目覚めたらベホマ使いに   作:ベホマラー

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3話~フリーザなんて来ないさ~

それからというもの、俺は重力室での修行にのめり込んだ。

 

俺は重力室でケガを負っては回復、ケガを負っては回復、

 

というサイクルで修行していた。

 

最初の方こそ回復が追い付かず苦労していたが、

 

上達していくうちに段々と無理がきくようになっていった。

 

 

 

 

そうして一か月が経った。

 

俺は努力の末、自分を回復することに苦労しなくなっていた。

 

今なら逆立ちしながらでもできるだろう。

 

さて、今の重力室の重力は……

 

 

 

 

 

 

10Gだ。

 

 

え? そんなものかって?

 

しょうがないだろ! 回復をマスターしつつ

10Gも耐えるなんて難しかったんだよ!

 

でも、回復はできるようになったから

ついに、やりたかった特訓ができる。

 

 

常に回復しながら重力に耐える!

 

これならかなり無理できるから

 

20Gまでいきなり飛ばせそうだ。

 

と言っても今のところ立っていられればOKみたいなところあるから

せめて50Gくらいは行きたい。

 

 

 

 

よし。

 

俺は水を飲み干すと

また重力室の中へ入っていく。

 

 

――――――――――

 

 

ラディッツっていうサイヤ人が現れてから1年が経った。

 

俺たちは今、地球にやってきた二人のサイヤ人と闘っている最中だ。

 

でも、奴ら強すぎてヤムチャさんが最初に犠牲になり、

それから餃子、天津飯、ピッコロが死んでしまった。

 

残るのは俺と、悟飯だけになってしまった。

 

絶望しかけたとき、そこに界王星から修行を終えてきた悟空が来た!

 

まだ希望は残されている!

 

悟空はナッパとかいうデカい方のサイヤ人を倒すと

 

小さい方のベジータというサイヤ人と戦い始めるけど、

 

そいつがとてつもない強さで、悟空でも歯が立たなかった。

 

悟空は仕方なく体の危険を冒してまで4倍界王拳を使った。

 

その結果、悟空と悟飯と俺はボロボロになりながらも

 

なんとか追い払うことができたんだ。

(ベジータの尻尾をヤジロベーが切ってくれなければどうなっていたかわからなかったけど。)

 

ベジータって奴が言っていたことには、ナメック星という星の住民は

不思議な力を持っていて、ドラゴンボールを作りだせるらしい。

(地球のドラゴンボールもナメック星人だった神様が作り出したわけだし。)

 

ドラゴンボールが、生みの親である神様と一心同体のピッコロが死んだため使えなくなってしまった今、

ナメック星のドラゴンボールでピッコロを生き返らせなければいけない。

 

神様の宇宙船で行くと一か月くらいでナメック星に到着するらしい。

 

そこで(クリリン)と悟飯とブルマさんが立ち上がった。

(俺は強引に連れていかされている気がするけど)

 

ベジータとの戦いで重症を負っている悟空を置いて、

 

俺たちはナメック星に向かった。

 

――――――――――

 

 

▽フリーザが来るまで残り2日。

 

 

 

あれからというもの修行はものすごくはかどっている

 

回復をマスターすることがこんなに大事だったとは……

 

盲点だったぜ!

 

 

フリーザが来るのを待ってたけど

この様子だとまだまだ先になりそうだから

ここらで修行漬けだったのも休憩にしようと思う。

 

まあでも久しぶりにカルゴとネイルさんと

一緒に修行するのもいいなー

 

あと、カルゴとも遊んであげられてなかったし、

可愛い弟のためにも一肌脱ぎますか!

 

よし、早速朝食を済ませて

カルゴと一緒にネイルさんのとこへ行こう。

 

「長老様、今日はネイルさんのところへいってきます」

 

「うむ、気をつけてな」

 

 

――――――

 

 

ネイルさんは一人修行をしていた。

 

「ネイルさん、こんにちは」

 

「ああ、おはよう。どうしたんだ二人とも」

 

「僕たち、もう少し気のコントロールをマスターしたいと思いまして」

 

「ふっ、いいだろう」

 

アポなしで突然来た俺たちにもネイルさんは優しい。

 

「「ありがとうございます!」」

 

 

 

 

気のコントロールの仕方はこんなものか。

 

おかげで制御できるようになったみたいで

 

気の抑え方だとか、速く飛ぶ方法などがわかった。

 

カルゴもできるようになったみたいだ。

 

そういえばカルゴは俺が重力室と遊んでる時も

ちょくちょくネイルさんのところへ行っていたっけ。

 

「すみませんでした。突然来てしまって」

 

詫びを入れておかないと本当に申し訳ない気持ちになる。

 

「気にするな。俺が好きでやっているだけのことだ」

 

ネイルさぁーーん(泣き顔)

 

俺はあなたのことを一生忘れません!

 

たとえピッコロと同化してしまったとしても

ネイルさんのことは絶対忘れません!!

 

――――――

 

自宅へ帰宅した俺たちは今日もクタクタだったので、

早めに寝ることにした。

 

 

 

ん? 俺がどのくらいの重力まで耐えられるようになったか?

 

 

 

 

 

100Gだよ。

そう悟空と同じ。

 

いや、だって俺の場合立って耐えるだけだから。

 

悟空は一万回とか指立て伏せしてなかったっけ?

 

あれは到底、真似できそうにない。

 

だからこの10倍以上のGで修業しないと悟空には追い付けないだろう。

 

でもまあ、一応100Gまで行ったってところで

休憩を入れようと思ったんだ。

 

あ、一つ気が付いたことがあるんだけど、

 

次のGに挑戦しようして切り替えた最初は、

結構誤って重症負っちゃったりするんだよね。

 

そんなときはもちろんすぐに回復するんだけど、

なんだか回復後のパワー漲る感が半端じゃないんだ。

 

なに、ナメック星人も瀕死状態からの回復は

戦闘力を引き上げてくれるとかそういうのが

あるの?

 

うーん、謎だな。

 

ま、悩んでも仕方ないし、寝るか。

 

おやすみ、カルg………………zzz

 

 

――――――――――

 

 

▽フリーザが来るまで残り1日。

 

今日もネイルさんのところで

修行するとしますか。

 

「「おはようございます!」」

 

「うむ。では始めるとするか」

 

 

 

今日も気のコントロールの仕方を教わったわけだが、

今日のは気の探り方とか相手の力量を

戦闘力的にはかる方法を教わった。

 

どれどれ……

ネイルさんはこのくらいか。

 

確か42000ってアニメでは言われてたよな?

 

ネイルさんは今気を抑えているとして10000くらい?

 

じゃあ俺が8000くらいってとこかな?

 

実際フルパワー出したらどのくらいかわからないな。

40000ぐらいは到達しているといいんだが。

 

よし、まあこれでフリーザやベジータがどこに居るか探れるようになったし、大分為になったな。

 

ネイルさん様々だ。

 

明日もまた来ます。

 

 

――――――――――

 

 

▽フリーザ軍到着

 

ふぁああ。さーて今日も……

 

 

っ⁉

 

なんだこの馬鹿デカい気は!

 

「カルゴ! 感じた?」

 

「うん……」

 

「今は気を抑えて大人しくしておこう」

 

「うん。わかった」

 

そうだ、まだフリーザとやり合う必要なんてないんだ。

 

大人しく待つことにしよう。

 

問題はベジータだ。

 

ベジータはこの星に来たら住民たちを殺してでもボールをとりに来るだろう。

 

もし、もしもベジータがこの星の人たち、俺の仲間を殺してしまったら

 

俺は彼を許すことなんてできなくなるだろう

 

だから、ボールを渡しても住民を殺すのだけは阻止しなくてはならない。

 

だが現段階では修業の成果もあって、(戦闘力的に言えば)ベジータよりも上だろう。

 

だが、ここで戦う必要もない。

いや、戦っては駄目だ。

 

そのときは弱い振りでもして長老たちを説得して、ベジータにボールだけ持っていってもらうしかない。

 

だから奴が来るまでは待機だ。

 

 

――――――――――

 

 

ベジータが来た。

 

あれから数日間、フリーザ軍は順調にドラゴンボールを集めていた。

 

まあ、そっちはいいんだ。

ベジータをどうにかしないと……

 

 

 

ということでいってくるぜ。ベジータを阻止しにな!

 

 

 

 

 

 

 

え? 待って、足止め喰らったんだけど。

 

え、フリーザ? 早くない?

 

 

状況を説明すると

 

目の前にフリーザ、ザーボンさん、ドドリアさん。

 

対峙するのは俺達、ムーリ村の住民達だ。

 

あれ? おかしいな。このタイミングだっけ。

 

もしかしてベジータ阻止できなかった⁉

 

 

そんなパニクってる俺をよそに、

 

フリーザが、

 

「ドラゴンボールはどこですか? ここにも一つあると思うのですが」

 

フリーザめぇ……

 

「お前達のようなやつには、死んでもドラゴンボールは渡せん」

 

ムーリさんが対抗する。

 

 

 

え? ベジータ阻止の計画と同じようにムーリさんを説得しろって?

 

無理無理無理!

 

別に見捨てるわけじゃないが

それやってもフリーザ殺してきそうだし。

 

「そんな嘘が通用するとでも? 他のナメック星人から詳しいことは聞いています」

 

「それでも抵抗するようならば」

 

フリーザが目で合図すると

 

奴らは俺達3人以外の住民を殺していく。

 

 

 

そのとき、野良仕事で居いなくなっていた

人たちが帰ってきた。

 

あ、ムーリさんスカウターの存在に気づいたな。

 

フリーザたちがナメック星人の居場所を知るために片側だけの3D眼鏡のようなもので確認しているのを

 

ムーリは見逃さなかった。

 

次の瞬間、ムーリさんはどどん波のような技で

戦闘力計測器(スカウター)を破壊する。

 

やったぜ! ムーリさんの戦闘における唯一の活躍だ!

 

っとこうしてる場合ではない。

 

ここでこれまでの修業の成果を見せる!

 

カルゴを守ってみせるぜ。ばっちこいや!!

 

 

ムーリさんはドドリアの怒りを買ってしまった。

キレたドドリアは3人以外をまた皆殺しにしてしまう。

 

そして次の標的はムーリだった。

 

ドドリアの一撃をくらい、吹っ飛ぶムーリ。

怯えるカルゴ。

 

「お前達は逃げるのだ!」

 

ムーリはそう言って、フリーザたちの前になおも立ちはだかる。

 

「ナメック星人の誇りを見せてくれるっ!!」

 

その瞬間!

 

 

ムーリの\^o^/のポーズの隙間を縫って

 

フリーザの指先から放たれた光線がカルゴを襲う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待ってました!

 

とばかりに俺はカルゴを突き飛ばし

 

ビームを受け止め……れ?

 

 

ビームがデンデの体を貫く!

その体は一瞬浮き、パタリと地面に落ちた。

 

デンデはピクリとも体を動かさない

 

 

 

すると身を潜めていた二つの影が飛び出す。

 

「もう我慢できない!」

「ま、待て、悟飯!」

 

 

==========

 

 

僕とクリリンさんは強い気を感じて様子を見に来たら、

 

両腕にドラゴンボールを抱える二人と、

 

その真ん中に宙に浮いた乗り物に乗った角のある小柄な宇宙人がいました。

 

どうやらそれがフリーザとかいうやつみたい。

 

フリーザたちとナメック星の人たちのやり取りを初めは黙って見ていたけど、

 

あのピンク色をした宇宙人にナメック星人の子供が撃たれてしまったときには

 

僕は我慢できずに飛び出していました。

 

残ったのは二人の子供のうち一人だけで

長老らしきひともやられてしまったんです。

 

残ったその子を連れて急いで逃げ出すと、

 

奴らからなんとか逃れることができました。

 

諦めたか見逃してくれたのかはわからない。

 

そのカルゴと名乗ったナメック星の少年はずっと

 

「デンデ兄ちゃんが...デンデ兄ちゃんが死んじゃった……!」

 

と泣いていたんです。

 

僕たちは仕方ないので一度ブルマさんたちがいる

場所まで戻ろうということになりました。

 

 

――――――――――

 

フリーザが来て一日目。




界王「ムーリを説得するなんて、ムーリムーリ。ぷぷっ」


現在のデンデの戦闘力は5万程です。

戦闘力的にはザーボンさんなどフリーザ側近には余裕で勝てますが、

ギニュー特選、ゴホン、特戦隊にはボロ負けします。
(グルド?そんなやつは知らん)

ただ、戦闘経験皆無なのでザーボンさんに勝てるかどうかも怪しいところです。

○G
 ゴキブリの意。食事中の方すみません。なので10Gとは、ゴキブリ10匹分の抵抗力ということ。

○ラディッツ
 「泣き虫ラディッツ」と、同じバンド仲間のナッパやベジータに呼ばれるほどの臆病サイヤ人。カカロット(孫悟空)の実兄。

○サイヤ人
 自称戦闘民族。戦闘バカ。

○ヤムチャ
 原作最初のボス。かどうかは現在も議論されている。かつてはDB屈指の噛ませ犬であったが、リストラの危機に陥っている。

○餃子、天津飯
 ギョウザ。天さん。

○悟飯
 孫悟飯。悟空の息子で、その実力は一時悟空をも超えた。ある時間軸ではイクメン&偉い学者さんに、ある時間軸では絶望に立ち向かう戦士&トランクスの師匠に。

○ナッパ
 がたいの良いハゲ。たぶん彼も汚い花火の一人

○クリリン
 悟空のライバル。だった。ピッコロ大魔王編あたりから戦闘力格差が広がっていった。


Gの説明はもちろん嘘ですからね?
でもそっちの方が強くなれそうな気がするのは私だけでしょうか。

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