もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi 作:DIO UT
咲夜「7分よ。7分だけ相手をしてあげる。」パキパキ
美鈴「随分と余裕ですね。」
咲夜「ええ。今日は余裕があるわ。何せもう掃除が終わっているもの。」
美鈴「!?この広い館の掃除を既に終わらせている・・・だと・・・。」
咲夜「あなたには関係の無い事よ。そして、無駄話は終わり。そぉらぁ!」ブンッ
美鈴「!?グッ!ガァッ!」メキィ
美鈴(な、なんてパワー・・・防御した腕越しにこんなに衝撃が伝わるとは・・・。手を抜こうと考えたのは間違いだった。)
咲夜「へぇ。防御したか・・・。結構速く殴ったつもりなのだけれども。」
美鈴「防御越しにこんなにも衝撃を与える攻撃をしておいて・・・。咲夜さんあなた本当に人間ですか?」
咲夜「言った筈よ。無駄話は終わりと。そして、あなたは既に答えを知ってるわ。」
美鈴(ええ。分かっている。咲夜さんが人間である事ぐらい。ただ信じられない。どうやったら、あの体からあんなパワーとスピードが出せるのかも、全くわからないわ。・・・もう絶対仕事はサボらない。)
咲夜「だめね、全然だめよ。その程度かしら?」
美鈴「いえ。ここから本気で行かせてもらいます!」ゴゴゴゴゴゴ
美鈴「フンッ。」ブォン
咲夜「・・・。」
美鈴はこう考える。
美鈴(いくら、咲夜さんが身体的にも強くなったとしても、人間ならばこの攻撃には耐えられる筈がないと。)
そして、美鈴は限り無く音速に近い一撃を繰り出す。それを、咲夜は!
咲夜「フン」ブォン
なんと咲夜は!攻撃を目で視認してから、体の軸をずらし避けた!
通常なら、弾丸にも近い速度の美鈴の拳は視認したと同時に攻撃を受けてしまう。そう、通常ならば!
咲夜はその超人的な動体視力と身体能力で攻撃を視認してからでも、攻撃を避けることが可能なほどの速度で避けることを可能にしたのだ!
咲夜「さて、美鈴あなたの攻撃はそんなものかしら?随分とノロいようだけど?」
美鈴(ばっ、バカな!私の攻撃を時を止めずに視認してから避けるなんて!)
咲夜「考えてる暇があるの?」ドゴォン
美鈴「ガアッ!」ボゴォ
美鈴(くっ!も、もろに喰らってしまった。そして、あの攻撃は掌打・・・何故咲夜さんが知ってるのか?とかはどうでもいい!あの攻撃は体の硬い妖怪には最適な攻撃方法・・・何故なら拳を痛めないからだ。拳による突きより威力は劣るけど。妖怪相手ならば最も最適な攻撃方法・・・早急に決着を付けなければ!)
美鈴「はぁっ!」ボォン
咲夜「・・・当たらないわ。」シユッ
咲夜「そぉれ!」ドゴォン
美鈴「ガフッ」ビューーzーンドゴォン
咲夜「おっと、7分経過ね。美鈴これに懲りたら。もう仕事をさぼらないことね。」
To be continued
今回も読んでいただきありがとうございます。
さて、咲夜さんの動きが完全にウェスカー化していますが。気にしないで・・・無理か
とりあえず、次回もお楽しみに!