もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi   作:DIO UT

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今回は思い切って台本形式ではなく、小説として書いてみました。見づらいかもしれませが・・・。どうか、暖かい目で見てくれると嬉しいです。
あと、今回レミリアが少し酷い目にあいます。レミリア好きの人ごめんなさい。作者は別にレミリアが嫌いな訳ではありません。そこはご了承下さい。


第十五話 紅霧異変 後編 その② 

「あんたを再起不能にさせて貰う。」

「部屋に戻りなさい。と言ったはずよ。」

バサァ

「!?これは。」

突如大量のコウモリがあらわれ、フランドールに纏わりつく。

「あなたがどうしても戻らないと言うのなら・・・、無理やりにでも戻してあげるわ。」

「・・・ふむ。吸血鬼としての能力の一つのコウモリ化か・・・」

フランドールがそう言った時、フランドールの近くに一つ何かが浮かび上がる。

「あれは・・・?なにかわからないけど没収よ。」

コウモリが一匹その破片に近づき破片を口に加えレミリアの近くに戻る。

「ただの服のボタン?これで何をするつもりだったのかしら?」

「なに。私の新たな能力・・・キラークイーンについて説明しようと思ってね。どうせ、あんたは既に再起不能なのだから。」

「?」

フランドールの言葉に対しレミリアは首をかしげる。

「私のキラークイーンの能力・・・それは、触れた物を“何であろう”“爆弾”に変えることが出来る。何であろうと・・・フフフ。例え服のボタンであろうと。」

レミリアは目を見開き何かに気づいたように言った。

「!?このボタンを捨てて、距離をとらなければ!!」

カチリ

ドッグォーzーン

「トバァ!!」

フランドールは爆発が起きてコウモリが全て消えたのを確認した後に呟いた。

「これで今夜から・・・くつろいで熟睡できるね。」

「グッ!・・・な、何が・・・」

「!ふむ。意識があったか・・・。何が起きたか?それはさっきのボタンを爆弾にしたんだ。最もあんたは身体がズタボロになって全身の一部の器官と肉がグチャグチャにシェイクされただけのようだけどね。」

「さ、さk。」

「妙な声を上げるんじゃあない!!」

フランドールは自分の足先を勢いよく、まるで蹴るかの様にレミリアの口に突っ込んだ。

「ぐッがァァ!?」

「誰かの助けを呼ぶのか?誇り高い吸血鬼なんだろ?私はあんたに幽閉せれていたがあんたみたいに助けを求めた事は一度もないよ?私を見習いなさい!!」ドゴォ

フランドールはレミリアの頭を掴み床に叩きつける。

「さて、これからあんたの両手足の骨を折るからな。キラークイーン。」

突如フランドールから、人型のガタイのいいショッキングピンク色の猫のような物が出てくる。

「まずは・・・右足から。そらっ。」ブォン

再び、フランドールの足先がレミリアの口に突っ込まれる。

「キラークイーン!」

フランドールに呼ばれ応えるように、レミリアの右足の位置に移動する。その時レミリアの前を通ったがレミリアには見えていないようだ。そして、右足に向かって足を振り上げ・・・

ボギィッ

「ッ~~~!?」

キラークイーンの足がレミリアの右足を強く踏みつける。そして、骨が折れる音がするのと同時にレミリアが声にならない悲鳴を上げる。

「やれやれ、この程度で悲鳴を上げるとは誇り高い吸血鬼が聞いて呆れるわね。次は左足。」

バギィッ

「~~~!?」

「左腕。」

ゴギィッ

「~~~ガァ!?」

「右腕。」

バッギィッ

「~~~ァ!?」

「フー。宣言通り私はこれでサヨウナラさせて貰うわよ。」

そういって、窓の方に歩いていく。

「ま、待ち、なさ、い。」

フランドールはレミリアの制止を無視し身体をコウモリに変え窓から飛び去っていった。

 

~~~~~

 

「ということがあったのよ。」

「そうでしたか・・・。」

「「「・・・」」」

「どう?何か分かったかしら?」

少しの沈黙の後レミリアが咲無に訪ねる。

「いえ、分かったのはやはり、妹様がスタンドを手に入れたという事だけです。ですが、やはりどうも解せない所が・・・。」

「どういうこと?」

咲無の回答にレミリアが聞き返す。

「いえ、妖怪である彼女がスタンドを手に入れられる筈がないのです。」

「どういう??」

「スタンドは精神が具現化したものです。当然精神が強く無ければ扱う事も、手に入れる事も出来ません。更に妖怪は精神に重きを持ちます。つまり、妖怪は精神が弱いのです。それなのに彼女はスタンドを手に入れた。少なくとも、狂気は克服している筈です。」

「!?それは本当!」

レミリアは狂気を克服しているという事に対し驚き、聞き返した。

「それは、間違いないです。出なければスタンドが害になって今頃死んでいますよ。」

「そう。でも、フランは探さなくてはならない。紅魔館の主としてではなく、一人の姉として・・・。」

「・・・わかりました。この十六夜咲無微力ながら協力させて貰います。」

「・・・話は終わった?」

霊夢が話が終わったのを見かねて話かける。

「なら、宴会の準備をしなきゃあな!」

「「・・・は?」」

魔理沙の宴会宣言にレミリアと咲無の何言ってんだコイツという呆れの声が漏れる。

「幻想郷では異変の後に宴会をするもんだぜ!」

「フフフ・・・アハハハハ!!」

レミリアが耐えきれなくなったように。笑い始める。

「フフフ・・・あなた面白いわね!いいわ、やってあげる。もしかしたら、フランがその宴会に来てくれるかも知れないしね。」

「お!さすがお嬢様は話がわかるんだぜ!そうと決まったら宴会の準備だ!」

 

To be continued




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P.S.良かったら番外編の方も読んで下さい。

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