もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi   作:DIO UT

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どうも、DIO UTです。
息抜きに新作を作って見ました。
良ければ読んでいって下さい。
今回はジョジョ要素はないです。


本編
第一話 出会い


私の名前は十六夜咲夜。

紅魔館のメイド長をしている。

毎朝6時には起き、仕事を始める。

紅魔館の住人の朝食を調理して運ぶ。

そして、役に立たない妖精メイドを管理し、掃除をし、合間に良く寝る門番を起こし、お嬢様に紅茶を淹れ、茶菓子を作り。妹様の夕食を運び、遅くとも夜の5時には床につく。

こんな毎日を送っている私だが、昔から一つだけ奇妙な現象があった。子供の頃から続いている奇妙な現象が。

それは、敵によって瀕死にされたとき。または、意識を、失うような状態にされたとき。次の瞬間、気がついたら、その敵が死んでいる。もしくは、気絶している。そんな現象だ。『私がやった』、周りの皆はそう言っていた。私は小さい頃からある能力を持っていた。時間を操る程度の能力、紅魔館にいる皆はそう呼ぶ。

ただ、この能力によるものではない。そう思う。いや、そう思うに至る確信がある。

何故なら、小さい頃から能力は完璧に扱う事ができたからだ。そもそも、私の能力では自分自身にすら気づかれずに敵を倒す事は出来ない。

お嬢様に仕えてからは起きなくなった・・・いや、そもそも追い詰められる事が無くなった。

そして、ある日の夜、私がいつもの仕事を終えて、床についたとき。いや、床についたときという表現は間違っている。正確には、グッスリと熟睡し始めたとき・・・。

そう、夢の中で彼女(わたし)に出会った。

彼女は私と瓜二つだった。

そう、まったく同じ姿をしていた。

違う所は目と髪の色ぐらいだった。

金髪で血のように赤い、紅い目をしていた。

それが、初めて彼女を認識した日だった。

 

 

咲夜「あなたは・・・誰?」

???「誰・・・ね。答えは単純、私はあなた。あなたは私。それだけ。」

咲夜「ふざけているの!?」

???「ふざけてる・・・ねぇ。ふざけてるか、どうかはあなたが一番よくわかっているんじゃあない?」

咲夜「・・・」

???「沈黙は肯定と見なすわ。」

咲夜「一ついいかしら?」

???「何?」

咲夜「私が瀕死になるたび、敵が既に倒されてる現象が起きるのだけれど・・・あなたの仕業?」

???「そうだ。と言ったら?」

咲夜「そ。一応感謝はしておくわ。あなたのおかげで今私はここにいるから。」

???「フフ、そいつはよかったわ。」

咲夜「名前。」

???「ん?」

咲夜「あなた名前は?」

???「そんなものないわ。」

咲夜「え・・・。」

???「私はいわばもう一人のあなた。名前なんてないわ。そうね。でも、あえて名乗るなら────」

???「『咲無(さくむ)』と、私はこれから名乗るわ。」

 

続く・か・も

 




読んでいただきありがとうございます!
相変わらずの駄文ですが、これからもよろしくお願いします。

補足

咲夜と咲無は、ディアボロとドッピオに近いタイプの二重人格。
咲無の容姿は咲夜・ブランドーを思い浮かべてみてください。

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