もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi   作:DIO UT

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第十三話 紅霧異変 中編 その③

霊夢「魔理沙行くわよ。」

魔理沙「分かったぜ。」

そう言って歩き始めようとした。その時。

ヒュッ

一本のナイフが飛んできた。

霊夢、魔理沙「「!?」」

魔理沙「ま、まさか!」

咲夜?「・・・」ゴゴゴゴゴゴ

霊夢「まだ、やる気?もう勝負は着いたでしょ?」

咲夜?「咲夜が負けるとは思わなかったわ。いや、咲夜の敗因は慢心か・・・。最期まで諦めなかったあなた達の勝ちだ・・・。咲夜との戦いはな。」

霊夢「?何を言っているの。」

咲夜?「これは乗り越えるべき試練だと私は受け取った。」コツコツ

そう言って咲夜?が柱の方へ歩き柱を過ぎた瞬間、姿が変わった。

咲無「咲夜を倒した者を倒す試練とね。」

それは、先程まで戦っていたメイドより、背が2.5cmほど高く、そして髪の色は金色になっていた。

咲無「私の名は十六夜咲無。咲夜の第2人格。以後お見知りおきを。」

霊夢「何だかわからないけど。そこにはさっきと同じ呪縛札が張ってあるわ。量に関しては比べものにならないわよ!魔理沙!」

魔理沙「了解!恋符『マスタースパーク』」

咲無「これで拘束したつもり?あなたの結界が一番なまっちょろいわ。」バギィ

そう言い力任せに結界を破壊する。

咲無「そのレーザーもね。」ビシュ

そう言って一本のナイフをマスタースパークに向かって投げる。

魔理沙「へっ。そんなナイフ私のマスタースパークの前には無力だぜ!」

咲無「そうかしら?」

ナイフはマスタースパークに真っ直ぐ突き刺さり、弾かれる事無く突き進んで行く。

魔理沙「何っ!私のマスタースパークを!」

咲無「無駄よ。無駄無駄。」

ナイフはマスタースパークをかき消しながら突き進み八卦炉に突き刺さる。

魔理沙「何ぃ!私の八卦炉が!」

咲無「これであの技は使えないわね。」

霊夢「霊符『夢想封印』!」

咲無「スペルか・・・なら。幻世『惨殺世界』」ブゥーーzーン

咲無(咲夜。)

咲夜(うーん。さ、咲無?)

咲無(混乱してる所で悪いけど世界を貸して貰えないかしら?)

咲夜(いいわよ・・・ってなる程。そういう事か。)

咲無「ふぅ。GE!」ジャキン

ビシュゥ

ナイフの弾幕が形成される。

咲無「時は動き出す。」

霊夢、魔理沙「「!?」」

霊夢「夢符『封魔陣』」

咲無「ナイフは弾いたか・・・。だが、それで終わりではないぞ?GE!」シュルル

ナイフが蔦に変化し霊夢に巻き付く。

霊夢「こ、これは。」

咲無「GEの結界といった所ね。トドメよ!ザ・ワール───」

ドゴゥォーーン

咲無「!?この音は?」

咲夜(今の音は・・・お嬢様の方から!咲無!早くお嬢様の所へ)

咲無(・・・わかったわ。)

蔦の結界が解かれる。

咲無「異変どころじゃ無くなったわね。」

霊夢「どういう意味?」

咲無「お嬢様・・・異変の首謀者が危険にさらされている。ついて来るなら好きにしなさい。」ビュォォ

そういうと、咲無は飛び去っていく。

霊夢「魔理沙行くわよ。」

魔理沙「あ、ああ。」

 

~紅魔館レミリアの部屋~

 

咲夜「お嬢様!」

レミリア「さ、咲夜?ふ、フランが・・・」

咲夜「妹様がどうかしたんですか?」

レミリア「に、逃げ出したわ。」

咲夜「!?妹様が・・・と、とにかく今は治療を!」

レミリア「た、助かったわ。」

 

To be continued

 




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