HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

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今日の天気は雨。教室でアリスは何かを見て落ち込んでた。

アリス「はぁ〜・・・」

そこに忍が声を掛けて来た。

忍「どうしたんですかアリス?何か元気無いですね。あ!それってイギリスの写真ですか?」

見てたのは、思い出のアルバムだった。

アリス「昨日マムと電話で話したら、懐かしくなって・・・」

忍「マム!?何だか美味しそうな響き!」

綾「お母さんの事でしょ?」

そこに圭太達が来た。

陽子「ホームシックって奴だな。」

忍「そうだったのですかアリス?」

浩輔「マムかぁ、クッキー食いたいな。」

圭太「カントリーマアムかよ。」

忍「あ!分かりました!今日から私がお母さんの代わりですよ。」

綾「え!?」

忍「アリス〜。」

アリス「ポピーは元気にしてるかな?」

陽子「誰?」

綾「犬の名前ね。多分。」

圭太「アリスって犬飼ってんだ。」

アリス「うん。」

忍「ワ、ワンワンワン!」

浩輔「忍、真似せんで良え。」

アリス「ごめんね心配掛けて。」

圭太「大丈夫だ。」

アリス「もう大丈夫。元気出たよ。日本には皆が居るし、毎日楽しいよ。」

忍「アリス、なんてい良い子・・・」

泣いてる忍。

陽子「アルバム見て良い?」

アリス「良いよ。」

アルバムを見る事に。

陽子「この人アリスのお母さん!?」

アリス「そうだよ。」

陽子「凄えぇ綺麗ー!」

アリスの母を見てビックリした陽子。すると陽子はアリスの母の胸を見た。

陽子「アリスは父ちゃん似かな?」

アリス「え?そんな事初めて言われたよー。」

圭太「おい陽子、お前胸を見て悟ったろ?」

陽子「あれバレた?」

忍「ん?この子は誰ですか?」

アルバムの中に幼少期時代のアリスともう1人の女の子が写っていた。

アリス「イギリスに居る友達だよ。」

忍「友達?アリスの?」

アリス「そうだよ。」

忍「フレンド!?」

アリス「イ、イエス。」

突然忍が落ち込んだ。

忍「アリスにイギリスの友達が居たなんて、何かちょっと切ないです・・・」

アリス「何で!?」

圭太「何処がだ!」

陽子「どんな子なの?」

アリス「名前はカレンって言って、パパは日本人で私の日本語の先生なんだよ。」

陽子「へぇ〜。」

浩輔「だからアリスの日本語が流暢なんだな。」

アリス「もし会ったらシノも仲良くなれると思うよ。」

忍「!!・・・アリスの友達の金髪少女・・・」

アリス「ん?」

忍「私も友達になれたら・・・両手に花じゃないですか!」

陽子「あ〜、何時ものしのだ。」






アルバムをアリスに返す。

綾「見せてくれてありがとう。楽しかったわ。」

アリス「今度、皆のアルバムも見せてね。」

浩輔「良いよ。」

綾「嫌よ!」

突然綾が叫んだ。全員が怯えた。

陽子「ちょ、お前どんだけ。」

綾「あ!ご、ごめんなさい、でもだって・・・裸が写ってるんだもの!」

陽子「赤ちゃんの時だろ!!」






放課後になると雨が上がり、夕焼けが広がっていた。

アリス「雨止んでる。」

忍「本当ですね。」

圭太「良いタイミングで止んだな。」

陽子「雨だからナーバスになってのかもな。」

アリス「そうかもね。あ!虹だー!」

空に虹が現れてた。

陽子「おー!」

浩輔「レインボーだ!」

アリス「わーい!」

虹を見たアリスは無邪気にはしゃぎ回る。

圭太「アリス!?」

アリス「あの虹の向こうにイギリスがあるよー!」

綾「詩人ねー。」

忍「長靴〜。」


Episode3「どんなトモダチ出来るかな?」

後日、電車から降りた忍達4人は、駅を出た。

 

圭太「おー来たか。」

 

浩輔「待ってたぜ。」

 

そこで待てった圭太と浩輔と会った。6人で学校へ向かう。

 

綾「最近よく外国人を見掛ける気がする。」

 

忍「アリスが来てから、意識するようになったかもですね。」

 

陽子「そう言や、この間もこの辺りで金髪少女に会ったよ。」

 

浩輔「本当か?」

 

陽子「うん。」

 

忍「え!?その話詳しく聞かせて下さい!」

 

陽子「う〜ん、背はそんな高くはなかったな。ユニオンジャックのパーカーを着てて、サラサラの金髪ヘアー、灰色の瞳、そうそう、丁度こんな感じで。」

 

ベンチに座ってる金髪少女を見せる。

 

綾「て言うかその子本人じゃないの!?」

 

忍「うわ〜!金髪の美少女です!」

 

アリス「え!?カレン!?」

 

カレン「ん?アリス!アリスアリス!!」

 

するとカレンと名乗る少女はアリスに抱き付いた。

 

アリス「カレン!?」

 

忍が2人を抱いてる。

 

カレン「誰?」

 

陽子「しのは関係無いだろ!」

 

圭太「今すぐ離れろ!」

 

 

 

 

 

 

少女は6人に自己紹介する。

 

カレン「九条カレンと申すデス!」

 

少女の名は「九条カレン」。アリスの幼馴染みの少女。

 

綾「あー!写真に写ってたアリスのお友達?」

 

陽子「おー!ハーフって言ってたな!」

 

浩輔「その友達が目の前に!?」

 

アリス「カレン、何で日本に来たの?」

 

カレン「ブーン、ブーン!」

 

飛行機の真似をしてそこらを走り回る。

 

アリス「乗って来た乗り物じゃなくて!」

 

カレン「話せば長い話デス。」

 

 

 

 

 

 

それは、カレンがまだイギリスに居た頃。この時アリスは日本に留学に行ってる。カレンはアリスの家に行ったがアリスは居なかった。

 

カレン『え、アリス居ないデスか?』

 

アリスの母『ごめんね、アリスは日本に留学に行ってるの。』

 

カレン『日本?』

 

 

 

 

その後、日本の本を見て、父親に質問した。

 

カレン『パパ、日本ってどんな所?』

 

カレンの父『アハハ、日本は良いぞ。パパの故郷だからな。よし、しばらく皆で日本に住んでみるか。』

 

そして九条家一家は、日本へ引っ越しした。

 

 

 

 

 

 

カレン「と言う訳デス。」

 

綾「そんな簡単に!?」

 

圭太「恐るべしだな。」

 

忍「金・・・髪・・・」

 

カレンに見惚れてしまった忍を見てアリスは落ち込んだ。

 

アリス「シノ、そろそろ学校へ行かなきゃ。」

 

忍「そうですね〜。」

 

カレン「私も今日からご学友デース!」

 

アリス「あ!制服!」

 

圭太「よく見たら俺達と同じ学校の制服じゃねえか。」

 

カレン「その通りデス!編入して来ましたデース!」

 

 

 

 

こうしてカレンと一緒に登校する。忍はカレンのを見て完全に心奪われてしまってる。

 

アリス(シ、シノが・・・)

 

 

 

 

教室で、カレンの事について話をしてる。

 

陽子「カレンは隣のクラスで残念だったな。」

 

綾「後で会いに行きましょ。」

 

忍「お昼休みが楽しみです。」

 

だがアリスは落ち込んでた。圭太はアリスを見てる。

 

圭太(アリス、忍の事で悩んでるんだな。)

 

忍「あれ?アリス何だか元気無いですね。」

 

アリス「そ、そんな事無いよ!?」

 

忍「ん?」

 

疑問に思う忍。するとそこに聞き覚えのある声が響く。

 

カレン「アリ〜ス!」

 

忍「あ!」

 

カレン「アリスキター!」

 

廊下の方を見るとカレンが手を振ってた。

 

 

 

 

教室に入って皆と会話する。

 

アリス「カレン日本語上達したね。」

 

カレン「毎日勉強頑張ったデスよー。」

 

綾「カレンはイギリスで育ったの?ハーフにしては片言だけど。」

 

カレン「うん。普段はパパも英語で喋ってたから、アリスみたいに日本語ペラペラになりたいデス。」

 

忍「片言が良いんですよ!可愛いじゃないですか!」

 

アリス「ワタシモ、マダマダデス。ニホンゴムズカシイデス。」

 

浩輔(アリス、わざとらしいぞおい。)

 

陽子「そう言えばさ、ハーフの子って、日本名でも外国名でも通じる名前の子が多いよね。リサとかナオミとか。」

 

浩輔「後、マリアとかアンナとか。」

 

カレン「パパが名付けてくれマシタ。漢字では、可憐な花の可憐と書くデス。」

 

ノートに可憐の漢字を書く綾。

 

綾「綺麗な名前。」

 

圭太「確かにカレンにはピッタリな名前だな。」

 

忍「きっと可憐な女の子に育つようにって願いを込めて付けたのですよ。」

 

アリス「シノ!私は!?」

 

忍「アリスは、リスのように小さく可愛らしくと言う意味ですね。」

 

アリス「リスかぁ〜。そっか〜!」

 

綾「あ、リス!じゃないわよ。」

 

圭太「アリス、普通に納得しなくても良いぞ。」

 

するとカレンは、忍達を指差した。

 

カレン「ケイタ、コースケ、ヨーコ、シノブに、えっと・・・」

 

綾「綾よ。」

 

カレン「アヤヤ?」

 

綾「一文字多いわよ。綾よ。」

 

カレン「・・・・アヤヤー!アヤヤー!」

 

陽子「アヤヤー!!」

 

カレン・陽子「アヤヤ!アヤヤ!アヤヤ!アヤヤ!アヤヤー!」

 

綾「や、やめて・・・」

 

圭太「てい。」

 

陽子「痛!」

 

カレン「OH!」

 

陽子とカレンの頭に軽くチョップする圭太。

 

圭太「呼びたいだけだろお前ら。」

 

忍「カレン、私の事はシノと呼んで下さい。仲良しのあだ名です。」

 

アリス「あ・・・」

 

急にアリスが落ち込んだ。

 

カレン「シノはニンジャ?壁歩ける?」

 

陽子「あー、(しのび)な。」

 

忍「それはちょっと・・・」

 

カレン「えー?出来ないデスか?」

 

アリス「そんな事無いよ!シノは凄いから何でも出来るよ!」

 

全員「え!?」

 

アリス「さぁシノ!壁を歩いて!」

 

忍「無茶振り!?」

 

綾「どうしたのアリス?様子が変よ?」

 

アリス「え?変ってどんな風に?」

 

陽子「アリスはカレンに妬いてるんだよなー。」

 

浩輔「そうなのか?」

 

アリス「あ!」

 

忍「そうなんですか?確かにカレンは身長が平均的ですし、アリスより喋り方が外国人らしくて魅力的です。でも、アリスにはアリスの良い所がいっぱいありますよ!自身持って下さい!」

 

だが忍はアリスの良い所を一言も言ってない為アリスは落ち込んだ。

 

綾「全くフォローになって無いわしの・・・」

 

浩輔「お前アリスの良い所言ってないだろ。」

 

圭太「アリスは日本が好きで、日本語が流暢に話せる。そこがアリスの良い所だ。」

 

アリス「ケイタ・・・」

 

 

 

 

 

 

その後綾は、廊下で会話しているアリスとカレンを見付けた。

 

綾「アリス?カレン?」

 

アリス「カレン、何も言わずに日本に来てごめんね。どうしても日本で勉強したくて、後シノに会いたくて・・・」

 

カレン「私心残りあったデス。」

 

アリス「え?」

 

カレン「小さい頃の約束、だからアリスを追い掛けて日本に来マシタ。」

 

アリス「約束?」

 

カレン「そうデス。」

 

そう言ってアリスに渡したのは、鉛筆だった。

 

カレン「アリスからずっと借りっぱなしだった鉛筆、返したくて。」

 

アリス「あ・・・ありがと・・・」

 

綾「激しくどうでも良いわ!!」

 

本当にどうでも良い話だった。

 

 

 

 

 

 

放課後。

 

カレン「お家こっちデース。」

 

陽子「そっか、じゃあな。」

 

綾「また明日ね。」

 

忍「また・・・」

 

カレン「また明日。」

 

するとカレンは忍の頬にキスをした。アリスは激しくショックしてしまった。

 

陽子「外国人!外国人だ!!」

 

浩輔「あら^〜。」

 

圭太「お前何微笑んでんだよ!!」

 

アリス「カレン!!日本人の挨拶は手を振ってさようならだよ!!もーー!!」

 

忍はキスされてふわふわしていた。

 

カレン「Oh分かりマシタ。」

 

綾「アリス・・・」

 

陽子「あははは・・・」

 

浩輔「なあ圭太、彼奴があのキス受けたらどうなると思う?」

 

圭太「鼻血出しながらぶっ倒れるかもな。」

 

 

 

 

 

 

翌日、アリスとカレンが英語で会話していた。5人はその光景を見ていた。

 

忍「2人がお話する時は、時々英語なんですね!」

 

陽子「おお!凄ぇ!何かこう、オーラが違うな!!」

 

忍「分かります!!有名人オーラを感じます!!」

 

浩輔「だったらサインでも貰いに行くか!?」

 

忍「私も!!」

 

綾「何で?」

 

浩輔「まあでもしかし、英語は素晴らしいな。」

 

綾「そうね。」

 

ここで2人の会話を聞く事に。

 

 

 

 

カレン「Hey,l discovered something really cool Oh may god Did you know that although there is octopus inside tekoyaki teriyaki has no sea dream in it?(最近凄い事を発見したよ。たこ焼きの中にはタコが入っているけど、たい焼きの中には鯛が入ってないんだよ。)」

 

アリス「That`s common sense・・・(そんなの常識だよ・・・)」

 

カレン「What?you`ve tried teriyaki already?cool,you are already an expert japan(え?アリスはたい焼き食べた事あるの!?凄いね。日本上級者だね。)」

 

 

 

 

頭の中で英会話を翻訳した圭太は呆れていた。

 

圭太(たい焼きとたこ焼きの話をしてたのかよ・・・)

 

忍「何話しているのでしょう?」

 

陽子「格好良いな!!」

 

 

 

 

 

 

その後、午前の授業が終わった。カレンは机に伏せて寝ていた。

 

カレン「よく寝たデース・・・」

 

背伸びをする。するとカレンは周りを見た。友達同士で会話をする生徒が多い。するとカレンは隣を見た。そこにはカレンを見ている少女が座っていた。少女は立ち上がって教室から走り去った。

 

 

 

 

 

 

弁当を7人で食べる。カレンは6人に悩みを打ち明けた。

 

カレン「実は、クラスの子と仲良くしたいけど、上手く出来ないのデス・・・」

 

陽子「まだ転校して来たばかりだもんな。」

 

忍「外国の方ってだけで、話し掛け辛いのかもしれません。カレンはハーフですけど、見た目は外国人オーラがバンバン出てますし。」

 

アリス「あれ?シノ、私は?」

 

忍「動物に例えるとカレンは、そう、まるで鹿の群れの中にライオンが居るみたいで。」

 

カレン(ライオン)『がおーー!』

 

忍「ヒッ!!逃げなきゃ・・・」

 

綾「シノ、その例えは間違ってる。」

 

浩輔「他に例えは無ぇのかよ。」

 

忍「あ!そう言えば、綾ちゃんは転校経験者なんですよ。」

 

陽子「中一の時にこっちに引っ越して来たんだよな。」

 

綾「う、うん・・・」

 

カレン「Oh!先輩デース!クラスの子と仲良くなれるアドバイスお願いシマース!」

 

綾「そ、そうね・・・一番大切なのは・・・空気を読む事!!」

 

カレン「Oh!風見鶏デスネ!!」

 

綾「風じゃないわ。空気よ。」

 

 

 

 

 

 

中一の頃、綾は席に座って1人になってた。そこに。

 

忍『大宮忍と言います。』

 

綾に話し掛けて来たのは、忍だった。

 

忍『綾ちゃんって呼んでも良いですか?』

 

綾『え、ええ、お好きにどうぞ。』

 

忍『学校、案内させて下さい!一緒に行きましょう!』

 

綾『お、お気遣いなく!先生に校内の地図貰ってますので!』

 

忍『え!?』

 

ショックして困ってる忍。

 

綾『あ、あの、別に嫌だとかでは無くて・・・』

 

 

 

 

 

 

そして現在。綾は震えていた。

 

綾「ふ、古傷が・・・」

 

忍「綾ちゃん、どうしたんですか?」

 

綾「ごめんなさい、全然参考にならなくて。」

 

忍「あの後確か、陽子ちゃんが無理やり校内案内に引っ張って行ったんですよね?」

 

 

 

 

 

 

そして中一の頃、陽子が綾を見付けた。

 

陽子『綾!!』

 

机の上に座る陽子。

 

陽子『1人で何やってんだ?』

 

綾『あ、あの・・・』

 

陽子『あ!ごめんごめん!自己紹介がまだだったなー。私、猪熊陽子!陽子って呼んでくれて良いよ!』

 

綾『あ、はい・・・』

 

陽子『宜しくなー!』

 

そこに2人の男子が陽子を発見した。圭太と浩輔だった。

 

圭太『陽子お前、小路が困ってるだろ?』

 

陽子『えー?良いじゃん。』

 

浩輔『陽子は全く、俺達も遊ぶの誘えよ!』

 

陽子『そこかよ!』

 

圭太『俺香川圭太だ。こっちがアホの白川浩輔だ。』

 

綾『よ、宜しく・・・』

 

陽子『あ!そうだ!折角だから学校案内してやるよ!行こうぜ!』

 

綾の腕を掴んで走り出した。

 

浩輔『俺達も行こうぜ圭太!』

 

圭太『俺もかよ。』

 

2人も走り出した。

 

綾『え!?』

 

陽子『今日とか暇?』

 

綾『え・・・ちょっと・・・』

 

陽子『綾ん家、遊びに行って良い?』

 

最初は戸惑っていたが、次第に仲良くなった。

 

 

 

 

 

 

そしてまた現在。

 

圭太「それで次第に仲良くなったんだ。」

 

陽子「そうそう。学校に慣れるまで、ずっと私の側に居てさ。」

 

 

 

 

 

 

また中学の頃、綾はずっと陽子の後ろに付いて歩いてた。教室でも、廊下でも、さらに下校の時もずっと付いて歩いてた。陽子が家に帰ろうとすると、綾は陽子を見つめていた。それに気付いた陽子は綾を見た。綾は悲しそうに陽子を見ていた。

 

 

 

 

 

 

陽子「何かもう、捨てられた子犬状態で。」

 

この時の陽子はため息をした。

 

綾「嘘よ!デタラメ言わないで!」

 

陽子「本当だろ?なあ圭太に浩輔?」

 

圭太「ああ陽子、お前記憶力が半端無いな。」

 

浩輔「しかも子犬状態って、俺は子猫状態が良いかもな。」

 

圭太「子猫って。」

 

綾「浩輔!!」

 

忍「2人は仲良しさんなんですよ。」

 

カレン「分かりマース。」

 

 

 

 

 

 

数日後、アリスとカレンは四字熟語を言った。

 

アリス「報恩謝徳。」

 

カレン「愉快適悦。」

 

圭太「百花繚乱。」

 

浩輔「雲外蒼天。」

 

忍「何ですかそれ!?」

 

陽子「私達も日本人の意地を見せるんだ!えっと・・・焼肉定食。」

 

忍「平安時代?」

 

アリス「うふふ。」

 

カレン「あるある。」

 

忍「余裕の微笑み・・・」

 

陽子「負けた・・・」

 

 

 

 

 

 

その後、カレンは烏丸先生を観察していた。周りには女子生徒達が先生に質問していた。次は忍を観察。忍は3人と会話していた。

 

忍「うっかり12時間寝ちゃいまして。」

 

綾「寝過ぎよ。」

 

 

 

 

次は圭太と浩輔を観察。

 

浩輔「なあ圭太、最近俺学力低下してる気がするけど、お前はどうなんだ?」

 

圭太「俺は普通だけど?」

 

浩輔「マジかよ俺だけかよ・・・は!!これはまさか!神の悪戯!?」

 

圭太「宗教じゃなくて現実に目を向けろ!」

 

 

 

 

その後カレンは中庭のベンチに座って鏡で自分の顔を映してた。

 

忍「何してるんですかカレン?」

 

そこに忍が声を掛けた。

 

カレン「ああ、シノ。」

 

そこでカレンは忍に悩みを言った。

 

忍「そうですか、クラスの子とまだ打ち解けてないのですね。」

 

カレン「釣り目だから話し掛け辛いのかな?って、シノは穏やかで話し掛けやすいで良いデスね。」

 

忍「分かり合うには時間が掛かりますよ。カレンは笑顔がとっても素敵。友達100人も夢じゃないですよ!」

 

カレン「皆優しくて大好きだけど、シノは特別な感じするです。」

 

忍「えへへ、照れますね〜。」

 

そんな2人を見てショックしてる人物が居た。アリスだった。

 

陽子「おーいアリスー!」

 

横では陽子が声を掛けて来た。

 

忍「アリス居たんですか?」

 

隠れてるのがバレた。アリスは縮こまった。

 

圭太「おいアリス、今更隠れても無意味だぞ?」

 

アリス「う、うん・・・」

 

圭太と浩輔と陽子とアリスが廊下の自販機で飲み物を買った。

 

 

 

 

 

 

外で皆がカレンの悩みを聞いた。

 

綾「カレンならきっとすぐクラスに馴染めるわよ。」

 

カレン「だと良いデス。」

 

忍「ファイトです!」

 

陽子「何何?何の話?」

 

忍「カレン、そのパーカー可愛いですね!」

 

カレン「お気に入りデス!」

 

綾「それって校則違反じゃ?」

 

陽子「そういや、カレンは部活入らないの?」

 

カレン「部活デスか・・・アリスは何処か入ってマスか?」

 

忍「私達は帰宅・・・」

 

アリス「シノ部だよ!!」

 

綾「え?何それ!?」

 

アリス「シノとお話したり、お弁当食べたりする部活だよ!!」

 

カレン「うわー!それ私も入りたーい!!」

 

アリス「部長は私だからね!!」

 

忍「そうなんですかー。」

 

綾「えっと・・・つまり単なるファンクラブ?」

 

浩輔「シノ部かぁ、アリスお前上手い事言ったな。」

 

圭太「何処がだ!ってか俺達も部員の一員か?」

 

カレン「何か元気が出て来ました!今日はクラスの皆に思い切って話し掛けてみるデス!きっと仲良くなれると思うデス!」

 

忍「カレン!」

 

綾「頑張って!」

 

浩輔「失敗したらまた相談に乗ってやるぜ。」

 

圭太「ガツンと行って来い!」

 

カレン「はいデス!」

 

 

 

 

 

 

そして放課後のHR、その時が来た。

 

先生「以上です。他に委員会からの連絡など、伝えたい事はありませんか?」

 

カレン「ハイハイハーイ!」

 

そこにカレンが挙手した。

 

先生「え?九条さん?どうぞ。何かしら?」

 

指名されたカレンは立ち上がって皆の前に立った。

 

カレン「え?」

 

周りは皆カレンを見てちょっと驚いてた。

 

カレン「大丈夫デス!丸腰でゴザル!」

 

気を取り直して。

 

カレン「私はイギリスから来マシタけど、皆と同じ高校生デス!皆と仲良くなりたいデス!お気軽に話して下サイ!私も頑張るデス!」

 

満足したかのように一息。だが周りはシーンとしていた。

 

カレン「あれ?」

 

これは失敗だと思ったカレン。するとあの時の少女が拍手した。それと同時に周りの皆もカレンに拍手した。カレンは大いに喜んだ。

 

カレン「皆さん!!」

 

 

 

 

隣のクラスでは、拍手の音を聴いていた。

 

陽子「うわーやるなー!」

 

綾「うん!」

 

忍「カレンって凄いですね!」

 

その時アリスは、昔カレンから聞いた事を思い出した。

 

アリス「うん!凄いんだよカレンは!」

 

圭太「カレンの悩みは消え去ったか。」

 

浩輔「これで誰とでも馴染めそうだな。」

 

カレン「や!どーもどーも!宜しくデース!」

 

 

 

 

 

 

そして放課後、カレンが皆と帰ろうとすると。

 

少女「あの、カレンちゃん。」

 

カレン「ん?」

 

後ろからクラスメイトの『松原穂乃花』が声を掛けて来た。

 

穂乃花「バイバイ。」

 

カレン「バイバーイ!また明日!」

 

穂乃花は手を振ってテニス部へ向かった。

 

カレン「皆話し掛けてくれました!良かったデス!」

 

陽子「良かったな!」

 

圭太「にしても良くやったなカレンは。」

 

アリス「カレンは昔からハッキリした性格なんだよ。でもそこがカレンの良い所で好きな所だよ!」

 

カレン「ありがとう!私もアリス大好き!」

 

嬉しくなりアリスに抱き付いた。

 

忍「あの私は?」

 

カレン「勿論シノも大好き!!」

 

今度は忍に抱き付いた。

 

アリス「ちょっとカレン!ハッキリし過ぎ!」

 

陽子「あ!アリスがまたやきもち焼いちゃったぞー!」

 

浩輔「アリスちゃん可愛いー!」

 

アリス「やきもちなんて焼いてないよー!」

 

陽子「分かった分かったー!」

 

 

 

 

 

 

その後の帰り道。

 

アリス「バイバーイ!」

 

陽子と綾と圭太と浩輔にバイバイするアリス。陽子達は一緒に帰る。

 

綾「ねえ、私も中学生の時もう少しハッキリしていたら、カレンみたいに皆とすぐ仲良くなれたのかしら?」

 

陽子「うーん、でもそんな風にさ、冷静に考えて反省出来る事は綾の良い所だよ。」

 

綾「え?私の・・・」

 

赤面になった綾。

 

圭太「綾ってこう言う反応の時はハッキリしてるよな?」

 

綾「う、うるさい!」

 

陽子「しかしあの時の綾は本当に初々しかったなー。」

 

浩輔「そうだったなー。あの時可愛かったなー。」

 

綾「もう!言わないで!!」

 

 

 

 

それは中学の頃、あの時4人で帰宅途中、綾は3人の後ろを歩いてた。すると陽子は止まって、綾を優しく前に歩かせた。

 

 

 

 

 

 

後日、カレンはある自慢話をした。

 

カレン「私昨日、大人の階段登っちゃったデスよ。」

 

陽子「へぇ〜おめでと〜。」

 

カレン「もっと興味持って!食い付いて!」

 

やる気のない返事。陽子と綾と圭太と浩輔はジェンガをしていた。綾がブロックを抜いた。

 

圭太「大人の階段って昨日何したんだ?」

 

カレン「実は昨日、1人でラーメン屋に行ってラーメンを食べたのデス。」

 

この発言で3人が驚いた。浩輔はジェンガのブロックを取るのに集中してた。

 

綾「1人でラーメン屋に!?大人だわ!」

 

陽子「私なんて行けてもファーストフードだよ!?」

 

圭太「俺はファーストフードでもラーメン屋でもどっちも行けるけど。」

 

 

 

 

 

 

昨日の昼、カレンは1軒のラーメン屋に来店した。

 

カレン「ヘイ大将!ラーメン1つ!」

 

大将「ラーメン一丁!!」

 

カレン「ホットでお願いしマス!!」

 

そしてラーメンをするるると食べる。

 

 

 

 

 

 

綾「ある意味凄い!」

 

陽子「恐れを知らない!」

 

するとガシャンと音が響いた。浩輔がブロックを取る事に失敗してジェンガが崩れてしまった。

 

浩輔「ギャーーー!!」

 

圭太「浩輔の負けだな。」

 

浩輔「この俺が・・・」

 

「END」




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

    アリスのママ:大原さやか
     松原穂乃花:諏訪彩花
    カレンのパパ:竹内良太
   Aクラスの担任:桜井浩美
  ラーメン屋の大将:野川雅史

綾「カレン何だかいい香りがするわ。」

カレン「きっとシャンプーデス!」

アリス「シノもいいにおいするよ!そうお線香のにおい!!あとタンスのにおいもするよ!」

忍「しないです!しないですよね!?」

陽子「えっと・・・」

浩輔「さっそく葬儀始めるか。」

圭太「アホかお前!」

次回「あめときどきあや」

綾「ま、またね・・・」

作者『やっとカレンが登場しました。カレンも可愛いけど私はアリスが好きです。』

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