目覚めたらベホマ使いに   作:ベホマラー

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2話~ネイルの気まぐれ修行中!片想い編~

今日は早速修行をすることにしよう。

 

と思ったが、重力室作るための材料が足りていないことに気づく。

 

今日は穴掘りかな、なんて思っていた矢先――

 

「デンデ、昨日は断ってしまったが修行を手伝ってやるくらいなら俺でもできるだろう。これから少し修行をするつもりだが、どうだ?」

 

あー……忘れていたよ。ネイルさんのこと。

ここは丁重にお断りさせて……

 

 

だめだ。

 

この人完全にやる気満々じゃねえか!

 

単純に好意でやってくれてるというのもあるし

断りきれねぇ……

 

重力室はまた今度だな。

 

「あ、ありがとうございます。あの、カルゴも一緒に修行させてやってもいいですか?」

 

「ん? カルゴか……まあ、いいだろう」

 

いや、なんでカルゴのことを知った感じなんですか? まさか本当に知ってたとか? やっぱりイクメンなんすね。

 

「じゃあ、呼んできます」

 

 

 

そしてネイルさんとの修行がはじまった。

 

「お前たちはまだ飛べないだろうからまずは飛び方から教えよう」

 

えっ! 俺まだ飛べないのかよ!

 

前世で歩き慣れてたから飛ぶことすら頭になかったけど

まさかまだ飛べなかったとは……

 

アニメではデンデあんなに軽々飛んでたから

特に修行いらないと思ってた俺にビンタしてぇ……

あ、今か

 

 

俺のショックを他所に特訓がはじまる。

 

「ふむ、デンデは気の使い方が上手いようだがカルゴはもう少し練習が必要そうだな」

 

なめてかかったわけではなかったが結構ムズかった。

 

でもかなり早く飛べるようになったようで、ネイルさんにポンッと頭をなでてもらった。

 

中身は30のおっさんだけどな。

 

う、カルゴが羨ましそうに見てくるのがわかる。

代わってやれるなら代わりたいさ!

 

 

 

 

俺が後で代わりになでてやりたいなと思ったのは秘密だ。

 

しばらくするとカルゴも飛べるようになった。

俺はまだ余裕があったので気弾の出し方を教わりたいと言ったが、

村は俺たちが守るからそんなものお前が覚える必要はない、

それよりもお前は自分の技を磨いてみんなの役に立たせろ。

と言われてしまった。

 

ネイルさん、今ものすごくカッコよくて眩しいが、

俺も引き下がるわけにはいかない。

 

なんといっても

 

 

 

 

 

 

 

カルゴの運命が賭かっているのだから!

 

あ、俺のもか。

 

死ぬ気でネイルさんを説得したら、教えてくれた。

 

ネイルさん優しい! マジ感謝! あんたが神様だ!

 

神「……」

 

 

なるほど、こうやるのか。

気を手に集めて……

 

あっ、テガスベッタ!

 

ネイルさんに俺が放った気弾が向かう。

だが、彼はそれを避けようともしない。

 

そのまま気弾は直撃。

だがネイルには傷ひとつ見当たらない。

 

くっ、こんなものか。

ネイルさんに向かってわざと撃ったのは言うまでもない。

どのくらい通用するのか試したかったけど、そうだよなぁ。

今の俺たちではラディッツが初期ベジータに攻撃するようなもんだよな。

 

「すっ、すいません! て、て手がすべってしまって」

 

慌ててる感だしとこ。

 

「なんだか故意にやっているようだったのだが」

 

バレてる!

 

ここは素直に謝っとくか。

 

 

 

素直に謝ったら許してくれたネイルさん(まじ神)は

また修行に付き合う約束をしてくれた。

 

「今日はもう遅いから帰るとするか」

 

「「はい! ありがとうございました!」」

 

そうか、もうこんな時間か。

 

っていってもナメック星は一日中昼だから空見てもわかんないんだけどね!

 

少しでも夕焼けを想像してしまった俺が恥ずかしい。

 

 

――――――――――

 

 

家に着いたらムーリさんが迎えてくれた

 

「デンデ、カルゴ。遅かったではないか」

 

「すみません。ネイルさんと修行をしていたら遅くなってしまいました。」「すみません…」

 

「ふむ、ネイルか。ならば心配はいらぬな。」

 

そう言って、ムーリさんは部屋へ戻っていく。

 

あの人、(性格的に)気は強いのに妙に心配症なんだよなぁ。

 

まあ、ありがたいことだよな!

ナメック星の人たちはいい人ばかりで

こっちまで善人になれそうだ。(勘違)

 

さて、俺たちも部屋に戻って食事をとる。

 

といっても、水を飲むだけ。

 

ナメック星人ならこれだけで生きていける。

 

(しょく)をしないこともないのだが、

この星には食べるほどのものはないし、

あるといってもカエルぐらいのものだ。

 

 

俺たちは文字通り簡単な食事(?)を済ませると

寝室に行く。

 

寝室は一日中昼のナメック星でもよく眠れるように

真っ暗にできる細工が施されているようだ。

 

ナメック星人は寝なくても平気ではあるが、

やはり休むことは大事だ。

ネイルさんだって寝るし。

 

「デンデ兄ちゃん、明日も修行するよね?」

 

隣で寝るカルゴが話しかけてくる。

俺はうん、と答えると

 

「明日もがんばろうねっ」

 

……

 

可愛い。カルゴたんまじ天使。

 

カルゴ、お前のことは絶対に守r…………zzz

 

 

――――――――――

 

 

お、朝か……

根拠はないけどそんな気がする。

 

朝起きたらまず朝食(水)だ。

 

うん、簡単簡単。

 

よし、じゃあムーリさんに断って資源集め行きますか。

 

「長老様、修行にいってまいります」

 

「うむ、気をつけるのだぞ」

 

「はい」「はい!」

 

 

――――――――――

 

 

……もっと早く見つかるものだと思っていた。

 

今、俺たちが探しているのは重力室を作るための希少金属。

その金属は非常に密度が高いため形も自由自在(らしい)。

 

らしい、というのは設計図を探しているときに見つけた

歴史書に書いてあったからで、まだ確証はない。

 

さて、かれこれ半日探しているのだがまったく見つかる気配がないぞ。

 

え? そんなものあるわけないだって?

うーん、全部聞いた話や読んだものだしなぁ。

 

でも異常気象以前の科学技術があった証明は

この設計図がしてくれたし、

技術発展のために資源はないといけないしね。

 

まさか輸入⁉

いやそんなまさか。

 

いや、ありえなくもないぞ。

 

「あったよ~」

 

え? カルゴ見つけちゃったの?

 

一時間くらい前まで飛ぶ練習をしていたカルゴが、

ついさっきから探すの手伝ってくれてたのだが、

 

見つけるのはやっ!!

 

いや俺がおそいのか?

 

 

 

ま、まあこれで材料はOKだな。

 

あとは加工するだけ。カルゴ、頼んだぞ!

 

俺は適当に暇つぶしてるから。

 

 

――――――――――

 

 

今日も修行を始めるか。

昨日約束したこともあって、

俺はデンデたちのところへ行ってみる。

 

「おはようございます、ムーリ長老。いまから修行にデンデとカルゴも連れて行こうと思っていたのですが」

 

「む、ネイルか。デンデたちは修行に行くと言っていたが、ネイルと一緒ではなかったのだな」

 

「! なんと、もう出て行っていたのですか」

 

「うむ。どうやら入れ違ってしまったようだな。だが、まだそこらへんにいるかもしれん。探してみてくれ」

 

「はっ。では、失礼いたします。」

 

デンデたちは早くに出かけたようだ。

彼らの向上心は参考になるな。

 

さて、おそらく二人は俺の村にでもいったのだろう。

戻ってまた気のコントロールを教えに行こうか。

 

 

 

だがこの日、ネイルがデンデたちと会うことはなかった。

 

 

――――――――――

 

 

出来た……出来たぞぉぉぉぉぉぉ!!

 

ついに完成した。ベジータも殺しかけたあの装置が。

 

早速修行しよう!

とは思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腹が減った。

 

 

いや俺じゃないよ? カルゴだよ?

 

俺は腹へってなんかないし?

 

ぜんぜん腹なんてry

 

――――――

 

腹ペコだったので帰って水飲みました。

 

帰ってきたとき、ムーリさんに

ネイルさんが修行の誘いに来てたけど

会えた? って話をされたけど

 

やっべぇぇ!

 

ネイルさんに内緒で行ってしまった。

なんて言い訳しよう。

 

どうしよう。

 

よし。

 

 

 

今日はもう寝よう。

 

 

 

カルゴおやすみ。

 

カルゴはもう寝てしまったみたいだ。

 

その寝顔が愛おしい。

 

カルゴ、お前のことはぜt…………zzz

 

 

――――――――――

 

 

ふぁああ。よく寝た。

 

カルゴもおはよう。

 

朝食(water)とって、今日はまずネイルさんの所へ行こう。

 

「長老様、今日はネイルさんのところへ行ってきます」

 

「うむ」

 

そのあとはたぶんずっと重力室だろうけどまあいっか。

わざわざ言わなくても。

 

 

着いた。

 

「ネイルさん。おはようございます」「ネイルさん、こんにちは!」

 

ん? こんにちは?

 

「ああ、おはよう。」

 

「あの、昨日はすみませんでした。」

 

「べつに大したことではない。戦闘タイプの俺がお前たちに教えることなんて特に無くなってしまったしな。まあ、二人がその気なら修行に付き合っても」

 

ネイルさん……

 

やばい泣けてきた。

 

ここまで寛大なネイルさんに感謝しかない。

 

ありがとう。

 

「んじゃ今日も二人で修行いってきますっ!」

 

「(´・ω・`)」

 

 

――――――――――

 

 

危ないからカルゴは外に置いといた。

 

「よし、まずは2倍から…………ファッ⁉」

 

重力が2倍になったとたん、俺は膝をついていた。

 

くっ……2倍でも苦しいか……

 

いや、苦しいなんてもんじゃない!

 

 

 

限界だ……。

 

次の瞬間、俺は倒れてしまった。

 

ぐ……

 

こんなところで、

こんなところで終わってしまうのか。

 

 

 

 

 

 

その時、俺の脳裏に浮かび上がってきたのは

俺の決意の言葉だった。

 

『カルゴを守ってみせる』

 

そうだ。カルゴのためにもっ!

克服してみせ――

 

「デンデ兄ちゃん?」

 

と急にカルゴが入ってきたため

2倍の重力が元に戻り、その反動で

立ち上がろうとしていた俺の体は転げてしまう。

 

「あっ、ごめ……」

 

重力室(ここ)に入ってこれたのは

故障などではない

 

重力室で死にかけていたベジータやヤムチャを

見たことのある俺は、外部からでも助けられるように

設定を施しておいた。

 

まあ、今回はそのせいで恥をかいたが。

 

いっててててて。

最後のが完全にトドメをさしたな。

 

とりあえず回復が優先だ。

 

この前の要領で自分をかいふ……

 

 

 

 

あれ?

できない? できないぞ?

 

どうしてだ……!

 

俺は青ざめた。自分を回復できないなんて。

それじゃ、むやみにつっこめないじゃないか。

 

するとカルゴが代わりに回復をしてくれた。

寝る前にちょっと教えておいたのがよかった。

 

でもあまり回復しないみたいだ。

ホイミってとこかな?

 

そのおかげで少し冷静になれた。

さっきは回復できなかったように見えたけど、

回復しかけの、最初のほんの一瞬は回復できているみたい。

 

これは推測だけど、俺の修行不足もあって回復中は

リラックス状態になってしまって気が上手く使えなくなるようだ。

 

解決の糸口が見えてきたぞ!

要は『リラックス状態でも気が使えるようになればいい!』

これだ!これしかない!

 

わかったら早速練習だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

うぅ……難しいな

かなり難しい。

 

感覚的には重り(体重も)のない状態で筋トレをしているみたい。

筋肉に力を入れては抜いて、入れては抜いて、

そんな感じがする。

 

別段きつくはないんだけど、なかなか感覚がつかめない。

 

これは思ったよりも時間がかかりそうだ。

 

――――――

 

あれから数時間がたってようやく

回復中でもまともに気が使えるようになった

といっても出力は5%もでないんだけどね。

 

でもやっと0から1にすることが出来たって感じで

少しはここからの練習がはかどりそうだ。

 

ってところでもうこんな時間か……

(なお外は明るい)

 

――――――

 

家に帰ってきましたよ~

 

いつもどおり飲事(?)をすませる。

 

あ~地球の食べ物が恋しくなってきた。

はやくフリーザ編終わんないかなー

俺は新ナメック星が出来た後も地球に残ってやるつもりだからな!

 

ん? 場所? そりゃあ、ブルマさんのとこか…

それはさすがにマズいか。

まあ、その時に考えようぜっ!

 

とりあえず、今日は疲れたし寝よう

 

傷は癒えて気も回復するけど体力は回復しないからね

精神的な問題さ。

 

さて、カルゴおやすみ。

 

「むにゃ……おやすm……」

 

……

 

カルゴはおれがm…………zzz

 

 




何回やるんだよ。A.何回ででもです。

ちなみに重力室は人気のない洞窟に置いてあります。
カプセルにしようかとも考えましたが、あえてデスクトップ型PCにこだわりました。

デンデのキャラが迷走しておりますね汗


○ホイミ
 ドラクエの回復呪文。HPを少量回復する。正直これを覚えるまでが大変。薬草ばかばか買えるほど最初金もってないですからねぇ。

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