もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi   作:DIO UT

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[警告]この話は原作の四部のラストを見ていない人、又はネタバレが嫌いな人はブラウザバック推奨です。
それと先に、本編の第十五話を読むことを推奨します。






番外編
番外編第一話 吸血鬼と殺人鬼の出会い


「館から出たは良いが・・・これからどうしよう?」

そう呟きながらフランドールは空を飛ぶ。

「うーん。香霖堂とかいう所で服を買うのは確定として。うーん?あれは・・・。」

 

~????side~

 

「あっ、ああ・・・・・・。ど・・・どこに?わたしはどこに・・・連れていかれるんだ・・・・・・?あ・・・ああ」

一人の男性が若い女性の後ろで無数の手にバラバラにされながら引っ張られていく。そして女性は答える。

「さあ・・・・・・?でも・・・・・・安心なんてない所(・・・)よ・・・。少なくとも・・・・・・・・・・・・・・・」

女性がそう答えた後、男性は更に引っ張られて行く。

「うわああああああああああ」

「ハッ!」

男性は引っ張られて行った後、突如目の前に森が広がっているのを確認した。

「ここは・・・・・・どこだ?」

男性はそこが見知らぬ場所である事に気づき、困惑した。

「グジュルルルルル。」

「ハッ!」

気づくと男の後ろに巨大な狼らしき生物が今襲いかからんとばかりに唸り声を上げている。

「こ、こんな事が・・・平穏に生きたい筈のこの吉良吉影にあっていい筈がない・・・。」

次の瞬間。

「グルァァァァァ!!」

巨大な狼のような生物は吉良に飛びかかっていく。

「くっ!キラーqu」

巨大な狼のような生物が吉良に食らいつこうとした途端・・・。

「キュッとして、ドカーン。」

巨大な狼のような生物が爆ぜた。

「!?」

吉良は目の前に起きた出来事が把握出来ずに沈黙している。

「大丈夫?」

巨大な狼のような生物を爆ぜさせた本人フランドールは吉良に対し声をかけた。

「あ、ああ。」

我に返った吉良吉影は返事をする。

「そう。よかった。」

フランドールは安堵した様子で呟いた。

「ところでさっきのは君が?」

「そうね。私がやったわ。」

吉良の質問にフランドールは答える。

「そうか・・・。君もスタンド能力を持っているのかい?」

「スタンドって何?」

吉良の質問にフランドールは聞き返す。

「うーむ。スタンドというのはね。」

(この少女に私のスタンドを見せてもいいだろうか・・・。いや、彼女は私の事を知らないようだし、敵なら私を助けないだろう。)

吉良はそう思考し。

「こういうの(ビジョン)の総称だよ。」

吉良から人型のショッキングピンクのガタイのいい猫のようかものが出現する。

「な!?キラークイーン!?」

フランドールはその像を見て驚愕する。

(しまった。こいつ、私を追うものだったか!?)

吉良がそう思考した後、

「キラークイーン!」

フランドールからも同じものが出てくる。

「なにぃぃ!!?」

吉良はそれを見て驚愕する。

「「わ、わたしと同じスタンド(能力)・・・だと。」」

二人ともそれを見て驚愕した。

「オ、オホン。さっきからわたしが質問に答えてばかりだから私からも一つ聞くわ。あなた外来人?」

「外来人とは?」

今度はフランドールの質問に吉良が聞き返す。

「ああ、その言葉がわからないあたり外来人のようね。いい?外来人というのは・・・。」

吉良から聞き返された質問でフランドールが答えを確信した後、外来人について説明する。

「外来人というのは・・・つまり、この世界・・・幻想郷の外からやってきた人間の総称よ。幻想郷というのは、忘れ去られてしまったものが辿り着く最後の楽園。ここには妖怪や、神様が住んでいるの。さっきの狼みたいのも妖怪。」

「最後の楽園、幻想郷か・・・。なる程。」

「あら?意外と早く納得するのね?「非現実的だ!」とか言うと思ったのに。」

「スタンドを持つと嫌でも異常な現象に出逢うんだ。もう、慣れっこだよ。」

「そう。」

吉良とフランドールはこうやり取りをする。

「そうだ。私の名は吉良吉影。年齢33歳。君の名を聞かせて貰えないかな?」

吉良はフランドールに名前を聞いた。

「私はフランドール。495歳。吸血鬼よ。フランって呼んでね。」

(作者さんも、フランドールじゃなくってフランって書いて欲しいなぁ~。)

※わかりました。後メタ発言は控えて下さい。

by DIO UT

「吸血鬼・・・か・・・・・・。」

「・・・・・・怖い?」

吉良の吸血鬼かという呟きにフランは少し恐る恐る聞く。

「いや。吸血鬼がこんなに可愛らしいとは思わなくてね。」

「!そう。嬉しいわ。」

フランは不安が晴れた為か、少し声が明るくなる。

「そうだ。あなたに一つお願いがあるんだ!聞いてくれる?」

「ものによるな。」

「じゃあ。私を匿って!」

「・・・は?」

突然の発言に吉良は聞き返す。

「私は追われてるの。姉にね。危険な能力を持っているから・・・。今日逃げて来たの。その能力あなたもみたでしょ?」

「あの、狼みたいのが突然爆ぜたやつかい?・・・。」

「そう。『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。』程度の能力というのは幻想郷の実力者達が持つ能力の総称よ。私はこの能力が恐れられて実の姉に幽閉されていたわ。」

「・・・。」

「だから、今日逃げ出したのよ。自由により平穏に生きる為に。」

「私と似ているな。」

「え?」

「わたしは小さい頃母親に虐待されていたよ。しかも、それが原因で殺人衝動を持っていてね。若い女を殺さずにはいられなかった。小さい頃は殺す事も出来ずに物凄く悩んだよ。私が18の時初めて殺人をしてしまったんだ。その後、21の時親父と一緒に矢で傷が付けられこの能力が発現した。親父は死んで幽霊になってからスタンドが発現したが・・・。まぁ、それはいい。だが、君といるととても妙な感じがする。なんというか、説明が出来ないんだが・・・。悪い気分じゃあないんだ・・・・・・・・・。これから、よろしく頼むよフラン。」

「!うん!!」

 

To be continued




読んで頂きありがとうございます。
吉良吉影の過去は私の独自の考えがあります。こいつ、吉良じゃねぇ!と思う所があると思いますが・・・。
そこはご了承下さい。
今後、吉良×フランになると思います。
補足
吉良は川尻になる前の姿です。

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