とある鎮守府の幻想殺し   作:榛猫(筆休め中)

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電です。

前回は上条司令官さんが新たに着任してくれたのです。

それで私が艦娘のことを説明してあげたのです。

それじゃあ本編の方をどうぞなのです!


幻想殺し建造ス!

side上条

 

「ここが私たちの部屋なのです。」

 

電に案内されてやって来たのは第一艦隊とかかれた札の付いたある部屋だった。

 

 

「そうか、ここが…」

 

ここに電と同じ艦娘がいるんだな。

 

 

「それじゃあ中に入るのです。」

 

 

「お、おぉ」

 

電に続いて俺は部屋の中へ入っていく。

 

 

「二人ともただいまなのです」

 

 

「お、お邪魔します…」

 

中に入るとそこには、電と同じくらいの少女が二人いた。

 

この子達も艦娘なのか?

 

 

「あら?お帰りなさい電ちゃん、あれ?そちらの方は?」

 

 

「およ?見たことない人だね」

 

珍しそうにこちらをみる二人。

 

 

「この方は新しい司令官さんの上条さんなのです!」

 

 

「どうも、ご紹介に預かった上条当麻だ、一応司令官らしい…よろしくな」

 

あまり固くならない感じの自己紹介にしたけど大丈夫だよな?

 

 

「あら~、貴方が新しい司令官なのですか?

ごきげんよう、私は綾波型駆逐艦の一番艦、

綾波と申します。」

 

 

「私は睦月型の一番艦、睦月です。今度の提督は男の人だったですね~張り切って参りましょー!」

 

綾波に睦月か、ってか睦月は元気っ娘で綾波は大人しい性格みたいだな。

 

 

「ああ、これからよろしくな、二人とも」

 

お近づきの印に頭を撫でてやる。

 

 

「あら?あらあら♪」

 

 

「およ?えへへ…♪」

 

若干困惑しながらも嬉しそうにする二人。

 

 

「むー…それじゃあ次に行くのです!」

 

なんだか、ちょっと不機嫌な電が喋りだす。

 

 

「あ、あぁ、それじゃあまたな、二人とも」

 

 

「はい、また来てくださいね」

 

 

「また頭撫でに来てね約束にゃしぃ~♪」

 

二人に別れを告げ俺は部屋を出た。

 

 

「次はここなのです。」

 

次に電に連れてこられたのはとなりの部屋だった。

 

 

「ここって綾波達の部屋の隣じゃないか」

 

 

「なのです!ここには軽巡の先輩方が入るのです。」

 

そう言って戸を叩く電。すると、扉の向こうから

 

 

『どうぞ』

 

と、声が帰ってきた。

 

 

「失礼するのです。」

 

 

「お邪魔します…」

 

電に続き部屋の中に入っていく。

 

 

「あら?電さんどうかしたんですか?それにそちらの方は?」

 

 

「あらあら~貴方はさっきの~」

 

中には先ほど道案内をしてくれた少女とロングヘアーの少女がいた。

 

 

「おぉ!君はさっきの」

 

 

「?知っているの?龍田さん」

 

 

「さっき少しだけね~司令室に案内したときからもしかしたらって思ってたけど、やっぱりそうだったのね~」

 

 

「??どういうことなのです…?」

 

 

「あぁ、それはな…さっき司令室の場所が分からなかったからそこの子に声を掛けたんだ。そしたら部屋まで案内してくれたんだよ。そのときにな…」

 

その言葉に二人は納得といった表情を浮かべた。

 

 

「それじゃあお二人は顔見知りだったのですね」

 

 

「まぁ、それみたいなものね~」

 

 

「名前はしらないけどな」

 

この子達が軽巡洋艦の艦娘ということは分かってるけど…

 

 

「そういえばそうでしたね、私は神通です。川内型の二番艦です。」

 

 

「私は龍田よ~天龍型の二番艦なの~よろしくね」

 

 

「俺は上条当麻だ、一応ここの司令官だ。これからよろしくな」

 

 

「上条さんですねこれからよろしくお願いいたします。」

 

 

「上条ちゃんと提督って~どっちで呼んで欲しいかしら~?」

 

か、上条ちゃんって…なんか小萌先生みたいだな。

 

 

「どっちでも好きに読んでくれて構わねえよ、好きに呼んでくれ」

 

 

「うふふ~分かったわ、それじゃあ上条ちゃんって呼ぶわね~」

 

 

「それじゃあ私は提督と、名前で呼ぶのは少し無礼ですから…」

 

う~ん、神通は少し奥手なのか?

 

その代わりに龍田は結構フレンドリーなのかもしれないな

 

 

「それじゃあそろそろ戻るのです。」

 

 

「あ、あぁ、そうだな、それじゃ二人とも、また後でな!」

 

 

「はい、また後程…」

 

 

「じゃ~ね~♪」

 

こうして俺達は艦娘達の部屋を出るのだった。

 

鎮守府内を歩いている時、俺は電に聞いてみた。

 

 

「電、それでこれから何をすればいいんだ?」

 

俺の問いに電は考え込む。

 

 

「う~ん…今のところ特に出撃も任務も無いですし…

あ!そうなのです!建造がいいのです!」

 

 

「建造?新しい艦娘を作るのか?」

 

その言葉に電は元気よくうなずく。

 

 

「なのです!今ここには艦娘が少ないのです。なので艦娘を増やして賑やかにすればきっと司令官さんも楽しくなるはずなのです!」

 

なるほどな、確かにちょっと静かだもんな

 

 

「分かった、そんじゃ建造しに向かうか!」

 

 

「了解なのです!工厰はこっちなのです」

 

電に連れられ俺は工厰に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが工厰なのです。」

 

電に連れられやって来たのはいかにも工場と呼べる建物だった。

 

 

「ここで建造が出来るのか?」

 

 

「なのです!とりあえず中に入ってみるのです」

 

電に促され中に入っていく。

 

工厰の中に入ると桃色の髪をした少女が奥から出てきた。

 

 

「あ、いらっしゃい、貴方が新しい提督さんですね?」

 

 

「あぁ、そうらしい、俺は上条当麻、よろしくな」

 

 

「上条さんですね、私は明石です。ここを前任のルミスさんから任せられています。」

 

明石さんかこの人も艦娘なのか?

 

 

「明石さんこんにちはなのです。」

 

 

「電ちゃん、こんにちは、今日は建造?開発?」

 

 

「建造なのです!」

 

それを聞いた明石さんはうんと頷くと

 

 

「建造ね、それじゃあ提督、この紙にどれだけ資材を投入するか記入してください。」

 

そう言って俺に一枚の紙を渡してくる明石さん

 

見るとソレには…

 

燃料…

 

弾薬…

 

銅材…

 

ボーキサイト…

 

と、書かれた紙に記入欄があった。

 

ここに数を書けば良いのか?

 

因みに今の資材の数は…?

 

資料の上の方を見ると今の資材の数が書かれていた。

 

それを見て俺は目を疑った。

 

なっ!?なんだこの数!

 

それに書かれていた数字はとんでもない数だった。

 

燃料…90000

 

弾薬…90000

 

銅材…90000

 

ボーキサイト…99999

 

・・・・おいおい、余りすぎだろ…なんだこれ?

 

とりあえず、適当に記入してみるか。

 

俺は記入欄に思いついた数字を書き込んでゆく。

 

 

燃料…400

 

弾薬…100

 

銅材…600

 

ボーキサイト…30

 

こんなもんで良いだろ、

 

 

「こんなんでいいか?」

 

俺は記入した紙を明石さんに渡す。

 

 

「どれどれ?うん、分かりました。それじゃあ早速やって来ますね!出て来て!妖精さん達!」

 

すると工厰の至るところから小さな小人が出てきた。

 

 

「みんな集まったわね?それじゃあ!始めるわよ!」

 

 

『っっ!!』

 

ゾロゾロと工厰の奥に消えていった。

 

さて、どんな艦娘が出来るんだろうな?

 

ちょっと楽しみだ。

 

俺達は艦娘が出来上がるのを待つのだった。




よっ!上条当麻だ

新たな艦娘を建造するために工厰へとやって来た上条ご一行

だが建造で出来上がったのはとんでもない艦娘だった!

次回、とある鎮守府の幻想殺し

熱き炎、燃え盛る恋の感情!

幻想殺しと艦娘が交差する時、物語は始まる!

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