目覚めたらベホマ使いに   作:ベホマラー

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5話~クールな悟空はログアウトしました~

やあみんな。デンデだよ。

元気にしてるかい?

 

俺はというと、

 

 

 

 

 

 

絶賛死んだフリ中だ。

 

 

死んだと思った?

心配させてごめんな。

 

え? 心配なんかしてない?

 

やだなぁ、そんな嘘つきを見るみたいな目をしてー

 

 

でも、危なかった。

気が小さくなっていったのはわざとじゃなく本当に死にかけてたんだ。

 

それも回復、(いや、自分を回復するときは自己再生と呼ぼう。なんか違う気はするけど。)

自己再生のおかげで助かった。

 

恐らく今の俺は戦闘力1もないのでは?

 

これじゃ石が飛んできただけでもやられそう…

早く悟空来てぇ!

 

 

一方、ベジータ対リクーム戦では

ベジータが死にそうになっているところで、悟飯とクリリンが助けに入る。

 

リクームは、

「ありゃ! グルドはやられちゃったのか。まあいい、そろそろベジータをいたぶるのにも飽きてきたところだ。お前たちは邪魔すんなよ。こいつら俺の相手だ」

とか楽しそうでなによりだ。

 

「あぁ?」「チッ、美味しいところばかり持っていきやがって!」

 

 

 

まずいな……

3人とも負傷していてまともに戦えそうにないぞ。

 

 

くっ、ここは未完成だが、やるしかないな…

 

悟飯に向けて……

 

 

 

……! 良かった。成功だ。どのくらい回復出来たか分からないが。

 

俺は先程練習したが完成しきれなかった遠くでも回復出来るような技を放った。

気弾の要領で。

 

これで少しは耐えてくれるといいんだが……

 

 

 

 

 

デンデの行為は少しの時間稼ぎになった。

 

ただ、ほんの少しだけの間だが。

 

 

悟飯は殴り飛ばされ、ついに立てなくなってしまう。

 

 

 

 

くっ、悟空がまだこない。

 

もう来ている頃だろっ!

 

 

もう一回やるか?

 

回復先と情報を共有出来ていない以上、動いていない隙に飛ばすしかない。

 

く、今しかない。

 

 

 

……なんとか成功。

 

 

 

それを何回か繰り返す。

だが、残念ながら今まで少しづつの回復では瀕死状態からのパワーアップはそこまで期待出来ないようだ。

 

 

リクームはまるでゾンビのように立ち上がる悟飯に驚きはしていたが、動じることはなかった。

 

むしろベジータとクリリンのほうが恐怖を感じていた。

 

「悟飯にこんな力があったのか……?」

「チッ、不気味なやつめッ!」

 

 

 

しかし、いくら経っても悟空は来ない。

 

遅すぎる。これでは全滅してしまうぞ!

 

 

 

今頑張れるとしたら俺しかいないぞ…

待つばかりではなく、自分から行動することも大事か。

 

くそぉ、やってやるさ!

 

 

俺は自分をベホマし、気を解放する。限界まで。

 

うぁぁぁぁ……!!

 

周辺は地響きが起こる

 

「なにッ!」

「あいつ、あんなに気を隠してたなんて……」

「す、すごい!」

「うひょ〜、こりゃ楽しくなってきたじゃないの」

 

 

みんなが何か言っていたが、俺は構わず悟飯の元へ。

 

あの青赤コンビの動きを見てたからか、速く動けるようになった気がする。

 

そして悟飯をベホマ、続けてクリリン、ベジータも回復。

 

あ〜ベジータこれで俺より強くなっちゃったかもね。

 

まあ、仕方ないさ……

 

「皆さん、僕が治療をしたので思う存分戦えるはずです!」

 

「フン!」

「あ、ありがとうございます。」

「こんなことも出来るなんて……」

 

うん。ベジータと悟飯は戦闘力上がってるな。

 

ん? クリリンも上がってる。

ああ、余波というやつか、潜在能力解放の。

 

「行きますよ!」

 

「俺に命令するな!」

 

俺たちはリクームに飛びかかる。

 

まずは俺が顔面に一発。

 

ガッ!

 

そのまま吹っ飛んだリクームを

クリリンがレシーブ。

 

ドスッ!

 

上に打ち上がったのを

悟飯が両腕を大きく振り上げて打つ。

 

ガンッ!

 

そして勢い良く落ちてきたのを

止めとばかりにベジータが、腹パン!

 

ゴッッ!

 

「かッッ……あ……ぁ……」

 

あ、これ死んだんじゃない?

 

うわぁ、白目むいてるよ。

調子乗って悟空来る前に倒しちゃったじゃん。

 

 

青赤は急変した彼らに恐れを覚える。

「おい、何なんだよ! あいつらさっきより強くなってるぜ」

 

「あ、ああ、ここはギニュー隊長を呼んだほうが」

 

そういって青赤の2人は行ってしまう。

 

 

そしてそこに、

 

「おっす! みんな。久し振りだな! それに、おめぇたち随分腕あげたな!」

 

そう、孫悟空が到着し

 

いや遅いよ! 戦闘が終わってから登場なんて主人公とは思えん…

 

「お父さん!」

「悟空ぅ!」

「フン! 遅いぞカカロット! 貴様が来る前に敵は倒した! もたもたしてるんじゃないぞッ!」

 

「あり⁉ そうだったのか……オラてっきりまだやってると思ってたぞ」

 

「ああ、それなんだが、ギニュー特戦隊ってのがさ……」

 

 

クリリンはギニュー特戦隊と今の闘いを悟空に説明した。

 

 

「……それで、残った2人が隊長を呼びに行ったらしいんだ。」

 

「フン、隊長だろうが、俺様がぶっ殺してやるがな」

 

「そうだったのか。そいつはすげぇや! それで、おめぇがデンデっちゅうやつか」

 

「あ、はい」

 

 

 

俺は自己紹介でもしようかと思ったがギニューが超スピードでやってきた。

 

「なんだ? このくせっ毛は。お前たちの話にこんなやつなかったぞ」

 

「あれ? 誰だお前は。」

 

「おっす! オラ悟空! おめぇがギニューだな」

 

「こいつがギニュー……さすが隊長、なんて気のでかさだ……!」

 

「なるほど、貴様もサイヤ人か」

 

「へっへ、手加減はいらねぇぞ」

 

そういって悟空は構える。

 

「勝手な真似は許さんぞ! そいつは俺の獲物だ」

 

ベジータ乱入。

 

「ベジータ、おめぇずりぃぞ!」

 

ベジータは構わずギニューと戦闘を始める。

 

 

……こいつら、もう仲良しかよ!!

せめて地球に帰ってからにしてくれ!

 

 

 

そんなこんなで、ベジータが劣勢に。

そんなこんなってなんだよ。

 

 

そして、(闘いたさに)たまりかねた悟空も加わる。

 

「ぐッ……余計なことを……するな、カカ……ロットォ!」

 

「そんなこと言ったって、おめぇボロボロじゃねえか」

 

「き、貴様の……助けを借りるぐら「お喋りに夢中になってんじゃねえッ!」

 

「かはッ」

 

ベジータはギニューの肘打ちで落下、そのまま砂埃をたて、倒れ込んだ。

 

 

回復してあげるべきかなぁ。どうしようか。

いや、だめだ。

 

 

しかし、悟飯は回復してあげろという視線を送ってくる。

 

うん。少しだけ心が揺らいでしまった。

 

「い、今はまだ出来ません。先程使い過ぎたため、時間を置かないと」

 

そういうことにしといてくれ。

 

もちろん俺のMPはまだあるから大丈夫よ。

 

「今は悟空さんを信じましょう!」

 

あとで悟空に仙豆でももらってくれ。

 

 

そしたら、悟空が界王拳使ってギニューを圧倒。

 

あっ、ところでなんでお前らいんの?

ドラゴンボール探しに行ってもらわなきゃ

 

「ここは僕たちに任せてクリリンさんたちはドラゴンボールを探しに行ってきて下さい。」

 

「え、あ、はい。デンデさんは?」

 

「僕はベジータさんを看ておきますので」

 

「わかった。じゃあ、ここはたのんだぞ!」

 

「あ、ドラゴンボールで分からないことがあったらカルゴに聞いて下さい」

叶え方とか、ね

 

「ああ、そうするよ」

 

 

よし。

 

この後は恐らく、

ギニューの隠したDBをドラゴンレーダー使って見つける→願い方が分からない→カルゴに聞きに行く→ポルンガさん登場

 

かな。

 

 

そんなことを考えていたら突然、ギニューが自分の体を拳で貫いた。

 

 

悟空が不審に思ったとき、

 

「チェーーンジ!!」

 

その掛け声とともにギニューの口から悟空めがけて太めの光線が出る。

 

そして、次の瞬間、

 

 

 

悟空とギニューが入れ替わって…………いなかった!

 

俺はナメックガエルとギニューを入れ替えることに成功した。

 

ふぅ〜、おーけーおーけー。

 

え? だって面倒くさいじゃん!

 

「ゲコッ」

 

ギニュー(中身はカエル)はカエル跳びでどこかへ行ってしまう。

カエルとなったギニューも逃げていく。

 

そして隊長を失った青赤も、逃げていってしまった。

 

あ〜フリーザに殺されるな。

気の毒に……

 

そして悟空に頼まれたので(仙豆使えよとか思いながら)仕方なくベジータの治療をしていると、

 

「そういえば、悟飯たちはどこ言ったんだ?」

 

「ああ…盗られたドラゴンボールを探しに行きましたよ」

 

「なにッ! ドラゴンボールだと⁉ あいつら……!」

 

そういって飛び立とうとするベジータ。

 

「待ってください、彼らだって気を抑えていますから簡単には見つけられませんよ。」

 

「チッ」

 

「あいつらなら勝手に願い叶えたりしねえって。なあ?」

 

「あー、はい。」

 

 

 

 

すると突然、空が暗くなった。

 

「「「あ」」」

 




MPという概念の登場です。
突然出てきたようにも見えましたが前から考えていました。ホイホイ使えたらチートでしかないので。

○MP
 マジックパワーの略、Pはポイントではない。ドラクエにおいて、重要なステータスの一つ。呪文や魔法を使う度に消費する。その消費量は使う魔法の威力に比例する。
この世界ではデンデのみに適応される。ベホマの消費MPは7。

現在MP
77/105


ちなみに寝ることでMPが回復します。デンデもそれを理解してます。

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