もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi 作:DIO UT
紅霧異変 終編については後日書き直させて下さい。自分でもあれは酷いとおもうので。どうかこれからもこの小説を宜しくお願いします。
(私は何を言っているんだ?)
吉良は心の中で思う。
(私が彼女といるのが心地よいといったのか?いや違う、きっと見知らぬ地に来て訳も判らぬ状況になって動揺している。だけだ・・・。きっとそうだ。)
「さて、これからどうするんだい?」
「そうね。先ずは、この服装をどうにかしないといけないかな。」
「どういうことだ?」
「折角、あの館から抜け出せたのにこのまま普通にしてたらバレるでしょ?私は平穏に過ごしたいのよ?確かに私は吸血鬼だから、この辺にある魔法の森という場所で隠れて過ごす事も可能よ。でも、そんなものまっぴらごめんよ。私は隠れて追ってくるものから怯えて過ごすのは嫌よ。堂々と普通に過ごして見せるわ。」
「それで?どうするんだ?」
「少し先の所に香霖堂という場所があるわ。そこで服を買う。後は、このまま吸血鬼ということを隠さずに居ればバレるだけでなく、十中八九人里で忌まれる対象になるわね。だから、魔法を開発した。」
「魔法ねぇ。此処は
「ようやく。実感した・・・って感じね。」
「ああ。それと早く術とやらを使えよ。」
「あなたも協力するのよ。」
「・・・何ぃッ!?」
吉良はフランの言葉に驚愕する。
「大した事じゃないわ。血を一滴ほど貰うだけよ。」
「血を?何故?」
「魔法に必要なのよ。この魔法は血の量によって変化する擬態魔法よ。血の持ち主の種族に限りなく近くなる魔法よ。でも、本質はあまり変わらないわ。でも、妖力とか、魔力が探知される事もなくなるし。霊力の様に使う事が出来るようになるわ。そして、一滴の場合種族と本人の目と髪色が近くなるわね。後、身長が血液の持ち主から±8㎝程ね。性別が違うから-8㎝確定だけど。」
「そういうものなのか・・・。で、さっきから何を描いているんだい?」
吉良はフランが地面に木の枝で模様を描いている理由を問う。
「ああ。これ魔法陣よ。えーと、確かここがこうで・・・よし出来た!はい。吉良!後はこの裁縫用の針でこの魔法陣の窪みに血を垂らせば完成よ。」
「ああ。わかったよ。」プスリ
吉良は針先を自分の人差し指に刺す。
「これでいいんだろう?」
「うん。後はちょっと魔力と妖力をこめておしまい。っと。」ピカァ
一瞬強い光を発したあとフランの姿がかわる。
「よし、完成よ。」
「こんなに簡単なものなのか。ふむ、目の色と身長が私より8㎝下だから、167ぐらいか。これで、服装が変わればわからなくなるな。」
「そうね。後は香霖堂で服を買って終わりね。その後は人里に向かうわ。詳しくは移動しながら話すわ。」
「そうか。」
「後、名前も決めないと・・・。」
「確かにそれは決めないと困るなぁ。苗字は貸してやるよ。」
「そう、ありがとう。なら、吉良、吉良フラン・・・吉良フウラン、吉良
to be continued
最近スランプ気味になってい来たため、もしかしたら次回は少し遅れるかもしれません。