげたのに。』

 

忍『私も忘れてました。』

 

勇『プレゼントかぁ、私も忍にピッタリな物をプレゼントするわ。』

 

忍『何ですか?』

 

勇『う〜ん・・・盆栽?』

 

忍『初老じゃないですか!!』

 

 

 

 

 

 

そして現在。忍は涙を流していた。

 

綾「そんな事が。」

 

圭太「姉貴イジるの上手過ぎだろ。」

 

陽子「盆栽は酷いな。」

 

浩輔「確かに。」

 

アリス「でも盆栽って凄く高価なんだよ!羨ましいよ〜!」

 

忍「盆栽なんて貰っても困りますよ・・・」

 

アリス「所で若さが足りないってどう言う意味?」

 

陽子「えっとつまり、老けてるって意味だよ!」

 

忍「老けてないです!!」

 

アリス「私若さ足りてるかな?」

 

陽子「アリスは若いぞ!とても高校生には見えない!!」

 

圭太「陽子お前、アリスを小学生として見てるだけだろ?」

 

浩輔「なあ圭太、俺は若いか?」

 

圭太「俺に質問するな。」

 

綾「喋り方のせいじゃないかしら?シノって誰にでも敬語でしょ?」

 

忍「成る程!ではもう少し崩してから喋ってみます!女子高生っぽく!」

 

 

 

 

敬語から離れて私語で話してみる事に。

 

忍「エッフェル塔の高さって知ってる?324メートルなんだって。うっそーマジで!?みたいな?」

 

綾「何か違う。」

 

陽子「勇姉の方がよっぽど女子高生っぽいぞ?女子高生だけど。」

 

忍「・・・・」

 

陽子「同じ血を引いてるんだから、シノにもモデルの素質あるかも!」

 

忍「ですが、お姉ちゃんは母親似、私は父親似で・・・」

 

浩輔「よっしゃ!だったら写真撮ってみよう!そこに座ってくれ!」

 

忍「はい。」

 

綾が用意した椅子に座る。

 

忍「どっこいしょ。ん?」

 

その瞬間気不味い空気が漂って来た。

 

忍「何か?」

 

陽子「でも、写真撮るなら水着にならないと!」

 

浩輔「グッドアイデア陽子!」

 

圭太・綾「何故!?」

 

陽子「だってグラビアってそうじゃん?」

 

忍「お姉ちゃんはファッションモデルです!水着は着ません!」

 

陽子・浩輔「チッ。」

 

綾「チッ?」

 

圭太「舌打ちすんな。」

 

陽子「身体のラインを見るのが好きなんだよ私は!綾だって脱げば少しは・・・」

 

携帯のカメラを綾に向けた。

 

綾「こ、この!変態!!」

 

陽子「え?何で?」

 

気を取り直して忍の写真を撮る事に。殆ど良い笑顔ばかり。

 

陽子「良い笑顔だ〜。」

 

アリス「うん。」

 

綾「モデルは無理だけどね。」

 

アリス「やっぱり私も何か形に残る物をプレゼントしたいな〜。」

 

忍「良いんですよ気持ちだけで。」

 

アリス「え?」

 

忍「私にとってアリスと一緒に居られる事が最高のプレゼントですよ。」

 

アリス「シノ!」

 

浩輔「良い話だ。」

 

忍「でも、どうしてもと言うなら髪の毛1本欲しいですけど・・・」

 

目をクラクラさせながらアリスに近寄る。

 

アリス「何か怖い!!」

 

圭太「お前呪われるぞ。」

 

 

 

 

 

 

その夜、勇が忍に渡すプレゼントを取り出した。

 

勇「プレゼント買って来たの。」

 

忍「え?良いんですか?ありがとうございます!」

 

早速プレゼントを開ける忍。プレゼントの中身は。

 

忍「スノードーム!」

 

クリスマスツリーのスノードームだった。

 

忍「良いんですか?こんな高そうな物を!」

 

勇「百均よそれ。」

 

忍「良く出来てる!?」

 

勇「はい。アリスにも。」

 

アリス「あ!盆栽!!」

 

盆栽をアリスにプレゼント。

 

勇「置物だけど。」

 

アリス「良いの?私誕生日じゃないのに?」

 

勇「アリスが喜ぶと思って買って来ただけだから。」

 

アリス「イサミ〜ありがとう!」

 

勇「あらあら。」

 

嬉しくなったアリスは勇に抱き付いた。

 

 

 

 

その頃忍は、綾に電話してた。

 

綾「え?アリスを取られた?」

 

忍「お姉ちゃんには敵いません・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日、忍が本を読んでると綾が話し掛けて来た。

 

綾「シノはパソコン持ってる?」

 

忍「お姉ちゃんがノートパソコンを持ってますよ。でもパソコンにはウイルスがあるので私には触らせてもらえないんです。」

 

綾「え?」

 

陽子「アハハ!触ったら感染するのか?何だよそれ?」

 

忍「お姉ちゃんが言ってましたよ?」

 

すると笑ってる陽子が固まった。

 

陽子「ほ・・・本当に・・・?」

 

圭太「おい陽子、本気で思ってるのか?」

 

綾(シノにパソコンを与えたら・・・)

 

 

 

 

パソコンを使ってる忍を想像する。

 

忍『うわぁ!金髪少女の画像!!凄い!私の金髪少女のフォルダが夢と金色でいっぱいに!!』

 

 

 

 

想像を終えた綾。そして忍はアリスとカレンに近寄る。

 

綾(勇さん流石ね。)

 

陽子(扱いを分かってらっしゃる。)

 

浩輔(まさに忍の飼い主だな。)

 

圭太(何の例えだそれ?)

 

 

 

 

 

 

ある休日、アリスとカレンがデパートのベンチに座っていた。

 

アリス「シノ喜んでくれるかな?」

 

カレン「勿論!」

 

すると。

 

女性A「あの子達姉妹かな?」

 

女性B「可愛い!」

 

2人の女性がアリスとカレンを姉妹だと思っていた。

 

アリス「日本では私達よく姉妹に間違われるね。」

 

カレン「きっとアリスがちっちゃいからデスネ!同い年に見えないデス!」

 

アリス「何言ってるの!?お姉ちゃんは私だよ!」

 

カレン「えー?アリスは妹デスよ。」

 

アリス「違うよ!私がお姉ちゃん!」

 

カレン「妹デスよ!」

 

アリス「お姉ちゃん!」

 

カレン「妹!」

 

アリス「お姉ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

後日、アリスは皆に悩みを話した。

 

陽子「多分、誰に聞いてもアリスの方が妹って答えると思うな。」

 

アリス「え!?」

 

綾「そうね、可愛い妹みたいな?」

 

忍「全世界の妹・・・」

 

アリス「全世界の!?」

 

カレン「ほら!妹デス!」

 

圭太「まあアリスの方がカレンより背が低いから、周りはアリスが妹ってそう思ってるんだろ。」

 

アリス「だって、だって昔は、昔は泣きながら私の後ろを付いて来たのに!」

 

 

 

 

それは幼い頃、カレンは何時もアリスに懐いてた。ティータイムの時も、一緒に遊んでる時も何時もアリスに懐いてた。

 

 

 

 

アリス「こんなに大きくなっちゃって!!」

 

カレン「ん?」

 

浩輔「カレンは牛乳飲み過ぎたんじゃないのか?」

 

 

 

 

 

 

その後アリスは図書室へ言って読みたい本を取ろうとするが、背が低くてギリギリ届かない。そこにカレンが来た。

 

カレン「アリス私が。」

 

アリス「いいよ!自分で取れるから!」

 

カレン「だから私が肩を貸すんですよ。」

 

そう言ってアリスを乗せて肩車した。

 

カレン「これで取れマス!」

 

アリス「ちょっと危ない!!」

 

そこに綾が来た。

 

綾「どの本?」

 

アリス「あの、右から3番目の。」

 

綾「ああ、先戻ってて良いわよ。」

 

アリスとカレンが戻った後、綾がアリスが読みたい本を取ろうとするが、ギリギリ届かない。

 

陽子「綾、取れないの?」

 

そこに陽子がタイミングよく来た。

 

綾(あ!肩車フラグ!?)

 

陽子に肩車される自分を想像する。

 

綾「じ、自分で取れるわよ!肩車なんかしなくても!」

 

陽子「肩車?」

 

 

 

 

 

 

その頃アリス達は机で勉強していた。

 

忍「英語では姉も妹シスターって言いますよね?」

 

カレン「そうデス!」

 

アリス「文化の違いかな?あまり年齢も気にしないんだよ。」

 

忍「へぇ〜、でもアリスとカレンだったらやっぱりアリスは妹ですよね?」

 

アリス「もう、何度も言うけど私は姉だよ?」

 

忍「え?でもさっき気にしないって。」

 

アリス「私の方がお姉ちゃんだよ。」

 

圭太「アリスが可笑しくなってる。」

 

カレン「アリス、勉強教えて下サイ。」

 

アリス「良いよ。何の教科?」

 

カレン「英語。」

 

アリス「えー!?」

 

驚いたアリスは大声だしてしまった。

 

浩輔「アリス声が。」

 

アリス「あ!す、すみません・・・」

 

カレンの英語のテストを見る。

 

アリス「19点・・・」

 

圭太「カレンはハーフだろ?何で英語が低いんだ?」

 

カレン「最近日本語に慣れ過ぎて英語が片言なんデスよ。」

 

浩輔「あーあるある。」

 

アリス「カレンったら、折角合ってるのに解答欄ずれて答え書いちゃってるよ。」

 

忍「アリスは頭良いですよねー。この間のテストも100点でしたし。」

 

カレン「アリス凄ーい!」

 

アリス(成績は私の方が上・・・!)

 

突然アリスの顔がダークになった。

 

圭太(アリスがカオスになってる・・・)

 

忍「カレン、私と同じ点数ですね!」

 

カレン「シノ、私と同じ所を間違ってマス!」

 

忍「本当ですね!」

 

アリス「しゅん・・・」

 

忍を取られてアリスがしゅんとした。そこにカレンが耳元で話した。

 

カレン「アリス、あれ何時渡すデス?」

 

アリス「あ、うん!」

 

 

 

 

 

 

その後廊下で、アリスとカレンが忍にプレゼントを渡す。

 

アリス「実はね、昨日シノにプレゼントを買って来たの。」

 

カレン「誕生日プレゼントデス!」

 

忍「えー!?そんな!ありがとうございます!」

 

アリス「私は扇子だよ。」

 

扇子をプレゼントした。

 

忍「うわー!素敵ー!」

 

カレン「私は外国の切手デス!」

 

外国の切手をプレゼント。

 

忍「うわー!カレンどうして欲しい物が分かったんですか!?エスパーみたいです!!」

 

この鬼畜。アリスはガッカリしてしまった。

 

アリス(ずるい、私超能力なんて使えない・・・)

 

忍「は!すみません!舞い上がってしまって!」

 

アリスはプルプル震えてる。

 

忍「アリス?」

 

アリス「シノは、カレンの方が好きなの!?」

 

忍「え!?えっと・・・」

 

遂にアリスは泣いてしまった。他の4人は隠れながら見ていた。

 

綾「え!?」

 

陽子「何だこの修羅場?」

 

圭太「忍、彼奴・・・」

 

浩輔「何だろう、この空気?」

 

そしてアリスとカレンが忍の取り合いをした。だが忍はほっこりしてる。

 

陽子「見ろ!あの顔!」

 

綾「まさに台風の目だわ!」

 

カレン「アリス、朝の事まだ気にしてるデス?私が妹でもOKデスヨ?」

 

アリス「そう言う問題じゃないの!」

 

すると忍が前に出て2人に説教する。

 

忍「2人共!喧嘩はダメですよ!アリスはアリス!カレンはカレンです!皆違って、皆良いんです!」

 

アリスとカレンが忍から放たれた金色のオーラに魅了された。

 

忍「カレンはアリスを追って日本に来たのですし、アリスがカレンが大好きな事も私知ってます!」

 

アリス「シノ・・・あ!」

 

するとアリスは昔を思い出した。カレンがずっと一番の友達で居ようと言ったあの頃を。

 

アリス「(そっか、私2人にやきもち焼いてたんだ。)シノも好きだけど、カレンも同じくらい好き!」

 

カレン「アリス!私もアリス大好き!!シノの事も大大大大大好き!!」

 

アリス「大が多いよ!?」

 

カレン「えー?」

 

忍「喧嘩する程仲良しさんですね。」

 

こうして3人の絆は深く結ばれた。

 

 

 

 

 

 

その後アリスとカレンが廊下を歩いてる。そこに。

 

烏丸先生「アリスさん!カレンさん!」

 

後ろから烏丸先生が走って来た。

 

烏丸先生「何だか2人が一触即発な雰囲気だから癒しのアイテム作ったの!受け取って!」

 

癒しのアイテムは猫耳だった。カレンが猫耳を着けた。

 

カレン「私達、とっくに仲直りしてるデスヨ。」

 

烏丸先生「あら!?」

 

 

 

 

 

 

その後、A組は英語の授業、カレンが穂乃花に言った。

 

カレン「あの、教科書見せて下サイ。」

 

穂乃花「良いよ。」

 

机をくっ付けて教科書を見る。すると穂乃花はカレンの金髪を見た。

 

穂乃花(綺麗な金髪、て言うか近い!外国人のスキンシップって奴かしら?)

 

だがカレンは寝ている。

 

穂乃花「カレンちゃん!?」

 

するとカレンは目を覚ました。

 

カレン(そう言えば、アリスに言いたい事があったデス。授業終わったら良いに行こー。あ!終わるまで覚えてる自信無い!そうだ!メモって置くデス!)

 

するとカレンがまた眠ってしまった。

 

 

 

 

 

 

そして時間が過ぎて英語が終わった。予鈴が鳴ったと同時にカレンが起きた。

 

カレン「終わったデス、アリスの所に行かなきゃ。」

 

メモしたノートを見ると。

 

カレン(のりのつくだに?)

 

 

 

 

 

 

数日後、今日は雨。忍が風邪を引いてしまった。

 

アリス「本当に大丈夫?」

 

忍「お母さんが居ますから、大丈夫です・・・ほら綾ちゃん達を待たせてしまいますよ・・・」

 

アリス「うん、行ってきます。」

 

忍「お隣の松木さんに会ったらちゃんとご挨拶して下さいね。」

 

忍の部屋から出て学校へ向かう。だがアリスはまだ心配していた。

 

 

 

 

 

 

学校に着いたアリス達。

 

綾「そう言えば調子悪そうだったわ。」

 

アリス「本当?休んで看病してあげたかったんだけど。」

 

綾「病院には行ったんでしょ?1日寝れば良くなるわよ。」

 

アリス「で、でででも、学校に居る間もしもの事があったらと思うと!」

 

綾「心配し過ぎよ。」

 

圭太「アリスって心配性なのか?」

 

陽子「綾!どうしよう聞いて!!春が来たーーわっほーい!!!」

 

突然陽子のテンションがMAX状態になってる。

 

綾「どうしたの?熱でもあるの?」

 

浩輔「もしや変な物でも食ったのか!?」

 

陽子「違う!これ見て!」

 

手元に1通の手紙があった。

 

綾「手紙?」

 

陽子「バカ!声がデカイよー!それ下駄箱に入ってた!」

 

綾「それってラブレ・・・」

 

陽子「バカー!声がデカイよー!」

 

圭太「そう言ってる陽子の声がデカイけどな。」

 

カレン「あー!love letter?」

 

陽子「ナイス発音!」

 

アリス「ラブレター!?凄いね陽子!モテモテだね!」

 

カレン「モテモテ?」

 

陽子「エッヘヘー、何か照れるなー!」

 

カレン「(モテモテってどう言う意味デス?えっと、モチモチと同じ種類の言葉デスカ?OH!きっとそうデスネ!)凄いデス陽子!モチモチデスネ!」

 

陽子「それは褒めてるのか?」

 

圭太「カレン、モテモテは非常に人気があると言う意味だ。」

 

カレン「Oh!ケイタ物知りデス!」

 

綾「中見てないでしょ?ラブレターかどうか分からないわよ?」

 

陽子「えー?でも下駄箱だよ?他に手紙で伝える事ってある?」

 

綾「色々あるじゃない!」

 

陽子「例えば?」

 

綾「例えば、そう・・・・・・不幸の手紙とか?」

 

アリス「今すぐその手紙燃やしてーーー!!」

 

綾「例えばの話よ!とにかく中を確認すれば分かる事だわ。」

 

圭太「まあその方が効率良いな。」

 

綾が手紙の中を見ようとするが。

 

アリス「アヤ、ダメだよ!陽子に当てた手紙なんだから勝手に呼んだらダメだよ?」

 

綾「あ!それもそうね、ごめんなさい。」

 

陽子「じゃあ後でこっそり読むよ。」

 

だが綾は手紙を手放さない。

 

陽子「離して欲しいんだけど。」

 

綾(気になる気になる気になる気になる気になる!!)

 

 

 

 

 

 

その後も綾は陽子を観察する。陽子が弁当食べてる時も、職員室から出る時も、自販機で飲み物を買ってる時も。綾は気になってしょうがない。

 

 

 

 

 

 

その後教室で陽子が綾に話した。

 

陽子「何?」

 

綾「何が?」

 

カレン「ラブレター誰から?」

 

そこにカレンが来た。

 

陽子「あー、まだ見てないんだ。」

 

カレン「早く見るデス!」

 

陽子「名前書いてないんだよね。」

 

カレン「女の子からかもデスねー。」

 

浩輔「確かに陽子って女子でも男子でも人気ありそうだよな。」

 

陽子「私にだって女らしい一面はあるよ!この間体育で野球した時、スライディングしたら足捻ったし。」

 

綾「それが何?」

 

陽子「か弱さアピール!」

 

圭太「陽子、か弱い女子がスライディングなんて普通するか?」

 

陽子「うーん、私ももう少しお淑やかにならないとなー。」

 

綾「お淑やかってキャラじゃないでしょ?」

 

陽子「綾はお淑やかで女らしいよなー?」

 

綾「え!?」

 

陽子「よし決めた!私綾っぽく振舞ってみるよ!」

 

圭太「まーた嫌な予感がするな。」

 

すると陽子は髪留めを使ってツインテールにして教科書を読む。圭太は唖然としてる。

 

圭太「陽子、お前・・・・」

 

すると圭太のペンが落ちた。陽子が拾った。

 

陽子「圭太君、シャープペン落としたわよ。」

 

圭太「ああ、すまない・・・」

 

陽子「良いのよ。気にしないで。お互い勉学に励みましょ?ウフフ。」

 

すると綾が陽子に怒鳴った。

 

綾「私そんなんじゃない!!」

 

陽子「ええ?似てると思ったんだけど。」

 

浩輔「どうだ圭太?さっきの陽子は?」

 

圭太「シュール過ぎた。普段の陽子がしっくり来る。」

 

 

 

 

 

 

その後英語の授業でも綾は手紙が気になってる。

 

綾(今の時間まで陽子が手紙を読む素振りは一切無し、一体何時になったら・・・別に陽子がどう返事しようが、私には関係無い。だけど、この気持ちは何なの?)

 

烏丸先生「それじゃあこの問題を小路さん。ん?」

 

だが綾は顔を隠して泣いてた。

 

陽子「え!?」

 

綾「分からない!何も分からないです!!」

 

烏丸先生「どうしたの小路さん!?」

 

 

 

 

 

 

英語が終わって放課後。綾はまだ座っていた。そこに5人が来た。

 

陽子「綾ー帰ろうぜー!」

 

綾「え?手紙は?」

 

陽子「手紙?あー忘れてた。」

 

綾「え!?」

 

浩輔「忘れてたのかよ。」

 

陽子「何か大事な事書いてあるかもしれないし、一応読んだ方が良いか。」

 

遂に綾が気になってる手紙を陽子が見る。すると綾は涙を流した。

 

綾「お、おめでとう!」

 

陽子「何が?何か勘違いしてない?」

 

綾「え?」

 

陽子「手紙は嬉しいけど、最初から断る気でいるよ。」

 

綾「どうして?」

 

陽子「相手が誰であっても、綾の方が好きだからさ!」

 

すると綾は赤面した。

 

綾「とっとと開けなさいよ!」

 

浩輔「凄いな陽子、見事に口説いた。」

 

カレン「何の話してるデス?」

 

陽子「ん?友達って良いなって話。じゃあ読むよー。」

 

手紙に書かれてる内容は。

 

 

 

 

 

 

陽子「『お久し振りです。忍です。イギリスはどうですか?日本の天気は晴れです。アリスは元気で小さいです。ではまた。』を、英語で訳しなさい。」

 

綾「何これ!?」

 

手紙を送った主は忍だった。

 

 

 

 

 

 

陽子は忍に電話する。

 

忍「アリスのご両親とお話したくて、アリスに英訳をお願いしようと手紙に書いておいたのですよ。下駄箱に入れたらラブレターぽいかなって思いまして。」

 

陽子「私の所に入ってたけど。」

 

忍「それはそれは!陽子ちゃんドキドキしちゃいましたか?」

 

陽子「ガッカリしたよ・・・」

 

忍「あれ?」

 

浩輔「期待して損したわ!」

 

手紙の事は解決して6人で帰る。

 

陽子「元気そうだったな。」

 

綾「明日には出て来られると良いわね。」

 

アリス「うん!」

 

カレン「居ないとつまらないデス。」

 

圭太「どうした浩輔?」

 

浩輔「こっそり期待した俺がバカだった・・・」

 

陽子「今日1日シノの悪戯に振り回されたけどなー。」

 

綾「まあ良かったじゃない。よく考えれば陽子にラブレターなんてありえないしねー。」

 

浩輔「まあ言えてるな。」

 

陽子「カチーン!何だって!?」

 

カレン「アヤヤ、ご機嫌デスネー。」

 

アリス「何でだろう?」

 

 

 

 

途中でカレンと別れる。

 

カレン「BYE!」

 

陽子「じゃあねー!」

 

その後陽子と綾と圭太と浩輔がアリスと別れた。

 

アリス「またねー!」

 

家に帰って忍の看病をする。

 

アリス「行きも帰りもちゃんと挨拶出来たよ。」

 

 

 

 

朝、家から出ると松木さんに会った。

 

アリス『お、おはようございます!』

 

そして帰りには、あの犬が吠えてるが、傘を使った。

 

アリス『さよなら!さよならー!』

 

 

 

 

忍「良かったです。1人で平気かなってずっと心配してました。」

 

アリス「うん。大丈夫だったよ。でもやっぱりシノと一緒が良いよ。あ。」

 

途中で忍が寝てしまった。

 

アリス「おやすみ。」

 

後日忍が無事に元気なったとさ。

 

「END」




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

     烏丸さくら:佐藤聡美
       大宮勇:田村ゆかり
     松原穂乃花:諏訪彩花
      日暮香奈:中津真莉子

陽子「コホッコホッ。」

綾「陽子も風邪?」

陽子「んーちょっとね。」

綾「まって、たしか薬が・・・(風邪薬じゃなかったわ)頭は大丈夫?」

陽子「ど、どういう意味だ!!」

次回「おねえちゃんといっしょ」

陽子「See you next tame!まったねー!」

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