HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

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休日のある日、皆が忍の部屋に招かれてた。

カレン・綾「わああ!」

綾「今月も勇さん大きく載ってるわ!」

カレン「美し過ぎデス!」

浩輔「いや今でも前の雑誌でも美しいぞ勇さんは。」

綾とカレンが勇が載ってる雑誌を読んで感動してた。そこに勇が麦茶を持って入って来た。

勇「いらっしゃい皆。お茶淹れたわよ。」

アリス「イサミ!ありがとー!」

お茶を飲むアリス。しかしその時。

アリス「ゲブァー!?」

突然アリスがお茶吹いて倒れた。

忍「ヒィー!アリス!?」

陽子「これは、麦茶に大量の塩が!?」

浩輔「何だって!?ゴクゴク!ブゲラッパ!?」

勢いよくお茶を飲んで浩輔もお茶を吹いてぶっ倒れた。

圭太「何で飲んだんだよお前!」

勇「あ、いっけない。砂糖と塩入れ間違えちゃったわ。」

陽子「それも間違い!」

圭太「地獄のお茶だな!」

勇「失敗失敗。」

部屋から出る。

陽子「何だろう?わざとか?勇姉の事だから・・・」

忍「違うんです。実は、お姉ちゃん・・・」

OP「夢色パレード」忍ver


Episode17「おねえちゃんとあそぼう」

陽子「勇姉がスランプかぁ。」

 

勇がスランプだと言う事を知った。浩輔はまだぶっ倒れてる。

 

カレン「写真では何時もと変わらなく見えマスが。」

 

圭太「多分写真の時はポーカーフェイスだろ。にしても珍しいな。姉貴がスランプなんてな。」

 

綾「勇さんでも落ち込んだりするのね。」

 

忍「お姉ちゃんも人の子ですからね。」

 

綾「ううん!私にとって勇さんは雲の上の人!仙人よ!霞食べてるイメージ!!」

 

忍「そんなに浮き呼ばわりしてますか!?お姉ちゃん、ぼーっとする事が多くて心配です。」

 

カレン「元気の無い時はパーっと遊ぶデス!パーっと!!」

 

陽子「そうだな!」

 

アリス「それが一番だね!」

 

圭太「おい浩輔起きろ!」

 

浩輔「ぐえっ!!」

 

ビンタして浩輔を起こして、勇に遊ぼうと誘う。

 

 

 

 

勇「一緒に遊びに?良いわよ。今日は1日予定無いし。」

 

5人「やったー!」

 

浩輔「よっしゃー!」

 

忍「他所行きの服に着替えて来ますね。」

 

着替えに行く。

 

陽子「勇姉は変装しなくて良いの?サングラスとか。」

 

勇「ん?・・・ステルス迷彩?」

 

陽子「カムフラージュし過ぎだ!!」

 

圭太「見つかりっこねえよ!!スネークかあんたは!!」

 

勇「そうね、何時もは帽子くらいなんだけど、今日はちょっと変装してみようかしら?待ってて。」

 

勇も変装しに着替えに行く。

 

忍「お待たせしましたー!」

 

青のドレスに着替え終えた忍。アリスがカメラで撮影する。

 

アリス「Princessシノ!!」

 

浩輔「何故ドレス・・・?」

 

圭太「お前舞踏会へ行くのか・・・?」

 

綾「アリス、そのカメラは?」

 

アリス「イサミがくれたの!今日は色々撮ろうと思って。」

 

陽子「良いね!」

 

忍「皆の分もお姉ちゃんのカメラコレクションから用意したので、今日は各自最高の1枚を撮りましょう!物でも人物でも何でもOKです!」

 

カレン「Oh!アリスが最高の1枚を撮るのに必死デス!」

 

浩輔「俺も負けてられないな!」

 

忍「そしてなんと!優勝者には賞金も用意しております!!」

 

陽子「おいおい無理するな!?」

 

浩輔「何だって!?賞金だって!?もしかしたら100万円か!?」

 

圭太「いやそんな訳ねえだろ!忍、賞金は無理だぞ?」

 

忍「大丈夫です!アリスと一緒に貯めてるちりつも貯金があります!」

 

綾「ちりつも?」

 

 

 

 

それは以前、忍とアリスは部屋に飾られてるホームステイの写真を見てる事だった。

 

忍『またイギリス行きたいですね。』

 

アリス『でもお金が無いよ?』

 

忍『あ!決めました!2人で貯めて旅行資金にしましょう!』

 

アリス『良い考えだね!』

 

忍『1日10円が目標です。』

 

貯金箱に10円を入れる。

 

忍『ちりつも!』

 

アリス『気が遠くなるね。』

 

 

 

 

そして現在。忍は興奮して震えてた。

 

忍「あれを使えば・・・!」

 

アリス「ダメだよ!それにそんなに貯まってないし!」

 

圭太「不可能だろ。1年で3650円・・・」

 

勇「ちょっと忍。あんたが目立ってたら変装の意味ないじゃないもう。」

 

忍の制服を着た勇。メガネも掛けてる。

 

陽子「しのの制服!?」

 

圭太「全く違和感無いなおい!」

 

 

 

 

 

 

そして勇を含めた8人が遊びに外出する。

 

勇「何だか新鮮な気分だわー。」

 

綾(本当にその格好で行くのね・・・)

 

忍「お姉ちゃーん!カメラを忘れていましたよ?」

 

勇「あら、ありがとう。」

 

カメラを受け取り、目的の場所へ行く。

 

アリス「何時も出掛ける時は持って行くのにね。」

 

忍「はい。」

 

 

 

 

 

 

そしてららぽーと船橋に到着した。

 

圭太「ららぽーと船橋に到着!」

 

アリス「凄く大きいね!」

 

カレン「沢山遊べそうデース!」

 

忍「皆さん写真を撮る事も忘れないで下さいね。」

 

陽子「よーし!撮るぞー!」

 

浩輔「俺も撮るぜーヒャッハー!」

 

綾「って言っても何を撮れば?」

 

陽子「綾の笑顔写真とか良いかも!」

 

綾「ええ!?」

 

陽子「はい笑って?」

 

戸惑う綾。

 

陽子「君の笑顔が見たいんだ。」

 

綾「な!?」

 

陽子「ほら綾ってキザな言葉好きだから!」

 

浩輔「何だって!?じゃあ、俺に笑顔を見せてくれ。」

 

綾「いやー!絶対からかってるでしょ!!」

 

陽子「守りたいこの笑顔!」

 

 

 

 

 

 

ららぽーと船橋内を歩いてる途中、カレンが何かを発見した。

 

圭太「カレンどうした?ん?」

 

カレンが見いてる方を見ると、服を選んでる髪を下ろした女性が立っていた。カレンがその女性に駆け寄る。

 

カレン「もしかして久世橋先生?」

 

久世橋先生「九条さん!?」

 

何と久世橋先生だった。

 

圭太「え!?久世橋先生!?」

 

久世橋先生「香川君!?」

 

圭太「あ、久世橋先生こんにちは。き、奇遇ですね。」

 

久世橋先生「そ、そうですね。」

 

カレン「スーツじゃないデス!激レアデス!先生もパーっとしに来たデスかー?」

 

久世橋先生「買い物に来ただけです!」

 

カメラを久世橋先生に向けてシャッターを切る。

 

カレン「私服の先生可愛いデス!意外にミニスカ!」

 

久世橋先生「ちょっ!どうして写真を撮るんです!?」

 

カレン「お金の為デース。」

 

久世橋先生「え!?どう言う意味!?説明しなさい!!」

 

圭太「先生、カレンは遊び気分で言ってるだけなんで、これで失礼します。迷惑かけてごめんなさい。ほらカレン行くぞ。」

 

カレン「Oh。」

 

圭太が無理矢理カレンを連れて行く。

 

 

 

 

 

 

その頃6人は1階を見下ろしてた。

 

綾「あら?圭太とカレンは?」

 

浩輔「まさか彼奴ら、俺達が知らない間にイチャイチャしてるのか?」

 

陽子「いや浩輔、それは流石に無いだろ?圭太は嫌らしい事考えないしな。」

 

カレン「やりマシター!」

 

圭太「おーい皆ー!」

 

丁度そこに圭太とカレンが合流した。

 

カレン「Nice shot!Getデス!!」

 

浩輔「おい圭太、カレンと何してた?」

 

圭太「ちょっとな。言っておくがイチャイチャなんてしてねえぞ?」

 

忍「他の階にも行きましょう!」

 

 

 

 

アリスと忍が下りエスカレーターに乗るが、勇が登りエスカレーターに乗ろうとしてた。

 

陽子「い、勇姉!」

 

勇「え?」

 

陽子「逆逆!そっちは登り!」

 

勇「あらいけない。」

 

陽子「重症だな・・・」

 

浩輔「あれ?おーい皆ー、このエスカレーター進まないけど。」

 

陽子「言ってるそばから何やってんだよ?」

 

登りエスカレーターに浩輔がわざと乗ってた。

 

 

 

 

その後忍が服屋に来て、試着室の鏡を使って金髪のカツラを被ってシャッターを撮る。アリスがドン引きしてた。

 

 

 

 

その頃カレンと勇と圭太と浩輔はゲーセンに来た。

 

カレン「イサミー!一緒に撮りまショウ!」

 

プリクラを見付けたカレンが勇を誘う。

 

勇「うーん、今撮られるのはちょっと・・・」

 

カレン「美人に補正してくれるので大丈夫デス!」

 

勇「そうなの?」

 

そして2人はプリクラで写真を撮る。カレンは色々なポーズをするが、勇は無表情のままだった。出来上がった写真はデコレーションし、目が凄くキラキラしてた。カレンは震えてた。

 

カレン「これは!人類が進化した時の姿デス!未来のイサミも凄く美人デス!!」

 

勇(フォローしてくれてる・・・)

 

 

 

 

 

 

その頃圭太と浩輔はマリオカートアーケードグランプリDXをしてた。

 

浩輔「うおー!!負けるかー!!」

 

圭太「しまった!?」

 

すると圭太のルイージがスリップしてしまった。

 

浩輔「よっしゃ!貰った!」

 

だがしかし、ゴール直前でこうらの直撃を受けてしまった。

 

浩輔「何だって!?」

 

圭太「勝った。」

 

結果、圭太が勝った。

 

浩輔「くっそー!もう少しだったのにー!」

 

圭太「勝つ事だけ考えたら命取りだ。覚えとけ。」

 

 

 

 

 

 

その後、勇と忍は1階にある木を眺めてる。

 

カレン「う〜ん、あまりパーっとさせられなかったデス・・・」

 

陽子「これからこれから。」

 

浩輔「そうそう。本番はこれからだ。」

 

綾「色んなお店を見れば、勇だって元気になるわよ。」

 

アリス「他の所にも行ってみよう!」

 

 

 

 

次に向かったのはメガネ屋。アリスがメガネを掛ける。他の6人もメガネを掛けてた。互いにシャッターを切る。

 

忍「お姉ちゃんは何か気になる物はありませんか?」

 

勇「え?そうね・・・」

 

白のメガネを取って、メガネを掛ける。

 

勇「何だか微妙ね。」

 

圭太「おい姉貴、二重メガネになってるぞ。」

 

メガネの上にメガネを掛けた。

 

カレン「あー!メガネOnメガネデス!!」

 

圭太「どう言う意味だ?」

 

 

 

 

次はペットショップ。フェレットを見る。

 

綾「うわー可愛いー!私あの子が良いー!」

 

アリス「イサミ!フェレット可愛いねー!」

 

勇「え?そうね。でも今日はお腹の上で貝を割らないのかしら?」

 

アリス・陽子「それはラッコ!!」

 

圭太「フェレットとラッコは同じイタチ科だけど。」

 

浩輔「おーい圭太ー!子猫だぞー!」

 

圭太「子猫!?」

 

子猫を見付けた浩輔が圭太を呼ぶ。圭太は子猫を見る。

 

圭太「可愛えなおい!マンチカンも良いがスコティッシュフォールドも可愛いな!」

 

綾「圭太が凄く盛り上がってるね。」

 

陽子「彼奴猫好きだからな。」

 

 

 

 

その後も色々回ったが、勇の元気が戻らない。

 

アリス「イサミ、あんまり楽しそうじゃないね・・・」

 

綾「服を見に行ってみる?」

 

カレン「服は仕事で沢山見てマス。」

 

陽子「じゃあ気晴らしにはなんないか。」

 

浩輔「じゃあゲーセンでも行くか?」

 

圭太「さっき行っただろ。」

 

何処へ行くか考え込む。

 

忍「あ!そうだ!彼処へ行きましょう!!」

 

 

 

 

次に向かったのは、CAN TOURだった。

 

忍「じゃーん!ここならきっと盛り上がりますよ!」

 

圭太「キャンツアー?」

 

陽子「どうやって?」

 

忍「簡単です!パンフレットを見て目を閉じればいくらでも海外に旅立てるんです!」

 

カレン「へぇ〜!」

 

忍「あ!ここにあるパンフレット全部最新版じゃないですか!」

 

盛り上がってる忍に対して、全員ドン引きしてた。

 

圭太「楽しいのは忍だけだろ。」

 

浩輔「それは正論だな。」

 

そして忍は最新版のパンフレットを持って来た。

 

カレン「そんなに集めてどうするデス?」

 

忍「1日1旅立ち。これだけあれば数ヶ月持ちそうです!!」

 

すると忍がバランスが崩れそうにフラフラする。

 

綾「ちょっと大丈夫!?」

 

アリス「足元フラフラだよ!?」

 

浩輔「お前パンフレット持ち過ぎてバランス崩れそうだぞ!?」

 

忍「大丈夫です・・・!これでしばらくの間・・・旅に出放題です!あっ!!」

 

バランスが崩れて倒れそうになった。

 

アリス「シノ!!」

 

勇「あ!!忍!!」

 

すると勇が動き出して、前に倒れる忍を支えて救った。

 

忍「あ、お姉ちゃん・・・」

 

勇「もう、危ないじゃない。お店に迷惑よ?全部返して来なさい!」

 

忍「は、はい!」

 

パンフレットを全部返しに行った。

 

勇「全くもう。ダメね忍は。私がちゃんと付いてないと!」

 

自分自身を取り戻した勇。

 

アリス「イサミー!」

 

陽子「何時もの勇姉の顔だ!」

 

綾「戻ったのね!」

 

カレン「流石シノデス!」

 

浩輔「フォー!やったー!勇さんバンザーイ!!」

 

圭太「やっぱ何時もの姉貴がしっくり来るな。」

 

全部返し終えた忍が戻って来ると、勇の顔を見て喜んだ。

 

忍「お姉ちゃん!」

 

勇が忍に近付き、忍の両手を握る。

 

勇「さあ!まだまだいっぱい遊ぶわよ!」

 

忍「はい!」

 

 

 

 

その後8人はアイスを買って食べる。

 

勇「忍、ちょっと頂戴。」

 

忍「はいどうぞ。」

 

忍のアイスを1口食べる。

 

忍「お味はどうですか?」

 

勇「うん!美味しい!」

 

 

 

 

 

 

その後も色々回って、写真を撮ったりもした。そして夕方になって忍の家に戻った。

 

 

 

 

 

 

全員「ただいまー!」

 

そして撮って来た写真を見る。

 

忍「沢山撮りましたねー!」

 

陽子「しのと綾とクッシーちゃんが多いなー。って言うか何でクッシーちゃんが?」

 

圭太「カレンが偶然見付けてな。俺最初見た時誰!?って思ってた。」

 

忍「では結果発表です!優勝は・・・」

 

アリスがドラム演奏する。そして結果は。

 

忍「全員目を瞑った一瞬を撮ったお姉ちゃんです!!」

 

優勝作品は、7人全員目を瞑った写真だった。撮影は勇。

 

陽子「面白写真コンテストだっけこれ?」

 

浩輔「くっそー!賞金逃したー!!」

 

圭太「いやいや賞金は無理あり過ぎって言ったろ。」

 

勇「うふふ。」

 

アリス「何見てるのイサミ?」

 

勇「うふふ。忍のね。」

 

忍「お姉ちゃん!さっきから私の写真ばっかり見てませんか!?」

 

勇「え?だって面白いんだもの。」

 

忍はむ〜っと怒る。

 

勇「忍。」

 

忍「ん?」

 

勇「アリス。」

 

アリス「ん?」

 

勇「綾ちゃん、陽子ちゃん、カレンちゃん、圭太君、浩輔君、今日はありがとね。楽しかったわ。」

 

忍「お姉ちゃん・・・ベ、ベリーマッチ・・・」

 

勇「その返事間違ってるわよ?」

 

全員が笑い合い、アリスが勇を撮る。最高の笑顔が撮れた。

 

 

 

 

 

 

数日後、A組に集まった7人。

 

忍「見て下さい!新しく出た雑誌の巻頭にお姉ちゃんが大きく載ってるんです!!」

 

雑誌を捲る。

 

陽子「凄えー!」

 

カレン「おー!」

 

綾「元気戻ったみたいで良かったわ!」

 

圭太「これでスランプから脱出出来たみたいだな。」

 

カレン「前より美しくなった気がシマス!」

 

綾「これは最早神レベルね!神が降臨してるわ!」

 

アリス「神!?凄く縁起が良さそうだね!」

 

すると全員が雑誌に向かって拝む。

 

7人「ありがたやー。ありがたやー。」

 

烏丸先生「トーテ、あら?」

 

7人「ありがたやー。」

 

烏丸先生「皆さん、何か楽しい事でも?」

 

カレン「あ!烏丸先生!良い物見せてあげマス!」

 

烏丸先生「ん?」

 

カレンが烏丸先生に見せた物とは。

 

 

 

 

 

 

その後久世橋先生と廊下を歩く。

 

烏丸先生「久世橋先生ってお休みの日は雰囲気違うんですね〜。」

 

久世橋先生「ん?」

 

烏丸先生「カレンさんが写真を見せてくれて。」

 

久世橋先生「あ!!九条さん!!」

 

 

 

 

怒ってカレンに寄り詰める。

 

久世橋先生「フィルムを渡しなさい!」

 

カレン「せ、先生・・・アハハ!デジカメだからフィルムは無いデス!」

 

久世橋先生「喧しい!!」

 

圭太「データならありますよ?」

 

そこにSDカードを持った圭太が来た。

 

カレン「ケイタ!?それは!?」

 

圭太「こっそり抜いたのさ。」

 

久世橋先生「香川君、それを渡しなさい。」

 

圭太「お安い御用です。どうぞ。」

 

SDカードを渡す。

 

カレン「Noー!!私のコレクションがー!!」

 

圭太「お前は少しは手加減しろよ。」

 

 

 

 

 

 

数日後、アリスはわらしべ長者の絵本を見てた。

 

アリス「わぁ〜!私日本昔話大好き!わらしべ長者って凄く面白い!1本のわらが、最後にはお屋敷になるなんて!億万長者も夢じゃないね!」

 

忍「アリス、何を読んでるんですか?」

 

アリスが忍の方を見た。アリスの両目には¥が浮かんでた。

 

忍「アリスが髪だけでなく目が金に!?金じゃなくて金ですけど・・・そんなに貧しい思いをしてたなんてごめんなさい・・・」

 

アリス「違うよ!?シノの家族に何時も感謝してるよ!?」

 

わらしべ長者について話する。

 

忍「成る程。わらしべ長者ですか。やってみます?1人目は私で。」

 

アリス「え?ダメだよ!シノがくれる物は全部宝物だもん!でも、最終的にお宝を手に入れるはずだから2人で山分けしようね!」

 

忍「期待してますね!」

 

勇「アリス、顔。」

 

1人目は勇に。

 

勇「え?私と?交換する物によるわね。」

 

アリス「最初はこれ!手のひらサイズで老若男女にオススメだよ!」

 

わらしべの代わりにこけし。

 

勇「怖っ!う〜んそうね〜、じゃあ、私はこれあげる。」

 

アリスに1枚の写真を渡す。

 

勇「次の人は綾ちゃんよ。間違えないでね。検討祈ってるわ。」

 

アリス「帰る頃にはセレブだよ〜。」

 

勇とアリスが企み顔してた。

 

忍「2人共何で企み顔なんですか・・・?」

 

 

 

 

 

 

その後学校に来て、アリスが教室から出る。

 

圭太「アリス?何処へ行くんだ?」

 

アリス「わらしべ長者だよ〜。」

 

圭太「ああわらしべ長者か。っで何を持ってるんだ?」

 

アリス「これ!」

 

写真を圭太に見せる。

 

圭太「ああそれか・・・」

 

アリス「そうだ!ねえケイタも一緒に行こうよ!」

 

圭太「俺も?別に良いけど。」

 

こうして圭太も同行する事になった。

 

 

 

 

 

 

A組に来た。

 

綾「わらしべ長者?ああ昔話の。」

 

アリス「これと交換して欲しいの!」

 

綾「写真?な!?」

 

写真を見た綾が赤面した。写真に写っていたのは、綾と陽子の2ショットだった。

 

綾「せ、千円までなら・・・」

 

アリス「アヤ!?現金はダメだよ!?」

 

圭太「買収かよ!!」

 

綾「じゃあ私は、この本で良い?」

 

交換した物は、動物の赤ちゃんの本だった。

 

アリス「わーい!ありがとー!」

 

圭太「動物の赤ちゃんか〜。どれも可愛いな〜。ん?」

 

綾は2ショット写真をじっと見てる。

 

アリス「アヤはそんなにヨーコの写真が欲しかったの?」

 

綾「な!?違うわ!!それじゃあ私が変態みたいじゃない!!私はあまり2ショット写真なんてあまり持ってないし!!嬉しくて!!」

 

圭太「おい本音出てるぞ?」

 

綾「ってそうじゃないて!!」

 

するとアリスと圭太が綾の肩に手を置いて頷く。

 

綾「何!?その悟りきった顔!?」

 

浩輔「おーい何やってんだー?」

 

圭太「浩輔か。アリスがわらしべ長者してるって言ってな。」

 

浩輔「なあなあアリス!俺も同行可能か?」

 

アリス「良いよ。」

 

浩輔も加わわった。

 

 

 

 

次に向かったのは職員室。久世橋先生に本を渡す。

 

久世橋先生「ぶつぶつ交換?」

 

アリス「はい!お願いします!」

 

久世橋先生「(何だか教師と生徒との距離が近過ぎる気がするわ・・・ここはビシッと!キュン!!)交換する物が無いのですが・・・」

 

アリス「何でも良いんです〜。」

 

浩輔「可能な物でもありです。」

 

久世橋先生「(えっと、生徒が喜びそうな物・・・)はっ!単位!」

 

アリス「先生!?」

 

圭太「先生!現金NGです!!」

 

烏丸先生「何の話ですか?」

 

4人「ん?」

 

烏丸先生が話し掛けて来た。烏丸先生の頭にうさ耳付きの帽子が着けてあった。

 

久世橋先生「烏丸先生!?その頭のは!?」

 

圭太「コスプレですか!?」

 

烏丸先生「アリスさんに似合うと思って。」

 

うさぎの帽子をアリスに被せる。

 

浩輔「先生!?」

 

烏丸先生「あ、これも付けてみて?あー!可愛い!!」

 

メガネもアリスに付けた。

 

アリス「あれ?」

 

がっかりしてしまった。

 

アリス「価値が、下がったような気がする・・・」

 

圭太「アリス大丈夫か!?」

 

浩輔「でもこのアリス可愛いなおい!」

 

圭太「どうかしてるぞお前。」

 

 

 

 

次にC組に向かった。すると陽子が興味を持った。

 

陽子「何それいかす!!良いなアリス〜!それ何処で手に入れたんだ?かっけー!!」

 

圭太「何処が!?」

 

陽子「冬場は帽子にも使えそうだし、実用性もバッチリだな!」

 

アリス「ヨーコ・・・」

 

陽子「ん?」

 

アリス「喜んで差し上げるよ!」

 

陽子「マジで!?やったー!」

 

浩輔「喜ぶのかよ。」

 

カバンから何かを探る。

 

陽子「わらしべ長者か〜。私も何かあげないといけないな〜。」

 

浩輔「でも何か良い物でもあるのか?」

 

陽子「大丈夫!はい!」

 

取り出したのは水だった。

 

アリス「え?これ水?しかも水道水?」

 

陽子「ただの水じゃない!私の元気分も入ってる名付けて陽子水だよ!」

 

アリス「どうしよう・・・どんどん価値が下がってゆく・・・」

 

陽子「酷え!!」

 

圭太「陽子お前、卑猥な事言ったな。」

 

陽子「あれ?」

 

 

 

 

水と交換成立し、次へ向かう。陽子は帽子を被って手を振った。

 

アリス「最初は上手く行きそうだったのに意外と難しいよー。」

 

浩輔「あの陽子、可愛い気がする。」

 

圭太「そうか?」

 

 

 

 

その頃カレンは、中庭で穂乃花とベンチで座っていた。穂乃花はおしるこを飲んで、カレンはホットドッグを食べてた。

 

穂乃花「ふぅ〜、今日はポカポカしてて暖かいね〜。」

 

カレン「おしるこまだ売ってたんデスね。」

 

アリス「カレーン!!」

 

そこにアリスと圭太と浩輔が来た。

 

カレン「あ!アリス!ケイタ!コースケ!風の噂で!な!?」

 

するとカレンがホットドッグを喉に詰まらせて苦しむ。

 

アリス「カレン!?」

 

穂乃花「カレンちゃん!」

 

カレン「のど、喉に・・・」

 

穂乃花「しっかりして!」

 

圭太「そうだ!アリス!水だ!水を飲ませろ!」

 

アリス「あ!!」

 

カレンが水をゴクゴク飲む。

 

アリス「ふぅ〜、丁度水持ってて良かったよー。」

 

浩輔「水が無かったら即死だったな。」

 

圭太「無かったら普通に胸を叩けば良いだろ。」

 

穂乃花「大丈夫?」

 

カレン「あ〜!生き返りマシタ〜!わらしべってるって噂本当だったんデスねー!」

 

アリス「わらしべってる?」

 

カレン「わらしべ長者になる事デス!」

 

すると穂乃花はカレンとアリスの会話を見てキラキラしてた。

 

穂乃花「ふ、2人は王室の方か何か?」

 

アリス「そんな訳ないよ!!」

 

カレン「ん?」

 

穂乃花「アリスちゃんだよね?忍ちゃんから話聞いてるよ。今日は天使の輪っかが無いんだね。」

 

アリス(一体どんな話を?)

 

浩輔(松原、忍の話に乗り過ぎだろ。)

 

アリス「宜しくね。えっと・・・」

 

穂乃花「松原穂乃花。穂乃花で良いよ。」

 

アリス「うん!それじゃあホノカって呼ばせてもらうね!」

 

穂乃花「そっちは確か、香川君だったね。この間カレンちゃんと一緒にお裾分けしてくれたよね?」

 

圭太「ああ、あの時か。そう、俺が香川圭太だ。宜しくな松原。」

 

カレン「それじゃあ!私も交換デス!」

 

アリス「わーい!カレンはお嬢様だから期待出来そう!」

 

小さな小箱を取り出して開けた。中に入ってたのは指輪だった。

 

アリス「!?」

 

すぐに箱を閉じた。

 

カレン「どうかしたデス?」

 

浩輔「指輪!?しかもダイヤ!?」

 

指輪を見る。アリスは怯えてた。

 

アリス「指輪!?本物のお宝だよ・・・」

 

圭太「確かに本物だ・・・これ高いだろ・・・?」

 

カレン「そこまで高い物じゃないデス。」

 

アリス「あ、そうなんだ。」

 

浩輔「っでカレン、いくらだ?」

 

カレン「1万円デス。」

 

アリス「いっ1万!?」

 

圭太「0.1カラット!?」

 

穂乃花「流石セレブ!!」

 

アリス「カレン!金銭感覚可笑しいよ!!女子高生にとって1万円は大金なんだよ!!」

 

浩輔「男子高校生にとっても大金だよ!!」

 

圭太「こんな高価の物受け取れねえよ!!」

 

カレン「でも他に交換出来そうな物は無いデス。」

 

穂乃花「じ、じゃあ金髪は!?」

 

アリス「いらないよ!私持ってるし。」

 

 

 

 

 

 

その後放課後。アリスはまだ怯えてた。陽子はアリスから貰った帽子とメガネを掛けてた。

 

アリス(本当に良いのかな・・・)

 

忍「アリスー!」

 

アリス「!?」

 

カレン「ヨーコー!」

 

浩輔「圭太ー!」

 

カレン・忍「帰るデース!(帰りましょう!)」

 

 

 

 

 

 

7人で下校。

 

忍「陽子ちゃんその帽子可愛いです!」

 

陽子「フフーン!だろー?」

 

圭太「お前それ絶対笑い取ろうとしてるだろ?」

 

綾「恥ずかしいから取りなさいよ。」

 

陽子「綾も被ってみる?」

 

綾「え!?嫌よ!」

 

アリスはずっと怯えてた。

 

 

 

 

カレン「また明日デス!」

 

途中でカレンと別れた。

 

 

 

 

綾「また明日。」

 

陽子「またねー。」

 

圭太「じゃあな。」

 

浩輔「じゃあねー!」

 

忍「はい。また明日です。」

 

その後圭太達と別れた。

 

 

 

 

 

 

忍「そう言えば、わらしべリレーはどうなりました?」

 

アリス「それが・・・」

 

小箱の中の指輪を見せる。

 

忍「え!?私の家にお父さんの金庫があります!そこに!」

 

アリス「落ち着いてシノ!!」

 

 

 

 

 

 

その夜の忍の部屋。

 

アリス「こんなに簡単に高価な物が手に入るなんて、嬉しいはずなのにこの罪悪感・・・指輪と一緒に手に入れた虚しさ・・・苦労せずにお宝を手に入れた気持ち。この物語はそれを教えてくれた・・・」

 

忍(アリス・・・わらしべ長者ってそんな話じゃないです・・・)

 

勇「すごーい!!」

 

アリス「あ、イサミ。」

 

指輪を見て勇は嬉しそうだ。

 

勇「ねえねえ!もう1回交換してよ!」

 

アリス「でも、これ以上価値がある物なんて・・・」

 

勇「じゃあ忍をあげるわ。」

 

忍「え?」

 

アリス「あ!!これ以上無い宝物だよー!!」

 

忍「もうアリスったらー。」

 

忍と交換成立し、アリスが忍に抱き付く。そして勇は指輪を手に入れた。

 

勇「うふふ。」

 

作戦成功。

 

 

 

 

 

 

おまけ。きんモザ版鶴の恩返し。

 

忍「絶対に覗いちゃダメですよ?」

 

そっと戸を閉める。

 

アリス「シノ?」

 

勇(隠れて一体何を?)

 

そして勇は勢い良く戸を開ける。

 

勇「忍が私に隠し事なんて100年早いわ!」

 

忍「きゃー!内緒に作ってたアリスのお洋服バレちゃいましたー!」

 

アリス「シノ・・・!」

 

おしまい。

 

「END」




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

     烏丸さくら:佐藤聡美
       大宮勇:田村ゆかり
     久世橋朱里:大西沙織
     松原穂乃花:諏訪彩花

カレン「制服似合いマスねー」

陽子「姉妹だしカツラかぶったらしのに見えるかも!」

勇「どうかしら?」

アリス「大人シノだ!」

圭太「違和感無え!」

カレン「シノが進化したらきっとこんな感じデス!」

浩輔「じゃあ忍が進化前って事か!」

忍「!?」

次回「きになるあの子」

勇「またね」

作者「今回は勇回でしたね。勇も結構可愛かったですね。」

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