僕と史上最強の弟子のヒーローアカデミア   作:プリエス

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お久しぶりです
数年振りに投稿してみました
リハビリがてらに書いていこうと思います


動き出した闇!

「どうしたんですか?さぁ、早く私はこの通り丸腰だ、まさかヒーローともあろう方達が丸腰の敵相手に負けるなんてことはないでしょう?」

 

白いフードを被った不気味な男が居た。

雑居ビルに囲まれた裏路地では、フードに隠された男の顔は見えない、しかしその口元だけは見えた。

笑っていたのだ、ヒーロー2人に囲まれたこの状況で男は確かに笑っていた。

 

「う、うぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

増強系の個性を持った男が己の力を増幅させ、飛びかかる。

 

「よっ、と……もっと真面目にして下さいよ、そんな直線的な攻撃が当たるなんて貴方々も思ってる訳では無いのでしょう?」

 

そんな攻撃目を瞑ってでも避けれる、男はそう言いながら欠伸をする。

流石にそんな男の様子に腹を立てたのか、男はこちらに目で合図を送ってくる。

コンビネーション技、それをするぞ、と。

 

「この技を避けた敵は未だいない!喰らえぃ!!」

 

「てぇやァァァ!!」

 

増強系の男の動きに合わせ、糸を出す個性の自分が相手を糸で縛り上げ上空に投げる。

特撮映画のような空中落下をしながら増強系の男は足を突きだす。

一昔前のヒーロー物でいうライダーキックとでも言えばいいのか。

 

その時、フードの男の目が光った様に見えた。

 

「でぇぇぇい!!」

 

フードの男は自分目掛け蹴りを放ってくる男の足に逆に、蹴りを食らわせたのだ。

 

「ぐっ……ぉぉぉぉ…………」

 

「ヒーローと期待してみればこの程度ですか……そうだ、どうせ貴方々はここで死ぬんだ、一つだけいいことを教えてあげましょう」

 

「私は『拳聖』緒方一神斎、貴方達に分かる様に言うならば『闇の一影九拳』が1人です」

 

「なっ……一影九拳……だと?……そんな物ただの伝説じゃ……」

 

「伝説?ハハハハ!!!おかしな事を言う、現に貴方の前にいるじゃないですか!それに我々武術家が表の世界から消えつつあるのも元を正せば貴方達のような人間が増えたからだ、だからこそ!武術を元の形に正すために闇は動き出した!!」

 

「残念ながらお喋りもここまでです……」

 

そこで言葉を切った男の目に光が宿る。

 

「緒方流数え貫手!!!」

 

 

「貴方々の弟子を……白浜兼一君をどうか雄英に預けては貰えないでしょうか……」

 

そうしてオールマイト、八木俊典は頭を下げる。

 

「馬鹿な事言ってんじゃねぇ、ケンイチの奴を預けろだと?アイツはこれから闇の連中の弟子から狙われるかもしれねぇんだぞ!!」

 

「うむ……逆鬼の言う通りだ、ケンイチ君は今やただの少年ではない、我々梁山泊の弟子……未だ我々が施した基礎工事は芽を出してない以上、我々の目の届かない場所に置くのは不安でしかない」

 

「二人の言うことは分かるね…………でも彼がここにいるのも理由があるはずそれを聞いてからでも遅くはないね」

 

「先日……ヒーロー二人が殺害されました……駆けつけた時には既に一人は死亡、もう一人も瀕死の重体でしたが彼は最後にこう言い残しました……」

 

「『闇はいました……既に動き始めてます……我々が出会ったのは一影九拳が1人……拳聖緒方一神斎と名乗る男でした……』」

 

「緒方……また奴なのか!!!」

 

常に冷静である秋雨が拳を握り畳に叩きつける。

 

「落ち着くね秋雨……しかしこれで奴の言っていた闇が動いたという言葉も信憑性を増したね……どうする

 

「どうするもこうするもねぇ、闇が動いたのならこれからケンイチは闇の弟子に狙われるはずだ」

 

「皆の気持ちはわかる、我々の意見はともかく、ここは長老の考えを聴こうではないか」

 

「うむ……わしはケンイチくんを雄英に預けてもいいと考えておる……風の噂じゃが闇とオール・フォー・ワンは手を組んでるそうじゃ、ならば我ら梁山泊とヒーローが手を組むのも一つの策でもあるが全ては……」

 

「ケンイチ君次第……」

 

「そういう事じゃ……」


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