HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

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アリス「アヤ!実はね、私本当はイギリス人じゃないんだよ?」

綾「え?」

カレン「私も実は日本人100%なんデス!」

綾「え!?」

ある日綾は突然、アリスとカレンから真実を教えられてびっくりした。

綾「ま、またまた〜。」

アリス「実は髪も染めてるし、この瞳もカラコンなの。」

綾「え、え!?」

アリス「最初から金色要素なんて無かったんだよ!」

綾「アリスがこんな真剣に・・・嘘でしょ!?」

カレン「嘘デスよー!」

ドッキリ大成功のプラカードを見せる。

綾「へ?」



OP「夢色パレード」アリスver


Episode15「あなたがとってもまぶしくて」

アリスとカレンは、何故嘘を言ったのか綾に事情を話した。

 

綾「エイプリルフール?」

 

カレン「エイプリルアヤヤー!」

 

陽子「もう新学期が始まってるのに?」

 

綾「4月1日なんて随分前じゃない!びっくりさせないで!」

 

アリス「だから、エイプリルフールじゃないよ。」

 

カレン「エイプリルフールごっこデス!」

 

綾「ごっこ?」

 

カレン「4月1日に十分嘘を付けなかったので今やりたいのデス!」

 

忍「イギリスのエイプリルフールは盛り上がるそうですよ!新聞に嘘のニュースが載ったり!」

 

アリス「イギリス人はジョーク大好きなんだよー!」

 

 

 

 

そして空想のイギリスの中。戸惑うメイド姿の忍。

 

忍『どうしましょう!どうしましょう!』

 

カレン『オホン。お嬢さん何かお困りかな〜?』

 

紳士姿のカレンが忍に尋ねる。

 

忍『時計を落としてしまって、今何時でしょうか?』

 

カレン『オホホ!それならほーら!』

 

忍『え?』

 

するとビッグベンが鳴り響いた。

 

忍『あ!そう言えばビッグベンが。』

 

ビッグベンを見る。しかしビッグベンがデジタル化されてた。

 

忍『えーーーー!?』

 

空想終了。

 

 

 

 

綾「それ、本当なの?」

 

アリス「本当だよー!」

 

忍「公共放送で流れたらしいですよ!」

 

綾「公共放送で!?イギリス、何て国なの・・・!?」

 

カレン「凄いんデス!」

 

浩輔「デジタル化って本当なのか?」

 

圭太「そうらしいな。でも今のビッグベンのままが良いと俺は思う。」

 

綾「で、でも、4月1日以外は嘘付いちゃダメよ?嘘を付いたら閻魔様に舌を抜かれるわよ?」

 

カレン「え!?し、舌を!?あわわわ・・・そ・・・そんなの嘘デス!!アヤヤだって嘘付いてるのにズルいデス!!!」

 

綾「これはただの言い伝えよ。」

 

陽子「確かに嘘は良くない。一年に一度くらいなら良いけどさ。もう。」

 

アリス「どうかしたの?」

 

陽子「実はうちの弟と妹、嘘か本当か分からない嘘言って困らせるんだよ。まだ小4なんだけど。」

 

アリス「嘘付きさんなの?」

 

陽子「うん。小学校でも有名みたいで、先生や友達から『嘘付きブラザーズ』とか呼ばれてて・・・・・・・・・・ちょっと羨ましい!!」

 

アリス「羨ましいの!?」

 

浩輔「何処が!?」

 

陽子「何かユニット名みたい!!」

 

圭太「それ絶対誰もファンいないと思うな。」

 

カレン「へぇ〜。ヨーコに兄弟デスか。」

 

陽子「弟と妹だけどねー。」

 

綾「会った事ないわ。」

 

忍「空太君と美月ちゃんは双子ちゃんなんですよ。小ちゃい頃会った事あります。」

 

圭太「俺達も会った事あるぞ。特に浩輔と意気投合してるしな。」

 

アリス「兄弟!羨ましいな〜。私がお姉ちゃんだったら・・・ヨーコ!お姉ちゃんなんだからビシッと言わなきゃ!」

 

陽子「ビシッとか。(何なんだこの風は!?)」

 

謎のお姉ちゃん風が吹かれてる。

 

アリス「嘘付いちゃめっ!って!」

 

陽子「うわ!!」

 

突然陽子が驚いた。

 

アリス「うわ!!じゃないよ!めっ!だよ!」

 

陽子「何で居るんだよ!?」

 

アリス「え?何で・・・うわああああ!!!」

 

横を見たアリスも驚いた。

 

 

 

 

 

 

陽子の弟の空太と妹の美月が姿を現したからだった。

 

 

 

 

 

 

空太「猪熊空太です。」

 

美月「美月です。」

 

空太「今日から編入して来まして、皆さんの1年後輩です。」

 

美月「宜しくお願いします。」

 

陽子「流れるように嘘を付くな!!」

 

アリス「可愛いー!」

 

空太「そ、そんなに見詰められたら爆発します!」

 

美月「します!」

 

カレン「ば、爆発!?」

 

浩輔「リア充がか!?」

 

圭太「ちゃうわ!!」

 

綾(あ!嘘付きって言うか・・・照れ屋?)

 

空太と美月の顔が赤面全開になっていた。

 

陽子「何で高校に来てるんだよ!今日は午前授業だろ?」

 

美月「鍵忘れちゃった。」

 

空太「お父さん達仕事だし。」

 

陽子「えー!?まだ授業は1時間あるし、鍵預けるから先帰ってな。はい。」

 

家の鍵を渡そうとするが。

 

美月「ううん、待ってる。保健室のおばさんに話したらここで待ってて良いよって。」

 

陽子「ちゃっかりしてる!?」

 

美月「涙ながらに訴えたのよ?」

 

証拠の目薬を見せた。

 

陽子「しかも嘘泣き!?」

 

圭太「何じゃこりゃ!!」

 

カレン「私カレンって言いマス!」

 

忍「忍ですよー!覚えてますかー?」

 

綾「綾よ。」

 

空太「姉が何時もお世話になってます。」

 

綾「しっかり者ねー。」

 

空太「浩輔兄ちゃん久し振り。」

 

美月「圭太お兄ちゃんも。」

 

浩輔「おー!空太に美月!覚えてるなんてお兄ちゃん嬉しいぜ!」

 

圭太「久し振りだな。空太に美月ちゃん。」

 

アリス「アリスだよ!宜しくね!」

 

だが空太と美月は察した。するとアリスの頭を撫でた。

 

空太「宜しくアリスちゃん。」

 

アリス「え!?」

 

陽子「こら!アリスは姉ちゃんとタメだぞ!!全くもう!」

 

圭太(アリスを幼稚園児だと思ってるのかこの双子は?)

 

綾「心細くて会いに来たんだから良いじゃない。」

 

空太「ち、違うよ!」

 

美月「べ、別にお姉ちゃんなんか好きじゃないし!!」

 

空太「鍵忘れただけだし!」

 

嫌われた陽子はガーンとなってしまった。

 

圭太(あ、ツンデレだ。)

 

陽子「そ、そっか・・・でも・・・姉ちゃんは好きだけどなあああああああ!!!」

 

アリス「ヨーコーー!!!」

 

泣きながら走り去って行った。

 

カレン「そろそろ教室戻らないと。」

 

綾「先に行ってて。この子達は私が保健室に連れて行くから。」

 

忍「じゃあ放課後迎えに来るので待ってて下さいね。」

 

浩輔「じゃあな2人さん!」

 

圭太「静かにしてるんだぞ。」

 

空太・美月「はい。」

 

 

 

 

 

 

保健室へ空太と美月を連れて行った。

 

綾「ここよ。」

 

空太「ありがとうございます。」

 

綾「さっきのは、嘘ね!!」

 

嘘を見破られた2人は驚愕した。すると綾は空太の手を握った。

 

綾「分かるわ!その気持ち!」

 

空太「何ですかいきなり!?」

 

綾「お姉ちゃんの事好きじゃないなんて、嘘なんでしょ?」

 

空太・美月「・・・・うん。」

 

2人は認めた。

 

空太「姉はジョークが通じないので、イギリスでは生きられないかもしれません。」

 

美月「直球で言わなければ分からないので。」

 

綾「そうね。大丈夫。素直になればちゃんと伝わるわ。陽子は単純バカだから。それが出来たら苦労しないわよ!」

 

空太・美月「自問自答!?」

 

素直になれない綾。

 

 

 

 

 

 

その頃C組の教室では、陽子が机に顔を乗せてガッカリオーラを出していた。

 

アリス(珍しい・・・ヨーコが落ち込んでる!!)

 

圭太(相当凹んでるな此奴。)

 

アリス「ヨーコ!元気出して!2人共本気で言ったんじゃないよ!」

 

圭太「あれはただのツンデレだ!素直に受け止めろよ!」

 

陽子「分かってるけど・・・」

 

アリス「待ってて!」

 

するとアリスは画用紙にお絵描きする。

 

アリス「これをこうして!」

 

出来上がったのはマンガ肉だった。

 

アリス「ほらー!ヨーコの好きなマンガ肉だよ!食べて良いよ!」

 

陽子「舐め過ぎだろ!!」

 

圭太「またクマ扱いしてんのかい!!」

 

 

 

 

 

 

その頃のA組。

 

カレン「私も一人っ子だから憧れるデス!兄弟喧嘩とか!」

 

忍「ええ!?喧嘩ですか!?」

 

浩輔「因みに俺姉ちゃんと喧嘩の時何時も開始3秒で負けてるがな。」

 

忍「じゃあやってみますか?」

 

浩輔「やんのかよ。」

 

忍「私がお姉ちゃん役です。」

 

カレン「私が妹デスね!よーし!!」

 

そして一回回って妹になりきる。

 

カレン「もう!お姉ちゃんとは口聞いてあげない!!デス!」

 

忍「ええ!?」

 

突然妹役のカレンに嫌われた忍は怯えた。そして泣きながら土下座をする。

 

忍「ごめんなさい!許して下さい!この通りです!!」

 

カレン「な、何か違うデス・・・」

 

浩輔「っつかカレンが妹だったら喧嘩回避だな。」

 

それを見てた穂乃花はキラキラしていた。

 

穂乃花「素敵。」

 

香奈「羨ましいの?あんた一人っ子だっけ?」

 

穂乃花「良いな。金髪の妹。」

 

香奈「そっちなの?」

 

 

 

 

 

 

そして今日の授業が全て終わって放課後。

 

陽子「ごめん先帰る。皆に言っておいてね。」

 

圭太「待て陽子、俺も。アリス、皆に宜しく言っといてくれ。」

 

アリス「うん。気を付けて帰ってね。」

 

 

 

 

 

 

その頃保健室では、空太と美月が静かに姉の陽子を待っていた。丁度陽子と圭太が来た。

 

陽子「空太〜、美月〜、帰るぞ〜。」

 

空太「お姉ちゃん。」

 

美月「さっきはごめんね。私達お姉ちゃんの事好きよ。」

 

すると陽子は笑顔を取り戻した。だがしかし。

 

陽子「いや、喜んじゃダメだ!また嘘かもしれない!」

 

空太・美月「姉が人間不信に・・・」

 

2人は圭太を見た。圭太は2人を見てウィンクした。2人は頷いて陽子を抱く。

 

空太・美月「嘘じゃないよ?」

 

陽子「え!?そっか、そっか!!なんだよもう!私も好きだぞー!」

 

笑顔を完全に取り戻した陽子は嬉しそうに空太と美月を抱いた。

 

圭太「絆が修復されたな。」

 

 

 

 

 

 

その後4人で帰る。

 

美月「綾お姉ちゃんに同情する。」

 

空太「俺も。」

 

陽子「え?何で綾が出て来るの?」

 

圭太「分からん。でも懐かしいな。小さい頃こうやって一緒に帰ったよな。」

 

陽子「おー!そうだね!」

 

 

 

 

 

 

その頃5人は下駄箱に居た。綾はため息をした。

 

綾(どうすれば素直に心を伝えられるのかしら?)

 

忍「綾ちゃん、どうかしたんですか?」

 

綾「本当の事を言うのって難しいわ・・・あ!!」

 

アリスとカレンはジト目で綾を見つめる。

 

カレン「それって、アヤヤは何時も嘘ばっかり言ってるって事デス?」

 

アリス「実はアヤってジョークの達人?」

 

忍「もしかしてイギリス人だったんですか!?」

 

カレン「弟子にして下サイ!!!」

 

綾「あわわわわ!!ち、違う!違うのーーー!!」

 

浩輔『綾が素直になれる日は来るのだろうか?』

 

 

 

 

 

 

翌朝、綾は木の下で考え事をしていた。

 

綾(もっと素直に、陽子に気持ちを伝えられたら良いのに。)

 

陽子「おっはよー綾ー!!」

 

遠くから陽子が手を振ってた。

 

綾「おはよう。」

 

陽子「毎日早いな!」

 

2人は一緒に登校する。綾は陽子をジッと見てる。

 

陽子「ん?」

 

 

 

 

綾『陽子の笑顔って、まるで太陽みたいだわ!』

 

 

 

 

さっきの事で赤面した。

 

綾「(で、でもでも、今日こそ素直に!!)よ、陽子って、太陽みたいね!」

 

陽子「え〜?何それ?暑苦しいって事?」

 

勘違いされた綾はガッカリしてしまった。

 

綾(もう、知らない!!)

 

陽子(何なんだ?)

 

 

 

 

 

 

集合場所の駅。既に圭太と浩輔が来ていた。数分後。

 

忍「おはようございます!遅くなってすみません!」

 

陽子「おはようしの!」

 

綾「おはよう。」

 

浩輔「おっす!」

 

陽子「アリスも。」

 

アリス「おはようだワン!」

 

4人「ん?」

 

忍「もうアリス〜。」

 

アリス「ワンワン、ワン!」

 

忍「あ〜!ダメですアリス!惑わされませんよ!」

 

浩輔「まさかアリスは、犬の擬人だったのか!?」

 

圭太「んな訳ねえだろこのスケベ野郎。」

 

 

 

 

 

 

その後カレンも来て7人で登校。

 

陽子「犬を飼いたい?」

 

忍「そうなんです。昨日テレビに犬が出てて。」

 

浩輔「そう言えば昨日動物特集の番組してたな。」

 

アリス「モフモフした〜い。」

 

カレン「アリスはイギリスでおっきい犬を飼ってるデス。」

 

圭太「ああ、確かポピーだったな。」

 

陽子「それでか〜。」

 

綾「っで、飼ってあげないの?」

 

忍「小型犬は可愛いな〜とは思ってたんですけど、私ってどうやらどんな犬にも必ず吠えられるみたいで。」

 

すると通りかかった犬が忍に向かって吠えた。

 

忍「ほらー!どうしてー!?」

 

飼い主「こら!ごめんなさい。」

 

陽子「舐められてるんじゃないかな?そうだ!犬を飼ってる人の家で触らせてもらうのはどうかな?」

 

アリス「そっかー!それなら飼わなくてもモフれるね!」

 

綾「確かしのの家の近くに犬が居たわね。」

 

よく吠える犬だと確信した忍とアリスは落ち込んだ。

 

綾「え?何・・・?」

 

浩輔「相当トラウマでもあるのか?」

 

綾「ああ、カレンは?」

 

カレン「亀なら飼ってマスが。」

 

陽子「亀はモフれないからな〜。」

 

アリス「そう・・・」

 

陽子「(期待させといて裏切ってしまった!!う、う・・・!)うちのペットを紹介します!」

 

綾「はぁ!?」

 

突然綾をペットにさせた陽子。

 

綾(陽子が私を、ペット!?)

 

陽子「違うんだ綾!私の話を聞いて!あれは中学の頃!」

 

 

 

 

中学時代、綾はずっと陽子の後ろを付いて来てる。

 

陽子(綾は本当子犬に見えるな〜。何か首輪を付けて歩きたくなってくるな〜。)

 

首輪を付けた綾を想像する。

 

 

 

 

回想終了&学校に到着した。

 

陽子「って思った事があって。」

 

圭太「何だそのサイコパス的な考えは・・・」

 

綾「よ、陽子がこんな・・・変態だったなんてーー!!」

 

泣きながら走り去ってしまった。

 

忍「いえ陽子ちゃん、それ悪くないです!いただきます!アリス!今日から私が、アリスの犬になります!!」

 

アリス「え!?」

 

浩輔「まさか忍も擬人化した犬だったのか!?」

 

圭太「それもちゃうわこのボケナス野郎。」

 

忍「お手もしますし、散歩も行きます!」

 

アリス「でも・・・」

 

忍「さあ!何でも命令しても良いんですよ!」

 

アリス「うわああああん!!こんなシノ見たくないよーーー!!!」

 

泣きながらアリスも去って行った。

 

忍「アリス!どうして!?」

 

陽子「そりゃそうだよ。」

 

圭太「当たり前だろ。」

 

 

 

 

走り去ったアリスはそのまま走り続けてる。そしてアリスのモフりたいゲージが限界に達した。

 

アリス「もう、力が・・・」

 

限界に達したアリスはそのまま仰向けに倒れた。6人がアリスが倒れてるを見付けた。

 

綾「アリス!!」

 

忍「しっかりして下さい!!」

 

アリス「うう・・・ポピー・・・」

 

陽子「大変だ!アリスのモフりたいゲージが限界に!」

 

圭太「どんなゲージだそれ?」

 

浩輔「アリスがのバッテリーが切れたな。」

 

圭太「切れたらさっさと入れ替えろマヌケ。」

 

忍「一体どうしたら・・・!」

 

アリス『目をつぶると、ポピーの柔らかな毛並みを思い出す・・・』

 

浩輔「アリスがまた英語で何か言ってる・・・」

 

カレン「因みにポピーとはアリスがイギリスで飼っている犬の名前デス。」

 

圭太「それ知ってる。」

 

綾「そうだ!陽子の髪がポピーの代わりになるかもしれないわ!」

 

陽子「何で!?」

 

カレン「Good idea!アヤヤ!」

 

陽子「お、おい!」

 

綾とカレンが陽子をアリスに寄せる。アリスが陽子の髪を触る。

 

アリス「全然違う。」

 

陽子「地味にショックだー!何でだよーー!!」

 

そんな7人を後ろから久世橋先生と烏丸先生が見ていた。

 

久世橋先生「微笑ましいですね。まるで小学生のよう。」

 

烏丸先生「でも、アリスさん真剣に悩んでいます。久世橋先生!すみません、これ持っていてもらえますか?」

 

久世橋先生「え?あ、はい。」

 

出席簿を久世橋先生に預ける。

 

烏丸先生「私も教師として、何か力になりたい!」

 

懐から犬耳のカチューシャを取り出して自分の頭に取り付けた。

 

久世橋先生「え!?そこまで体を張って!?」

 

走ってアリスの方へ走る。そして。

 

烏丸先生「わん!わーん!」

 

アリス「あ!声似てる!」

 

陽子「あ、ちょっと元気戻った。」

 

烏丸先生「わんわん!わーん!」

 

すると久世橋先生の何かが反応した。

 

久世橋先生(先生!流石です!!私も見習いたい!)

 

 

 

 

元気が戻ったアリスは陽子の髪をモフモフする。烏丸先生に事情を話す。

 

烏丸先生「そう。アリスさんはイギリスで犬を飼っていたのね。」

 

綾「そう言えば烏丸先生はうさぎを飼ってるんですよね?」

 

烏丸先生「そうよ〜。」

 

カレン「久世橋先生は何か飼ってるデスか?」

 

久世橋先生「私は・・・」

 

烏丸先生「猫ちゃんです!携帯の待ち受けにしてるんですよねー。」

 

久世橋先生「烏丸先生・・・!やめて下さい生徒の前で・・・!威厳が・・・」

 

烏丸先生「え?」

 

カレンはのほほんとした笑顔をした。

 

綾「動物の前だと凄く甘えた感じになる人居るわよね。」

 

カレン「うちのパパもよく亀の甲羅ナデナデしてるデス。」

 

 

 

 

すると烏丸先生は飼いうさぎのアリスに甘えてる回想をする。

 

烏丸先生『アリスちゃーん!ただいまー!1人で寂しかったー?ご飯にしましょうねー!』

 

 

 

 

今度は久世橋先生も飼い猫に甘えてる回想をする。

 

久世橋先生『聞いて?今日生徒にクッキー貰っちゃったの!』

 

 

 

 

烏丸先生と久世橋先生は今を思うと恥ずかしいと思ってるのか、赤面してる。

 

綾「先生?」

 

またしてもカレンがのほほんとした笑顔をした。

 

 

 

 

 

 

時間が過ぎて放課後。

 

アリス「今日は私のワガママで皆に迷惑掛けちゃったね。ごめんね。」

 

陽子「そんな事ないって。」

 

圭太「そうそう。気にする事はないさ。」

 

陽子「ペットの事、もう一度頼んでみたら?」

 

アリス「でも、ホームステイさせてもらってるのに。」

 

陽子「ペットを飼うのは、子供の情操教育に良いんだよ?きっとアリスの事も大きく成長させてくれるはず。ん?」

 

ジト目のアリスが陽子を見てた。

 

アリス「ヨーコ?私ヨーコとケイタと同い年だよ?子供扱いしてない?」

 

陽子「わ!分かってるよ!?」

 

 

 

 

 

 

3人はA組に来た。

 

アリス「シノ!話を聞いて!ペットを飼うとね、子供の情操教育に!(以下省略)だよ!」

 

ペットがどれ程良いかを話す。

 

忍「分かりました。犬もちゃんと躾ければ吠えたりしませんよね。それじゃあ一度お願いしてみましょう!許してくれるかもしれません!」

 

アリス「シノ!シノは何時も輝いてるけど、今日はまるで太陽のようだよー!」

 

すると綾は今朝の言葉を思い出して察してしまった。

 

忍「いえ、そんな。」

 

 

 

 

 

 

夕方。綾は陽子と一緒に帰ってる。

 

綾(アリスはあんなに自然に言えるのに・・・)

 

陽子「ペットかぁ〜。綾は何か飼いたい動物居る?」

 

綾「そうね、鳥とか。」

 

男性「焼き鳥いかがっすかー?」

 

焼き鳥屋の大将の言葉で泣きそうになった。

 

綾「焼き・・・鳥・・・」

 

陽子「何かタイミング悪くてごめん!!鳥良いよね?」

 

綾「ありがとう・・・でも私、ペットは必要ないわ。」

 

陽子「何で?」

 

綾「だって、(今よ!素直よ!自然に!)ペットが居なくても、皆が居るし、陽子が居るもの!」

 

陽子はただ綾を見つめる。

 

綾「わ、私用があるからここで!!それじゃあ!!(恥ずかしい!!今の素直に伝えられたわよね!)」

 

恥ずかしいと思いながら走って帰る。

 

陽子「私ペットって事?さっきの仕返しか?」

 

自分がペットと勘違いしてる陽子だった。

 

 

 

 

 

 

その頃大宮家では、勇にペットの事を話した。

 

勇「ペット?ダメよ?毛が抜けるし、服に臭いも付くし、お金も掛かるでしょ?テレビで観るだけで十分可愛いじゃない。ほらワンコ。」

 

テレビを点けると、グッドタイミングで犬が映し出された。

 

忍「そんな事言わずにお願いします!アリスの為だと思って!」

 

勇「ダ・メ・よ?」

 

すると極寒の風が吹かれて、忍とアリスがダメージを受けた。

 

忍「わ、私が出来るのはここまでです・・・すみません・・・」

 

アリス「イサミ強いよ・・・」

 

 

 

 

 

 

だが翌日の休日。ロボット掃除機のルンバの上に犬が乗っていた。ルンバは犬を乗せたまま動いてた。

 

アリス「ポピー!?」

 

犬を持ち上げる。

 

アリス「ぬいぐるみ?」

 

忍「私が作ったんです。アリスが元気出してくれるかな?って。掃除機はお姉ちゃんが。」

 

アリス「ありがとうシノ!イサミ!感激だよ!」

 

犬のぬいぐるみを頬すりする。

 

忍「良かったー!」

 

アリス「あ!私おつかい頼まれてたんだ!」

 

ルンバを置く。

 

アリス「また後で遊ぼうねポピー!じゃあ行って来るね!」

 

忍「一緒に行きましょうか?」

 

アリス「大丈夫!もう元気100倍だよ!」

 

忍「車に気を付けて下さいね!ハンカチは持ちました?お財布は?信号は青で渡るんですよ?」

 

 

 

 

 

 

そしてアリスはおつかいに出掛ける。

 

アリス「ワンワンワーワワワーン♪ワワワワワン♪あれ?空太君に美月ちゃん!」

 

途中で空太と美月と偶然出会った。

 

アリス「2人で遊んでるの?」

 

美月「アリスちゃんも一緒に遊ぼ?」

 

アリス「でも、おつかいの途中だから。ごめんね。」

 

空太・美月「え〜?」

 

すると2人は何か閃いた。

 

空太「アリスちゃん、実はね。」

 

アリス「ん?」

 

空太「ゴニョゴニョ。」

 

耳打ちで何かを言った。

 

 

 

 

 

 

その後、猪熊家にインターホンが鳴った。

 

陽子「はーい。」

 

インターホンを聞いた陽子が玄関のドアを開けと6人が居た。すると圭太を除いた5人が押し寄せて来た。

 

忍「陽子ちゃん!!朝起きたら突然12ヶ国語を話し出したって本当ですか!?」

 

アリス「聞いたよ!!」

 

忍「一体どうやって!?」

 

カレン「ヨーコが勇者になって旅に出るって聞きマシタが!マジデスか!?」

 

綾「けけけけ結婚したって!嘘でしょ!?」

 

浩輔「アフリカ象を軽々持ち上げれる力が発揮出来たってそれガチか!?」

 

陽子「何の話?」

 

すると陽子の後ろから空太と美月が出て来た。

 

空太・美月「皆来た〜。」

 

美月「お姉ちゃんに遊んで欲しくて。」

 

陽子「この嘘付き兄弟!!」

 

圭太「やっぱり2人は相変わらずだな。」

 

空太・美月「てへ。」

 

 

 

 

 

 

こうして9人で遊ぶ事になった。空太と美月がけんけん・ぱをする。

 

陽子「悪かったな休日に。用事あったんじゃなかったっけ?」

 

綾「良いの。嘘なら、良かったわ。」

 

陽子「え?そんな訳ないだろ?」

 

綾「そうね。」

 

美月「綾お姉ちゃん、素直だね。」

 

空太「うん。」

 

浩輔「けんけん・ぱ!のわ!?」

 

すると途中で浩輔がぐるぐる転がって海老反りしながらズザーっと滑った。

 

アリス「コースケ!?」

 

起き上がった浩輔の顔が赤くなってた。

 

浩輔「いやぁ〜。これくらい慣れてるから心配ご無用!」

 

圭太「慣れって怖えなおい。」

 

 

 

 

 

 

後日。

 

忍「カレンの金髪は金より価値があります!」

 

カレン「へぇ〜!」

 

浩輔「それ褒めてるのか?」

 

綾(まだまだ及ばないわ。私も陽子の良い所を褒めてみよう!良い所・・・良い所!!)

 

陽子「ん?何処見てるの?」

 

ずっと陽子の胸を見ていた。

 

綾「か、勘違いしないでよ!つい目が!!」

 

陽子「何が?」

 

圭太「ダメだこりゃ。」

 

「END」




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

     烏丸さくら:佐藤聡美
       大宮勇:田村ゆかり
     久世橋朱里:大西沙織
     松原穂乃花:諏訪彩花
      日暮香奈:中津真莉
      猪熊空太:藩めぐみ
      猪熊美月:村川梨衣
       通行人:大津愛理
        店主:相馬康一

綾「陽子はお姉ちゃんとしての威厳が無いわ」

陽子「そんなことないよ!今日から私のことは『お姉様』と呼ぶこと!」

空太・美月「お姉様靴下が左右違うよ」

陽子「いっ威厳が!!」

美月「リボンもしてない・・・」

陽子「元からだ!!」

次回「雨にもまけず」

綾「see you next time!」

作者「ペット良いですね。私猫を飼ってます。凄く人懐っこいです。」

感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。

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