HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

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夏休みの真っ只中。忍の家のリビングで、忍がかき氷を作ってた。

アリス「日本の夏はいちごミルクのかき氷だね!」

かき氷を一口食べる。

忍「美味しいですかアリス?」

アリス「うん!」

忍「喜んでくれて嬉しいです!どんどん食べて下さいね!」

アリス「ありがとーシノ!」

かきを美味しそうに食べる。




だが数分後。アリスが固まった。かき氷の食べ過ぎで頭が痛くなってきた。

忍「さあさあもっと!氷はまだまだありますよ!」

アリス「シノ・・・頭が・・・頭が・・・痛いよ・・・」

だが忍はかき氷をやめない。

勇(新手の拷問?)

かき氷拷問が誕生した。

OP「夢色パレード」陽子ver


Episode23「ほんのすこしの長いよる」

その日の夜。穂乃花が風呂から上がって部屋に戻って来た。すると携帯が振動した。

 

穂乃花「ん?あ!カレンちゃんからだ!」

 

携帯を持ってベッドの上でメールを見る。

 

穂乃花「明日の部活に海のおみやげを渡しに行きます。わあ!カレンちゃんから私にお土産、何だろう?あ!そうだ!」

 

 

 

 

 

 

翌日、穂乃花が部活を頑張ってる。

 

穂乃花「きん!」

 

相手が打ち返す。

 

穂乃花「ぱつ!」

 

金髪の言葉で相手に勝った。

 

女子生徒A「凄い!」

 

女子生徒B「松原先輩練習試合以降何か調子良いわね。

 

女子生徒A「でもぱつって何だろう?」

 

香奈「ふぅ。」

 

部長「集合!」

 

 

 

 

部活が終了し、更衣室で着替える。

 

香奈「ねえ、あのきんとかぱつって何とかならないの?」

 

穂乃花「あの掛け声で打つと調子があがるんだ!」

 

 

 

 

制服に着替えた穂乃花と香奈。穂乃花は何かを待ってる。

 

香奈「お待たせー!何?誰か探してるの?」

 

穂乃花「うん。今日は来ないのかな?」

 

すると携帯の着信音が鳴った。

 

穂乃花「カレンちゃんだ!もしもし?」

 

カレン『私カレンさん。今学校の中に居るデス。』

 

穂乃花「カレンちゃん?」

 

 

 

 

カレンを探す為校舎の中に入る。

 

香奈「カレンちゃん何で校舎に?」

 

穂乃花「さあ?」

 

カレン『私カレンさん。後ろを見るデス。』

 

穂乃花・香奈「ん?」

 

後ろを見ると、カレンの居場所が分かる張り紙がいくつも貼られてあった。

 

香奈「何これ?」

 

穂乃花「焦らしプレイ?」

 

 

 

 

そんなカレンは、階段の方に隠れてた。

 

カレン「日本ではサプライズからのPresentが喜ばれるとアリスが言ってマシタ!穂乃花をビックリさせるデス!」

 

久世橋先生「九条さん!」

 

カレン「サプラーイズ!?」

 

後ろから久世橋先生に見付かった。

 

久世橋先生「こんな張り紙を!」

 

カレン「す、すぐ剥がします!」

 

久世橋先生「しかも私服で、休み中の格好で何をしているんです?」

 

カレン「その、分からない事があって。」

 

久世橋先生「何ですか?」

 

カレン『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか。』

 

久世橋先生「え?」

 

フランスの画家ポール・ゴーギャンが1897年から1898年にかけて描いた絵画の『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』を言った。久世橋先生が張り紙を落とした。

 

カレン「知りたいデス。」

 

久世橋先生「ちょ、ちょっと待ちなさい!えっと・・・ウェハードゥウィーカムフロム・・・われわれは・・・」

 

穂乃花「あ!居た居た!カレンちゃーん!」

 

カレン「ホノカー!カナー!」

 

穂乃花と香奈がカレンを見付けた。

 

香奈「久世橋先生こんにちは!」

 

久世橋先生「ああはい!こんにちは!」

 

カレン「それじゃあ私は行くので、分かったら教えて下サイ。後これ、お土産デス!烏丸先生にも!」

 

久世橋先生「ど、どーも・・・」

 

カレンから海のお土産を受け取った。

 

 

 

 

中に入ってたのはガイコツのマスコットのキーホルダーだった。

 

烏丸先生「これ暗い所で光る奴ですね〜!今度会ったらお礼言わないと。何処のお土産かしら?」

 

久世橋先生「さ、さあ・・・ウェハードゥウィーカムフロム・・・」

 

烏丸先生「ゴーギャンの絵がどうかしましたか?」

 

久世橋先生「え!?」

 

 

 

 

 

 

その頃カレンは、穂乃花と香奈にお土産を渡してる。

 

カレン「これと、これデス!」

 

2人へのお土産はTシャツだった。

 

穂乃花「うわー!」

 

香奈「私も貰っちゃって良いの?」

 

カレン「勿論デス!」

 

香奈「ありがとー!」

 

すると穂乃花が膝付いてカレンの手を握る。

 

穂乃花「ありがたき幸せ!」

 

カレン「くるしゅうない!」

 

 

 

 

その後3人で帰る。

 

穂乃花「これは額縁に入れて飾らせてもらうね。」

 

カレン「Tシャツは着る物デスよ?」

 

穂乃花「勿体なくてとても。」

 

カレン「あ!ホノカ!ちょっと遊んで行きまショウ!」

 

目の前に公園を発見。

 

香奈「じゃあ私はここで!」

 

穂乃花「またねー!」

 

カレン「see you!」

 

 

 

 

香奈と別れた2人は公園で遊ぶ。

 

カレン「ホノカー!」

 

滑り台に滑る。

 

カレン「アーー!」

 

ターザンロープで楽しく遊ぶ。

 

穂乃花「折角のお召し物が!」

 

カレン「払えば平気デス!」

 

穂乃花「でも、お母さんに怒られない?」

 

それを聞いたカレンの顔が真っ青になった。お尻を穂乃花に向ける。

 

カレン「ホノカ、綺麗に叩いて下サイ。」

 

穂乃花「え!?カレンちゃんを叩くだなんて!!」

 

 

 

 

その後お尻を叩いた後、カレンにお菓子を見せる。

 

カレン「Ohー!!ホノカ!これは何デス?」

 

穂乃花「うちのお店で出してるお菓子だよ。お土産のお返しにと思って。どうぞ。」

 

カレン「いただきま〜す!」

 

クッキーを食べる。

 

カレン「Berry sweets!!」

 

穂乃花「まだまだいっぱいあるよ?」

 

カレン「こんなに美味しいお菓子が毎日食べれるなんて、ホノカが羨ましいデス!」

 

穂乃花「またうちに遊びに来て。他にもいっぱいご馳走する。」

 

カレン「本当デスか!?」

 

穂乃花(あ!カレンちゃんのお口に・・・)

 

カレンの口元にクリームがくっ付いてた。

 

穂乃花(そうだ!ハンカチで!)

 

だが穂乃花は何かを想像したのか、目がグルグル回ってる。

 

カレン「ホノカ?どうしたデス?」

 

するとカレンが口元のクリームをペロッと食べる。

 

穂乃花「ううん。何でもない。」

 

 

 

 

 

 

その頃綾は、陽子の家の前に立っていた。勇気を出して敷地内に入ると。

 

陽子「こらやめろ!」

 

空太「そこだー!」

 

美月「甘い!」

 

空太と美月が互いに水鉄砲を向けていた。陽子は洗濯を干そうとしてる。

 

陽子「だから遊ぶのは向こうで!洗濯物が濡れるだろ!」

 

綾「陽子。」

 

陽子「よう綾!今ちょっと・・・」

 

空太「貰った!」

 

美月「まだまだ!」

 

2人が水鉄砲で陽子の顔に直撃させた。

 

綾「陽子・・・」

 

陽子「綾・・・パス!!」

 

綾「え!?」

 

洗濯カゴを綾にパスする。水鉄砲2丁出した。

 

陽子「見えた!」

 

空太と美月に攻撃した。

 

陽子「フッ。まだまだ姉ちゃんにはブフォア!?」

 

だがしかしまた反撃された。

 

陽子「お前達卑怯だ!」

 

空太「ライフは3発分。」

 

美月「撃った後が大事だよ。」

 

その後2人は陽子達から遠ざかる。

 

陽子「やれやれ。ごめん綾って!」

 

綾を見ると、洗濯まみれになってた。

 

陽子「アハハ!ごめん!!」

 

 

 

 

 

 

その頃浩輔は、部屋で宿題をしてる。

 

浩輔「よっしゃOK!」

 

そこに湊が部屋に入って来た。

 

湊「浩輔どう?終わりそう?」

 

浩輔「姉ちゃん、さっき終わったぜ。」

 

湊「もう?じゃあそろそろ行きましょ?」

 

浩輔「OKOK。」

 

 

 

 

2人は外出する。

 

浩輔「いやぁ〜!やっと宿題全部終えたぜ!残りは日記だけだな。」

 

湊「あんた昔はよく私に助けを求めてたよね。」

 

浩輔「それ昔の話だろ?」

 

湊「まあでもやれば出来るじゃない。」

 

浩輔「いやぁ〜褒められてもな〜アハハ。」

 

 

 

 

 

 

その頃カレンと穂乃花は。

 

男の子「はい。」

 

カレン「thank you!」

 

男の子からボールを借りる。穂乃花が玉乗りする。玉乗り成功。

 

 

 

 

その後男の子達と別れて公園を一回りする。

 

穂乃花(はぁ〜。カレンちゃんの金髪綺麗だな〜。お姫様?天使?湖の妖精?それが、こんな私のような庶民の娘と・・・)

 

カレン「ホノカ?どうしたデス?」

 

穂乃花「ううん、何でも。あ!そうだ!」

 

スポーツバッグから飴玉を出す。

 

穂乃花「はいカレンちゃん。飴あげる。」

 

カレン「飴ちゃんデス!thank you!」

 

穂乃花「そう言えば、関西のおばちゃんは飴にちゃん付けるよね?何でかな?」

 

カレン「美味しい物には全部ちゃん付けなのかもデス!」

 

穂乃花「成る程!いちごケーキちゃん美味しいんやで!みたいな!あいた!?」

 

カレン「なんでやねん!!」

 

突然穂乃花にカレンがチョップしてツッコミを入れた。

 

カレン「ホノカ!Badデス!今のはツッコむ所デス!」

 

穂乃花「えー?ボケが分かりづらいよ〜!そう言えばカレンちゃん、海楽しかった?」

 

カレン「Yes!皆でいっぱいいっぱい遊んだデス!焼きそば食べて、かき氷食べて、焼きとうもろこし食べて、ビーチバレーしたり砂でお城作ったり!」

 

穂乃花「良いな〜。」

 

カレン「でも、一つし忘れた事がありマシタ。」

 

穂乃花「何?」

 

カレン「ホノカと一緒に遊ぶ事デス!」

 

穂乃花「カレンちゃん・・・」

 

カレン「次はホノカも一緒に行きまショウ!ホノカは何処が良いデスか?海も良いデスが山も良いデス!お祭りも良いかもデスね!」

 

穂乃花「私時々思うんだ。もっと前にカレンちゃんに会ってたらなって。もっと皆みたいに親友になれてたのかもなって。」

 

カレン「ん?私にとってホノカは今もBest friendデスよ!」

 

穂乃花「カレンちゃん・・・ありがたき幸せ!」

 

 

 

 

途中でベンチに座ってアイスを食べる。

 

カレン「あ!そうデス!私今度イギリスに帰る予定デス!」

 

穂乃花「え?帰るって、そんな・・・折角お友達になれたのに・・・」

 

カレン「と言っても、夏休みの最後の一週間だけデスが。」

 

穂乃花「い、一週間?」

 

カレン「Yes!アリスと一緒に帰るデス!」

 

穂乃花「そうなんだ。良かった〜。」

 

カレン「ホノカはイギリスのお土産、何が良いデスか?何でも良いデスよ?」

 

穂乃花「え?何でも?」

 

カレン「別荘とかお城とか無しデスよ?」

 

穂乃花「そ、そんな滅相も無い!私は何も!あ!じゃあ一つだけ!お土産じゃないかもだけど、カレンちゃん毎日メールくれないかな?」

 

カレン「勿論デス!それはお願いされなくても送るデス!」

 

穂乃花「わーい!」

 

 

 

 

その後2人は別れる。

 

カレン「じゃあホノカ、メール送るデス!」

 

穂乃花「うん!私も送るね!」

 

 

 

 

 

 

その頃、圭太は母と一緒に回転寿司に来て、寿司を食べてた。

 

圭太の母「今日は思いっきり食べてね圭太。」

 

圭太「母さん、手当とか大丈夫か?」

 

圭太の母「大丈夫よ。たまには思いっきり使わないとね。」

 

圭太「元気だなおい。」

 

炙りサーモンを食べる。

 

圭太「美味い。」

 

 

 

 

 

 

数日後。夏休みもそろそろ終わりに近付いてる。忍の部屋ではアリスがカレンダーで何日目か印を付けてる。

 

忍「そうこうしている間に刻一刻と夏休みが過ぎていきますね。」

 

アリス「そうだね〜。」

 

忍「あら?」

 

8月22日に星マークがあった。

 

忍「明後日の星マーク、何か良い事でもあるんですか?」

 

アリス「その日はイギリスに帰省する日だよ。前から言ってたでしょ?」

 

あの星マークは、アリスとカレンが実家のイギリスに帰省する日だった。それを聞いた忍が固まった。

 

勇「用意は早めにしておいた方が良いわよ?」

 

アリス「うん!えっとカバンは・・・ってシノ!?」

 

カバンに忍が体育座りしていた。

 

忍「私もイギリスに連れて行って下さい!」

 

アリス「ええ!?」

 

忍「やっぱり寂しいですアリス・・・」

 

アリス「シノ!そんな事されたら私まで辛いよ!・・・分かったよシノ!一緒に行こう!!」

 

カバンに忍を無理矢理押し込む。

 

忍「アリス・・・首が・・・首が・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日の夜。アリスが荷物の確認をする。

 

忍「アリス、忘れ物は無いですか?」

 

アリス「うん!ちゃんとこけしも持ったし!」

 

忍「うう・・・今だけ本物のこけしになりたいです・・・ダメですね。折角実家に帰るのに私がこんなだと・・・」

 

するとアリスは忍に近寄る。

 

アリス「シノ!私も寂しいけど、大丈夫!たったの一週間だよ!私が日本に来るまで、何年も会えなかったのを思えば・・・一週間分のシノを補充させて!」

 

そう言って忍を抱きしめる。

 

忍「アリス・・・!」

 

就寝時間になった。

 

忍「寂しかったら何時でも電話して下さいね。なんでしたらエアメールでも。」

 

アリス「もうシノったら。届くより先に帰っちゃうよ〜。」

 

忍「そ、そうですね。」

 

 

 

 

 

 

翌朝。遂にアリスとカレンが帰省する日になった。カレンは眠そうにウトウトしてる

 

忍「やっぱり、綾ちゃんと陽子ちゃんと圭太君と浩輔君も呼びましょうか?」

 

アリス「朝早いし悪いよ。皆に宜しくね。」

 

そしてカレンのパパの車に乗る。

 

アリス「じゃあねシノ!マムも!」

 

カレン「行って来るデス・・・」

 

忍の母「行ってらっしゃい。」

 

忍「アリス・・・」

 

2人を乗せた車が空港へ向かって行く。忍が大きく手を振る。

 

忍「くれぐれも!道中には気を付けてーー!!」

 

 

 

 

リビングでは、勇が起きて来た。

 

勇「アリスは?もう行っちゃった?」

 

忍の母「とっくによ。」

 

勇「そっかぁ。忍大丈夫かしら?」

 

忍は部屋でアリスのカーディガンを見ている。

 

忍「一週間、思ったより長いです・・・何時もならカレンが家に来て一緒に遊んでいる頃・・・再会してからこんなに離れた事なかったので・・・何だかとても寂しいです・・・アリス・・・アリスの残り香がします。アリス・・・!」

 

泣きながらアリスのカーディガンの残り香を嗅ぐ。勇がそれを見ていた。

 

忍「あ、お姉ちゃん・・・」

 

勇(ここまで元気の無い忍を見るのは初めて。ちょっと心配。まるで、雨の日に捨てられたこけしみたい。嵐の中、それでも強く耐えて・・・)

 

だが想像した途端、勇が笑ってしまった。

 

勇「忍、そんな顔してたら・・・一層こけしに見えるわよ・・・元気出して・・・」

 

忍「な、何が可笑しいんですか!!」

 

折角の感動が台無しになってしまった。

 

勇『家に閉じこもってるより外に出た方が良いわよ。』

 

 

 

 

 

 

その言葉通りに忍は町中を歩く。

 

綾「あ、しの!こんな所で珍しい!」

 

後ろから綾が忍を見付けて声を掛ける。

 

忍「綾ちゃん。」

 

綾「そう言えばアリスは?」

 

すると忍は、綾がアリスに見えてしまった。

 

忍「アリス・・・!」

 

綾「え?」

 

忍「アリスーーー!!!」

 

綾「えー!?ツインテールしか共通点無いけれど!?」

 

アリスだと思い込んでる忍は綾に抱き付いて倒れた。

 

圭太「お前ら何やってんだ?」

 

綾「あ、圭太。」

 

忍「圭太君。」

 

そこにたまたま2人を見付けた圭太が声を掛けた。

 

圭太「忍、アリスはどうした?」

 

忍「それが・・・」

 

 

 

 

 

 

その後3人は綾の部屋に入る。

 

綾「出発今日だったわね。お見送り行けなくてごめんなさい。」

 

2人にジュースを渡す。

 

圭太「そっか、今日からイギリスへ帰省か。落ち込むなよ忍。アリスは今でも忍の事思ってるからな。」

 

忍「ありがとうございます・・・ん?」

 

テーブルの上に『好き・・・。』と言う本が置かれてあった。忍が手に取って中を見る。

 

忍「君を愛してる・・・」

 

綾「ちょ!音読しないで!」

 

圭太「だったら最初から仕舞っとけよ。」

 

次々とページを捲る。

 

忍「綾ちゃんはラブストーリーを何時も読んでいるのですか?」

 

綾「ま、まあね・・・」

 

忍「儀式的な本は持ってませんか?」

 

綾「儀式?」

 

圭太「何だそれ?」

 

忍「綾ちゃんは魔法陣で好きな人を召喚しそうなイメージです!」

 

 

 

 

魔法使いの綾『サモン!!』

 

周りに炎が燃え上がる。

 

 

 

 

忍「出来ればそれでアリスを!」

 

綾「どんなイメージよ!!」

 

圭太「非現実的だなおい!!」

 

すると窓が開く音が聞こえた。

 

陽子「しのと圭太来てたんだ。」

 

忍「陽子ちゃんを召喚しました!」

 

浩輔「お!3人お揃いか!」

 

圭太「浩輔も召喚されたぞ!?」

 

陽子と浩輔が窓から侵入した。

 

綾「窓からなんて不法侵入よ!」

 

陽子「いや〜声が聞こえたから〜。」

 

圭太「お前地獄耳か。おい浩輔、窓からの侵入は犯罪だぞ。もしバレたりしたら。」

 

浩輔「何時も平気でやってる事だろうが!今更御託を並べるな!やるんだ。」

 

圭太「何を?」

 

忍「陽子ちゃんったらロミオみたいですね。ロミオとジュリエットの。」

 

陽子「そんな話だっけ?」

 

忍「違いましたっけ?」

 

圭太「どっちも違えわ。」

 

綾「陽子は、どうして陽子なの?」

 

陽子「どうもこうも・・・」

 

圭太「おい、バッドエンドになりそうなフラグだな・・・」

 

忍「アリスとカレンが居なくなって、2人の大切さに気付いたんです。」

 

綾(たった半日で?)

 

忍「もう私は2人が居ないと息が出来ない!はぁ・・・はぁ・・・そう、言わば2人は嘸です・・・このままでは・・・私は・・・!」

 

倒れる忍を綾が支える。

 

綾「しの!しっかりして!陽子!しのに金髪ボンベを!」

 

陽子「何それ苦しそう!?」

 

浩輔「窒息して死ぬわ!!」

 

陽子「全く、しのがそんなだとアリスが心配して楽しめないぞ?」

 

忍「そ、そうですよね!すみません!私もっともっとしっかりします!イギリスから帰って来た時、笑顔でおかえりって言えるように!」

 

すると両手でダンベルを持って筋トレを始めた。

 

陽子「何故筋トレ?」

 

忍「精神も肉体もムキムキになるんです!」

 

 

 

 

アリス『シノ凄ーい!!』

 

 

 

 

陽子「方向性間違ってる!!」

 

圭太「そんな早くムキムキにならねえよ!」

 

浩輔「髪は黒、筋肉モリモリマッチョマンのこけしだ。」

 

陽子「やれやれ。ねぇ、今日しのん家泊まって良い?綾も一緒にさ。」

 

綾「え!?ええ。」

 

陽子「それに圭太と浩輔も一緒に。」

 

圭太「え?俺達もか?」

 

浩輔「良いね良いね。」

 

忍「ど、どうぞどうぞ!今日は寂しくて眠れない所でしたので!!」

 

4人「うふふふ。」

 

 

 

 

 

 

その日の夜、4人が忍の家に泊まる事になった。風呂から忍が上がった。

 

忍「ふぅ〜。」

 

忍の母「忍、今さっきアリスちゃんから、無事イギリスに着いたって電話があったわよ。」

 

忍「ええ!?」

 

 

 

 

部屋で忍が落ち込んでしまった。

 

綾「帰ったらいくらでも話せるわよ。」

 

陽子「あ、しの。私パジャマ忘れちゃったんだけど〜。」

 

圭太「おい行く前に確認しとけよ!」

 

タンスの中を探る忍。

 

忍「では私のをお貸ししますね。」

 

陽子「Tシャツとかで良いから。」

 

忍「あ!いえ!丁度良いのが!」

 

陽子「ん?え!?」

 

忍「うわあ!陽子ちゃん可愛いです!!」

 

陽子「暑いな〜このパジャマ。」

 

忍から貸してるパジャマは、白のナイトドレスだった。

 

綾(びっくりする程似合わない・・・)

 

部屋から出た圭太と浩輔が部屋に入る。

 

浩輔「何だろう、違和感なさそうな感じする。」

 

圭太「結構アリかもな。」

 

 

 

 

その後、圭太と浩輔はポーカーをしてる。

 

浩輔「スリーカード!」

 

圭太「フォーカード!」

 

浩輔「ぶべら!!」

 

 

 

 

ババ抜きしてる3人。忍がウトウトしてる。

 

忍「あ!すみません。私そろそろ眠くて・・・」

 

綾「早っ!?」

 

陽子「眠れないんじゃなかったのか?」

 

綾「でも、しのが元気になって良かったわ。」

 

忍「皆さんのお陰です!」

 

陽子「また何時でも遊びに来るからさ。」

 

浩輔「毎日でも良いぜ。うんと遊ぼうぜ!」

 

忍「それで、あの・・・」

 

陽子「どうした?」

 

忍「一緒に、寝ても良いですか・・・?」

 

すると陽子と綾が忍の頭を優しく撫でる。圭太と浩輔は微笑ましい顔で忍を見てる。

 

忍「な、何だか皆さん!今日は私の事子供扱いしてませんか!?」

 

陽子「この感じ、何だか懐かしいな〜。」

 

綾「5人で居ると、中学生の頃に戻ったみたい。」

 

圭太「あの頃が楽しく思えるぜ。」

 

浩輔「昔に戻りたい気分がするな〜。」

 

忍「本当ですね〜。・・・イギリスのホームステイでの日々を思い出します・・・」

 

綾「あわわわわ!ごごごごめんなさい!!」

 

圭太「あらら。」

 

 

 

 

そして就寝時間になって、全員が寝る。忍と綾と陽子は一緒の布団。圭太と浩輔は個別の布団に入って寝てる。

 

忍(イギリスは、晴れていますか?時差ぼけは大丈夫でしょうか?アリス、1日合わないだけで、話したい事がいっぱいですよ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてイギリスバトルが始まった。光の球体が激しくぶつかり合う。

 

アリス「カレン!!」

 

アリス、綾、陽子の3人の魔法少女達が着地する。その目の前に居たのは。

 

カレン「ワーハッハッハッハッハ!!」

 

闇の魔女の姿をしたカレンが浮遊していた。そして左右隣の2つの光から空太と美月が姿を現した。

 

カレン「力が有り余っているデス!ちょっとやりすぎてしまうかも知れまセン!」

 

空太「ひょっとして、何時もの嘘だと思った?」

 

美月「忍お姉ちゃんにはこけしになってもらったよ!」

 

 

 

 

忍『酷い・・・』

 

 

 

 

既に忍はこけしにされてしまった。

 

陽子「空太!美月!」

 

綾「もうやめて!こんな事しても何も変わりはしないわ!」

 

アリス「カレン!シノを元に戻して!」

 

カレン「だったら、この私を倒す!デス!!」

 

掌から闇の玉を上に放と、闇が一斉に地上に落ちた。その落ちた所から。腹に4が書かれたモノリスが複数現れた。そしてビッグベンの後ろから巨大なモノリスが起き上がった。

 

陽子「あれは!」

 

綾「凄く大きいわ!」

 

アリス「そんな・・・完成していたなんて・・・!」

 

カレン「アハハハ!覚悟するデス!アリス!」

 

モノリス達はアリス達を囲む。

 

???「待った!!」

 

全員「!?」

 

声が聞こえた方を見ると、ビルの上に2人の人影があった。その2人は。

 

綾「圭太!」

 

陽子「浩輔!」

 

圭太と浩輔が立っていた。浩輔の手には謎のベルトがあった。

 

浩輔「助太刀に来たぜ!」

 

圭太「カレン!俺達を忘れるな!」

 

カレン「Oh!ケイタにコースケ、私にやられに来たんデスか?」

 

圭太「フッ!お前達を正義のロードへ招待してやるぜ!行くぜ浩輔!」

 

浩輔「よっしゃ!」

 

圭太がジャケットのボタンを外すと、腰に風車が取り付けられたベルトが巻かれてあった。するとベルトの風車が勢いよく回った。すると圭太がジャンプして3人の所へ向かう。

 

そして浩輔は、持ってるベルトを腰に装着して、左のアクセラーグリップを捻る。

 

『アルファ』

 

浩輔「アマゾン。」

 

電子音が鳴り、アマゾンと言うと、浩輔の体全体が赤く燃え上がった。そしてジャンプして3人の所へ向かった。

 

2人は3人の所に着地した。圭太は傷だらけのホッパー1に、浩輔はアマゾンアルファに変身した。

 

圭太「此奴らは俺達が蹴散らす!」

 

浩輔「援護するぜ!」

 

陽子「頼む!」

 

ホッパー1とアマゾンアルファがモノリス達に立ち向かう。

 

圭太「やああああ!!!」

 

『バイオレントスラッシュ!』

 

浩輔「ハァッ!!」

 

ホッパー1がキックしてモノリス達を蹴散らし、アマゾンアルファがバイオレントスラッシュでモノリス達を切り裂く。しかしモノリスが次々と出現する。

 

浩輔「数が多過ぎて埒があかない!」

 

圭太「全員ハワイへ招待してやるか!」

 

陽子「こうなったら、綾!禁断のあの技を使うんだ!」

 

綾「き、禁断の!?い、いけないわ!!」

 

陽子「やるしかない!」

 

綾「・・・・・・分かった!」

 

陽子・綾「封印解除!金・髪!」

 

こけしになった忍を上に掲げると金色に光った。そして陽子と綾のコスチュームがチェンジして、髪の色が金髪になった。

 

空太「遂に封印が!」

 

美月「解くの!?」

 

カレン「この金色の輝きは!!」

 

圭太「禁断の技が!!」

 

浩輔「使ったのかあの2人!!」

 

アリス「まさか、ヨーコ達も・・・!」

 

陽子・綾「はあああああああああああああ!!!!!」

 

忍『ひゃああああ!!もしかして私も!!!???』

 

こけしになった忍の髪の毛が徐々に金色になっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忍「はっ!」

 

目を覚ました忍がキョロキョロ見る。どうやら忍の夢だった。陽子と綾も起きた。圭太と浩輔も起きた。

 

陽子「う〜んどした・・・?」

 

忍「はい。面白い夢を見まして。」

 

綾「夢?」

 

陽子「どんな?」

 

圭太「面白い夢って何だ?」

 

浩輔「話してくれ。」

 

忍「それが、途中で目が覚めてしまって。陽子ちゃんと綾ちゃんが今まさに禁断の技を使う寸前だったのですが。」

 

綾「き、禁断って!?」

 

陽子「何それみたい!!」

 

圭太「それでどうなったんだ!?」

 

浩輔「教えてくれ忍!」

 

「END」




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

     烏丸さくら:佐藤聡美
       大宮勇:田村ゆかり
     久世橋朱里:大西沙織
     松原穂乃花:諏訪彩花
      日暮香奈:中津真莉
      猪熊空太:藩めぐみ
      猪熊美月:村川梨衣
       白川湊:川澄綾子
       忍の母:高橋美佳子
      圭太の母:桑谷夏子
    テニス部部長:和気あず未
   テニス部後輩A:大地葉
   テニス部後輩B:高野麻美

忍「私がこけしになったら宅配便でイギリスに送ってください。きっと二人の愛の力で元に戻してくれますから」

綾「しの何言ってるの!?」

陽子「アリス!早く戻ってきてくれー!」

圭太「カレン帰ってきてくれー!」

浩輔「アリス!カレン!カムバーック!!」

次回「なによりとびきり好きだから」

全員「see you next time!!」

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