HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

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忍達がある少女と出会った頃。中学1年の頃に1人の転校生の少女がやって来た。少女は黒板に「小路綾」と書いて恥ずかしながら自己紹介する。

綾「こ、小路綾です!今日から宜しくお願いします!」

先生「じゃあ小路さん。あそこの空いている席に。」

綾「は、はい・・・」

女子生徒A「わぁ〜、可愛い子だね!」

女子生徒B「お友達になれるかな?」

大宮忍は綾をジッと見ている。そして香川圭太と白川浩輔が綾を見て思う。

浩輔「へぇ〜、結構可愛い子じゃん。」

圭太「でもあの感じからすると人見知りみたいだな。」

綾が空いてる席に向かおうとすると。

陽子「宜しく!」

綾「え!?」

猪熊陽子が元気良く挨拶した。綾の顔が赤くなった。

綾「よ、宜しく・・・」

そしてやっと席に座った。忍は綾を見て微笑んだ。






それから綾が転校して来て後日の朝。綾は1人で登校してる。すると目の前を歩いてる忍を発見した。綾は勇気を出して忍に挨拶する。

綾「お、大宮さん・・・お、おはよう・・・」

すると忍は笑顔で挨拶する。

忍「おはようございます。綾ちゃん。しので良いですよ。」

綾「え?じ、じゃあ・・・し、しの・・・しのぶれど、色に出にけり、わが恋は・・・」

忍「百人一首!?」

綾「・・・ふふふ。」

忍「あはは。」

2人は互いに笑った。

綾『しのと私は、中学からの友達。だけど・・・』






現在に戻り、朝になり綾が起きた。制服に着替えて髪を束ねて学校へ向かう。集合場所に九条カレンが到着した。数分後になった。そこに陽子と忍と圭太と浩輔とアリス・カータレットが来た。

全員集合し、急いで電車に乗る。電車から降りて走る。走る途中、カレンが猫を見付けて止まった。綾が怒る。全速力で走って、7人が通う「県立もえぎ高等学校」が見えてきた。そして7人が一斉に手を繋いで走る。そしてやっと学校に到着した。


「Pretty Days」

到着した綾は走り疲れた。

 

綾「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

忍「綾ちゃん!?」

 

陽子「おいおい・・・」

 

綾「お願いだから・・・ちゃんと時間通りに来て・・・」

 

忍「だ、大丈夫ですか!?」

 

アリス「アヤ!?」

 

カレン「アヤヤはもう少し体力付けるデス。」

 

圭太「おい心配しろよ。」

 

忍「すみません、この所何だか朝が鈍くて・・・」

 

陽子「眠い?」

 

浩輔「寝不足なのか?」

 

忍「今朝なんて・・・ベッドから出たと思ったら、何時の間にか支度を終えていた程です。」

 

綾「全部アリスがやってくれたのよ!」

 

浩輔「良いなそれ。俺にくれ。」

 

圭太「アホか。」

 

 

 

 

 

 

その後教室へ向かう。

 

圭太「おい綾、大丈夫か?」

 

綾「え、ええ・・・」

 

圭太がバテてる綾を背中から押してる。

 

カレン「もしかしてシノ、お疲れデスか?」

 

忍「そう見えますか?」

 

アリス「シノ、学校祭の準備家でも頑張ってるもんね!」

 

 

 

 

 

 

そして階段を登る。

 

陽子「A組は演劇だっけ?しのが脚本担当の。」

 

忍「はい。今脚本のラストを練っている所なのですが・・・脳の普段使っていない部分を使っている気がして・・・それで眠いのかもしれません。」

 

陽子「その部分、もっと普段から使った方が良くないか?」

 

浩輔「正論だ陽子。」

 

アリス「シノ・・・」

 

綾「はぁ・・・もう、演劇の脚本だけでも大変なのに、衣装のリーダーまで引き受けちゃうから・・・はぁ・・・」

 

圭太「まあ忍が決めた事だから大目に見てやってくれ。」

 

カレン「デスが!シノお陰で面白い出来になりそうデス!早く脚本見たいデス!」

 

浩輔「俺も気になる!忍早く見せてくれ!」

 

忍「もう少しだけ待って下さいね。」

 

綾「はぁ・・・あんまり張り切り過ぎても・・・はぁ・・・それで遅刻したら大変よ?そうだ!毎朝電話で起こしましょうか?」

 

カレン「Oh!Morning coal!」

 

浩輔「そりゃあナイスアイデア!是非実行すべきだ!」

 

忍「そんな!悪いですよ!」

 

陽子「じゃあ昔みたいに迎えに行こうか?」

 

綾「陽子が?はぁ・・・」

 

忍「小学校の時は、陽子ちゃんと圭太君と浩輔君が家まで迎えに来てくれてたんです。」

 

アリス「へぇ〜!」

 

カレン「でも今日はヨーコとコースケも寝坊したデス!」

 

陽子「そっか!ごめんやっぱ無理!」

 

浩輔「俺も無理!めんごめんご!」

 

圭太「おい浩輔うぜぇぞ。」

 

アリス「大丈夫!私が居るから遅刻はさせないよ!」

 

忍「アリス〜〜!!じゃあ私がどれだけ眠っていてもずっと起こしてくれるんですか?」

 

アリス「シノの為だったら全然へっちゃらだよ〜!」

 

浩輔「あんまり無理するなよアリス?」

 

すると綾は忍を見て小さく呟く。

 

綾「小学校の頃・・・」

 

圭太「ん?綾どうした?」

 

綾「え?いや・・・」

 

カレン「ん?」

 

するとカレンが綾にくっ付いた。

 

カレン「じゃあアヤヤは毎朝私を迎えに来て下サイ!」

 

綾「・・・くすっ。1人で来れるでしょ?」

 

 

 

 

 

 

その後のA組のHR。

 

久世橋先生「今月は学校があります。これから準備などで忙しくなると思いますが、あまりそちらにばかり気を取られず勉強の方もしっかりと。」

 

 

 

 

 

 

その後の休憩時間。

 

アリス「楽しみだね!学校祭!」

 

忍「はい!」

 

陽子「しのは脚本と衣装のリーダーで、カレンはまた舞台に立つの?」

 

カレン「Yes!しかも今年は主演デス!期待してくれちゃってOKデスよ?」

 

圭太「また女優オーラを醸し出してるな。」

 

陽子「あはは!何かそれ去年にも聞いた気がするな!浩輔は?」

 

浩輔「俺は裏方だ。良い感じにしてやるぜ。」

 

陽子「綾は?」

 

綾「え?私も裏方に決まってるでしょ?」

 

陽子「ええ!?綾の晴れ舞台見たかったな〜!」

 

綾「顔が近い!」

 

陽子「何で?」

 

怒った綾が陽子の顔をグリグリする。

 

陽子「まぁ、しのが張り切るのは容易に想像が付くな〜。」

 

アリス「そうなの?」

 

陽子「小学校の頃からそう言うの好きだったもんな〜。」

 

アリス「そうなんだ!」

 

陽子「昔は今よりボーッとしてたのに、いざと言う時には別人みたいになってさ〜!」

 

アリス「昔からそうなんだね!」

 

圭太「俺も最初見た時びっくりしたな〜。」

 

浩輔「丸で二重人格に目覚めたみたいだったな〜。」

 

忍「そう言う陽子ちゃんは、小学校の頃からずっと陽子ちゃんのままですね。」

 

陽子「おい!成長してないみたいに言うなー!」

 

浩輔「でも陽子はそのままで良いと思うぜ?」

 

陽子「おい浩輔!」

 

6人「あはははは!」

 

しかし綾は何かを思っていた。

 

 

 

 

 

 

その後全校生徒は学校祭の準備に励んでいた。松原穂乃花が材料を持って廊下を歩いている。他のクラスの様子を見ながら。A組に戻り、忍の方へ。

 

穂乃花「忍ちゃん、補充の布ここに置くね。」

 

忍「ありがとうございます。」

 

陽子「やってるな〜!」

 

忍「陽子ちゃん!アリス!圭太君!」

 

そこに陽子とアリスと圭太が様子を見に来た。

 

陽子「中世ヨーロッパの衣装なんて大変そうだな〜。」

 

綾「?」

 

アリス「シノ!無理しないで手伝える事があったら言ってね!?違うクラスだけど・・・」

 

圭太「そうだな。忍、無理したら体に毒だぞ?」

 

忍「ありがとうございます。でも大丈夫です。やり甲斐はあるし、とっても楽しいです!あ、カレン。あれを。」

 

カレン「ササササ、ニュッ!本日3度目入りマ〜ス。」

 

後ろからカレンが出て来た。そして忍にパワーマックスと言う栄養ドリンクを渡した。

 

圭太「栄養ドリンク?」

 

忍「これこれ〜。」

 

そしてドリンクを豪快に飲む。

 

アリス「イヤー!こんなの大和撫子じゃないよーー!!」

 

圭太「そう言えば忍、浩輔は何処だ?」

 

忍「浩輔君なら今彼処でステージセット製作で張り切ってますよ。」

 

浩輔「こんな感じで良いか?」

 

男子生徒A「OK!そんな感じだ!」

 

浩輔「よしよし。お!そっち手伝おうか?」

 

男子生徒B「助かる!頼む!」

 

浩輔は男子生徒達とセットの製作をしている。

 

圭太「やってるな。」

 

陽子「そう言えばしの!小学校の時も演劇となるとやたら張り切ってたよな〜!」

 

忍「はい!昔から好きでした!」

 

陽子「お姫様です〜!って全身花だらけの衣装着てさ〜!」

 

圭太「懐かしいな〜!白馬の王子様来て下さ〜い!って言ってたな〜!」

 

アリス「凄〜い!」

 

遠くから綾が忍達を眺めていた。

 

綾『最近、少し思う事がある。』

 

忍「陽子ちゃんに圭太君ったら!そんな昔の話をしないで下さい!」

 

圭太「本当の話だろ?なあ?」

 

陽子「ああ!」

 

忍「も〜〜!!」

 

綾『しのと私は、中学生からの友達。だけど・・・陽子や圭太や浩輔みたいに、昔からの幼馴染みじゃないし、アリスやカレンみたいに、金髪でもないし、もしかして・・・しのにとって私は、私が思ってる程大事な友達じゃない・・・?ううん。そんな事は・・・そんな事は無い、わよね・・・?私とあなたは親友よ・・・』

 

考えてる内に怖くなった。

 

陽子「ん?あはは・・・まぁた何か悩んでるな・・・」

 

綾を見付けた陽子が呆れてた。綾はその場を歩き去って行った。

 

カレン「あ!アヤヤー!何処行くデース!?」

 

穂乃花「久世橋先生の所に衣装サンプルを持って行くんじゃないかな?」

 

忍「この調子だと土日も作業ですね。」

 

アリス「家でするなら私も手伝うよ!」

 

カレン「私も行くデス!ホノカも来るデス!」

 

穂乃花「ごめんね。土日はテニス部の出し物を練習するの。」

 

カレン「何をやるんデス?」

 

穂乃花「玉乗りしてジャグリング。」

 

圭太「サーカスかよ。」

 

陽子は1人綾をジッと見ていた。

 

綾『だけど・・・』

 

 

 

 

 

 

後日。陽子達が忍の家にお邪魔する。

 

陽子「お邪魔しま〜す!え!?」

 

綾「え!?」

 

圭太「な!?」

 

浩輔「何ですと!?」

 

玄関を開けた瞬間4人が驚いた。

 

アリス「いらっしゃいませ!皆!」

 

カレン「いらっしゃいデス〜!」

 

忍「ハァ・・・ハァ・・・!」

 

何故ならアリスが忍の中学時代の制服を着ていて、カレンが勇の高校時代の制服を着ていたからだった。忍は相変わらずのメイド服。

 

綾「それって、私達の中学時代の制服と!」

 

陽子「勇姉の高校の制服か!」

 

カレン「そうデース!」

 

綾「ちょっと大きいけど似合うわね。」

 

浩輔「凄く違和感無いなおい。」

 

アリス「えへへ!」

 

忍「ハァ〜!良いですね!時代は金髪にセーラー服ですね!ハァ・・・ハァ・・・!」

 

圭太「お〜い忍〜。あんまり興奮してると狂うぞ?」

 

陽子「相変わらず楽しそうだなしの・・・」

 

勇「何だか賑やかね〜。」

 

2階から勇が見ていた。

 

陽子「あ!おっす勇姉!」

 

圭太「よう姉貴!」

 

浩輔「勇さんヤッホー!」

 

綾「こ、こんにちは!」

 

勇「は〜い!いらっしゃい!陽子ちゃん、綾ちゃん、圭太君、浩輔君。」

 

 

 

 

早速忍の部屋に招かれた。

 

忍「どうぞ。散らかってますが。」

 

浩輔「OK。」

 

綾「あ!お姫様の衣装ね!大分出来上がってきたわね!」

 

圭太「衣装凄ぇな!」

 

部屋にマネキンがあり、製作中の衣装があった。するとカレンが忍のベッドにダイブして漫画を読む。

 

アリス「もうカレン!そこで漫画読んでたらシノ達の邪魔になるでしょ!?」

 

その後部屋を片付けた。

 

綾「作業は順調?」

 

忍「はい!昨日と今日で何着か。」

 

陽子「流石だな!」

 

浩輔「忍天才過ぎる!」

 

アリス「シノが作る衣装はどれも凄く素敵なんだよ!」

 

カレン「脚本もとても面白いデス!ん?」

 

忍は真剣に衣装を作っている。

 

圭太「忍真剣だな。」

 

陽子「何か、何時ものしのと有能なしのが混ざって、混乱するな。」

 

綾「そうね。」

 

浩輔「もしかしたら忍、解離性同一性障害を患ってるのか?」

 

圭太「いやそれはありえんだろ。」

 

 

 

 

そして数分後。

 

忍「お姫様の服出来ました!」

 

カレン「ウハーーーー!!」

 

遂に衣装が完成した。

 

アリス「わぁー!」

 

陽子「おおー!」

 

圭太「凄え!」

 

浩輔「うっひょー!」

 

綾「素敵・・・!」

 

その中で綾は1人キラキラしながら衣装を見ていた。

 

陽子「どうした綾?お姫様役やっぱりやりたかったの?」

 

綾「え!?そ、そんなんじゃ!」

 

アリス「シノ凄ーい!着て見せて!」

 

忍「え?」

 

カレン「私も!見てみたいデス!」

 

忍「そ、そこまで期待されてしまっては、期待に応えない訳にはいきません。お姫様姿の私を見ても驚かないで下さいね・・・?」

 

圭太「じゃあ俺達出るから。」

 

浩輔「期待してるぜ!」

 

忍「はい!」

 

 

 

 

そして忍が衣装を着た。

 

忍「じゃーん!どうでしょう?」

 

アリス「キャー!可愛過ぎてビッグバンが起こりそうだよ!」

 

陽子「しのに甘過ぎだろ!」

 

カレン「割と何時ものシノです。」

 

そして圭太と浩輔が部屋に入る。

 

圭太「おお!似合うじゃん!」

 

浩輔「天使様ー!」

 

カレン「所でシノ!王子役の衣装はまだデスか?」

 

綾「そう言えばC組の和の展示は順調なの?アリスが張り切ってるって聞いたわ。」

 

圭太「順調だぜ。なあアリス。」

 

アリス「うん!日本の心和の心!綾達も見に来てね!」

 

綾「ええ!」

 

陽子「まあ和なら何でもアリのゆる〜い展示だからな。私は当日、ご飯と味噌汁と焼き魚を並べて。」

 

綾(まさか・・・和食?)

 

陽子が展示するのは和食。

 

綾「圭太は何を展示するの?」

 

圭太「俺は和風の画像を展示するんだ。桜や富士山や紅葉など色々な。」

 

 

 

 

その後それぞれ準備を進める。カレンと浩輔は寝ている。すると忍がそわそわし始めた。

 

綾「どうしたの?そわそわして。」

 

忍「ああー!!」

 

突然忍が大声を出した。

 

圭太「どうした忍?何か忘れ物でもあるのか?」

 

忍「喉が乾きましたが緑茶しか無いのでちょっとひとっ走り買って来ますね!」

 

圭太「そんな事かよ。」

 

アリス「いいよ。緑茶淹れるね。」

 

忍「だだだだだダメです!今は紅茶の気分なのです!」

 

すぐに部屋を出た。その後すぐに戻って来ると勇も連れて来た。

 

忍「他にも買いたい物があるのでお姉ちゃんと行って来ます!」

 

綾「だったら私が一緒に。」

 

忍「いえ!結構です!」

 

綾「え?そ、そう・・・」

 

圭太「なあ忍、お前何か隠してるのか?」

 

忍「そ、そんな事ないです!皆そのまま待っていて下さいね!では!」

 

そして勇と一緒に去って行った。

 

アリス「ああ!シノ!・・・行っちゃった・・・」

 

カレン「怪しい〜デス!何か企んでるに違いありまセン!尾行しまショウ!」

 

浩輔「面白そうだな!調査開始!」

 

陽子「まぁまぁ。企んでるとしたら何かのサプライズじゃないかな?」

 

圭太「そうかもしれないな。俺達は気付かないフリしてあげようぜ。」

 

アリス「へぇ〜!ヨーコ良く分かるね!」

 

陽子「そりゃあ付き合い長いしね。」

 

浩輔「俺達も同じだ。」

 

陽子「と言うか分かりやすいし!な!綾!」

 

しかし綾は不機嫌になりながらムッとしていた。

 

綾「ムーーーーー。」

 

陽子「何その顔!?」

 

綾「別に?」

 

圭太「綾お前ここ最近どうした?」

 

綾「別に?」

 

カレン「どんなSurpriseでショウ!?キャハハ!ウハハー!」

 

綾「アリスとカレンに何かプレゼントとか?」

 

アリス「え!?」

 

カレン「え!?ほ、本当デスか!?そわそわが隠し切れないデス!」

 

アリス・カレン「ソワソワ♪ソワソワ♪ソワソワ♪」

 

そわそわしながら踊る。

 

陽子「あはは!何だそのダンス?」

 

カレン「ソワソワダンスデス!」

 

陽子「それにしても、2人共しのと勇姉の昔の制服が良く似合ってるな〜!」

 

圭太「それに忍の中学時代の制服を見てると、青春時代を思い出すな。」

 

浩輔「確かに!」

 

カレン「皆が着てた中学時代の制服が可愛いデス!イサミの制服もVery cute!」

 

アリス「ねー!」

 

カレン「アリス!ソワソワダンスpart2いくデス!」

 

アリス「良いよ!」

 

浩輔「俺も入れてくれ!」

 

カレン「OK!私に続くデス!はい!ソワソワー♪ソワソワー♪」

 

すると綾は中学時代を思い出した。それは忍と陽子と浩輔に勉強を教えてる頃を。

 

陽子「綾?」

 

綾「え?」

 

陽子「綾ちょっと元気無い?」

 

圭太「どうしたんだ?」

 

綾「そ、そんな事は!」

 

すぐに否定して準備を再開する。

 

綾「ちょっと中学の頃を思い出して、センチメンタルになっただけよ。」

 

カレン「成る程cm。」

 

陽子「おい英語だぞ!?」

 

カレン「あ!中学生と言えばずっと気になってた事があったデス。」

 

陽子「ん?」

 

圭太「何をだ?」

 

カレン「シノは、どうやって高校入学したのデスか・・・?」

 

圭太「そっちかい!」

 

陽子「受験だよ!!ちゃんとテストを受けて入学したよ!」

 

カレン「で、でも!金髪POWERの無いシノが一体どうやって!?アリスも居なかったのにデスよ!?」

 

陽子「まあ言いたい事は分かるけど・・・」

 

アリス「私も、シノがどうやって高校受験したのか知りたいな。」

 

陽子「分かった分かった。今話してやるって。」

 

カレン「本当デスか!?」

 

アリス「ヤッター!」

 

浩輔「懐かしの青春が今蘇るのか!?」

 

圭太「お前テンション高えな。」

 

陽子「えー、オホン。昔昔ある所に。」

 

アリス「ヨーコ?」

 

陽子「ん?」

 

アリス「ど、どうしちゃったの?」

 

カレン「おばあちゃん出て来るデスか?」

 

陽子「そだよー。」

 

圭太「桃太郎かよ。真面目にやれよ。」

 

陽子「分かった分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜2年前〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日差しが強い夏の季節。中学生達が下校する。そして3年2組では。

 

綾「どう言う事!?赤点じゃない!」

 

忍の数学テストの点数が28点と言う赤点結果を出してしまった。忍がガクガク震えていた。3年2組の教室には忍と陽子と綾と圭太と浩輔と2人の男子が居た。

 

陽子「ま、まあまあ後1問で赤点クリアだったんだし。」

 

浩輔「そうそう。またテストの時期が来たら頑張れば問題無し。」

 

綾「陽子、浩輔、あなた達も人の事を言える点数じゃないでしょ?」

 

陽子「はい!」

 

浩輔「ぶべら!」

 

陽子「あははは・・・」

 

2人の男子生徒が教室から出る。

 

圭太「お!じゃあな智流!」

 

智流「またな圭太!」

 

浩輔「まったなー光明ー!」

 

光明「浩輔!明日なー!」

 

圭太と浩輔の友人の朝香智流と古橋光明が教室から出て下校する。因みに圭太と浩輔と智流と光明の4人は趣味やゲームのトークで1年の時からの仲良しである。

 

綾「私達もうすぐ高校受験なのよ?こんな成績でどうするつもり?」

 

圭太「そうだぞ忍。このまま赤点結果を出し続けるのか?」

 

陽子「まあ私は入れる高校があれば何処でも。」

 

綾「勉強するって発想は無いの?」

 

陽子「そう言う訳じゃ・・・」

 

圭太「勉強しないで受験合格出来たら超人だな。」

 

陽子「しのはどんな高校へ行きたい?」

 

忍「私は・・・出来ればイギリスに留学して・・・」

 

綾「夢の話じゃなく!!」

 

忍「ああいや!私は本当に・・・!」

 

圭太「浩輔は何処の高校へ行くんだ?」

 

浩輔「俺も忍と同じくイギリス留学!」

 

圭太「現実逃避すんな!」

 

浩輔「ぶげら!」

 

陽子「あ!だったら勇姉の高校は?」

 

圭太「姉貴の高校?おいおいそれって・・・」

 

陽子「うん!一緒の高校なら朝だって安心だろ?」

 

綾「しののお姉さんの高校?何処なの?」

 

忍「えっと確か・・・」

 

勇が通う高校名を言う。

 

綾「無理に決まってるでしょ・・・そんなレベルの高い所・・・」

 

陽子「でも圭太の学力なら合格出来そうだな!」

 

圭太「いや俺もやめとく。」

 

陽子「な〜んだ。だったら綾は何処?もう決まってる?」

 

綾「私は一応・・・」

 

机に、ある学校のパンフレットを置いた。

 

忍・陽子・圭太・浩輔「水蓮女学院!?」

 

圭太「マジかよ!」

 

忍「麗しい響きです!初めて聞きました!」

 

陽子「ってしの知らないの!?流石に私も聞いた事あるよ!有名なお嬢様学校!」

 

圭太「まさか綾がここを選ぶとは・・・」

 

パンフレットを開く。

 

忍「可愛い制服ですね〜!」

 

綾「親も先生もそこが良いんじゃないか?って。成績的にも少し頑張れば・・・」

 

陽子「マジで!?流石綾!」

 

忍「綾ちゃんのイメージにぴったりです!」

 

圭太「確かに綾は成績良いよな。」

 

浩輔「何言ってんだ。圭太もそうだろ?」

 

綾「でも少し遠いから、多分寮に入る事になりそうで・・・そしたら・・・しのや陽子や圭太とや浩輔とも・・・」

 

忍「きゃー!羨ましいですー!」

 

陽子「女子校の寮生活格好良いー!HUuーー!!」

 

浩輔「寮生活良いなーー!!」

 

圭太「おいお前ら・・・」

 

忍「挨拶はどんなでしょう?やはりごきげんようとかでしょうか?」

 

陽子「ご飯とか洋食なのかな?」

 

浩輔「陽子は食う事しかないのか〜。」

 

忍「金髪の留学生は居ないのでしょうか?」

 

浩輔「金髪しかないのか忍は。」

 

忍・陽子・浩輔「あははは!」

 

しかし綾は残念な顔をしていた。

 

陽子「綾?」

 

忍「どうかしましたか?」

 

圭太「どうした?」

 

綾「私・・・」

 

陽子「ひょっとして・・・」

 

綾「あ・・・」

 

陽子「他にも行きたい高校があるのか〜!?」

 

忍「成る程流石は陽子ちゃん!綾ちゃんの事は何でもお見通しですね!」

 

綾「あ!・・・そ、そうよ・・・」

 

 

 

 

 

 

そこで5人はある駅に到着した。

 

陽子「へぇ〜。割と近くだな。」

 

綾「あ!あの制服よ。」

 

近くのベンチに座ってる女子高生達を見付けた。

 

陽子「そう言えば見た事ある!」

 

圭太「俺も1回だけ見た事あるぞ。」

 

忍「ああ!」

 

綾「しの?」

 

陽子「どうした?」

 

忍「良いですね制服!私もあんな制服着てみたいです!」

 

綾「こっちよ。」

 

5人は先程の女子高生達が通う高校へ向かった。

 

 

 

 

 

 

その高校とは、後に忍達が通う県立もえぎ高等学校だった。

 

陽子「もえぎ高等学校。聞いた事ある!」

 

綾「ええ。公立校でこの辺じゃ割と人気あるのよ。」

 

圭太「へぇ〜。こんな感じなんだな。」

 

綾「家から通えるし、何だか雰囲気が素敵かなって。」

 

陽子「近いのは良いな!」

 

浩輔「確かに!近い所だと困らないな!」

 

陽子「特に朝に弱いしのなんて。ん?」

 

当の忍は学校を見て感動していた。

 

女子高生達「先生さようなら〜!」

 

烏丸先生「はいさようなら。ん?」

 

すると烏丸先生がある光景を目にした。それは門から高校を覗いてる忍達だった。すると2人の女子生徒が忍達を見た。

 

女子生徒A「可愛いね。」

 

女子生徒B「見学かな?」

 

陽子「入って良いんじゃない?」

 

綾「だ、ダメよ・・・」

 

圭太「もう見ただろ?帰ろうぜ?」

 

烏丸先生「あなた達。」

 

5人「あ!」

 

しかし烏丸先生に見付かってしまった。

 

忍「す、すみません!」

 

陽子「決して怪しい者では!」

 

浩輔「見逃して下さい!」

 

圭太「お前ら落ち着け!」

 

烏丸先生「中学生?見学かしら?」

 

5人「は、はい!」

 

忍「あの、ここの先生ですか?」

 

烏丸先生「そうですよ?見学なら私が案内しましょうか?」

 

4人「・・・・はい!!」

 

忍「お願いします!」

 

 

 

 

 

 

こうして忍達は烏丸先生に案内される事になった。玄関でスリッパに履き替えて校舎内を見学する。教室や廊下、更には体育館やグラウンドなど見学した。外の階段から見えたのは街が見える絶景だった。

 

忍・陽子・綾「わああー!」

 

圭太「おおーー!」

 

浩輔「うっひょー!」

 

 

 

 

 

 

そして次は中庭を見学。

 

烏丸先生「ここはお昼休みになると、お弁当を持った生徒達でいっぱいになるの。」

 

陽子「へぇ〜!」

 

圭太「雰囲気良いな〜。」

 

すると小雨が降り始めた。

 

烏丸先生「あら?お天気雨?」

 

そして天気雨が降り始めた。

 

陽子「これじゃあ止むまで帰れないな。」

 

浩輔「参ったな・・・傘無えのに・・・」

 

忍「あの先生、私ここの生徒になれますか!?」

 

綾「え!?」

 

陽子「しの!?」

 

圭太「どうした急に!?」

 

浩輔「忍どうした!?」

 

烏丸先生「・・・勿論なれますよ。受験して合格すれば。」

 

忍「本当ですか!?」

 

綾「ちょ、ちょっと待って下さい!その前に成績的な事があって・・・」

 

圭太「そうだった!」

 

烏丸先生「成績は勉強すれば上がりますよ?」

 

陽子「でも私達もう3年ですし・・・」

 

浩輔「それもそうだな・・・」

 

綾「現実問題として・・・」

 

烏丸先生「大丈夫!まだ夏休み前よ?この頃から巻き返した生徒もいっぱい居ます!何を隠そう、この私がそうでした!」

 

陽子・綾「え!?」

 

浩輔「先生が!?」

 

烏丸先生「私もここの卒業生なんです!」

 

忍「そうなんですね!」

 

圭太「って事はOG!?」

 

烏丸先生「この学校が凄く好きで、何時かここの先生になりたいなと思っていたら、何時の間にかなっちゃいました。」

 

忍「成る程!夢は大事なんですね!」

 

烏丸先生「その通り!」

 

陽子「し、しの、同じくらい現実も大事だぞ?」

 

圭太「そうだ。努力しなきゃ良い成績が取れねえぞ。」

 

烏丸先生「うふふ。それじゃあこの学校に合格出来るお呪いをしてあげる。」

 

5人「ん?」

 

烏丸先生「ファイトー!トーテム・ポール〜♪ジャカジャン♪皆で合格〜♪ジャカジャカジャン♪頑張れ頑張れ〜♪ジャカジャカジャンジャンジャ〜ン♪」

 

トーテム・ポールの歌(合格祈願バージョン)を熱唱する。陽子と綾と圭太と浩輔がドン引きしていた。忍はキラキラしながら聴いていた。

 

烏丸先生「ファイトー!」

 

忍「あ!トーテムー!」

 

烏丸先生・忍「ポール!!」

 

 

 

 

 

 

その後天気雨が止んだ。

 

5人「ありがとうございました!」

 

烏丸先生「うふふ。また何時でも見学に来てね。」

 

 

 

 

 

 

夕方になり、5人が帰る。その途中。

 

忍「綾ちゃん、陽子ちゃん、圭太君、浩輔君。」

 

4人「ん?」

 

忍「決めました。・・・私、この高校に入ります!」

 

陽子「・・・え!?いやだから現実を見ろって!テストの点数を思い出せ!!」

 

浩輔「そうだぞ!」

 

忍「う・・・!い、今から頑張って勉強して成績を上げて、受験に合格します!」

 

綾「しの・・・」

 

圭太「忍・・・」

 

陽子「じゃあ私もここに決めた!」

 

綾「え?」

 

陽子「来て見て良いなと思ってた!まあしのの学力で難しいって事は私も難しいって事だけどね・・・あははは!」

 

浩輔「だったら俺も陽子に賛同するぜ!」

 

忍「ですが、私達だけではどうしようもありません。お願いします!綾ちゃん!圭太君!私達に勉強を教えて下さい!」

 

綾「え!?」

 

圭太「な!?」

 

陽子「私も頼む!出来る範囲で良いから!」

 

浩輔「俺達5人の中で成績優秀なのはお前達2人だけなんだ!俺からも頼む!この通りだ!」

 

3人が綾と圭太に頭を下げる。綾と圭太は互いを見て頷いた。

 

綾「相当厳しいわよ。覚悟は良い?」

 

圭太「俺も手加減と容赦はしないぞ。良いな?」

 

3人「・・・はい!!!」

 

綾「私も気合入れていくわ!」

 

圭太「俺も覚悟決めたぜ!お前達の頭脳をビシバシ鍛えてやるからな!」

 

忍「頑張りましょう!陽子ちゃん!浩輔君!」

 

陽子「ああ!絶対合格しような!」

 

浩輔「受けて立とうぜ!」

 

すると空に虹が現れた。

 

綾「あ!見て!」

 

陽子「虹だ!」

 

忍「きっと、天からの祝福ですね。」

 

浩輔「神様ありがとー!」

 

陽子「何かいける気がして来た!」

 

綾「この虹の下にも受かる人と受からない人が居るのね!」

 

陽子「今は受かるだけで良いだろ!?」

 

 

 

 

 

 

そして夏休みに入って忍の部屋で勉強会をする。綾が夏休みのスケジュールを見せた。圭太は早く出来た全部の宿題を繰り返し読んでる。少しクマが残ってる。

 

綾「数学は兎に角問題を解く楽しみを覚える事。簡単な物からでも・・・ん?」

 

圭太「どうした?え?」

 

すると忍から黒い煙が漂い、陽子と浩輔が顔を俯いた。

 

忍「ダメです・・・もう既に頭が・・・」

 

綾「も、もっと簡単な物から始めましょ!?」

 

浩輔「ダメだ・・・気力低下・・・」

 

陽子「よし!解けた!」

 

圭太「出来たか。見せろ。」

 

綾と圭太が早速陽子の回答を拝見する。

 

陽子「どう?合ってる?」

 

綾「何で式の途中で答えに・・・?」

 

陽子「何となく分かったんだ!直感で!」

 

綾「間違ってる!良い?途中式も書く事も答えの内なのよ?」

 

陽子「う〜ん、可笑しいな〜・・・」

 

圭太「陽子が可笑しいだろ・・・」

 

 

 

 

数分後。3人がバテてしまった。

 

圭太「これじゃあ成績がロストしていくな・・・ってか眠い・・・」

 

綾「圭太、あなたクマが残ってるわよ。」

 

陽子「何で圭太は宿題を早く済ますの・・・?」

 

圭太「いやぁ、その方が後々楽で良いだろ・・・?3日やれば楽勝だろ・・・?」

 

浩輔「出来るか!!」

 

綾「ん?」

 

すると綾がある写真立てを見た。それは忍と陽子と圭太と浩輔と勇の小学校の時の写真だった。

 

綾「これ小学校の時?」

 

忍「はい・・・林間学校に行った時の写真です・・・懐かしいですね・・・」

 

浩輔「あの頃が思い浮かぶな〜・・・」

 

陽子「ああ、カレーが美味しかったんだよね〜・・・」

 

圭太「食い物ばっかだな陽子は・・・」

 

綾「4人は小学校の頃から仲良しなのよね。」

 

忍「はい〜、昔から仲良しです〜・・・」

 

陽子「腐れ縁って奴?うふふ〜。」

 

圭太「幼馴染みだろ。」

 

陽子「そう言えば今日勇姉は?」

 

忍「最近モデルの仕事が忙しくなって来たらしくて・・・」

 

 

 

 

 

 

数日後。綾が陽子の家に向かう。

 

空太「いけいけ〜。」

 

美月「や〜。」

 

隣の公園には空太と美月が遊んでた。

 

空太・美月「あ〜。」

 

綾「ここら辺かしら?」

 

空太「引き分け〜。」

 

美月「4勝4敗1引き分け〜。」

 

綾が陽子の家を探してる途中。

 

忍「綾ちゃーん!」

 

陽子「おーっす!」

 

圭太「ここだー!」

 

浩輔「早く来いよー!」

 

 

 

 

陽子の部屋にお邪魔する。しかし綾は密かに緊張していた。

 

綾(そう言えば、陽子の家に来たの初めてだわ・・・)

 

陽子「あそうだ綾。」

 

綾「え!?」

 

すると持ってたお茶を溢してしまった。

 

綾「あ!うわああああ!!!」

 

圭太「おいおい!」

 

すぐにテーブルを拭いた。

 

綾「ご、ごめんなさい・・・」

 

陽子「良いって。それよりさ綾。第一志望校決めた?」

 

綾「え、ええ。一応第一志望は前と同じ・・・」

 

忍「あのお嬢様っぽい素敵な学校ですか?」

 

浩輔「っぽいじゃねえだろ?」

 

綾「うん・・・水蓮女学院。やっぱり親や先生と相談して。」

 

陽子「そっか・・・」

 

忍「また皆で一緒の学校に通えるかと思ったのですが・・・」

 

陽子「おいおい強気だな〜。私達が受かるかどうか分からないのに。」

 

忍「いいえ!きっと受かります!だってこうして綾ちゃんと圭太君が教えてくれてるんですから!ですよね?」

 

圭太「そうだな。綾もそうだろ?」

 

綾「も、勿論よ!」

 

陽子「綾も自分の方の勉強ちゃんと進んでる?」

 

綾「と、当然よ!私は3人と違って日頃からちゃんと計画立ててやってるから!」

 

陽子「あいたー!」

 

圭太「それに俺は夏休みと冬休みと春休みの宿題は日記以外短期間で終わらせるタイプだからな。」

 

浩輔「あばす!」

 

忍「私達の為にありがとうございます!」

 

綾「私の事より自分達の事を考えて。さあ!休憩お終い!」

 

圭太「さあ厳しくいくぞ!」

 

陽子・浩輔「ええ!?短くない!?」

 

 

 

 

 

 

そして月日が流れて2学期。教室で綾が陽子と忍の成績を見る。圭太は浩輔の成績を見る。

 

綾「陽子は、かなり良い感じだわ!」

 

陽子「やった!」

 

圭太「浩輔は、前より成績がアップしてるぞ!」

 

浩輔「よっしゃ!」

 

綾「でもしのは・・・」

 

陽子「ああ!」

 

忍は1人ガクガク震えていた。

 

綾「まだ2学期だって始まったばかりよ!?諦めるには早いわ!」

 

陽子「そうだ!これからこれから!」

 

浩輔「頑張れ頑張れ!絶対諦めるな!」

 

圭太「お前松岡修造かよ!」

 

忍「ううう・・・はい・・・」

 

 

 

 

 

 

その日の夜。忍は部屋で猛勉強している。

 

忍「ハロー、ハロワー、ハロリスト・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後。

 

綾「え!?もう終わったの!?」

 

忍「はい!次お願いします!」

 

陽子「凄え!これ一晩で解いたのか!?」

 

忍「いえ、私は人一倍頑張らないといけませんから、綾ちゃんは自分の勉強で大変だと思いますが・・・」

 

綾「大丈夫!3人に教えてる内に、私の成績も良くなったから。しの!今まで以上に厳しく行くから覚悟して!」

 

忍は頷く。

 

綾「スパルタ過ぎて受験が終わる頃には、しのの髪が真っ白になってるかもしれないけど!」

 

陽子「どう言う事?燃え尽きて?」

 

忍「せ、せめて金髪に・・・」

 

陽子「そう言えば圭太と浩輔は?」

 

忍「さっき朝香君と古橋君と一緒に帰りました。」

 

 

 

 

 

 

その頃圭太と浩輔は、クラスメイトの智流と光明と一緒に帰ってる。

 

智流「そう言えばどうだ?受験勉強の方は。」

 

圭太「ああ。順調だぜ。」

 

浩輔「俺も順調だ。お陰で成績も上がったぜ。」

 

圭太「智流と光明はどうなんだ?」

 

光明「俺と智流はある学校の受験を受けるんだ。」

 

圭太「何処だ?」

 

智流「実は、ここなんだ。」

 

すると智流がある学校のパンフレットを圭太と浩輔に見せた。

 

圭太「え!?お前らまさか・・・」

 

智流「その反応するのは分かる。だがこれは俺達4人の秘密話だ。誰にも言うなよ?」

 

光明「俺からも頼む。秘密にしてくれよな?」

 

浩輔「お、OK。」

 

 

 

 

 

 

その頃忍達3人は図書館で勉強していた。その夜も忍達は頑張って勉強する。

 

 

 

 

 

 

そして季節が過ぎて年明け、賽銭箱に小銭を入れて拝む。そして絵馬に合格祈願を掛ける。その後温かいお茶を飲む。

 

陽子「くぅ〜温まる〜!」

 

忍「美味しいです〜!」

 

圭太「ふぅ〜。」

 

浩輔「美味え〜!」

 

綾「もうすぐね。」

 

陽子「だな。」

 

忍「綾ちゃん、陽子ちゃん、圭太君、浩輔君。今年も宜しくお願いします。」

 

4人「宜しく!」

 

 

 

 

 

 

そして雪が降るある日。水蓮女学院の受験合格発表の日。合格出来た者も居れば不合格の者も居る。合格発表を見た綾は電車に乗って戻る。その電車の中で綾は智流と光明と出会った。3人は駅に到着した。

 

陽子「綾。」

 

忍「綾ちゃん。」

 

圭太「綾。」

 

浩輔「綾。」

 

綾「しの、陽子、圭太、浩輔・・・」

 

忍「水蓮女学院、どうでした・・・?」

 

綾「・・・ありがとう!合格よ!」

 

遂に綾は水蓮女学院に合格出来た。

 

忍「わあ!おめでとうございます!!綾ちゃん!!」

 

陽子「良かった!浮かない顔をしてたから落ちたのかと思ったよ!やったな綾!」

 

綾「陽子・・・」

 

圭太「綾おめでとう。」

 

浩輔「やったな綾!」

 

綾「圭太・・・浩輔・・・」

 

 

 

 

 

 

その後智流と光明を含めた7人が一緒に帰る。

 

陽子「何で智流と光明が綾と一緒に居たんだ?」

 

智流「え?ああいや・・・電車で小路と偶然会ったのさ。なあ光明?」

 

光明「そ、そうそうそう言う事だ!」

 

綾「でも朝香君と古橋君、何で電車に乗ってたの?」

 

光明「それは・・・俺の親戚があっちに居るって連絡が来たから智流と一緒に会いに行ったって訳。」

 

智流「そうそう。」

 

忍「そうなんですか。」

 

圭太(どうだ?結果は?)

 

智流(合格しちまった・・・)

 

浩輔(そうか。)

 

圭太(にしても智流、まさかお前のお袋さんが勝手に申し込んだとはな。)

 

智流(ああ。最悪だよ・・・出来ればお前と同じ高校に受かりたかったな・・・)

 

光明(お気の毒。俺もだけど。)

 

忍「綾ちゃん、春から遠くへ行くのですね・・・同じ学校に通えるのも・・・後・・・」

 

すると忍が泣きそうになった。

 

陽子「おいしの・・・」

 

忍「すすすみません・・・これは嬉し泣きです・・・決して離れ離れになるのが寂しいからとかではなくて・・・」

 

綾「しの・・・」

 

陽子「ほら、綾が困ってるだろ?」

 

忍「ほ、本当に嬉しいんです!困らせるつもりは全然無くて・・・」

 

陽子「今日はおめでとうだけで良いんだよ・・・」

 

忍「そうですね・・・おめでとうございます!」

 

綾「ええ・・・ありがとう・・・2人共・・・」

 

圭太「おめでとう綾。」

 

浩輔「おめでとう。」

 

智流「小路おめでとう。」

 

光明「おめでとう!」

 

綾「ありがとう・・・」

 

 

 

 

その後も受験の為に猛勉強する忍達。陽子が勉強してる所を弟の空太と妹の美月が静かに見守っていた。

 

空太・美月「しーっ。」

 

 

 

 

そして綾は夜の空を見ていた。

 

 

 

 

圭太は部屋で勉強している。

 

 

 

 

浩輔は姉の湊から勉強を教えて貰ってる。

 

 

 

 

忍の部屋では。

 

勇「もう、大切な本番なのに。風邪引くわよ。」

 

忍が勉強中に寝てしまった。勇が忍をベッドまで運ぶが。

 

勇「重い・・・!」

 

かなり重かった。やっと忍をベッドに寝かせた。

 

勇「がんば。」

 

部屋の電気を消して自分の部屋に行った。

 

 

 

 

 

 

そして受験当日。しかし駅で思わぬアクシデントが起こってしまった。

 

圭太「大雪の影響でダイヤグラムが乱れた!?」

 

陽子「こんな日に!?」

 

忍「間に合うんでしょうか!?」

 

浩輔「ピンチ到来!?」

 

 

 

 

 

 

その後遅れた電車に乗って、駅に到着して走って受験へ向かう。高校では受験生達が次々と高校に入って行く。

 

烏丸先生「まだ時間はありますよ〜!雪で危ないですから走らないで下さいね〜!」

 

受験生の中に、松原穂乃花と日暮香奈も居た。

 

香奈「色んな中学の子が居るね。」

 

穂乃花「この中に何時か、お友達になったりする子が居るのかな?」

 

香奈「その前に受からなきゃだけどね。」

 

穂乃花「そうだね。」

 

 

 

 

 

 

その頃忍達4人は。

 

陽子「な、何とか!」

 

忍「間に合いましたね!」

 

圭太「このまま走れ!」

 

浩輔「本番で失敗したら水の泡だ!」

 

そしてギリギリ到着した。烏丸先生が忍達を見て思い出した。

 

烏丸先生「(あら?あの子達は・・・)頑張れ〜。」

 

小さな声で応援する。4人が試験会場に向かう。

 

 

 

 

 

 

会場前にマスクとメガネで顔を隠した1人のツインテールの少女が立っていた。忍達は気付く事なく通り過ぎた。と思ったその時。

 

陽子「あれ?綾!?」

 

綾「!?」

 

マスクとメガネで顔を隠した人物は何と綾だった。

 

忍「え!?綾ちゃん!?」

 

圭太「綾だと!?」

 

浩輔「お前!?」

 

陽子「何してるんだ?」

 

そしてマスクとメガネを外した。

 

忍「綾ちゃん・・・どうしてここに!?」

 

綾「わ、私も受けるからよ・・・」

 

圭太「そうか受けるのか・・・って、え!?」

 

陽子「え!?もう水蓮受かってるのに!?」

 

綾「出願してたから・・・」

 

陽子「だったら言っておいてくれたら〜!」

 

忍「心強いです〜!綾ちゃんの顔を見たら何だか緊張が解れました!」

 

陽子「うん!」

 

圭太「さあ皆!早く行こうぜ!」

 

浩輔「本番はこれからだ!」

 

 

 

 

 

 

そして受験会場に入って席に座る。受験生達に緊張が走る。

 

久世橋先生「それでは、始めて下さい!」

 

遂に試験がスタートした。

 

綾(思ったより難しいわ・・・4人共大丈夫かしら・・・?)

 

集中してやる4人を見る。

 

綾(そうね。あれだけ頑張ったもの。)

 

圭太(流石に難しい箇所はあるな。けど俺達の成果を甘く見縊っては困る。)

 

そして受験が終わった。

 

 

 

 

その帰り道。

 

綾「やれるだけの事をやったんなら、きっと大丈夫よ。」

 

圭太「そうそう。そんなにネガティブになるなよ。」

 

受験が終わった直後に、忍と陽子と浩輔がネガティブになってた。

 

陽子「凄く難しかった気がする・・・」

 

浩輔「もうダメだ、お終いだ・・・」

 

忍「陽子ちゃん、浩輔君・・・私立の二次募集って何時でしたっけ・・・?」

 

陽子「さぁ・・・?だけど・・・調べておいた方が良さそうかな・・・?」

 

圭太「ダメだこりゃ。」

 

綾「ほら!試験も終わったんだし何か美味しい物でも食べに行きましょ?」

 

忍「美味しい物!?わーい!」

 

陽子「そうだな!」

 

浩輔「美味い物食って元気出すか!」

 

圭太「もう既に元気じゃねえか。」

 

 

 

 

 

 

そして数日後。遂に合格発表の日が到来した。綾の番号は0069。自分の番号を隈なく探すと、番号があって合格出来た。綾はホッとした。

 

そして圭太の番号は0084。圭太も自分の番号を探すと。

 

圭太「よっしゃ!」

 

自分の番号があってガッツポーズした。圭太も合格した。そして他の3人はと言うと。

 

忍「だ、ダメです陽子ちゃん!私の代わりに見て下さい!」

 

陽子「わ、私も無理!綾頼む!」

 

忍「わ、私もお願いします!!」

 

浩輔「俺も無理だ!圭太頼む!俺の代わりに見てくれ!!」

 

綾「もぉ。」

 

圭太「しゃあねえなぁ。」

 

陽子の番号は0068。忍の番号は0067。浩輔の番号は0086。

 

忍・陽子「うぅぅ・・・・」

 

綾「2人共ほら。自分の目で確認しなさい?」

 

忍と陽子が目を開いて確認する。すると自分の番号が目に映った。

 

陽子「・・・あった!」

 

忍「ありました!!」

 

2人も合格出来て、嬉し泣きした。

 

陽子「あった!あったよ綾!!」

 

忍「私の番号も!!」

 

圭太「おい浩輔。お前も自分の目で見ろよ。」

 

浩輔「いや・・・もう見るのが怖い・・・!」

 

圭太「良いから目を開けろ。」

 

無理矢理浩輔の両目を開けて合格発表を見せる。

 

浩輔「いやいやいややめろ圭太・・・目が痛い・・・あ!」

 

そして浩輔も自分の番号を確認する。自分の番号が目に映った。

 

浩輔「圭太・・・俺やったのか・・・?」

 

圭太「ああ。やったな浩輔。」

 

浩輔「・・・・よっしゃー!!」

 

嬉しさのあまり大声を上げた。この光景を烏丸先生と久世橋先生が見ていた。

 

烏丸先生「久世橋先生。この光景を見るのはまだ慣れませんか?」

 

久世橋先生「はい。受かった子も居れば落ちた子も居ますから。正直、どう言う顔で居れば良いか分かりません・・・」

 

烏丸先生「ですね。それでもそんな涙も笑顔も全部、あの子達の青春の1ページなんですよね。」

 

その中に穂乃花と香奈も合格出来た。中には合格出来た学生と不合格になった学生も居た。

 

 

 

 

 

 

数日後。綾は服屋で水蓮女学院の制服を試着する。しかし綾は何処か浮かない顔をしていた。そしてある決心をした。

 

綾「あの!お母さん!」

 

 

 

 

 

 

更に数日後。中学校では卒業式が終わっていた。忍達も無事卒業出来た。

 

浩輔「ありがとよ・・・俺達の青春達よ・・・」

 

圭太「おいおい浩輔、俺達の青春はこれから始まるんだぜ?」

 

忍の母「はい!皆!」

 

圭太の母「こっち向いて!」

 

そこに5人の母親達がカメラを向けた。忍と陽子と綾はくっ付いてポーズを取り、圭太と浩輔はハイタッチしたポーズを取り、素敵な写真が撮れた。

 

 

 

 

その後忍の家で、中学卒業と綾の送別会が開かれた。

 

陽子「いよいよ綾とも離れ離れかぁ。」

 

忍「お手紙下さいね。」

 

陽子「まあ家は近いんだし休みになれば。」

 

綾「あ、あの・・・皆に言いたい事が・・・」

 

陽子「何も言うな!」

 

綾「え!?」

 

陽子「言葉にしなくても十分伝わってるって!」

 

忍「私達はずっと一緒です・・・!」

 

浩輔「元気でやれよ!」

 

綾「そ、そうじゃなく、あの・・・」

 

陽子「もうこれ以上泣かせないでくれ〜〜〜!!!」

 

綾「ちょ、ちょっと!!」

 

圭太「お、お前ら落ち着けよ!」

 

忍「お手紙!毎日送りますね!!」

 

陽子「今日はとことん盛り上がるぞーー!!!」

 

浩輔「盛り上がって行こうぜーーー!!」

 

 

 

 

その後送別会が終わって、圭太が帰る途中。

 

綾「圭太!」

 

圭太「ん?綾?どうした?」

 

綾「あのね・・・」

 

 

 

 

 

 

数日後が経ち、また新たな春の季節がやって来た。目覚まし時計を止めた綾が起きて部屋から出る。

 

 

 

 

そして忍は新しい制服に着替えて玄関のドアを開ける。

 

忍「それじゃあ!」

 

勇「制服似合ってるわよ忍。」

 

忍の母「行ってらっしゃい。」

 

忍「はい!行って来ます!」

 

 

 

 

その頃浩輔は。

 

湊「似合ってるわよ浩輔。」

 

浩輔「ありがとな姉ちゃん。じゃあ行って来るぜ!」

 

 

 

 

そして圭太も。

 

圭太「じゃあ母さん。」

 

圭太の母「圭太、似合ってるわよ。行ってらっしゃい。」

 

圭太「ああ。行って来ます!」

 

 

 

 

3人が登校する。集合場所に陽子が待っていた。

 

陽子「おはよーしの!」

 

忍「おはようございます!陽子ちゃん!」

 

浩輔「おーい陽子ー!忍ー!」

 

圭太「おっす。」

 

陽子「おはよー圭太!浩輔!」

 

忍「圭太君、浩輔君!おはようございます!」

 

陽子「制服が変わっただけで何だか別人みたいんだな!」

 

圭太「言えてるな。」

 

忍「陽子ちゃん、急にお姉さんっぽくなった気がします!」

 

陽子「えへへ!」

 

桜が舞い散るもえぎ高校。今日は入学式。4人が門の前に止まる。するとある少女が4人の方へ走ってる。

 

忍「遂に高校生ですね。」

 

陽子「何だかワクワクするな〜。」

 

圭太「今まで無い体験だな。」

 

浩輔「緊張するな〜。」

 

忍「陽子ちゃん、圭太君、浩輔君。」

 

陽子「じゃあ行こうか。」

 

圭太「ああ。」

 

浩輔「行くぞ。」

 

4人「せーの!!」

 

???「しの!陽子!圭太!浩輔!」

 

4人「??」

 

そこに聞き覚えのある声が聞こえた。そこに居たのは・・・

 

 

 

 

 

 

何と同じ制服を着た綾だった。

 

 

 

 

 

 

忍「綾ちゃん!?どうしてここに!?」

 

陽子「水蓮女学院は!?」

 

浩輔「そうだよ!彼処に行ったんじゃないのか!?」

 

綾「私も、来ちゃった・・・」

 

陽子「来ちゃったって・・・」

 

綾「黙っててごめんなさい。だって言い出せなかったんだもん。」

 

陽子「折角受かった第一志望なのに!?親や先生とも話し合ったって!」

 

綾「うん。ちゃんと話し合って伝えたわ。私の第一志望はこの学校だって!それに、4人の事も心配で放っておけないしね!」

 

陽子「綾・・・!」

 

忍「綾ちゃん・・・!」

 

浩輔「綾・・・!」

 

3人は喜んだ。

 

圭太「おかえり綾。」

 

浩輔「え!?圭太お前知ってたのか!?」

 

圭太「送別会が終わった後に綾が俺だけに秘密を話したんだ。だよな綾?」

 

綾「ええ。圭太に話してお願いしたの。今日まで黙っててくれる?って。」

 

浩輔「って事はお前綾が来るって知ってたんだな!」

 

陽子「何で話してくれなかったんだよー!」

 

圭太「いや秘密話だから他人にバラさないのが常識だろ?」

 

忍「綾ちゃん!陽子ちゃん!圭太君!浩輔君!これからまた3年間宜しくお願いします!」

 

陽子「宜しくしの!綾!圭太!浩輔!」

 

そして陽子は綾の手を繋いだ。すると綾は中学の頃を思い出した。

 

忍「じゃあ行きましょ?陽子ちゃん。綾ちゃん。」

 

そして忍も綾の手を繋ぐ。

 

綾「うん!」

 

浩輔「俺達も行くか。圭太。」

 

圭太「そうだな。」

 

5人「せーの!!」

 

そして高校生活が始まった。これが忍達が高校に入るまでの出来事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜現在〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽子「と言う訳で、めでたしめでたし。綾が居なかったら私としのと圭太と浩輔は違う制服着てただろうな〜。ん?」

 

アリス「皆で合格出来て良かったね〜・・・」

 

カレン「Oh・・・!流石アヤヤデス・・・!」

 

アリスとカレンが感動していた。アリスは涙を流しながら感動していた。

 

陽子「あの時は本当にありがとう綾!」

 

綾「そ、そんな・・・」

 

浩輔「そうだな!綾ありがとな!お前には感謝してるぜ!」

 

綾「い、今更・・・」

 

カレン「尊敬しマス!」

 

アリス「ありがとうアヤ!私からもお礼言うよー!」

 

綾「私は何も・・・あれはしのが頑張ったから・・・」

 

圭太「そうだぞ。忍が頑張ったお陰だからな。」

 

陽子「あれ私は!?」

 

浩輔「おい俺は!?」

 

そしてそれと同時に。

 

忍「ただいま帰りました〜。」

 

丁度忍と勇が帰って来た。

 

アリス「おかえりー!シノー!」

 

カレン「present!じゃなくて何買って来たデスか!?」

 

忍「実はですね〜。今日は日頃の感謝を込めて皆にプレゼントを用意しました〜。」

 

綾(皆に・・・?)

 

カレン「Wow!ウソーシンジラレナイ!」

 

 

 

 

 

 

早速リビングでプレゼントを貰う。

 

忍「さあ、手を出して目を瞑って下さい。」

 

アリスとカレンが目を瞑る。

 

陽子「私達もやるのか?」

 

綾「何か恥ずかしい・・・」

 

圭太「しょうがないなー。」

 

浩輔「何かな〜?」

 

全員が目を瞑る。そして忍がプレゼントを皆の両手に乗せる。

 

忍「乗せました。開けて良いですよ。」

 

目を開けてプレゼントを見るが、何も無かった。アリスとカレンが驚愕した。

 

浩輔「忍、プレゼントは?」

 

忍「皆が喜ぶ物って思い浮かばなくて。でも、お金で買えない価値ってあると思うんです。今私があげたのは・・・友情と言う名の絆です!これからも良い友達で居て欲しいと言う気持ち。ハートを乗せました!」

 

プレゼントはハートだった。カレンは困って忍を見るが、忍は満面な笑みをしていた。カレンが大粒の涙を流した。

 

カレン「こんな・・・こんな事って・・・」

 

忍「カレン!泣く程喜んでくれるなんて!」

 

陽子「あははは!」

 

浩輔「そんなバカな・・・期待した俺がバカだった・・・!」

 

圭太「まあまあ気持ちだけでも受けとれよ。」

 

すると綾が両手を胸に当てた。

 

綾「ありがとう!しの!」

 

すると忍が喜んで綾の両手を握った。

 

忍「此方こそ!何時もありがとうございます!」

 

陽子「・・・やれやれ。」

 

泣いてるアリスとカレンに勇が歩み寄った。

 

勇「じゃあ私からのお土産。ロールケーキ。」

 

アリス・カレン「うわあああああ!!!」

 

ロールケーキを聞いてアリスとカレンが一気に元気出した。

 

勇「この間友達と食べたんだけど、美味しくてね。紅茶も買って来たわ。」

 

カレン「Super surpriseデス!!」

 

アリス「ありがとうイサミ!!」

 

忍「何か・・・デジャヴが・・・」

 

陽子「あははははは!」

 

綾「うふふふ。」

 

圭太「ははははは。」

 

浩輔「くはははは。」

 

 

 

 

 

 

その夜。圭太が部屋でゲームをしていると、スマホの着信音が鳴った。

 

圭太「ん?・・・え?智流?もしもし?」

 

智流『よう圭太!久し振りだな!』

 

圭太「お前どうしたんだいきなり?」

 

智流『お前が通う高校のHP見たら文化祭の告知があったから是非行ってみたいと思ってな。』

 

圭太「おおそうか!それでお前1人でか?」

 

智流『いや、光明と女友達4人連れて行く。』

 

圭太「そうか。楽しみにしてるぜ。じゃあな。」

 

智流『ああ。またな。』

 

 

 

 

 

 

それから数日後。遂に学校祭が開催された。体育館前にアリスが誰かを待っていた。

 

アリス「あ!ヨーコー!」

 

陽子「ごめんごめーん!」

 

アリス「早く早くー!」

 

陽子「今行くー!」

 

 

 

 

 

 

たこ焼きを買って来た陽子と一緒に体育館の椅子に座る。

 

アリス「いよいよシノ達の劇が始まるねー!」

 

陽子「今日まで頑張ってたもんなー!」

 

アリス「精一杯応援するよー!」

 

陽子「私もー!」

 

すると隣に烏丸先生が座った。

 

烏丸先生「先生も負けませんよー!」

 

陽子「からすちゃん何時の間に!?」

 

そして何処からか綿飴やアメリカンドッグなどを取り出した。

 

烏丸先生「楽しみね〜。」

 

陽子「誰よりも楽しんでる!?」

 

アリス「そう言えばケイタは何処なの?」

 

陽子「さっき他校の友達と一緒に来るって言ってたな。」

 

 

 

 

 

 

その頃圭太は、智流と光明と一緒に体育館の一番後ろに立っていた。

 

圭太「懐かしいな〜智流に光明。」

 

智流「お前中学と変わんねえな〜。」

 

光明「浩輔は居ないのか?」

 

圭太「彼奴は舞台の裏仕事をするって。お前らの女友達は何処なんだ?」

 

???「智流く〜ん!」

 

智流「お!来た来た。」

 

そこに4人の少女が智流と光明を見付けた。

 

智流「紹介しよう。白詰女子高校の同級生でクラスメイトだ。」

 

若葉「ごきげんよう。小橋若葉ですわ。」

 

萌子「時田萌子だよ。宜しくね。」

 

真魚「黒川真魚っすー!まあテキトーに!」

 

直「僕・・・じゃなくて私は真柴直だ!」

 

それは若葉達だった。

 

圭太「へぇ〜随分個性的な友達だな。俺は香川圭太だ。智流と光明とは中学の時の友人だ。宜しくな。」

 

若葉「宜しくお願いしますわ。」

 

光明「どうだ圭太?俺達に可愛い天使達が付いてるだろ?」

 

圭太「光明は相変わらず女好きだな〜。何かごめんな皆。光明がこんな男で。」

 

萌子「ううん。寧ろ楽しいよ。」

 

真魚「そうっす!光明君とまおは意気投合のコンビっすー!」

 

圭太「そ、そうか。それと真柴だっけ?凄くボーイッシュだな。」

 

直「どう言う意味だ?」

 

圭太「いやさっき僕って言ってたし。」

 

直「ああ、あれ癖なんだよな。」

 

圭太「まあ癖ならしゃあねえか。そうだ智流。お前何処か居候してるって言ってたな。」

 

智流「ああ。若葉の家で居候してるんだ。母さんが家を売却したせいで。」

 

若葉「でも智流君は何時も私と一緒で楽しい毎日を過ごしてますわ。」

 

智流「いやそこまでじゃないけどな。」

 

圭太「なあ若葉、智流の事これからも宜しくな。」

 

若葉「はい!」

 

智流「おい圭太、俺が若葉の彼氏扱いか?」

 

圭太「冗談冗談。」

 

 

 

 

穂乃花『ただいまより、2年A組演劇「君の髪はゴールド」を上映致します。』

 

 

 

 

アリス「シノらしいタイトルだね!」

 

陽子「あはは・・・」

 

圭太「タイトルが忍らしいな。」

 

智流「そうだな。大宮らしいぜ。」

 

すると電気が消灯し、舞台の幕が上がった。

 

陽子・アリス「!?」

 

圭太「な!?」

 

幕が上がって、陽子とアリスと圭太が驚いた。

 

 

 

 

 

 

陽子「綾!?」

 

圭太「綾!?何故!?」

 

舞台に立っていたのは何と忍が作った衣装を着た綾だった。

 

 

 

 

 

 

何故綾が立っているかと言うとそれは数時間前の事だった。

 

忍「いよいよ当日です。やれる事は全てやりました。本番でその力を出しましょう!」

 

穂乃花「演技も大分良くなったね!」

 

カレン「アヤヤの熱い演技指導のお陰デス!」

 

綾『そうじゃなくてこうよ?台本通りに!』

 

穂乃花「へぇ〜。綾ちゃん、役に入ったら凄く良い芝居するよ?」

 

綾「本当?残念ね。陽子に見せてやりたかったわ。」

 

浩輔「そのドヤ顔は何だ?」

 

しかしそこに。

 

女子生徒「大変!お姫様役の子が風邪で出られなくなったって!」

 

浩輔「何だって!?」

 

アクシデントが起こった。何と姫役の女子が風邪を引いてしまった。ピンチ到来。

 

浩輔「おい忍!ピンチだぞ!」

 

忍「あわわわ!代役を立てなくては・・・!」

 

穂乃花「綾ちゃん。皆に見せるチャンスだよ?」

 

綾「ええ!?あああ・・・ごめんなさい!!やっぱり無理!!小学生の頃緊張のあまり失神した事あって・・・」

 

浩輔「完全な黒歴史だな・・・」

 

忍「大丈夫です!これを被って下さい!」

 

金髪のカツラを綾に被せた。

 

綾「これは!?」

 

忍「緊張を和らげ、勇気が湧いて来る効果があります!これは効きますよ!」

 

綾「それってしの限定の効果よ!」

 

忍「ああ!すみません・・・無理は良くないですよね・・・では代わりに私が!」

 

穂乃花「忍ちゃんは舞台袖で指示出さなきゃ。」

 

忍「ああ!そうでした・・・」

 

浩輔「どうするんだ忍?このままだと失敗に終わるぞ?」

 

忍「うう・・・他に出られる人は・・・」

 

綾(しの・・・この日の為に本当に頑張ってたのに・・・私だって・・・成功させたい!)

 

そして綾が決心した。

 

綾「分かったわ!代役引き受ける!」

 

忍「ええ!?良いんですか綾ちゃん!?」

 

綾「任せて!やってやるわ!」

 

例の段ボールを被って決心した。

 

忍「どちら様ですか!?」

 

 

 

 

 

 

そして現在に戻った。やはり綾は緊張してしまった。

 

綾(どうしよう・・・やっぱり怖い・・・せめてお面があれば・・・)

 

アリス「綾〜!頑張れ〜!」

 

陽子「応援してるぞ〜!」

 

綾(アリス!陽子!ん?)

 

奥を見ると、圭太と智流と光明が手を振っていた。

 

綾「(圭太!それに朝香君に古橋君!?)み、み・・・見に来てなんて頼んでないんだからー!ふん!!」

 

何時ものツンデレ綾が出てしまった。

 

陽子「良いから芝居しろ!芝居!」

 

綾(でも、ちょっと緊張解けたかも。)

 

深呼吸して芝居する。

 

綾「小鳥さんが鳴いてる〜!今日はとっても良い天気〜!」

 

アリス「綾凄〜い!貫禄の演技〜!」

 

陽子「う、上手いのか・・・?」

 

若葉「凄く可愛い演技ですわ。」

 

圭太「そうか?」

 

綾「誰?その木陰に居るのは?」

 

草のセットの裏から王子役のカレンが出て来た。

 

綾「私はこの国の姫アイリーン。あなたの名は?」

 

カレン「わ・・・わ・・・」

 

するとカレンの様子が可笑しくなった。

 

綾「まさか・・・あんなに練習したのに忘れたの!?」

 

カレン「忘れました・・・」

 

何とセリフを度忘れしてしまったのだ。これまたピンチ到来。

 

カレン「(でも何とかしなくては・・・シノの劇が台無しデス・・・)No problem!これは金魚のマネデス!」

 

綾「言わなくて良いから・・・!」

 

カレン(はっ!そうデス・・・!アドリブで繋げば・・・!)

 

アドリブ作戦を思い付いたカレンが驚きの行動に出た。

 

カレン「フフフ!お前がアイリーンデスか。私は某国からのスパイ。」

 

綾「え?そんなセリフ?」

 

するとカレンが何かを取り出した。それは煙玉だった。煙玉を地面に投げて変身した。

 

カレン「Japaneseニンジャ!くノ一デス!!」

 

くノ一に変身した。綾が唖然とした。

 

カレン「秘儀!早着替えデス!」

 

綾「この劇中世ヨーロッパなんですけど!?」

 

そして舞台袖では。

 

穂乃花「カレンちゃんのアドリブ!?」

 

浩輔「ヤバイぞこりゃ・・・」

 

香奈「あれは、アニメ「ニンニンくノ一大市」のコスプレ衣装!」

 

浩輔「日暮!?」

 

忍「この展開は想定外でした・・・!」

 

女子生徒「次の展開どうしよう!?」

 

穂乃花「忍ちゃん!!」

 

忍「(皆の為に成功させたい・・・!)即興で何とかします!」

 

すると忍が金髪のカツラを被った。

 

穂乃花「え?」

 

浩輔「何!?」

 

忍「皆!私に力を分けて下さい!」

 

すると忍の金髪が輝き出した。

 

穂乃花「うわ!?」

 

浩輔「眩し!!」

 

穂乃花「忍ちゃん!?本気モード!?金髪が眩しいよー!」

 

そこで忍はある提案をした。穂乃花と浩輔がその案に乗った。穂乃花が陽子とアリスに何かを申し込んだ。

 

穂乃花「あの、友情出演お願い出来ますか?」

 

陽子・アリス「え?」

 

烏丸先生「元演劇部の私も協力しますよ?」

 

それは友情出演のスカウトだった。そして浩輔は体育館の一番後ろに立ってる圭太を呼ぶ。

 

浩輔「おい圭太、って智流に光明!?」

 

智流「久し振りだな浩輔。」

 

光明「浩輔おっ久!」

 

圭太「浩輔どうしたんだ?」

 

浩輔「丁度良い!圭太に智流に光明!お前達に友情出演を申し込む!」

 

智流「友情出演!?」

 

光明「面白そうだな!」

 

圭太「忍の奴何か考えたな?」

 

その頃綾は固まっていた。

 

綾(こんなのどう進めたら・・・!?)

 

するとそこに。

 

烏丸先生「こんにちはー!トーテムポールの妖精です!」

 

トーテムポールの妖精役は烏丸先生と陽子とアリス。

 

綾(え!?)

 

久世橋先生「烏丸先生・・・!?」

 

そして久世橋先生はハラハラしていた。

 

圭太「よう!俺達は未来から来た若者達だ!」

 

そして圭太と智流と光明は未来人役。

 

綾(圭太に朝香君に古橋君!?)

 

烏丸先生「心配しないで?アイリーン姫。」

 

アリス「あなたの身をお守りする為。」

 

陽子「色んな人達が変装して潜んでいたのです。」

 

圭太「悪い奴らは俺達が倒してあげるぜ。」

 

智流「俺達が居る限りもう大丈夫だ。」

 

光明「この世の悪者よ!掛かって来い!」

 

綾「え!?」

 

陽子「合わせて。」

 

綾「ど、どうなってるの・・・?」

 

陽子「あれを見て。」

 

舞台袖を見ると、忍が即興脚本を書いていた。

 

綾「しの・・・!?」

 

陽子「しのが即興でストーリー作ってる。」

 

忍「金髪ファイトー!!」

 

陽子「だから、皆に合わせて。」

 

綾「・・・ええ!」

 

こうして新しいストーリーが展開した。穂乃花が玉乗りしながらジャグリングし、カレンが大いに盛り上げる。そして圭太と浩輔と智流と光明はダンスする。忍もステージに立つ。陽子と綾が華麗に踊る。舞台は一気に盛り上がった。劇が終わって、観客達が拍手喝采する。

 

綾「しの。」

 

忍「はい?」

 

綾「私、この学校に来て良かったって本当に思うわ!」

 

忍「は・・・!はい!」

 

 

 

 

 

 

そして劇が終わって、圭太と浩輔は再び智流と光明達に会った。

 

浩輔「本当に久々に会ったな。」

 

智流「元気にしてたか浩輔?」

 

光明「俺達まだまだ元気だぜ?」

 

浩輔「勿論元気だぜ。智流、その4人は?」

 

智流「紹介しよう。白詰女子高校のクラスメイトの小橋若葉と時田萌子と黒川真魚と真柴直だ。」

 

若葉「宜しくお願いしますわ。」

 

萌子「宜しくね。」

 

真魚「宜しくっすー!」

 

直「宜しくな。」

 

浩輔「俺は白川浩輔だ。宜しくな。まあお前達が向こうで元気に学校生活を送れて良かったな。」

 

智流「ありがとな。そっちも楽しくやってるか?」

 

圭太「ああ。忍達も何時も一緒だぜ。」

 

光明「そっか。」

 

萌子「さっきの劇とっても良かったよ。」

 

智流「ありがとな萌子。真魚と直はどうたった?」

 

真魚「凄く面白かったっす!」

 

直「確かに。今までにない発想だったな。」

 

光明「若葉ちゃんはどう?」

 

若葉「凄く良かったですわ!私もああ言う劇に出演してみたいですわ。」

 

圭太「良かった。それと俺達の事は名前で呼んでも構わないぜ。」

 

智流「さて、そろそろ帰る時間か。じゃあなお2人さん。また会おうな。」

 

圭太「智流、俺達と一緒に回るか?」

 

智流「いや、6人で行く。劇を観れて楽しんだからな。じゃあな。」

 

圭太「ああ!また会おうぜ!」

 

光明「まったなー!」

 

浩輔「じゃあなー!」

 

若葉「バイバーイ!」

 

萌子「バイバーイ。」

 

真魚「バイバイっすー!」

 

直「じゃあなー!」

 

智流達は他の所へ移動した。

 

圭太「また智流達と会えるかもな。」

 

浩輔「また会えるさ。」

 

忍「あ!圭太君!浩輔君!行きましょう!」

 

浩輔「ああ!そろそろ行こうぜ。」

 

圭太「ああ。」

 

こうして楽しい劇が幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

そして舞台裏では。

 

綾「もー!カレンのお陰で一時はどうなる事かと!」

 

カレン「Sorry・・・」

 

忍「いえ。カレンのお陰でもっと良い舞台になりました!」

 

カレン「シノ!結果オーライデス!」

 

陽子「あはは!まあ何だかんだでちゃんとした劇になれて良かったな!」

 

浩輔「次回も同じような劇作ろうぜ!」

 

圭太「それはどうだか。」

 

綾「やっぱり今回の口論者はしのね。」

 

忍「え?」

 

綾「お疲れ様!」

 

忍「ええ・・・!?」

 

アリス「シノ凄いよ!」

 

忍「そんな!皆と金髪のお陰ですよ!」

 

穂乃花「確かに!忍ちゃん立具を被った途端凄かったよ!神がかってたよ!」

 

綾「やっぱり!しのには効果があるものね!」

 

穂乃花「うんうん!」

 

全員「ありがとう!金髪!」

 

アリス「金髪じゃなくてシノを褒めて!」

 

浩輔「神がかってた。髪なだけに。」

 

圭太「寒いわ!」

 

 

 

 

 

 

その後圭太と陽子とアリスは和の展示の接客をする。扇子や盆栽や日本の画像。更に陽子が用意した和食などが展示されてた。そして中には忍のこけしが大量に展示されてた。綾は少し引いた。学校祭の中に変装した勇と湊も来ていた。そして皆で店を回った。途中でまた智流と光明と若葉達と会った。勇は隠れながら写真を撮る。湊は呆れてた。こうして楽しい学校祭が幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

時は遡り、忍達の入学式。

 

校長先生『え〜新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます。皆さんは本日より。』

 

陽子「5人揃ってまた同じクラスとはな〜。」

 

忍「友情と言う絆を感じますね〜。」

 

綾「もー。2人共私語しない。」

 

陽子「怒られた〜。」

 

そして浩輔も。

 

浩輔「忍達と同じクラスになれるなんてラッキーだな。」

 

圭太「おい静かにしろよ。」

 

浩輔「おっと悪い悪い。」

 

綾『最近、思う事がある。』

 

 

 

 

 

 

そして現在に戻り。綾は中庭の木を見ていた。するとそこに。

 

忍「綾ちゃん!一緒にC組行きませんか?」

 

浩輔「行こうぜ?」

 

忍と浩輔が来た。

 

綾「良いわよ!」

 

一緒にC組へ向かう。

 

綾『小さい頃からの幼馴染みじゃなくても、綺麗な金髪じゃなくても。』

 

カレン「私も行くデス!」

 

アリス「シノ!アヤにカレンにコースケも!」

 

陽子「綾!ノート見せて?」

 

圭太「よう!来たか!」

 

綾『しのと私は友達。これからも、ずっと!』

 

「See you!」




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

     烏丸さくら:佐藤聡美
       大宮勇:田村ゆかり
     久世橋朱里:大西沙織
     松原穂乃花:諏訪彩花
      日暮香奈:中津真莉
       白川湊:川澄綾子
      猪熊空太:藩めぐみ
      猪熊美月:村川梨衣
       忍の母:高橋美佳子
      圭太の母:桑谷夏子
      校長先生:金野恵子

      朝香智流:八代拓
      古橋光明:村田大志
      小橋若葉:小澤亜李
      時田萌子:井澤美香子
      黒川真魚:M・A・O
       真柴直:村川梨衣

     女子高校生:山岡ゆり
           平野妹
           櫻井浩美
           上田麗奈
           鈴木絵里
           浜崎奈々
     男子高校生:天崎滉平
           石谷春貴
     女子中学生:和氣あず未

作者「Pretty Daysが終わりました。最初初見の時に水蓮女学院が出て来てびっくりしました。わかばガールと世界観同じだと思って智流と光明と若葉達を登場させました。」

感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。

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