HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

12 / 27
今日のアリスは上機嫌だった。

アリス「今日から新学期!制服もクリーニングに出してピカピカ!靴もピカピカ!」

忍「アリスもまるで、ピカピカの1年生のようです。」

アリス「2年生だよ!?」






遂に新学期が訪れた。アリス達7人が2年生に進級した。桜の木が満開に咲いてる。

アリス「世界が、こんなに輝いてる!」

忍「確かに。」

桜の木を見上げる。






そして学校に向かう途中。

カレン「おはようゴジャイマス!!」

横断歩道の所でカレンと合流した。3人で学校へ向かう。

忍「何時もと同じ道も、今日はキラキラして見えますね。」

アリス「新学期は新しい事でいっぱいだから、ワクワクするよ!」

カレン「デス!!」

綾「そう。そしてクラスも新しくなる。」






アリス「輝いてない!?」

圭太達と合流したが、綾は暗くなってる。

陽子「朝からずっとこんな。」

カレン「どうしマシタ?」

綾「前向きで羨ましいわ・・・もしかしたら皆バラバラになるかもと思うと・・・」

アリス「バラバラ?」

するとアリスは両手を広げた。

アリス「この空は繋がってる。国境も私達を分かつ事も出来ないよ!」

すると上機嫌に踊り出した。

浩輔「アリスの気分が上昇してるな。」

圭太「まあこの先良い事あるかもな。」






そして学校に到着した時、クラス表で衝撃的な光景が目に映った。忍とカレンと綾と浩輔がA組に、アリスと陽子と圭太がC組に分かれてしまった。

陽子「分けたのは教室の壁だったな。」

アリス「ニャーーーーーーーーーー!!!!」


Episode12「きんいろのとき」

2-A組に忍とカレンと綾と浩輔。

 

忍「カレン!同じクラスですね!」

 

カレン「シノ!!シノと一緒なんて凄く嬉しいデス!!」

 

2人は気分上昇していたが、綾はどよんとしてしまった。

 

忍「綾ちゃん!?」

 

カレン「ヨーコと離れたのがショックのようデス。」

 

 

 

 

 

 

その頃2-C組にアリスと陽子と圭太。だがアリスは綾と同じくどよんしてしまっていた。アリスの席は一番左前、陽子はアリスの後ろの席、圭太はアリスの右の席。

 

陽子「分かるぞー・・・しのと一緒が良かったんだな・・・」

 

圭太「でもクラスが分かれたのは仕方無えよ・・・」

 

アリス「・・・コノクラス、シノガイナインダケド、ドウシタライイノ・・・?」

 

陽子「どうしようも無いよ・・・」

 

圭太「何故片言・・・?」

 

アリスの顔が真っ青になってしまった。

 

陽子「おい、顔色悪いぞ?保健室で休むか?」

 

アリス「そうだね・・・」

 

圭太「俺が送ってあげようか?」

 

アリス「大丈夫・・・ちょっと横になるね・・・」

 

陽子「うわ!?」

 

机の上でアリスが倒れ込んだ。

 

圭太・陽子「しっかりしろーー!!」

 

そこに忍達が入って来た。

 

忍「アリスー!」

 

カレン「ヨーコ!ケイタ!遊びに来たデス!」

 

綾「お邪魔します。」

 

浩輔「あれ!?アリスが寝転んでる!?」

 

陽子「丁度良かった!アリスがさー。」

 

するとアリスが起き上がった。

 

アリス「シノー!」

 

元気になって忍に抱き付いた。

 

圭太「アリスの元気が戻ったな。」

 

そして綾は陽子を見ると何故か緊張が走った。

 

カレン「アヤヤ、アヤヤも!」

 

綾「え!?いいわよ!」

 

陽子「ん?」

 

 

 

 

 

 

その後アリスと綾はまたどよんとしてしまった。輝きを失った2人。

 

忍「朝の輝きが嘘のようです・・・ちょっと教室が離れちゃっただけですよ。」

 

浩輔「そうそう。そんなに気を落とすなよ。」

 

綾「ちょっとじゃないわ!この距離は日本と!」

 

アリス「イギリスから遠いんだよ!」

 

綾「アリス!」

 

アリス「アヤ!」

 

浩輔「何と・・・分かりやすい例えなんだ。」

 

カレン「未だ嘗てない意気投合デス。」

 

陽子「大袈裟だなー。」

 

平然と居る陽子と忍を見て2人は不機嫌になった。

 

綾「2人共、何時もと余計ヘラヘラしてる気がするわ!」

 

アリス「うんうん!」

 

陽子「ヘラヘラって、何時もこんな感じだよ?なあ?」

 

忍「はい。」

 

圭太「俺とお前も何時も通りだよな浩輔?」

 

浩輔「ああ。これが何時もの俺達さ。」

 

すると忍はカレンを見て更にヘラヘラする。

 

アリス「ほらー!」

 

綾「何時もより3割ましぐらいヘラヘラしてる!!」

 

陽子「驚きの面倒臭さ・・・ん?でもアリスは分かるけど、綾は2人も一緒だろ?良いじゃん。」

 

綾「陽子は離れ離れになっても寂しくないの?」

 

陽子「まあアリスと圭太と一緒だし。」

 

綾「ズルいわー!!」

 

怒った綾は走り去った。

 

カレン「アヤヤ!!」

 

陽子「そんなにアリスと一緒が良かったのか!?」

 

圭太(多分お前と一緒が良かったんじゃないのか?)

 

 

 

 

 

 

体育館で始業式。

 

校長「皆さんおはようございます。」

 

アリスは忍を見た。忍は平然としてる為、アリスはガッカリしてしまった。

 

烏丸先生(やっぱり、大宮さんと一緒が良かったのよね・・・あ!うさぎは寂しいと死んじゃうって言うけれど、あれって本当かしら!?)

 

うさぎになったアリスを想像するとゾッとしてしまった。

 

 

 

 

始業式が終わり、全校生徒がそれぞれの教室に戻る。フラフラ歩くアリスと一緒に歩く圭太。

 

圭太「アリス、大丈夫か?」

 

烏丸先生「アリスさーん!!」

 

アリス「ん?」

 

烏丸先生「先生は、またアリスさんの担任だから甘えてくれて良いんですよ!!」

 

アリス「っ!?」

 

圭太「先生、それフォローになってます?」

 

 

 

 

陽子「じゃ。」

 

綾「ええ。」

 

陽子と綾は話をした後別れた。そこにアリスが戻って来た。

 

アリス「ヨーコ、何話してたの?」

 

陽子「ん〜?」

 

 

 

 

教室の戻った綾は忍に話した。

 

綾「3人の事宜しくって言われたわ。」

 

忍「宜しくお願いします。」

 

カレン「宜しくデス!」

 

浩輔「宜しくな!」

 

自分の席に座った忍は前を見て微笑んだ。目の前の席がカレンだった為、金髪が目の前にあったからである。

 

忍(丸で、ナイアガラ・・・)

 

綾「コラ。」

 

触ろうとした瞬間、綾が忍の頭を軽く叩いた。

 

忍「カレンの髪って、何でそんなに綺麗なんですか?」

 

カレン「そうデスか?シノとアヤヤも髪質は似てるデス。」

 

綾「ストレートって事?は!!もしかしたら、髪質でクラス分けしたのかも!!」

 

カレン・忍「成る程〜。」

 

浩輔「それで納得するのかよ。」

 

 

 

 

 

 

その頃陽子は教室で空を見ていた。すると携帯に受信音が鳴った。メールを見る。

 

陽子「ん!?」

 

綾『陽子は私と違って犬っ毛モワモワヘアーね。』

 

陽子「まだ怒ってる!?」

 

するとアリスの呻き声が聞こえた。

 

陽子「しの達の所へ遊びに行く?」

 

アリス「ううん、大丈夫。」

 

圭太「本当に大丈夫か?無理するなよ?」

 

アリス「うん。心配掛けてごめんね。私、ヨーコとケイタと一緒で嬉しいよ!」

 

陽子「そう?(良かった。元気戻ったみたいだ。)これからも宜しくな!」

 

圭太「宜しくなアリス!」

 

アリス「うん!宜しくね!」

 

机の上にこけしが置かれてあった。

 

陽子(うん、思ったよりダメージ受けてる・・・)

 

圭太(この先が思いやられそうだな・・・)

 

陽子「カレンと一緒じゃなくても平気なの?」

 

アリス「そしてら、同じクラスに金髪が2人って事になるよね?」

 

陽子「派手なクラスになりそうだな!」

 

圭太「そしたら忍が黙って居られないだろ?」

 

するとアリスは察した。自分よりカレンの方が目立ちそうになるかもって。

 

アリス「留学生同士は同じクラスにならないのかも。その方が良いかも!」

 

陽子・圭太「ん?」

 

 

 

 

 

 

そしてA組は放課後のHR。

 

忍「起立!礼!」

 

全員「さようなら!」

 

終わったと同時にアリスが来た。

 

アリス「シノ帰ろう!」

 

忍「早い!?」

 

 

 

 

放課後、忍が日誌を書く。

 

アリス「今日は始業式だけなのに長く感じたね。」

 

綾「そ、そうね。」

 

カレン「大丈夫デスよ2人共。1年生の時を思い出すデス。私は皆と違うクラスだったけど、寂しさなんて無かったデス!」

 

綾「そう言えば、カレンは違うクラスだったわね。」

 

陽子「常にうちの教室に居たからな〜。」

 

浩輔「丸で家族ぐるみみたいな感じだったなあの頃は。」

 

忍「終わりました。これ職員室に届けて来ますね。」

 

アリス「私も行く!」

 

 

 

 

2人は職員室に向かう。

 

忍「新しいクラスはどうですか?烏丸先生が担任なんですよね?羨ましいです!A組の担任も素敵ですよ?」

 

アリス「シノは、あんまり寂しそうじゃないね・・・」

 

忍「え?だって、アリスは海を越えて来たんですよ?それに比べれば全然です!たったの教室1個分です!」

 

アリス「うん・・・うん!そうだよね!」

 

 

 

 

 

 

翌朝、アリスはご機嫌上昇していた。途中で松木さんに挨拶する。

 

アリス「おはようございます!」

 

松木さん「おはようアリスちゃん。」

 

 

 

 

忍の母「ほら勇も、大学。」

 

勇「う〜ん。」

 

そして勇は大学生になった。忍とアリスの部屋には、今までの思い出の写真が飾られてた。

 

 

 

 

 

 

その頃集合場所の駅では、陽子達が忍とアリスを待っていた。

 

アリス「おはよー!」

 

カレン「おはようゴジャイマス!」

 

忍「良い天気ですね。」

 

カレン「晴れの日はテンション上がるデス!」

 

浩輔「満開の晴れだ!カレン!もっとテンション上げるぞ!」

 

カレン「Yes!!」

 

綾「カレンは雨でも曇りでもテンションマックスよ。」

 

圭太「浩輔もカレンと同じだな。」

 

浩輔「そうか?」

 

アリス「今日は楽しい事あるかな?」

 

そして7人は今日も楽しく学校へ向かう。

 

アリス『1年前、シノに会いたくて日本に来た。あの時、思い切って海を越えたように、教室も超えれば良いんだよね!』

 

 

 

 

 

 

そして学校に着いた7人。だがアリスは忍の隣に座ってた。

 

アリス「先生、今日はA組で授業受けて良いですか?」

 

陽子「良い訳あるかー!!」

 

圭太「アリス戻って来ーい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは忍達がまだ高一の頃の話。カレンはまだ家に居た。

 

カレンのママ「Karen,you are going to be late if you don`t hurry up.(カレン、のんびりしてたら遅刻するわよ。)」

 

カレン「Okey.(はーい。)」

 

ソファーの上でカレンは漫画を読んでた。

 

カレン「この漫画の主人公、格好良いデス!!」

 

 

 

 

 

 

その頃、皆はカレンを待っていた。

 

カレン「お待たせしまシタ!!」

 

遅れたカレン来た。しかし。

 

陽子「遅いぞー。ってどうした!?」

 

カレンの顔に眼帯が。そして手には。

 

綾「あれは孫の手!?」

 

孫の手が握られていた。

 

カレン「おはようゴジャイマス!」

 

アリス「おはようカレン!」

 

忍「おはようございます。」

 

綾「お、おはよう・・・」

 

陽子「おはよう、って物貰い?」

 

圭太「病院へ行くか?」

 

カレン「この左目が疼く時、世界は終焉を迎える!」

 

アリス「へぇ〜!」

 

忍「格好良いです!」

 

通行人「クスッ。」

 

綾「カレン!後にして!」

 

浩輔「あれ?以前に見たこのデジャヴは?」

 

 

 

 

 

 

7人は学校に到着した。

 

綾「こう言うのは中二って言うのよ。」

 

陽子「高一だけどなー。」

 

浩輔「って事は、高一病か?」

 

圭太「何だそれ?」

 

アリス「これも?」

 

綾「徹底してるわ・・・」

 

カレンの左足に包帯が巻かれてあった。

 

圭太「これも中二病か?」

 

カレン「あー、これは昨日転んで。」

 

陽子「紛らわしいわ!」

 

 

 

 

 

 

そして教室に移動した。

 

陽子「漫画の影響かー。」

 

カレン「このキャラは、左目に神の力を宿しているデス。」

 

陽子「へぇ〜。眼帯には何の意味が?」

 

カレン「先の展開はこれから読むデス。まだ1巻の途中デス。」

 

陽子「俄かか!」

 

浩輔「それ俺の好きな漫画だ。今度貸してやろうか?俺最新刊まで持ってるんだ。」

 

カレン「本当デスか?是非お願いシマス!」

 

アリス「物語に影響される気持ち分かるよ。私も最近古典読んでるの。」

 

綾「難しいの読んでるのね?」

 

アリス「勉強になると思って、調べながらだから肩凝っちゃうの。」

 

忍「たまに肩揉みしてあげるんです。こんな風に。」

 

 

 

 

肩揉みしてる時を語る。

 

忍『お客さん肩凝ってますね。』

 

アリス『あ〜そこそこ。』

 

 

 

 

圭太「マッサージ師かよ。アリスが年寄りみたいな事言ってるな。」

 

忍「あ!そうです!アリスの撫肩の為にも、私が読み聞かせしてあげます!」

 

アリス「撫肩じゃないよ?」

 

早速古典の本を開く。

 

忍「どれどれ?これは難しいですね。まるで暗号のよう。か、肩が凝ってきました・・・」

 

アリス「シノ!?一行も読んでないよ!?」

 

圭太「早くも!?」

 

忍「あ!瞼も下がって来ました!!まさかこれは!!」

 

カレン・忍・浩輔「呪われた書物!!」

 

陽子「意気投合すんな。」

 

圭太「浩輔も中二病に覚醒しやがったか。」

 

綾「お話を作って読み聞かせするとか?」

 

忍「あ!成る程!それなら!でも私お話とか考えた事ないです。」

 

陽子「想像力があれば大丈夫じゃない?例えば・・・昔昔ある所にお婆さんがおりました。」

 

お婆さんを綾に見立ててる。

 

綾「酷いわ!!」

 

陽子「綾がモデルなんて言ってないのに!!」

 

カレン「凄い想像力デス!!」

 

陽子「お婆さんは川へ洗濯に。」

 

アリス「あ!桃太郎!」

 

圭太「おいお爺さんはどうした?」

 

綾「それじゃ昔話でしょ?」

 

カレン「ダメデスヨウコ、もっと妄想しないと。」

 

陽子「妄想!?」

 

カレン「身近な人で妄想するとか。私がヒーローとか!」

 

浩輔「じゃあ俺はカレンの敵役で!」

 

陽子「逆に難しいよ。浩輔は敵役で良いのかよ。」

 

アリス「カレン絶対、町とか壊しちゃうタイプだよね?」

 

カレン「え?」

 

綾は陽子を見る。陽子が見た瞬間逸らした。

 

陽子「綾?」

 

綾「違うわ!止めて!私の思考!!」

 

陽子「どんな妄想を!?あ!綾の事だから、白馬の王子様とか?」

 

綾「あ!そんなんじゃないわ!ロバよ!茶色の!」

 

陽子「ロバ?」

 

浩輔「何で?」

 

綾「陽子に白馬なんて似合わないわ。圭太の方が白馬が似合うわ。」

 

陽子「私なんだ。」

 

圭太「俺が白馬の王子かよ。」

 

綾「か、カレンが身近な人でって言うからよ!!」

 

陽子「別に良いけど。」

 

圭太「良いのかよ。」

 

綾「馬鹿〜!もう!!」

 

忍「う〜ん、妄想ですか・・・知ってますか?アリスは私が作ったロボットなんです!」

 

アリス「え!?」

 

陽子「あはは!それ面白いな!」

 

忍「本当です。その証拠に、アリスの背中にはスイッチが。」

 

浩輔「やる気スイッチが?」

 

陽子がアリスのカーディガンを捲って背中を見る。

 

アリス「ニャーーーー!!!シノ目が本気だから皆信じちゃってるよー!!」

 

圭太「止めろーー!!」

 

背中にスイッチがあるのは嘘だった。カレンが眼帯を外した。

 

圭太「全く忍は。」

 

浩輔「でもアリスの背中を見て俺興奮しちまった・・・」

 

圭太「お前下手したら逮捕確定だぞ?」

 

忍「お話が出来ないと、夜アリスを寝かし付けられません。」

 

アリス「何の話!?」

 

忍「あ!思い付きました!」

 

アリス「本当?」

 

カレン「どんな話デス?」

 

忍「ある所に、金髪の2人のお姫様がおりました。モデルは私とアリスです。」

 

カレン「シノ!私は?私は?」

 

忍「待って下さい。順番に話しますから。」

 

綾はちょっと引いてる。陽子は苦笑い。圭太は普通に聞いてる。浩輔はうずうずしてる。

 

忍「では。2人は小さい頃から親友でした。」

 

 

 

 

 

 

そしてお話の中に。巨大な立派なお城があった。お城の後ろは海が広がっていた。お城の中では、お姫様2人が居た。モデルはアリスと忍。忍がアリスの髪を整えてる。

 

忍『はい。出来ましたよ。』

 

アリス『ありがとうシノ!お散歩行こ!』

 

そして2人は散歩へ行く。浜辺に着いて華麗に踊る。そしてミュージカルが始まった。

 

アリス『シノは本当に金髪が好きだね♪』

 

忍『ええ。宝物です♪アリスの宝物はなーにー?♪』

 

アリス『シノ!!♪』

 

忍『うふふ。』

 

だがそこに海賊船が現れた。

 

アリス『海賊!?』

 

そこに海賊のカレンと穂乃花と香奈が現れた。

 

カレン『カレン船長と呼ぶデス!宝物を寄越すデス♪』

 

忍『そんな!金目の物なんて何処にも!』

 

カレン『宝物は?♪』

 

忍『金髪です♪』

 

カレン『宝物は?♪』

 

アリス『シノ!♪』

 

忍『きゃーーーー!!!』

 

そして忍が海賊に攫われてしまった。

 

カレン『野郎共!船を出すデス!!』

 

アリス『シノ!シノ!シノーーー!!』

 

海賊船を追い掛けるが、転んでしまった。

 

 

 

 

 

 

アリス「シノ・・・!」

 

忍「アリス!」

 

現実に戻って、アリスと忍が泣きながら抱き合う。

 

陽子「自分の考えた話で泣くな!」

 

カレン「シノはどうなるデス!?海の水雲と消えマスか!?」

 

浩輔「やばい!この先気になる!」

 

綾「バッドエンド過ぎるわ!」

 

 

 

 

 

 

そしてまたお話の中。海賊船が夕日の海の上を進んでいた。

 

忍『どうして私を?宝物なら他を探せばいくらでも・・・』

 

カレン『手に入りマス!何でも手に入る。それはつまらないデス!』

 

そしてミュージカル再開。

 

カレン『世界中を旅するデス!金銀財宝!ドキドキの毎日!でも今はドキドキしないー!我ら7つの海をー!支配する海賊だー!♪』

 

お尋ね者のカレンとその仲間達。

 

カレン『世界には果てがあると知ってーしまったー!!♪』

 

忍『果てなんかありません。世界は丸いんですよ!本で読みました!』

 

カレン『本の話デス!』

 

忍『確かめに行きませんか?まだ見た事の無い世界!きっとありますーよー♪』

 

カレン『あなたと一緒なら見付かるかも知れない!あなたとーならー♪』

 

忍『シノで良いですよ。』

 

カレン『シノ・・・シノ!シノ!シノ!!一緒に航海をするデスーー♪』

 

 

 

 

 

 

そして現実。

 

忍「でもその前に、手紙を書いても良いですか?私の親友に。」

 

アリス「シノ・・・」

 

途中でアリスが涙を流してた。

 

陽子「何だ!?この魂に語り掛けて来る喋りは・・・!」

 

綾「凄く引き込まれるわ・・・」

 

浩輔「やばい、猛烈に感動してそう・・・」

 

忍「3人は何の役が良いですかね?」

 

綾「私達も出るの!?」

 

浩輔「俺も!?」

 

陽子「綾は人魚とか?」

 

綾「え!?」

 

カレン「陽子は王子様デス!」

 

陽子「え!?」

 

アリス「うん!凄く似合ってる!」

 

浩輔「じゃあ俺は王子の手下で!」

 

忍「ではそうしましょう。コホン。カレンの海賊船が、嵐で転覆しました。」

 

カレン「Noーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

またお話に戻り、カレンの海賊船が嵐で転覆してしまい、忍が海の中へ沈む。すると人魚になった綾が忍を助けた。

 

忍『う・・・ん・・・ここは・・・うわ!?足が付きません!?』

 

綾『大丈夫!しっかり捕まって!』

 

すると後ろに巨大な船があった。

 

綾『あの船は・・・!』

 

その船の上に1人の人物が立っていた。

 

綾『もう一度、一目会いたかった!ずーっとー!手を伸ばせば届きそー!でも良いの・・・ここから見つめるだけでー良い・・・・♪』

 

忍『大好きなんですね。』

 

綾『ちょっと気になるだけよ。』

 

すると王子の陽子が綾の存在に気付いた。

 

陽子『もしかして君は、遭難した私を助けてくれた人だよね!?』

 

綾『違うわ!』

 

陽子『ずっと思っていた!もう一度会いたいって!思ってたよ!!』

 

綾『あ!!』

 

だがそこにカレンの海賊船が現れた。

 

カレン『シノを返すデース!!』

 

忍『カレン!』

 

陽子『出たな海賊!!迎え撃て!!』

 

烏丸先生『はい!』

 

浩輔『了解です王子!!』

 

烏丸先生『砲撃準備!!』

 

浩輔『急げ!!』

 

船から大砲が現れた。そして海賊船からも大砲が現れた。

 

浩輔『撃てーー!!!』

 

両者一斉に大砲を発射。両者が直撃するが、怯む事なく撃ち続ける。その頃忍は小型ボートに乗ってる。

 

忍『カレン!違うんです!カレン!』

 

綾『もう止められないわ!』

 

忍『どうして!?』

 

綾『だって、私達に何が出来るの!?』

 

すると渦巻きが発生した。更に海の中から巨大な魔女が現れた。役は勇だった。

 

勇『人間って愚かね!』

 

綾『深海の魔女!?』

 

忍『魔女のお姉ちゃん!戦いを止めたいんです!』

 

勇『良いわよ?何でも叶えてあげる。ただし、あなたの大事な物と引き換え。』

 

忍「私の、大事な物・・・あ!綾ちゃん!ハサミをお持ちですか!?」

 

綾『え?ええ。』

 

忍に剣を渡す。

 

勇『早くしないと皆無くなるわよ?』

 

忍『アリス・・・』

 

その頃陽子はカレンと戦っていた。そして忍は意を決して金髪を切った。

 

忍『差し上げます!戦いを止めて下さいーーー♪』

 

そして戦いが幕を閉じた。

 

忍「こうして、お姫様は金髪を失い、世界は平和になったのでした。おしまい。」

 

こうしてお話は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

アリス「シノー!シノのお陰だよー!」

 

カレン「うわーん!シノー!」

 

綾「私達の為にー!」

 

浩輔「忍に感謝しなきゃなー!」

 

この4人は忍のお話で泣いてる。

 

陽子「いや創作だから、しのじゃないから。って何!?」

 

後ろでは生徒達が忍のお話を聞いていた。

 

圭太「忍凄いな。脚本家に向きそうな才能を発揮したな。」

 

陽子「って何感心してんだよ圭太!」

 

圭太「おっと!って後ろ凄いなこりゃ。」

 

そこに烏丸先生が歌を歌いながら来た。

 

烏丸先生「上がポールで下が♪あら?通して下さーい。朝礼始めますよ?他のクラスの人は戻って下さーい。」

 

圭太「おい皆、朝礼だぞ。」

 

それぞれが席に座る。

 

アリス「ねえシノ、2人のお姫様はずっと離れ離れなの?」

 

忍「そんな事ないですよ。何時だって会えますし、ずっと友達です。私達みたいに!」

 

アリス「あ・・・!」

 

忍「今の時代、飛行機を使えば一っ飛びです!」

 

アリス「え!?現代の話だったの!?」

 

忍「どうなんでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

そして回想。アリスがまだイギリスに居た頃、忍が日本に帰る飛行機をずっと眺めていた。

 

アリス『japan・・・』

 

そしてアリスはすくすく育ち、遂に日本語の勉強を始める。

 

アリス『School,School(学校、学校・・・)』

 

辞書を読みながら勉強してる。

 

アリス『ガッコウ・・・』

 

そして数年経ち、アリスがエアメールを持って郵便局に足を運んだ。

 

アリス『Hello。』

 

そして回想終了。

 

 

 

 

 

 

部屋でアリスと忍がエアメールを見てる。

 

忍「この手紙が始まりでしたね。」

 

アリス「そうだねー。」

 

忍の母「忍ー!アリスちゃーん!」

 

忍「はーい!行きましょう!」

 

アリス「うん!ヨーコ達もう待ってるかも!」

 

エアメールを置いて学校へ向かう。こうしてまた新しい日常が始まった。

 

『END』




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

     烏丸さくら:佐藤聡美
       大宮勇:田村ゆかり
     松原穂乃花:諏訪彩花
       忍の母:高橋美佳子
    カレンのママ:木村亜希子
      校長先生:金野恵子
      松木さん:片貝薫
       通行人:国仲奏絵

浩輔「アリスとカレンが来てもう1年か。早いもんだな」

圭太「そうだな。この1年間辛い事無かったな。」

浩輔「もしかしたらアリスとカレンが本気で怒る一面も見れるかも知れないな。」

圭太「ご褒美かよ。そうだったら忍がヤバくなるな。」

次回「ハロー編!はるがきたっ」

圭太・浩輔「See you next time!!」

作者『やっと1期編が終わりました。次回からハロー編が始まります。今度からアリスとカレンの英語を全部日本語に変えようと悩んでます。』

感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。