もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi   作:DIO UT

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リメイク版です。え?クリスマス回は?だって?
・・・私にそんな文才は残念ながらないのです。申し訳ない。そして、最後にリア充爆発しろ!!


第十六話 紅霧異変 終編

「結局、私の所で宴会をするのね。」

霊夢は宴会の風景を見ながら愚痴をこぼす。

「ま、いいじゃねぇか。別に紅魔館でも良かったんだが・・・。あそこだと、レミリアの妹が来ないかもしれないじゃあないか。」

霊夢の愚痴に対し魔理沙は言う。

「それにしても、レミリアはやっぱ暗いままか。」

魔理沙はレミリアの方向を見て呟く。

「宴会でもすれば少しは気が紛れると思ったんだが・・・。」

「・・・。」

レミリアは酒こそ飲んでいるが顔は暗く、あまり楽しそうな雰囲気ではなかった。

「・・・やっぱり来ないか。わかってはいたけどね・・・。」

レミリアが残念そうに呟く。

「どうした?そんな暗い顔して?」

魔理沙がレミリアに話かける

「別に。」

「そう、気に病む必要はないって折角の宴会だしもっと楽しもうぜ?ほら、そんなに飲んでないみたいだしな!」

魔理沙はそう言って酒を勧める。

「・・・そうね!折角の宴会だし楽しまないとね!」

数時間後咲夜が人里で色々情報を集め終えて博麗神社に帰って来た頃。

「さて、お嬢様はどこに・・・」

「しゃくや~。」

「お、お嬢様!?」

咲夜は酔っ払ったレミリアを支える。

「しゃくや~あにゃたもほみなはいよ~」(※意訳:咲夜ーあなたも飲みなさいよー)

「え、え~と。」

「しゃくや~こりぇはめいへいよ~。」(※:咲夜ーこれは命令よ?)

「は、はい。わかりました。ゴクッ」

咲夜は戸惑いつつも酒を飲むが・・・

「きゅ~。」バタリ

一口で酔いつぶれてしまった。

「おーい。レミリア・・・って咲夜!?」

咲夜が酔いつぶれた後、魔理沙が駆けつける。

「おい!咲夜大丈夫か!?」

「しゃくや~ひゃにほぉいふるへるのひょー。」(※:咲夜ー何酔いつぶれててるのよー。)

「うるさいわね。」

「うおっ!そんなすぐに起き上がってだいじょ・・・って咲無か。」

咲夜が酔いつぶれた後、人格が咲無に入れ替わる。

「ふぅ。お嬢様のお遊びも困ったものね。」

「ひゃ、ひゃにほぉー!しゅこし、おしゃけをほまへた、ひゃけしゃない!」(※:な、なにをー!少し、お酒を飲ませた、だけじゃない!)

「自分も呂律が回ってない癖に。しかも、それで酔いつぶれさせたなら駄目じゃない。全く毎回咲夜を酷使したりして・・・少しは休憩を与えるのが・・・」

「うっ、うー!しゃ、しゃくや~!!」ドタドタドタドタバタリ

レミリアは泣き顔になりながら走り去ろうとしたが、走った事が原因で酒が回り酔いつぶれ倒れた。

「おおう。辛辣だな。」

「そうでもない・・・いや、もしかしたら酒のせいかもね。」

「そういえば、人里を見に行ってたんだな。どうだった?なにか、レミリアの妹についてわかったか?」

「ええ。手がかりになるか分からないけど、今日の宴会が始まる5時間くらい前に外来人の男女二人組が人里に来たらしいわね。」

「!?」

「私は少なくとも調べる必要があると思うわ。」

「その二人の特徴は?」

「一人は金髪で顔立ちの整った男ね。服装がスーツ?と呼ばれる服装をしていたわね。もう一人はもう一人の方と共通点が幾つかあって服装は似たような服装だったし。目の色も同じだった。フラン様とは違う様な気もしするけど・・・、少し調べた方が良いと私の勘が言ってるわね。」

「勘か・・・。勘なら。おーい、霊夢ぅ!」

「なによ。」

「聞いてだろ?お前はどう思うんだよ?」

「うーん。関係してそうな気もするけど・・・。よくわからないわね・・・。」

霊夢は曖昧に答える

「よくわからないだとさ。」

魔理沙がそう答える。

「仕方ないわね・・・。妹様は吸血鬼、いつか我慢出来なくなって誰かの血を吸う筈、血を吸われた人間を特定すれば妹様が外来人に扮しているかどうかがわかる・・・。さて、折角の宴会だ、私も酒を楽しむとするわ。」

「おう。楽しんでけ!」

「やれやれ、片付けがキツくなりそうね・・・。」

~数時間後~

「ふぅ~。・・・酔えない。」

咲無は大量積み上げられた酒樽を背後に呟く。

「おみゃえ~どんらけほむふもりなんらよ~!」(お前どんだけ飲むつもりなんだよ!)

「もうやめておくわ。それと、霊夢が死にそうな目をしてるしね。」

「アハハハ。モウダメダオシマイダ。」

霊夢が死んだ魚の様な目で某野菜人のヘタレ王子のように呟く。

「ハァ。霊夢、手伝うから安心しなさい。」

「!!ホント!よし!運はこの私に味方してくれている!」

 

~人里~

「クション!」

「吉良?どうしたの?」

「いや、何でもない。」

~博麗神社~

 

「・・・ここら辺にしとくか。」

「そうね。もう、私とあなたしか起きてないし・・・。」

この後、片付けがいつもより早く終わったため霊夢の機嫌が多少良くなったらしい。

 

To be continued




リメイク版でしたが前回を投げ槍に書きすぎたので書かせてもらいました。あまり変わってはいませんが・・・。
ご了承下さい。

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