龍が如く 幻想郷に集まりし英雄達   作:ガリュウ432

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お陰様で4話です。
今回ではこのお話で真島の兄さんの強さをわかっていただけると思われます。てか強い事はおわかりですね。スミマセン。
さて、桐生ちゃんですが、かなり弱ってます。
三つの基本スタイルも大体は覚えてますがいくつか抜けてますし、堂島の龍スタイルも大体抜けてます。(覚えてるのは王龍の極みとか酔鉄山の極みとかクライマックスヒートの一部とかです。)
しかし、何かのはずみでふと堂島の龍のスタイルの技を繰り出すこともあります。


4章 桐生&真島編 その2「真島の兄さん」

〜前回の谷村編から少し時が戻ります〜

ー翌日ー

昨日は面白い夢を見たものだ。俺、兄さん、谷村、遥、四人揃って変な場所に飛ばされる夢を見たのだからな。こんなファンタジーの夢を見るとは、俺もまだまだ若いな。

 

「地の文で夢オチにしようとしてんちゃうぞ桐生ちゃん。」

 

兄さんの一言で現実を見させられる。

 

「言わないで欲しかったな。真島の兄さん。」

 

もちろん夢なんかではなくしっかり今、俺達は幻想郷にいる。

谷村、遥の行方は掴めてないが、真島の兄さんとこの謎の魔法使い、霧雨魔理沙とともに朝早くから人里を歩いている。

 

「あまり人里は通りたくないが・・・。仕方ないか・・・。」

 

「ん?魔理沙ちゃんなんか言うたか?」

 

「いやぁ別に何も?・・・今は大体朝と昼のちょうど間くらいだ。だが、もしそのふたりが人里に滞在してたら既に博麗神社に向かい出してるだろうな。」

 

まさに今、近くの林道でなぞの少女を撃退したとこです。

 

「なるほど。そんな感じなのか谷村サイドは。」

 

ちょっと桐生さん。地の文読まないで。

 

「桐生ちゃんどないしたんや!?さっきからメタ発言とボケばっかやけど昨日なんか悪いもん食うたか!?作者は何をしとるんや!」

 

キャラ崩壊の注意してなかった?

 

「お前のことやからどうせしてないやろ!」

 

「お、おい真島さん。あんた誰と喋ってるんだ?」

 

すると兄さんは振り向き、

 

「大人の事情と話しとる。」

 

訳分からん。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人里の一番広い道、いわゆるメインストリートを歩いていると、

朝飯を食ってないせいか3人の腹が同時になった。

 

「・・・面白い偶然もあるもんだな。」

 

「こりゃ傑作やでぇ!考えりゃわしら朝飯食うてないやないか!」

 

「じゃあそこの牛丼屋で食べていこうか。」

 

指を指すとそこには赤牛丸。

ある日忽然と神室町から姿を消した牛丼屋だ。

しかし味は天下一品、ハズレなしだ。

 

ー赤牛丸ー

「いらっしゃいませー!」

 

朝の時間帯にも関わらず割と客が入っている。

 

「ご注文は何に致しましょうか?」

 

魔理沙がまず答える。

 

「あ、じゃあ私は並で。」

 

その後、二人から発せられた言葉は意味不明に近かった。

桐生が注文をまず言う。

 

「俺は並と大と特盛りを一つずつくれ。」

 

「はい?」

 

店員は聞き返す。まあ当たり前の反応だ。

するとこれは当たり前だというふうに真島が

 

「わしもこの男がいう注文と一緒や。」

 

「はい?」

 

またも聞き返す。

魔理沙は咄嗟にフォローに入り、

 

「あー!このふたりはその三つでちょうど腹一杯になるサイズなんですよ!すみません面倒で!」

 

「あー!そういうことでしたか!」

 

店員は半ば強引に自分を納得させる。

売上が出るからいいじゃねえか。しかし彼の頭の中の疑問はここ一週間悩ませたという。

しかしそれは特には関係ない。

三人に直接関係したのはある一人のたちの悪い客だった。

 

「おうおうおうおう!兄ちゃんコレ肉少ないんとちゃうんけ!?」

 

言いがかりだ。

ー桐生サブストーリー01 「迷惑な客」ー

 

「お客様。肉の量に関しては差はありますが、グラム数で均等にしております。」

 

丁寧に店員は返す。

 

「やかましわい!とにかくワシのヤツにもっと肉盛らんかい!」

 

店内の雰囲気が悪くなる。

すると騒いだ男は、突然桐生たちの方を向き、

 

「おうそこの兄ちゃん姉ちゃん!ワシの牛丼、肉少ないと思わんか!?けったいな店やでほんま!」

 

賛同を求めてくる。

 

「いや?私の並と同じじゃねえか?大人気ねえぜおっさん。」

 

魔理沙がつい言葉を漏らす。

 

「魔理沙ちゃん言うねぇー。ま、このあとどないなってもワシらが処理したるから煽りまくりや!」

 

真島が魔理沙に言う。

 

(おい兄さん。)

 

桐生の心の叫びを無視して。

 

「肉の量でやいやいいうとか本当にちっせぇ人間だなぁ!大の大人なんだし寛容になるべきだぜ!」

 

もちろん男には聞こえる。

 

「(#゜Д゜)ゴルァ!!姉ちゃん!さっきから黙って聞いてりゃいい気になりやがって!ワシの言うことが違ういうんけ!?」

 

魔理沙に殴りかかろうとする。

 

「コノクソガキィ!」

 

パシィッ

 

「子供に向かってすることじゃあねえなあ。それ以前に他の客がいるのにやいやい喚くテメエがいるせいでここにいる全員飯がまずくなるぜ。」

 

「なんじゃワレ。やる言うんか?」

 

男の言葉に怒気がこもる。

 

「喧嘩をするならここは迷惑だ。それに、テメエじゃ相手にならねぇ。」

 

さらに煽る。

 

「上等じゃ!われ表に出ろや!ぶっ殺したるわぁ!」

 

「桐生ちゃん!がんばれやぁ!」

 

誰のせいだと思ってんだアンタ。

元はといえばあんたが魔理沙に煽らせるよう言ったんじゃねえか。

 

ー店前ー

「兄ちゃん運が悪かったなぁ。ワシはここらでめっぽう強い男なんやでぇ?絡む相手を間違えたなぁ?」

 

雑魚が言う言葉。

 

「うるせぇ。さっさとかかってこい。」

 

たった二言なのに強者オーラを出せる桐生は只者じゃない。

しかしこの男は気づかない。

 

「ワシには分かるで!おっさん、わしに瞬殺されるってなあ!」

 

ところで話は変わるが、この男、桐生をおっさん、兄ちゃん、ワレなどと呼び方がよく変わる。脅しが下手なのか。

 

ー VS 質の悪い客ー

相手は特に強いというわけでもないか。

ここはチンピラスタイルで行こう。

そう考えた桐生は攻守に優れたチンピラスタイルに切り替える。

 

「ワシのパンチ受けてみぃ!」

 

威勢のいい掛け声から出されたパンチは球技経験者なら見切れる程度の速さ、喧嘩では遅いものだった。

 

「ふっ!」

 

落ち着いてスウェイで躱す。

裏に回り込みラッシュコンボを最後までぶち込み、フィニッシュブロウ・・・

 

「せぇいやぁ!」

 

グァッ

ズゴアッ!!!!!!!!!

いやフィニッシュの後に豪快に一回転蹴りを入れる自爆蹴りだ。

集団の時はスキを晒すがタイマンだし好都合。

もろに食らった男は吹っ飛ぶ。

ズサアッ

ムクリ・・・

 

「や、やるやないけぇ・・・。じゃあこれはどうや!」

 

男が出したのはまたも鈍いコンボ。

桐生は面倒臭くなったのか後ろにタイミングよく下がっていく。

 

「全部避けおったな!ワレ後ろに避けたんが失敗やな!後ろは壁や!ストレート黙ってくらえやぁ!」

 

この時男は短絡的すぎて忘れていた、後ろが無理なら横によければいいことを。

 

グアッ!

パンチが来る。

 

「フッ(´<_` )」

 

桐生は呆れたように嘲笑。そして横に避ける。

 

ゴシャァッ!!!!!!!!!

鈍い音。それは男の拳が勢いよく石壁に当たった音だった。

 

「何い!?」

 

そして桐生は腕をつかみ

 

「悪いな。しばらく不便になるぜ。」

 

すると男は察したようで、

 

「ゆ、許してください!う、腕、腕だけは!!!」

 

すると桐生は呆れたように、こう言った。

 

「謝る相手は俺じゃねえだろ。この店の店長に謝れ。許しを得たら腕は勘弁してやる。」

 

店から店長が出てくる。

仏頂面。

すると男は

 

「も、申し訳ありませんでした店長さん!この店の牛丼は美味しいです!私の立場をわかってもいないのに生意気なこと(ry」

 

10分続いた。

店長の反応。

 

「・・・ダメ。(体の前で×。」

 

「えっ・・・!?てんちょ、そんなぁ!待って待っ「どぉりゃァっ!!!」」

 

バキイッ!!!!!!!!

 

ー店内観戦者ー

真島と魔理沙は店内から観戦して苦笑い。

 

「き、桐生ちゃん。躊躇ないでぇ・・・。」

 

「余程腹が立ってたんだろうな・・・。」

 

「どっちかって言うたら桐生ちゃんが店長の気持ちを汲んでやったんやろ。」

 

謎の解説。

 

「それでもやることえげつねぇよ。あれだけ殴られて腕折られて・・・。下手すりゃ死んだほうがマシだぜあれ。」

 

魔理沙の冷静な言葉。

ごもっともである。

ガー・・・

 

「おう桐生ちゃん。おつかれぇい。」

 

桐生が席に座る。

すると店長が駆け寄ってきた。

 

「いやぁ、先程は助かりました。やつは前々から謎のいちゃもんばっかりつけてきまして・・・。追い払ってくれて感謝しています。」

 

「なに、別にいいんだ。俺が勝手にやったことだ。」

 

「いえ、感謝の気持ちとして連れの方を含め今回の食事をタダにして、タダ券をおひとり様に十枚お配りいたします!」

 

真島と魔理沙の目が輝く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しばらくすると注文したものが出てきた。

戦闘後、疲れた後に食べる赤牛丸の牛丼は神室町の旨さと全く変わらない味だった。

 

「・・・なんて味だ・・・!」

 

ー桐生サブストーリー01「迷惑な客」 ENDー

桐生達は赤牛丸をあとにし、博麗神社へ向かう。

今は人里と博麗神社の少し人里寄り。

谷村達は先を進んでいる。

桐生はさっき雑貨屋で買った、質素な地図を見る。

 

「(ふむ。シンプルで必要な情報しか書いてない。読みやすい地図だ。)魔理沙。あとどれぐらいになりそうだ?」

 

掛かる時間を聞く。

ちなみに桐生のケータイも真島のケータイも圏外だ。

魔理沙は淡々と答える

 

「まああと一時間とちょっとじゃないか?ま、安全には行けるだろ。」

 

安全に。

出来ればこの2人によぉく考えてもらいたい言葉。

しかし桐生は

 

「そうだな。」

 

自分の運の悪さはわかってない。

真島は

 

「このメンツで行動して安全に行けるわけないやろ!ちと考えんかい桐生ちゃん!」

 

といいつつ、桐生の頭をはたく。

 

「ま、なんか危険あってもわしら二人おれば大丈夫や。安心せえや、魔理沙ちゃん!」

 

カッコイイ。と一瞬思ったが、フラグ。まあ龍が如くのゲームシステム上はほぼフラグとかはプレイヤーの腕次第だな。

 

「地の文でメタ発言をすなや桐生ちゃん。」

 

「兄さんは一体何故気付くんだ・・・。」

 

ー道中ー

現在、野原のような風通しの良い道を歩いている。

非常に気持ちのいい風が吹く。

 

「ここは涼しくて気分がええのう!こんな時じゃなかったら昼寝しとるところやったわ!」

 

「イタズラ妖精とか妖怪とかいるしここで寝ることはお勧めしねぇぜ。確実になにかなくなる。」

 

そんなことを話しながら歩く。

すると

 

「おい!待ちやがれ!」

 

男の声。

 

「誰や?」

 

「忘れたとは言わせねえぞ!」

 

ボロボロの殴られ跡のある男。

転んだのだろうか?

 

「ケガだらけだぞ?病院で診てもらったらどうだ?」

 

「このケガはてめぇのせいだろが!!」

 

ー真島サブストーリー01 「逆襲の迷惑な客」ー

なんだあいつか。

 

「何をしに来たんだぜ?まさかみっともねえ負け惜しみを言いに来たのか?」

 

「いいや・・・!負け惜しみを言うことになるのはてめぇらかもなぁ?腕利きの奴らを集めさせてもらったよ!」

 

雑魚の言葉。

そういえばこんな金貸しいたな。

なんだったかな?ピースアヘファイナンス・・・?

 

「桐生ちゃん。アヘはいらんで。そんな名前、どっちにしろアウトや。」

 

そんなことを話していると敵がぞろぞろと集まってきた。

すると兄さんが前に出て、

 

「下がっとけや二人共。ここはワシだけで充分や。」

 

「かっこいいな兄さん。だが、俺の喧嘩を見てやりたくなっただけだろ。」

 

「ダアホ!それもあるけど、一番は桐生ちゃんが楽しいことをしとるからやないか!帰ったら喧嘩の時間やでぇ桐生ちゃん!」

 

神室町での喧嘩の約束もされてしまった・・・。

余計な事言うべきじゃなかったな。

 

「さあ・・・。いくでぇ!」

 

ーVS タチの悪い男達ー

 

真島はバットを取り出しスラッガースタイルに切り替える。

広範囲に高い攻撃力をたたき込める強力なスタイルだ。

 

「ふっ、はっ!イィィヤァッ!!!!!!!!!」

 

高い掛け声とともに振り出されたバットは敵に当たっても振り抜かれ多数の敵にボコボコと当たる。

 

「ぐわあっ!?」

「ぎゃあ!!」

「なんだあれぇ!?バケモンかよぉ!?」

 

真島に限ったことじゃない。

 

「じゃ、こっから華麗にキメたるでぇ!」

 

そういうと真島はバットをしまい特徴的な構えをとる。

ダンスのポーズのようだ。

 

「ヒャッホウ!いくでぇ!」

 

すると真島は周りの男達に飛んだり跳ねたりしながらキックやパンチを与えていく。まるでダンスのように。

 

「ヒィィィハァァァ!!!!!!!!!」

 

掛け声とともに繰り出されたのは超高速のウィンドミル。

真島の脚力も相まって強力なキックが男達を襲う。

四方八方に吹っ飛ぶ男達。倒れていても真島のウィンドミルは巻き込み続け、勢いはとどまらない。

 

「フィニッシュやでぇ〜!!」

 

すると真島は先程、騒いでいた迷惑な客の男の前に止まりフリーズ。

 

「・・・ど、どうしたんだよ・・・!疲れちまったのか?ヒヒ・・・。遠慮なくやらせてもらうぜぇ!」

 

迷惑な男が持っていた棒で殴りかかる。

 

「甘い。」

 

突然真島は動き出し、脚をしたから蹴りあげて男を浮かし、そのまま高速半回転!

もちろん浮いていた男はその半回転キックにより吹っ飛ぶ。

・・・真島は怒涛のラッシュが終わり、敵も全員撃破。

 

「ったく、口ほどにもない奴らやったのう・・・。一撃くらいは食らうかなぁーおもてたんやけど。」

 

「あんたに限ってこんな奴らに一撃も食らうわけないだろう。あんたが本気を出せばコイツらは死ぬだろうな。」

 

「冗談はよしぃや桐生ちゃん。」

 

半分くらい冗談じゃない。あれは殺しにかかってる。

魔理沙は思っていたが、口に出すのをやめた。

 

「二人共、こいつらはどうするんだ?」

 

「寝かしとけ。それでええやろ。」

 

すると桐生は先程の迷惑な客に近付き、

頭を掴み、頭だけを起こす。

そしてドスの効いた声で、

 

「おい、これ以上俺達に迷惑をかけんじゃねえ。二度と前に現れるな。もし次、俺達の前に現れたら・・・。分かってるな。」

 

「ひ、ヒィッ!?ブギャゥ!?」

 

ズゴンッ

鈍い音。桐生が男の頭を床に投げつけた音だ。

 

「やってることがヤクザだぜ・・・。」

 

「俺はカタギだ。もうその世界からは足を洗ってる。」

 

「洗ってるやつの口調とちゃうでぇ?桐生ちゃん?」

 

否定出来んが、仕方の無い。

 

ー真島サブストーリー01 「逆襲の迷惑な客」ENDー

 

すると、魔理沙が、

 

「この道をしばらく進めば博麗神社だ。恐らくあんたらの連れも人里から出発してるならそこにいるだろう。」

 

「・・・無事だといいが・・・。」

 

「あと二人に限って大事には至ってないやろ。心配しすぎやで、桐生ちゃん。」

 

「ふっ、それもそうだな。」

 

そんなことを話しつつ、3人は口に出さずとも少し歩行の速さが上がっていた。

やはり気になる。とにかく今は博麗神社に向かわなければ!

 

to be continued…




お疲れ様でした。
さて、最近の話になりますけどマジでほんとにPS4が欲しくなってきました。
龍が如く6は絶対面白いですし、その他格ゲーも多数出てますし、俺得ハードとなっていってますねー。
さて、次回は谷村&遥編となります。
いつになるかはわかりませんが。
(追記)少し設定上でミスがあったため修正しました。

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