もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi 作:DIO UT
今回手書きの挿し絵に挑戦してみました。下手くそな絵だと思いますが、暖かい目で見てくれると嬉しいです。
レミリア「助かったわ。ありがとう咲夜。」
咲夜「いえ。従者として当然です。」
ダッダッダッ
バタム
霊夢「ここかしら?」
魔理沙「おっ。そうみたいだぜ!」
咲夜を追いかけていた、霊夢と魔理沙も到着した。
レミリア「・・・どういうことかしら?」
咲夜「お嬢様がいる方向から爆発音がし、お嬢様の危機だと感じたため急遽駆けつけようと思ったのですが、この二人と闘っていた最中の上、もう異変どころではないと思ったため、このまま連れて来ました。正確には追わせたですが。」
レミリア「そう・・・、爆発音?私には聞こえなかったけど?」
咲夜「・・・え?」
霊夢「私達の方も聞こえなかったわ。」
魔理沙「同じくだぜ。」
咲夜「私にはハッキリ聞こえたのだけれど・・・」
咲無(・・・まさか!)
咲夜(咲無。何かわかったの?)
咲無(スタンドだ・・・。まさか、妖怪である彼女がスタンドを手にするとは・・・)
咲夜(どういう事?)
咲無(とりあえず、もう私の存在について話すわ。これはこの場にいる全員が知るべき事よ。)
咲夜(・・・わかったわ。)
咲夜(咲無)「私から話すわ。」パチン
咲夜が指を鳴らすと同時に咲無の姿へと切り替わる。
咲無「初めましてレミリアお嬢様。咲夜の第ニ人格の十六夜咲無と申します。」
レミリア「第二人格!?どういうこと!」
咲無「どういう事・・・と言われても困りますが・・・。少なくとも一般的に言われる多重人格障害と違い。一つの肉体に2つの魂と精神があるというタイプの二重人格です。」
レミリア「なぜ今まで黙っていたの?」
咲無「黙っていたのではなく。出てこれなかったが正しいですね。爆発音の件も少し関連しているため。それも交えて説明します。」
レミリア「・・・わかったわ。説明しなさい。」
咲無「わかりました。では、爆発音の原因から、あれはスタンドと呼ばれる能力によって引き起こされたものです。」
レミリア「スタンド?」
咲無「スタンドとは精神が具現化したものの総称です。そして、スタンドにはルールがあります。」
霊夢「ルール?」
咲無「スタンドは一人一体・・・。いや、一つの精神に一体と言うべきですね。そしてスタンドはスタンド使いにしか見えないという特徴があります。更にスタンドは個人によって様々な形、能力をもっています。」
魔理沙「程度の能力と少し似てるな。基本一人一能力だし。」
咲無「此処からが問題です。スタンドはスタンドでしか干渉できない。という特徴があります。」
レミリア「!なる程。じゃあ、あなたはスタンドを持っているのかしら?」
咲無「勿論。咲夜も持っていますよ。」
レミリア「そう。・・・で?何故あなたは今まだ姿を現さなかったの?」
咲無「スタンドは以下の条件で手に入れる事が出来ます。生まれつき、遺伝、特殊な矢で射抜かれる。私達は矢で射抜かれる形でスタンドを手にしました。」
レミリア「それと何の関係が?」
咲無「矢で射抜かれた場合。素質の無い者つまり、精神力が足りないものは死に至るのです。」
レミリア「!じゃあ!!」
咲無「はい。咲夜には資格はありませんでした。私にはあったようですが・・・咲夜に死なれると私も死にます。それを阻止するため。私が咲夜のスタンドを引き受けたのです。そのため、咲夜の意識が無い場合以外では私は表に出る事は出来なかったのです。」
レミリア「なる程。あなたはずっと咲夜を守っていたのね。」
咲無「・・・そうなりますね。話を戻しますね。妹様がスタンド手に入れるのは本来おかしい事なのですよ。」
レミリア「おかしい?」
咲無「ええ。とりあえず、今の状況だと判断しにくいのでお嬢様の様子も聞かせてもらえます?」
レミリア「わかったわ。まずは──」
~数時間前~
レミリア「よし。これで服装は大丈夫ね。」
ドグォォォ
レミリア「!?」
急にドアが破壊されたため、レミリアは振り向いた。そこには。
フラン「フ~。今日の私は運が良かったな。誰にも気付かれずに此処まで辿り着けたからな。」
レミリア「フラン!?何故此処にいるの?部屋に戻りなさい。」
フラン「・・・」ギラリ
フランはレミリアを睨みつける。そこには強い敵意があった。
レミリア「フラン。言うことを──」
フラン「私の名はフランドール。年齢495歳。現自宅は紅魔館の地下の一室にあり、姉であるレミリアに幽閉されていた・・・。」
レミリア「?」
フラン「幽閉されていたためする事は無く、毎日、本や魔導書を読んでいる・・・。毎日夜09:30には読むのを切り上げ・・・。11:00には必ず床につく。寝る前に暖かいミルクを飲んで30分ほどのストレッチで体をほぐしてから床につくと・・・殆ど朝まで熟睡さ。赤ん坊のように疲労やストレスを残す事無く朝目を覚ませるんだ。恐らく私は健康なんだろうね・・・。」
レミリア「な、何を言っているの?」
フラン「私は常に心の平穏を願って生きているということを説明しているのよ。勝ち負けにこだわったり、頭を抱えて夜も眠れないといったトラブルや敵を作らない・・・というのが私の人生に対する姿勢であり、それが自分の幸福であるということを知っている・・・、もっとも、闘ったとしても私は誰にも負けないけどね・・・。」
レミリア「!!」(雰囲気が変わった!)
フラン「つまりレミリア、あなたは私の平穏と自由を妨げるトラブルであり、敵という訳よ。」
┣゛
┣゛
┣゛
┣゛
┣゛
┣゛
フラン「キラークイーン!!」ズォォォォ
フラン「と、私は自分の新しい能力を名付けて呼んでいる。もっとも、あんたに見えないだろうけどね・・・。レミリア、あんたを再起不能にさせてもらう。今夜から・・・よりぐっすり眠れるようにね。」
To be continued
読んでいただきありがとうございます。
挿し絵はどうだったでしょうか?あまり上手ではありませんでしたか?感想をくださると嬉しいです。