HAPPYきんいろモザイク   作:naogran

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烏丸先生『私の名前は烏丸さくら。とある高校の英語教師です。』

女子生徒「あ!烏丸先生!」

女子生徒3人「おはようございます!」

烏丸先生に元気良く挨拶した。

烏丸先生「おはよう。廊下走っちゃダメよ?」

女子生徒「はーい。」

3人は歩いて去った。

烏丸先生『生徒は皆可愛いし、毎日とても楽しいです!』






そして教室へ入った。

烏丸先生「皆さん、おはようございます。あら?皆教科書間違ってるわよ?」

皆は数学の教科書を出してた。

女子生徒「あ、いえ・・・先生の授業、隣のクラスです。」

急いで今日の出席簿を確認する。すると烏丸先生の顔が真っ赤になった。

烏丸先生「え!?やだ!?本当!?」

間違ってしまってガッカリしてしまった。

烏丸先生『こんな事では、挫けません!』






気を取り直して隣のクラスへ入った。

烏丸先生「それではテストを返します。大宮さん。」

忍「はい!」

元気良く返事した忍。烏丸先生は悲しんでた。忍の英語の点数は10点だったからだった。

烏丸先生『大宮さん、熱意は伝わるけど・・・ううん。英語が苦手なのに、夢に向かって頑張っている、それは素晴らしい事だわ!』

すると烏丸先生が赤ペンで忍の答案用紙に何かを書いて忍に返す。

烏丸先生「次はもう少し頑張ってね。」

忍「わーい!努力賞です!!」

答案用紙に努力賞と書いてた。

綾「先生、あまり甘やかさないで下さい!」






全員に答案用紙を返して授業に移る。

烏丸先生「それではこの英文の訳を・・・猪熊さん。」

陽子「はい!分かりません!!」

綾(堂々!?)

圭太「高らかに言い放ったな此奴。」

陽子「でも小路さんなら答えられると思います!」

綾「え!?」

陽子「小路さんは頭が良いし、とても努力家です!」

綾「ちょ・・・コホン、先生、わ、私に答えさせて頂けますか?」

烏丸先生「え?ええ、どうぞ。」






その後、烏丸先生はアリスの相談相手をしてる。

アリス「それでシノがね、ここ分かり辛いって。シノ完了形が苦手みたい。シノは5つ以上単語が並んでるとダメなんだって。」

烏丸先生「アリスさんは本当に大宮さんが好きですね〜。先生も好きですよ〜。ん?」

だがアリスは本気で質問してたが、烏丸先生の言葉を聞いてショボンとしてしまった。

烏丸先生『何!?この表情!?』


Episode10「すてきな七にんぐみ」

圭太「アリス、何見てんだ?」

 

その後アリスは、廊下で烏丸先生と忍の会話を覗いてた。圭太も2人を見る。

 

烏丸先生「ね?こう考えると分かりやすいでしょ?」

 

忍「はい!よく分かります!」

 

烏丸先生「うふ、良かった〜。ん?(見られてる・・・)」

 

アリスが此方を見てた。アリスの目はギラギラ光ってた。まるで獲物に狙いを定めるかのように。

 

烏丸先生(しかも、真っ向から・・・)

 

すると後ろから2人の人影が忍び寄って来た。そして。

 

 

 

陽子・浩輔「わ!!」

 

烏丸先生「わーー!!!」

 

 

 

陽子と浩輔が烏丸先生を驚かした。烏丸先生はその場でフラフラしながら倒れた。

 

浩輔「先生がへこたれた!?」

 

陽子「ごめんからすちゃん!そんなに驚くとは・・・」

 

圭太「お前ら何やってんだ?」

 

そこにアリスと圭太が寄って来た。するとアリスは写真を見付けた。陽子と浩輔が驚かせた直後に出席簿から落ちたのだった。

 

アリス「先生、何か落としたよ?」

 

陽子「お!恋人の写真!?」

 

烏丸先生「ち、違います!ペットの写真よ?」

 

忍「うさぎです!」

 

アリス「可愛いー!」

 

写真に写ってたのは、うさぎだった。

 

圭太「先生ってうさぎ飼ってるんですね。」

 

烏丸先生「ええ。」

 

綾「名前は何て言うんですか?」

 

烏丸先生「え?えっと・・・それは・・・あの〜・・・な、内緒です!!」

 

綾(何故!?)

 

陽子「え〜?怪しいなぁからすちゃん?」

 

烏丸先生「ああ怪しくないですよ!?」

 

浩輔「何て名前なんですか烏丸先生?」

 

そこにカレンが来た。

 

カレン「烏丸先生のあだ名はからすちゃん!う〜ん、もう少し呼びやすいあだ名があると良いデスね〜!」

 

綾「例えば?」

 

カレン「か、から・・・か・・・あ!からすみ!!」

 

圭太「ボラとサワラの卵巣かよ。」

 

からすみを聞いた烏丸先生が怯えた。

 

烏丸先生「そ・・・それはダメ・・・!!!」

 

7人(からすみに何か嫌な思い出が!?)

 

カレン「それはそうと、私にも何かあだ名が欲しいデス!」

 

綾「今更ね。」

 

カレン「Yes!アヤヤみたいな!」

 

綾「あややはカレンが勝手に呼んでるだけだけど。」

 

忍「私は忍なのでしのです。」

 

綾「そんな感じが良いわね。カ、カレ、カレ・・・」

 

浩輔「お!カレーはどうだ?食物のカレーと勘違いするかも知れない!カレー、カレー食べる?なんつって☆」

 

カレン「やっぱ、良いデス。」

 

 

 

 

 

 

その後忍は廊下の階段を登ってると。

 

烏丸先生「大宮さん、大宮さん。」

 

忍「はい?」

 

スカートにくっ付いてたゴミを取ってあげた烏丸先生。この時もアリスが隠れながら見てる。

 

烏丸先生「ほら、スカートにゴミが。」

 

忍「あ!ありがとうございます!」

 

するとアリスの目がまたギランと光った。烏丸先生が気配を察知した。

 

烏丸先生(また、見ている・・・ここは、はっきりと聞くべきだわ・・・)

 

そして勇気を出してアリスに尋ねる。

 

烏丸先生「アリスさん!先生の事きらい!?直して欲しい所があったら正直に教えて!」

 

だがこれは烏丸先生のシミュレーションだった。

 

男性教師「烏丸先生?」

 

烏丸先生「よし!」

 

 

 

 

 

 

早速アリスに尋ねる。

 

アリス「え?先生の事?勿論好きだよ?」

 

烏丸先生「はぁ〜。(良かった・・・)」

 

心の中でホッとした。

 

アリス「シノと仲良過ぎるのはちょっとダメなんだけど・・・」

 

烏丸先生「実はね、さっき言えなかったんだけど、うちのうさぎちゃんの名前『アリス』って言うの。アリスさんが可愛らしくて、思わず同じ名前を・・・」

 

だがアリスはドン引きしてた。

 

烏丸先生「ってあれ〜?ちょっと引いてる?」

 

 

 

 

 

 

その後、陽子は1枚の写真を皆に見せた。

 

陽子「よっと!実は、うさぎの写真の他にもう1枚落としてったの拾ったんだけどー!」

 

烏丸先生が落とした写真はうさぎのアリスだけではなかった。皆がその写真を見る。写ってたのは烏丸先生が高校時代の制服を着てる写真だった。

 

陽子「からすちゃんの昔の写真かな?」

 

忍「可愛いー!」

 

綾「何かでも、今と全然雰囲気変わってないけど?」

 

浩輔「此奴は何か裏がります。」

 

烏丸先生「ダメー!!」

 

猛ダッシュで烏丸先生が写真を取り返しに来た。

 

烏丸先生「それは・・・それは・・・忘年会のコスプレ大会で撮った物なのーー!!」

 

綾「何やってるんですか先生!?」

 

圭太「何で持って来てるんですか!?大事な物なら家に仕舞って下さい!!」

 

 

 

 

 

 

後日、忍とアリスは朝の占いコーナーを観てた。

 

女性キャスター『続いては、朝の占いコーナー!今日の1位は?おめでとうございまーす!ふたご座のあなた!』

 

忍「わー!1位です!」

 

アリス「良かったねシノ!」

 

女性キャスター「そして、今日の最下位は?ごめんなさい、牡羊座のあなた。ラッキーカラーはブルー。」

 

牡羊座のアリスは自分の星座が最下位だったと言う結果にショボンとなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

忍「行って来まーす!」

 

2人は登校する。アリスは忍の服を掴んで歩いてる。

 

忍「ん?どうしたんですかアリス?」

 

アリス「出来るだけ幸運な人の近くに居ようと思って!」

 

相変わらず可愛いアリス。すると忍はアリスを見て微笑んだ。

 

忍「占いなんて、そんなに気にしなくても大丈夫ですよ。」

 

 

 

 

 

 

気を取り直して登校する。だがその時。忍の頭が電柱にぶつかった。

 

アリス「シノ!!」

 

今度は車が横切ったが、水たまりの水飛沫が忍に掛かりそうになったがセーフ。

 

アリス「シノー!!」

 

すると今度は、電柱の上からスパナが忍の頭に落ちて来たが奇跡的に回避した。

 

アリス「シノーー!!」

 

工事スタッフ「だ、大丈夫ですか!?」

 

忍「はーい大丈夫ですー!」

 

怯えてるアリスと軽く返事する忍。

 

アリス(もしかして、私の悪い運が全部シノに!?)

 

忍「あ!見て下さい!ほら!外国人の双子ちゃんですよ!可愛いー!」

 

遠くのバス停に金髪の双子を見付けた忍。

 

忍「早速良い事ありましたね!」

 

アリス「(シノ、なんてポジティブなの!?)流石シノだよ!!」

 

 

 

 

 

 

その後、烏丸先生はD組で緊張していた。この前の失敗がならないように。

 

烏丸先生「よし・・・」

 

そしてD組のクラスに入る。

 

烏丸先生「こんにち・・・うわ!?」

 

突然クラッカーが鳴り出した。

 

全員「先生おめでとー!!!」

 

女子生徒A「え?」

 

女子生徒B「烏丸先生?」

 

烏丸先生は泣いて怯えてた。

 

男子生徒「やば!間違えた!?」

 

烏丸先生「(こ、こんな事では挫けません!ここは、教師として・・・)あ、あなた達!こう言う心臓に悪い悪戯は!!」

 

女子生徒A「ごめんなさい!」

 

烏丸先生「え?」

 

女子生徒C「すみません、担任の先生が誕生日なのでサプライズをしようと・・・」

 

ただの悪戯ではなく、今日が誕生日の烏丸先生へのサプライズだった。折角の良い雰囲気が暗い空気になってしまった。

 

烏丸先生「あなた達・・・」

 

生徒達を見て烏丸先生は微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

そしてその後、持って帰ったクラッカーの残骸を男性教師に差し上げた。烏丸先生は泣いてた。

 

烏丸先生「良い生徒を持ちましたね。先生・・・」

 

男性教師「何ですか?これ?」

 

 

 

 

 

 

放課後、カレンが忍達のクラスに来た。何故かKの文字が入ってるキャップを被ってベースボールを持ってた。

 

カレン「草野球しましょうデス!!」

 

アリス「野球?」

 

カレン「Yes!!」

 

綾「良いけどルール分からないわ。」

 

カレン「そこはヨーコとケイタとコースケが!」

 

圭太・陽子・浩輔「知らんのか!」

 

持って来たバッグの中に野球の道具が入ってた。

 

カレン「パパに道具を借りて来まシタ!バットにグローブ、ボールデス!ちょっと汚れてますが我慢して欲しいデス!」

 

陽子「それサインボール!」

 

圭太「誰のサインだよそれ!」

 

そして7人はグラウンドで野球をする事に。

 

陽子「私バッターやりたいなー!」

 

圭太「じゃあ俺はピッチャーだな。」

 

浩輔「そんじゃ俺はキャッチャーやるわ。」

 

カレン「OK!じゃあ私は監督やりマス!アヤヤはマネージャー!」

 

綾「女子マネって奴ね。」

 

カレン「シノは応援!」

 

忍「はい!フレー!フレー!フレー!フレー!フレー!フレー!」

 

カレン「アリスは球場に居るマスコットキャラで!」

 

アリス「え?」

 

忍「球場に居る着ぐるみさんですね!」

 

カレン「それでは、かっ飛ばせ!!ヨーコー!!」

 

陽子「何を!?」

 

浩輔「これって野球か?」

 

圭太「6人足りない。」

 

 

 

 

結果的に、打って遊ぶ事にした。

 

圭太「試合にならないから、投げて打って遊ぶ奴にしようぜ!」

 

アリス「私が打つの!?」

 

忍「フレー!フレー!アリス!」

 

カレンがアリスにハンドサインを出したが、アリスは理解出来ない。

 

綾「女子マネは何をすれば良いの?」

 

カレン「応援デス!」

 

陽子「変わんねえよ。」

 

綾「しのの応援とは何が違うの?」

 

カレン「ステータスが違いマス!」

 

陽子「どう言う事だそれ?」

 

圭太「アリス行くぞー!」

 

アリスがバットを持って構える。そして圭太がボールをストレートに投げる。アリスがバットを振ったがストライク。

 

忍「フレー!フレー!アリス!」

 

圭太「アリスー!今度は軽く投げるねー!」

 

2回目はストライク。アリスが後ろに倒れた。

 

カレン「球を良く見るデス!」

 

3回目もストライク、4回目もストライク、5回目もストライク。

 

アリス「当たる気がしないよ・・・」

 

陽子「ドンマイドンマイ!ナイススイング!」

 

カレン「諦めるのはまだ早いデス!」

 

アリス「でも、今日運勢も最悪だし・・・」

 

朝の占いの事をまだ気にしてた。

 

忍「フレー!フレー!アリス!頑張れ頑張れアリス!頑張れ頑張れアリス!」

 

アリス「シノ・・・」

 

忍「打てますよ!大丈夫です!」

 

アリス「うん!」

 

やめずに自分を応援し続けてる忍を見てアリスに勇気が湧いた。そして再びバットを持って構えた。

 

カレン「Play ball!!」

 

圭太「行くぞアリス!」

 

アリス(占いより、シノを信じる!!)

 

圭太「ソイヤ!」

 

投げたボールを見てアリスがバットを振る。

 

 

 

 

すると、ボールが当たり、高く飛んだ。

 

アリス「シノ・・・やったよ!!」

 

忍「凄いですアリス!!」

 

浩輔「こりゃホームラン確定だな!」

 

綾「1塁に走らなくっちゃ!」

 

アリス「い、1塁?ってどっち!?」

 

忍「お椀を持つ方です!」

 

綾「違う!お箸を持つ方でしょ!?」

 

陽子「今のファールとは言えないな圭太。」

 

圭太「ああ。やったなアリス!俺の負けだぜ!」

 

 

 

 

 

 

そして夕方になり全生徒が下校する。

 

カレン「帰りに本屋さんに寄って良いデスか?」

 

綾「良いわよ。」

 

陽子「じゃあ皆で行こう!」

 

 

 

 

 

 

全員で本屋へ寄る。

 

陽子「カレン意外と本好きなんだな。」

 

カレン「好きな漫画の新刊が出るんデス!」

 

そして本日発売の新刊を見付けた。

 

カレン「これこれ!日本のアニメや漫画文化は素晴らしいデス!私も日本語覚えるのに凄く役に立ちマシタ!国語の教科書も漫画にしたら良いと思いマス!Good idea!!」

 

陽子「それはどうだろう?」

 

 

 

 

その頃アリスはクロスワードの雑誌を読んでる。

 

女子A「あ、外国の女の子!」

 

女子B「本当だ!何読んでるのかな?」

 

他校の女子生徒2人がアリスを見て言った。

 

アリス「子供っぽいかな・・・」

 

 

 

 

その後アリスは別の場所へ移った。そこに忍がアリスを見付けた。

 

忍「あ!アリス!何読んでるんですか?」

 

アリスが読んでるのは盆栽の本だった。

 

忍(え〜?)

 

 

 

 

その頃圭太は、ある本を読んでた。それを見て浩輔が何故か怖がってた。

 

圭太「何だ浩輔?俺の顔に何か付いてるのか?」

 

浩輔「いや、そう言う訳じゃなく・・・お前って、心霊マニアなのか?」

 

何と圭太が読んでたのは心霊写真集だった。

 

圭太「中学時代から何故か興味を持ってしまってな。この事は誰にも言うなよ?」

 

 

 

 

その頃綾はファッション雑誌を読んでた。そこに勇が載ってた。

 

陽子「おー!勇姉載ってる!」

 

綾「この服陽子に似合いそうね。」

 

陽子「そっかな?あ!綾はこっちのひらひらしたの似合いそう!」

 

綾「そ、そうかな・・・?」

 

陽子「向こう見て来るねー。」

 

別の場所へ行った陽子。

 

綾「今月の星占いは・・・」

 

そこに忍とアリスが綾を見付けた。

 

忍「星占いですか?ふたご座はどうでしょう?」

 

綾「え?」

 

ふたご座を見ると、『星のめぐりがあまり良くありません。おとなしくして過ごしましょう』と掲載されてた。

 

綾「今月の占い、しのはあんまり良くないみたい・・・」

 

忍「え!?そうなんですか・・・?」

 

アリス「占いなんて関係無いよ!シノは凄くポジティブなんだから!」

 

忍「ありがとうございます!私はアリスが居るだけで幸せなんですよ!アリスはまるで魔除けのお守りですね!」

 

魔除け扱いされてアリスはしょぼんとしてしまった。

 

アリス(何かやだ・・・)

 

 

 

 

 

 

翌日、烏丸先生が自宅で占いコーナーを観てた。

 

女性キャスター『今日の最下位は?ごめんなさい!天秤座のあなた!ラッキーカラーはオレンジです!』

 

クローゼットを開けてオレンジ色の服を探す。

 

烏丸先生「オレンジ?オレンジ色の服なんてあったかしら?」

 

 

 

 

そしてその後オレンジ色の物を見付けて、学校で授業する。

 

烏丸先生「えーでは、前回やった所から。」

 

忍「あのー先生?そのみかんは何ですか?」

 

教卓の上にみかんが置いてあった。

 

烏丸先生「オレンジです!」

 

見付けたオレンジ色の物はみかんだった。

 

 

 

 

 

 

その後英語の授業が終わって、陽子が綾に質問した。

 

陽子「綾ってA型だよね?」

 

綾「ええ。陽子はO型だったかしら?」

 

陽子「そだよー!A型とO型って相性良いって言うよねー!」

 

綾「そ、そうなんだ・・・」

 

忍「私もAです。」

 

アリス「私もAだよー。」

 

陽子「へぇーそっかー!圭太と浩輔は?」

 

圭太「俺はAだ。」

 

浩輔「俺はO型だ。あ!圭太がAだったらO型の綾と相性良いかも使れないな!」

 

綾「え!?」

 

圭太「そう言ってる浩輔はA型の陽子と相性抜群じゃねえのか?」

 

陽子「あ!言われてみれば。」

 

浩輔「確かにそうかもな!」

 

 

 

 

 

 

とある休日。

 

アリス『休日のシノの朝は遅い。』

 

休日になると忍は何時も起きないで寝てるばかり。

 

アリス「シノ!シノ!起きてー!」

 

忍「え、エリザベス・・・」

 

アリス「誰?」

 

そして忍が起きた。勇も起きた。2人は完全に目を覚ましてない。

 

アリス「2人共、寝起きはそっくりだね。」

 

勇「それってどう言う意味?うーん、メガネメガネ・・・アリス、メガネ見なかった?」

 

アリス「イサミ!普段メガネ掛けてないでしょ!?もう顔洗って来なさい!」

 

母親気分になってるアリス。そして2人は顔を洗って、リビングでコーヒーを飲む。

 

忍「エリザベスって言うのは、お店で見掛けた人形の事です。アンティークで高価なんですよ?」

 

アリス「そうだったんだ!」

 

勇「忍は、アリスが店先に売られていたらいくらで買うの?」

 

アリス「どう言う事なの!?」

 

忍「う〜ん、それは難問ですね〜。」

 

アリス「そんな!本気で悩まないで!!」

 

忍「う〜ん・・・じゅ・・・10万円!!」

 

アリス「安い!!」

 

忍「え!?10万って安いですか!?」

 

アリス「や、安くないけど、私は人形じゃないんだよ!もうイサミ!」

 

勇「そうね、お友達はお金じゃ買えないよね。」

 

アリス「イサミの言う通りだよ!」

 

勇の言葉でアリスは勇に抱き付いた。

 

忍「お姉ちゃん・・・実は詐欺師ですね!?」

 

勇「モデルよ?」

 

 

 

 

 

 

一方その頃外では、カレンが上機嫌に歌を歌いながらスキップしてた。

 

カレン「今日は何処に行きまショウかね?♪ドッコドッコドッコドッコ♪ん?」

 

途中で白い猫を発見した。

 

カレン「猫デス!ニャーニャー!」

 

すると猫は走り去った。カレンは逃げる猫を追い掛ける。そして猫は止まった。カレンが忍び足で近付き、猫を捕まえた。

 

カレン「捕まえマシタ!ん?ここ何処?」

 

何と港に着いてしまってた。

 

 

 

 

 

 

その頃大宮家に1本の電話が鳴った。忍が受話器を取る。

 

忍「はい。大宮です。」

 

カレン『あ!シノ!』

 

忍「はいシノです!どうしました?」

 

カレン「猫見付けマシタ!白い猫デス!」

 

忍「わー!白猫ですか?」

 

カレン『Yes!!』

 

通話相手はカレンだった。

 

カレン「尻尾とヒゲが長くて可愛いデス!」

 

すると途中で猫が逃げた。

 

カレン「あ!行っちゃいマス・・・」

 

忍『仲良くして下さいね。』

 

カレン「はーい!See you!」

 

通話終了。

 

忍「カレンが白猫を見付けたそうです。」

 

アリス「え!?それだけ!?」

 

カレン「肝心な事を聞くの忘れたデス。ま良いかニャー!」

 

 

 

 

 

 

その頃綾は部屋で宿題を終わらせた。

 

綾「宿題も予習も終わったし、暇だわー。」

 

携帯を開いて陽子に電話しようとする。だが綾は緊張してる。

 

綾「な、何緊張してるのよ・・・」

 

そして陽子に電話を掛ける。すると繋がった。

 

???「はい、猪熊です。」

 

綾「よ、陽子?私、ああややややだけど・・・駅前に行こうと思って!べ、別にしゃしょってる訳じゃなくて!時間があったらこれにゃいかしら!?」

 

???「あのー、僕弟です。」

 

綾『!!』

 

通話相手は陽子の弟の空太だった。

 

空太「今姉に変わりま・・・」

 

そう言ってる間に綾が電話を切った。

 

空太「あれ?切れちゃった。」

 

 

 

 

 

 

その頃陽子はリビングで妹の美月とゲームしていた。

 

陽子「どうしたの?」

 

美月「お姉ちゃん早く続きやろ?」

 

陽子「2人で遊びなさい?君達強すぎて面白くないし。」

 

美月「えー?」

 

空太「俺達が強いのは、このゲーム作った人が俺達2人の本当の父親だから。」

 

陽子「え!?」

 

美月「このヒゲのおじさんそっくりな人よ?」

 

陽子「私達血の繋がった兄弟じゃなかったのか!?」

 

空太・美月「嘘だよ。」

 

 

 

 

 

その頃アリスは部屋で盆栽をしていた。

 

忍「アリスー。」

 

アリス「ん?」

 

忍「一緒におつかいへ行きませんか?」

 

アリス「行く行くー!」

 

忍「着替えるのでちょーっと待って下さいね。」

 

部屋で忍が着替えるのでアリスが部屋の前で座って待ってる。

 

アリス「そのままでも大丈夫なのに。」

 

そしてドアが開いた。今回は紫のドレスだった。

 

忍「お待たせしましたー!」

 

 

 

 

 

 

その頃圭太は街中を歩いてた。

 

圭太「休日は賑やかだな。まるで六本木のようだな。ん?」

 

目の前に陽子と綾を見付けた。

 

圭太「おーい!陽子ー!綾ー!」

 

綾「圭太?」

 

陽子「あ!圭太!」

 

圭太「2人も散歩か?ん?綾どうした?」

 

綾「え?別に何も・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃浩輔も街中を歩いてた。

 

浩輔「いや〜、ゲーセンで色々勝ちまくったなー!お?」

 

目の前に忍とアリスを発見した。

 

アリス「あ!コースケ!」

 

浩輔「ヤッホー!2人も遊んでるのか?」

 

アリス「私達はおつかいしてるんだよ?」

 

浩輔「おつかいか。所で忍、何だその格好は?」

 

忍「私の私服ですよ。」

 

浩輔「私服?制服より酷ぇぜ、目立ってしょうがねえわ。」

 

 

 

 

 

 

その頃陽子達3人は。

 

陽子「いい加減機嫌直しなよー。」

 

圭太「何かあったのか?」

 

陽子「ちょっとね。」

 

綾「べ、別に怒ってないわ・・・家に掛けたのは私のミスだし、それにその・・・」

 

陽子「ケーキ奢るからさ!」

 

すると綾が反応した。

 

綾(ケーキ!)

 

陽子(分かりやす!)

 

圭太(ケーキに弱いのかこの子は?)

 

陽子「綾みたいな妹なら可愛いよなー。ん?」

 

すると綾が赤面した。

 

綾「い、妹・・・」

 

陽子「あれ!?何か変な事言った!?」

 

アリス「あ!ヨーコとアヤとケイタだ!」

 

目の前にアリスと忍と浩輔が居た。

 

アリス「ヨーコ!アヤ!ケイタ!」

 

綾「おつかい?」

 

忍「はい!」

 

陽子「偶然だな!」

 

圭太「浩輔も偶然だな。」

 

浩輔「全くだな。」

 

アリス「3人も買い物?」

 

浩輔「壊物?」

 

圭太「違えよ。」

 

カレン「シノー!アリスー!!」

 

そこに港から何とか戻って来たカレンと合流した。

 

綾「皆暇だったのなら誘えば良かったわ。」

 

忍「殆どゴロゴロしてました。」

 

アリス「今度のお休みは皆で遊ぶ?」

 

カレン「良いデスね!」

 

圭太「俺達これからケーキ食いに行くけど。」

 

カレン「ケーキ!?」

 

浩輔「いやカレンはまず風呂に入った方が良いと思うぞ?」

 

カレンの服は汚れてた。

 

綾「どう遊んだらそう汚れるの!?」

 

忍「私達はおつかいがあるので。」

 

アリス「また今度皆で行こ?ね?」

 

綾「ええ!」

 

 

 

 

 

 

そしてそれぞれ別れる。

 

陽子「じゃ、また明日!」

 

カレン「学校デー!」

 

浩輔「また会おうぜ!」

 

アリス「お休みの日に会うと変な感じ!」

 

忍「ですね!」

 

綾「あ!そうだ皆!」

 

忍「何ですか?」

 

綾「明日の小テスト、勉強して行かないと大変よ!」

 

圭太「きっちり勉強しろよー!」

 

陽子「嫌な事思い出させるな!」

 

忍「何のテストでしたっけ?」

 

アリス「英語だよシノ。」

 

忍「あ!忘れてました!」

 

陽子「からすちゃん泣くぞ?」

 

 

 

 

 

 

別の場所では烏丸先生が買い物から帰る途中。

 

烏丸先生「トーテムポール♪トー、あら?」

 

目の前にカレンが見付けた白猫が居た。

 

烏丸先生「猫やーい。猫猫やーい。猫猫猫やーい。」

 

 

 

 

 

 

翌日の学校。

 

烏丸先生「羽ばたいてポール♪」

 

今日も歌を歌ってる烏丸先生。途中で外を見る。

 

先生「烏丸先生、どうしました?」

 

烏丸先生「あいえ、最近よく考えるんです。何時か皆卒業して、この学校を離れて行くんだなって。皆立派に、しなくて・・・」

 

話してる途中に烏丸先生が泣いてしまった。

 

先生「先生の受け持ち、1年生ですよね?」

 

「END」




         キャスト

      香川圭太:相葉裕樹

      白川浩輔:羽多野渉

       大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
      猪熊陽子:内山夕実
       小路綾:種田梨沙
     九条カレン:東山奈央

     烏丸さくら:佐藤聡美
       大宮勇:田村ゆかり
      猪熊空太:藩めぐみ
      猪熊美月:村川梨衣
      男性教師:山本格
        先生:櫻井浩美
     女子生徒A:藤井ゆきよ
     女子生徒B:下地紫乃
     女子生徒C:鈴木絵里
     女子生徒D:田辺瑠依
      男子生徒:村田太志

空太「空太と」

美月「美月」

空太・美月「次回予告〜」

空太「次回はいよいよイギリスバトル編」

美月「忍お姉ちゃんは冒頭でこけしにされるからもう出番はないけれど」

忍「そっそんな!?」

陽子「嘘だ嘘!」

次回「どんなにきみがすきだかあててごらん」

空太「さあ?」

美月「それはどうかしら」

陽子「コラー!!」

作者「2期の11話の伏線になる次回予告ですね。そこで2期の11話のイギリスバトル編で圭太と浩輔を私の好きなあのヒーローにしたいと思います。」

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