HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

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季節は遂に冬になった。横断歩道で忍とアリスと綾と圭太と浩輔が陽子を待っている。

綾「クリスマス会?」

忍「はい!皆でワイワイしたいなーって。是非私の家で!」

浩輔「クリスマスかぁ。是非参加を申し込む!」

アリス「あ!」

陽子「おっはよー!」

浩輔「おっす!」

丁度そこに陽子が来た。

アリス「おはよう・・・ヨーコ!?」

何故かアリスは陽子を見て驚いた。

陽子「え?何?」

アリス「皆!ヨーコが服を、服を着てるよ!?」

陽子「何時も着てないみたいに言うな!」

圭太「それじゃあ全裸みたいな扱いじゃねえか!」

陽子がコートを着てる事にアリスは驚いてた。

綾「冬だもの。陽子だって防寒くらいするわ。」

忍「確かに!厚着は珍しいです!小学校の頃は冬でも短パン派でしたよね?」

陽子「別に短パンは履いてないよ・・・私の経験から言わせてもらうけど、寒さってのは慣れなんだよ!寒さに強いと冬でも風邪を引かない!」

浩輔「それ俺やったけど、風邪引いちまった経験があったな。」

アリス「へぇ〜!ヨーコって何時も元気だし、説得力あるね!凄い!私も強くなりたい!コートなんていらない!」

コートを脱ごうとする。

綾「ダメよアリス!陽子はバカなだけよ!?」

するとアリスはそのままコートを着る。

陽子「え!?おいコラー!!」


Episode11「どんなにきみがすきだかあててごらん」

と言う訳で6人は学校へ向かう。

 

陽子「楽しみだなークリスマス!」

 

アリス「日本のクリスマスは独特だよね〜。」

 

綾「イギリスのクリスマスはどんな感じなの?」

 

浩輔「俺も聞きたいな。アリスが体験したクリスマス。」

 

アリス「うちでは毎年教会へ行って、家族と過ごすよ。イギリスのクリスマスは日本のお正月みたいな感じだから!日本では恋人と過ごすイベントって思ってる人多いよね。そもそもキリストのお誕生日で・・・」

 

綾「あ・・・」

 

陽子「浮かれてすみません・・・」

 

圭太「イギリスの伝統のクリスマスかぁ。俺も体験してみたいな〜。」

 

浩輔「また今年も日本中のリア充が過ごすのか・・・」

 

圭太「どんだけリア充を妬んでんだよお前は?」

 

 

 

 

 

 

そして6人は学校に到着した。

 

カレン「メリクリー!」

 

突然カレンが飛び出した。カレンはサンタの衣装を着てる。

 

カレン「どうしたデス皆さん?もうすぐクリスマスデスよ?もっと浮かれないと!!」

 

陽子「カレンは日本人の割合の方がが多いのかな?」

 

カレン「浮つくのは日本人もイギリス人も一緒デスよ!でも一番浮ついてるのは、サンタさんデスよね?赤い服を着て〜。」

 

陽子・浩輔「お前だよ!?」

 

 

 

 

 

 

それぞれの教室にストーブが置かれてあった。教室に入ってコートを脱ぐ。

 

アリス「シノはクリスマス好き?」

 

忍「はい!とっても!皆と過ごすの楽しいですし!特に今年はアリスと一緒で本当に嬉しいです!」

 

それを聞いたアリスは感動した。

 

アリス「シノ!日本のクリスマスはシノと過ごす日なんだね!素敵!」

 

忍「ん?」

 

カレン「クリスマスと言ったらPresent!私はとっくにお願い済みデスよ!」

 

綾「何を頼んだの?」

 

陽子「何か過ごそうな気がする。」

 

浩輔「でも気になるな〜カレンのプレゼント。」

 

圭太「何を願い済みだ?」

 

カレン「それは・・・勿論!愛デスよ!」

 

圭太・綾(予想の・・・)

 

浩輔・陽子(斜め上?)

 

綾「えっと、もう十分愛されてると思うけど?」

 

カレン「いいえ、もっとHyperな愛を私は所望シマス!!」

 

陽子「何その無理難題!?」

 

忍「イギリスでは、雪と一緒に愛も降ると言いますしね。」

 

アリス「え!?そうなの!?見た事無いよ!?」

 

陽子「おい地元民!嘘だ嘘!」

 

圭太「愛が降るなんてありえねえよ!」

 

アリス「え?」

 

綾「素敵〜!お小遣いアップとかよりずっとロマンチック!私も今年のプレゼントは愛が欲しい!」

 

カレン「Yes!!」

 

綾とカレンがハイタッチした。

 

陽子「何だこれ?」

 

圭太「綾はそこまで愛を求めてるのか?」

 

 

 

 

 

 

その後アリスは烏丸先生にクリスマスについて質問する。

 

アリス「先生はクリスマス、恋人と過ごすの?」

 

烏丸先生「え?・・・先生、クリスマスは祈りを捧げる日って決めてるの。」

 

アリス(凄い!先生!教会へミサに行くんだ!)

 

烏丸先生が教会へ行ってる想像が思い浮かんだ。

 

アリス「イギリス式・・・」

 

烏丸先生「寒い・・・ジャージだからかしら・・・?」

 

だが先生は寒いだけだった。

 

 

 

 

 

 

そして数日後、大宮家ではクリスマスの準備が始まってた。

 

忍「アリスー。」

 

アリス「待ってシノー!」

 

庭で木にイルミネーションの飾り付け。玄関前に雪だるまを置く。そして準備が終わって夜になった。住宅街全部がイルミネーションで輝いてた。

 

アリス「うわー!」

 

忍「この辺りはクリスマスの飾り付けが盛んで有名なんですよ。綺麗ですよねー!」

 

アリス「凄い!まるで御伽の国みたい!」

 

 

 

 

 

 

そして翌日。

 

カレン「ダジャレ難しいデス。教えて欲しいデス!」

 

綾「う〜ん、そうね・・・カレンが可憐な花を見付けた!この花は可憐!みたいな?」

 

だがカレンは理解出来てなかった。

 

カレン「今のはどう言う意味デス?もう一度お願いシマス!」

 

綾「ダジャレに意味なんて・・・!」

 

浩輔「あ〜やっちまったな。」

 

 

 

 

 

 

そしてクリスマスイブの夜。皆が大宮家に来た。

 

陽子「おー!凄ーい!頑張ったなー!」

 

綾「綺麗〜!」

 

圭太「イルミネーションが綺麗だなぁ。」

 

浩輔「流石キラキラしてるぜ!」

 

 

 

 

そして家に入る。

 

勇「いらっしゃーい!」

 

陽子「勇姉!何でモデルなのにサンタコスじゃないの!?」

 

勇「モデル関係ないし・・・」

 

浩輔「陽子の言う通りだ!勇さんがサンタコスだったらかなり見えるかもしれないのに!」

 

すると圭太が浩輔をビンタした。

 

浩輔「ぶべら!?」

 

圭太「姦しいなお前は。俺は却下。」

 

忍「陽子ちゃん、私を見て下さい!ほらほら!」

 

サンタコスしてる忍。

 

陽子「しののは見慣れてるし。綾は絶対似合うのに着てくれないしさ。」

 

綾「え!?」

 

忍「カレンもサンタさんですよ?」

 

カレン「メリクリー!」

 

陽子「もう見たよ。」

 

アリス「アヤ、どうしたの?」

 

カレンは既にお邪魔していた。そして皆でクリスマスを楽しむ。その頃アリスはイギリスに住む母親と電話していた。

 

アリス「Have a good holiday,Mum(よい休日をね。マム。)」

 

忍「アリス、イギリスに電話ですか?」

 

アリス「うん。実は、クリスマスに帰って来れないか?って言われたんだけど。」

 

忍「え!?良いんですか!?」

 

アリス「でも、日本のクリスマスはシノと過ごすのがルールだから。えへへ。」

 

忍「そんなルールありませんよ!?」

 

アリス「今年は、日本流のクリスマスを体験出来て、とっても幸せだよ!」

 

忍「アリス・・・」

 

嬉し泣きする忍。

 

アリス「あ!そうだ!」

 

忍「え?」

 

アリスと忍は2階の部屋から綺麗な星空を見る。

 

アリス「雪、降らないかな?」

 

忍「まだちょっと早いですね。でもきっと、愛は降ってますよ!」

 

2人は笑い合ったが、隠れて聞いてた勇の体に寒気が走ってた。

 

 

 

 

 

 

そしてクリスマス会が終了した。カレンが走って外に出た。

 

カレン「寒いデス・・・!」

 

圭太「見事に冷えるな今年も。」

 

浩輔「早く帰ってこたつとみかんを頬張りたい。」

 

陽子「そんじゃ!」

 

勇「気を付けて。」

 

綾「ありがとう。楽しかった。」

 

忍「こちらこそ!」

 

アリス「素敵な聖夜を!」

 

圭太「アリス達も良い聖夜を。」

 

浩輔「また会おうぜ!」

 

カレン「お邪魔しまシタ!」

 

 

 

 

 

 

5人が一緒に帰る。

 

カレン「これから家族でパーティデス!」

 

陽子「うちもかな〜?」

 

綾「家族でお祝いってイギリス式ね。」

 

陽子「好きな人とロマンチックに過ごすなんて、一体何時の話やら。綾はやっぱりそっち派?」

 

綾「え!?」

 

陽子「あはは!全然想像出来ないな〜!」

 

浩輔「俺も全く想像出来ないな〜!」

 

圭太「考えたくないだけだろ浩輔の場合は。」

 

 

 

 

 

 

その頃忍とアリスは部屋で寝る準備をしてる。

 

忍「プレゼントは明日のお楽しみです。」

 

アリス「え・・・?」

 

部屋の電気を消灯して忍が寝る。だがアリスはプレゼントが気になって寝られない。起き上がって忍を揺らす。

 

アリス「シノ、もう開けて良い?」

 

忍「アリス・・・まだ真っ暗ですよ・・・」

 

そして翌朝、今日はクリスマス。

 

忍「念願のプレゼントタイムです!」

 

早速忍がプレゼントの袋を開ける。入ってたのはクマのぬいぐるみだった。

 

忍「可愛い〜!!」

 

早速アリスも開ける。だがアリスはドン引きした。入ってたのは石ころだった。

 

アリス「シノ・・・これは何・・・?」

 

忍「イギリスで拾った石です!私の1番の宝物です!」

 

アリス(どうしよう・・・いらない・・・でもシノからのプレゼントだし・・・)

 

イギリスの石がプレゼントと言う事は、この石はアリスの地元の石だからである。忍は相変わらずの鬼畜。

 

アリス「あ、ありがと・・・」

 

勇「アリス〜!昨日の写真いる?忍のコスプレ写真。」

 

アリス「いるー!!イサミありがとー!!」

 

石よりも忍のコスプレ写真を嬉しく受け取った。

 

忍「あれ?」

 

 

 

 

 

 

数日後、大晦日の夜。アリスは除夜の鐘の音を聴いていた。

 

忍「アリス、ずっと聴いてますね。」

 

アリス「うん!生で除夜の鐘を聴けるなんて感動だよー!」

 

忍「もうすぐ年が明けますね。」

 

 

 

 

そして大晦日の夜。正月になった時。

 

アリス「ニャーーーーーー!!!!」

 

正月の夜にアリスの悲鳴が響いた。

 

勇「何!?今の悲鳴!?」

 

悲鳴を聞いた勇が急いで駆け付けた。電気を点けるとアリスが寝てる忍の上に伏せて泣いてた。

 

勇「って何事?アリスどうしたの?」

 

アリス「あ・・・悪夢を・・・」

 

勇「夢?な〜んだもう、驚かせないでよ〜。」

 

アリス「ニャーーーーーー!!!!」

 

またアリスが悲鳴を上げた。何故なら勇が木刀を持ってアリスに向けていたからだった。

 

 

 

 

 

 

そして冬休みが終わって3学期が始まった。学校では陽子達が初夢について話してる。

 

陽子「初夢覚えてる?私何時も起きた瞬間忘れるー。」

 

浩輔「分かるぞーその気持ち。俺も忘れちまった。」

 

綾「私は陽子が出て来たわ。」

 

陽子「えー?」

 

綾「陽子は夢の中での出現率高いのよー。」

 

 

 

 

初夢の中で陽子がクールに出て来た。

 

陽子『どうした?元気無いな。』

 

初夢終了。

 

 

 

 

綾「しかも美化されて出て来るの。感謝しなさい。」

 

陽子「それ多分私じゃない!じゃあ圭太の初夢は?」

 

圭太「俺の初夢は、何故か周りに女子高生達が俺を囲んでいてな、それを全力で逃げてる夢だったな。」

 

浩輔「羨ましいぞお前!」

 

圭太「夢だから良いだろ別に!」

 

カレン「あけおめ!ことよろ!」

 

学校で着物を着てるカレンが来た。

 

4人「うわー!?」

 

綾「学校で着物はダメよカレン!よく見付からなかったわね。」

 

圭太「忍者にでもなったのか?」

 

カレン「後で着替えるデス。所で、初夢と言ったら私も見たデスよ!その夢ではアリスが大変な事に!」

 

忍「皆さん、おはようございます・・・」

 

今日の忍は元気が無い。

 

陽子「どうしたしの?」

 

綾「何だか元気が無いわね。」

 

浩輔「何かあったのか?」

 

すると忍が泣いてしまった。

 

忍「実は、アリスが・・・アリスが・・・」

 

4人「え?」

 

 

 

 

そこにアリスが来た。だが何時もと雰囲気が違っていた。そして制服も違ってた。

 

アリス「Good morning。」

 

 

 

 

陽子「ん?どうしたアリス?今日はイギリス風だな。」

 

綾「制服も違う!?」

 

カレン「ま、まさか・・・正夢!?」

 

浩輔「カレン!?正夢ってどう言う事だ!?」

 

カレン「私の見た夢では、アリスが記憶喪失になって、日本語を忘れてしまうデス!」

 

浩輔「何だって!?本当か!?」

 

アリス「That`s right(その通りです。)」

 

陽子「マジか!?」

 

綾「でも日本語には返事してるわよ?もうからかっちゃって。」

 

冗談だと思ってる。だがしかし。

 

アリス「The wind through london Bridge during winter was cold.The breeze brings the spring to my hometown in the Cotswolds.Crystal water streams through the small rivers along my gold-as-honey town.when the wisteria blooms l would dance across the hill together with Poppy.(冬のロンドン橋に吹く風は冷たかった。地元コッツウォルズの春は風が運んで来る。澄んだ水の流れる小川はハチミツ色の町並みを流れて行く。フジの花が咲く頃、私はポピーと共にあの丘を駆けるだろう。)」

 

綾「授業のヒアリングとは訳が違うわ・・・」

 

アリスが全て英語で会話してる。冗談では無かった。

 

陽子「ここに来て、言葉の壁を感じるなんて・・・」

 

圭太「翻訳成功。」

 

浩輔「鋭い!?」

 

陽子「圭太!アリス何て言ったんだ!?」

 

圭太「『冬のロンドン橋に吹く風は冷たかった。地元コッツウォルズの春は風が運んで来る。澄んだ水の流れる小川はハチミツ色の町並みを流れて行く。フジの花が咲く頃、私はポピーと共にあの丘を駆けるだろう。』って言ってるな。まるでポエムだ。」

 

綾「アリス、言葉を忘れてしまったの!?」

 

陽子「わーん!ヨーコって言ってごらん!?」

 

浩輔「コースケって呼んでくれアリス!」

 

圭太「忍、何か心当たりはあるか?」

 

忍「多分、初夢で悪い夢を見たのが原因だと思います。日本が大好きなアリスが、正月なのにテンションが低くて。」

 

 

 

 

回想・正月の日。

 

忍『アリス、お雑煮のお餅いくつ食べますか?』

 

アリス『Two(ふたつ。)』

 

お雑煮を食べる。その時忍が餅を喉に詰まらせた。

 

アリス『シノ!?キヲツケテ!モチハノドにツマルヨ!!』

 

この時のアリスは片言で話していた。回想終了。

 

 

 

 

陽子「日本語じゃねえか!」

 

忍「からかってるだけですよね?」

 

アリス「N-No!!」

 

そう言ってアリスは逃げてしまった。忍が固まってしまった。

 

綾「もしかして、しのの英語がどれだけ上達したか試してるんじゃない?」

 

陽子「いや、そんな雰囲気じゃないけど・・・」

 

圭太「あの反応、嘘じゃないな。」

 

忍「確かに、可愛い服を着たアリスは最高ですが、これでは話が出来ない・・・試されてる!私、今凄く試されてます!」

 

 

 

 

 

 

その昼、アリスは窓の外を見上げていた。そこに忍がアリスの元に近寄る。

 

忍「アーリス。」

 

アリス「My favorite food is my mum`s Yorkshire pudding.(私の好物は母の作るヨークシャープディングだ。)」

 

忍「えっと・・・ハロー。」

 

圭太「おい。」

 

アリス「It was always the best part of a Sunday eoast,and I always have it with honey.(サンデーローストは決まってそれだった。私はよく蜂蜜をかけて食べていた。)」

 

忍「は、ハロー・・・」

 

圭太「またか。」

 

アリス「It is very difficult to find such a fluffy yet sticky taste from other dishes.(あのふわふわでもちもちした食感は何物にも例えがたい。)」

 

忍「まさか、ハローで会話が成立しない!?」

 

陽子「それが普通だよ。」

 

浩輔「因みにさっきまでアリスなんて言ったんだ?」

 

圭太「『私の好物は母の作るヨークシャープディングだ。』『サンデーローストは決まってそれだった。私はよく蜂蜜をかけて食べていた。』『あのふわふわでもちもちした食感は何物にも例えがたい。』って言ってた。」

 

浩輔「アリスの好物かよ!!」

 

陽子「カレンならなんて言ってるか分かるだろ?」

 

カレン「Okay,come on!私に任せて下サイ!」

 

烏丸先生「先生もまーぜて。」

 

圭太「俺も協力するぜ。」

 

 

 

 

早速3人はアリスの英語を聞く。

 

アリス「But now,i always have natto for may breakfast.Perhaps l`ve completely blended into the life here in japan.So,she`s now into a more British girl.(しかしいま、朝食は納豆と決めている。私は日本に慣れ過ぎたのかもしれない。彼女は他のブリティッシュガールに夢中だ。)」

 

圭太(彼女はブリティッシュガールに夢中って、彼女って誰だ?)

 

カレン「ほほう。」

 

烏丸先生「ほうほう。」

 

カレン「成る程。」

 

忍「あの、アリスは何て?」

 

カレン「はい、これはシノが悪いデスね。」

 

忍「え!?」

 

圭太「あのアリスの言葉で!?」

 

烏丸先生「そうね。」

 

忍「何でですか!?」

 

カレン「浮気はダメデスよね?」

 

烏丸先生「ねー。」

 

忍「あ、あの、心当たりが全くないのですが、先生!答えを教えて下さい!」

 

烏丸先生「え?先生教師だからそれはちょっと・・・」

 

忍「そんな・・・」

 

カレン「シノ!これはきっとシノに課せられた試練なのデスよ!」

 

忍「試練?」

 

圭太「試練って。」

 

忍「分かりました!私頑張って通訳します!」

 

カレン「その意気デス!!」

 

早速忍はアリスの英語を通訳しようと頑張るが。

 

アリス「Poppy wraps around me with his fur like a warm blanket.After every time we wash poppy,his ears become so fluffy.(ポピーの毛は毛布よりも温かく私を包んでくれる。風呂上がりのポピーの耳はモフモフになって可愛らしい。)」

 

英語辞書を読んでも通訳出来なかった。

 

忍「全然分かりません・・・アリスは、私の事嫌いになったのですか・・・?」

 

アリス「あ!!I like you!!」

 

圭太「大好きか。」

 

陽子「あ、これは聞き取れる。」

 

浩輔「一撃必殺炸裂。」

 

アリス「ごめんねシノ・・・」

 

圭太「アリスが日本語に戻った。」

 

アリス「嫌われてるって思ったのは、私の方なんだよ。」

 

 

 

 

回想・アリスが体験した出来事。朝登校しようとした時。

 

アリス『玄関のしきんは踏んじゃダメだよ?』

 

忍『そうなんですかー。アリスは何でも知ってますねー。』

 

アリス「日本に来てから何時の間にか、日本人より日本人らしくなっている自分に気付いたの。そして、事件が起こった。」

 

陽子「え?このナレーション何?」

 

そしてアリスの初夢の中。

 

アリス『今年も宜しくね!シノ!』

 

忍『はい!それはそうとアリス、はっ!アリスは日本に慣れ過ぎてダメです!』

 

突然の暴言でアリスがショックして固まってしまった。

 

忍『私は他のブリティッシュガールに夢中ですよ!』

 

回想終了。アリスは涙を流してた。

 

 

 

 

圭太(彼女って忍の事だったのかよ。)

 

アリス「初夢から、縁起悪過ぎだよ・・・うわーーん!!朝起きてすぐ宝船の絵を川に流したよ・・・!!」

 

陽子「何それ?」

 

アリス「縁起直しだよ・・・」

 

圭太「室町時代からの風習でな、悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをする風習だ。」

 

浩輔「となると、悪いのは忍自身ではなく、夢の中の忍だったのか。」

 

忍「事情は分かりました。アリスは凄いですよ!私も、アリスと英語で話せるように勉強頑張りますね!どんなに日本人らしくなっても、例え侍になっても、アリスはアリスです!!」

 

アリス「シノ・・・!」

 

忍「今更ですけど、今年も宜しくお願いします!」

 

アリス「こちらこそ!!」

 

こうして忍とアリスの友情が深まった。

 

陽子「良かったな!」

 

圭太「これで仲直りの絆が修復されたな。」

 

カレン「日本人らしくなると、侍になれるデス・・・?エヘヘへ、日本極めるデス!私。」

 

浩輔「侍になりたいのかこの子は?」

 

綾「カレンも相当日本慣れしてるわよ?」

 

カレン「え?そうデスか?でも喋り方とか。」

 

陽子「そろそろ普通に喋れないの?」

 

カレン「う〜ん、難しいデスね〜。これは癖なんデスよ。ほら!アヤヤがよくヨウコヨウコって言ってるでしょ?それと同じデ・・・」

 

そう言ってる瞬間に綾が掴んだ。

 

綾「何の話よ!!」

 

 

 

 

 

そして冬が去り、春の季節がやって来た。そして卒業式が訪れた。3年生全員が卒業する。中には泣いてる生徒も居た。

 

綾「何か、やっぱりちょっと寂しい気持ちになるわね。」

 

陽子「私達はまだまだ先になるわね。」

 

浩輔「びえーーーん!!」

 

圭太「浩輔お前絶賛号泣中だな。」

 

浩輔が号泣してる。卒業式に感動したらしい。そこにカレンが走って来た。

 

カレン「あーおーげーばー♪」

 

アリス「カレン、走っちゃダメだよ?」

 

忍「もうすぐ皆、お姉さんとお兄さんになれますね。」

 

陽子「え?」

 

忍「だって、春になったら2年生ですよ!」

 

6人「あ!!」

 

陽子「そっか!進級だ!!」

 

 

 

 

 

 

春休みのある日。綾の部屋でカレンを除いた6人が宿題をしてる。

 

陽子「暖かくなってきたなー。」

 

浩輔「そうだなー。薄い長袖だけで十分な暖かさだ。」

 

綾「あれ?アリス?」

 

忍「寝ちゃいましたね。」

 

アリスは机に伏せて寝ていた。

 

圭太「可愛い寝顔だな。」

 

 

 

 

 

 

そしてアリスは夢を見た。

 

忍『おはようございますお母さん。』

 

綾『おはようしの。』

 

この夢の中では、忍が綾の子供と言う設定になってる。

 

陽子『おはよー・・・』

 

忍『あ!おはようございますお父さん。』

 

綾『何言ってるのしの。お父さんは3年前に蒸発したでしょ?ね。お爺ちゃん。』

 

陽子『酷え!!』

 

この夢の中では陽子はお爺ちゃんと言う設定になってる。忍が娘、綾が母、陽子が祖父になってる。

 

陽子『いや、だから・・・』

 

圭太『おはよう。』

 

浩輔『おっはよーさん!』

 

綾『あら。おはよう浩輔、圭太。』

 

この夢の中では浩輔が忍の兄で、圭太が居候してる学生と言う設定になってる。

 

圭太『ちょと待てー!何で俺が居候してる設定なんだ!?』

 

アリス『ポジション的に、私はシノの妹だよね?』

 

忍『アリス、おはようございます。朝ご飯ですよ。』

 

アリス『わーい!』

 

缶詰が入ったお椀を床に置いた。

 

忍『はい。』

 

この夢の中では、アリスはペットと言う設定になってる。

 

アリス『あんまりだよーーー!!!』

 

圭太『俺も居候のポジションなんてあんまりだ!』

 

そこに烏丸先生が起きて来た。学生時代の制服を着ていた。

 

烏丸先生『Good morning family!』

 

綾『あらあら、お寝坊さんね。』

 

この夢の中では、烏丸先生は長女つまり浩輔と忍の姉と言う設定になってる。

 

陽子『でっけぇ娘だな!』

 

浩輔『うわ本当にでけぇな!うわ本当にでけぇな!』

 

圭太『何で二度も言うのよ!』

 

浩輔『二度目はこだまだ。中でほら。』

 

忍『お姉様!私こないだのテストで満点を取ったのです!』

 

烏丸先生『まぁ!凄いわ!』

 

忍の頭の上にアリスが乗っていた。作者はこの時思った。『何だこの可愛い生き物は?』と。

 

アリス『シノ・・・』

 

忍『アリス、ちょっと後にして下さい。邪魔です。』

 

 

 

 

 

 

するとアリスはカオスな夢から覚めた。

 

アリス「うわーーーーーん!!!」

 

起き上がった瞬間泣いてしまった。

 

忍「あ!起きました!」

 

圭太「泣いてる!?」

 

アリス『夢オチでした。』

 

「END」




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

     烏丸さくら:佐藤聡美
       大宮勇:田村ゆかり

アリス「愛って何色かなー」

陽子「赤」

カレン「ピンク!」

圭太「青。」

浩輔「緑!」

綾「ハートの色だわ」

忍「みんな違いますよ。私にはアリスのハートの色が見えます。きれいな金色をしてますよ!」

陽子「カチンコチンだな」

次回「きんいろのとき」

忍「せーの」

全員「See you next time!!」

作者「次回で1期編が終わります。この回のアリスの英語を書くのに時間が結構掛かりました。田中真奈美さん凄いですね。」

感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。

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