龍が如く 幻想郷に集まりし英雄達   作:ガリュウ432

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第2部。ついに動き出しました。秋山編。
主人公がひとりなので書きやす(殴。
じゃなくてじっくりかけると思います。


第二部前編 『奔走』 秋山編
1章 「スピードスター 秋山駿」


ここは幻想郷の地中にある地底。

そこには地上で忌み嫌われた妖怪達が追い込まれ、逃げ込んだ場所。

しかし、その中でも妖怪は目覚しい発展を見せ、旧都と言わせるほどの町並みになっているのだ。

 

「なんて、テキトーに書くんだね作者は。」

 

うろ覚えで書きましたサーセン。

 

ー地霊殿ー

 

スカイファイナンス。神室町の一角にある金貸し。

普通の金貸しと違うのは利子やその他諸々を一切取らない。

ほぼ無償で金を貸すのだ。

その特異さから、『神室町の駆け込み寺』と言われている。

そこの社長である秋山駿は二日前、目覚めると何故かこの地霊殿のソファで寝ていたのだ。

 

〜二日前〜

 

どこだここ。俺は会社のソファで寝てたんじゃなかったのか。

おっかしいなぁ。

 

コツコツコツ・・・

 

「おや?誰か来る。」

 

「きゃあ!?だ、だれ・・・!?」

 

おや、女の子。ここがどこか聞けばわかるかな?

 

「やあ、驚かせてごめんね。おじさん、起きたらここにいてさ、ここどこか分かる?」

 

「わかるも何も・・・、私の家で何してるんですか・・・。というか誰です。」

 

「あ、すまないね。俺は秋山駿。」

 

(ふむ。嘘はついてないようですね。)

 

「・・・その服装。言動。どうやらあなたは外来人のようですね。」

 

外来人。秋山にはピンとこない言い回しだ。

 

「私は古明地さとり。ここの主人です。」

 

・・・おっほほ。面白い冗談をいうね。

 

「失礼な。本当のことですよ。冗談じゃない。」

 

「え?」

 

今俺の思ったこと読まれた?そんなまさか

 

「そのまさかですよ。私は心を読むことが出来る悟り妖怪。」

 

「・・・ははぁ。こりゃとんでもない所に来たみたいだね。」

 

ー現在ー

 

「みたいなことがあったんだよね。」

 

「かなり端折ってますね。」

 

「地底を歩いてみたけど、町並みは結構綺麗だったし、そうだ、暫くまた歩いてきてもいいかい?」

 

「いいですけど・・・、早く戻らなくていいんですか?」

 

実際、秋山は少し集金を残している。

 

「大丈夫だよ。問題ない。」

 

本心で言うからなお怖い。

 

ー旧都ー

 

京都のような、いや、京都とはまた少し違うような雰囲気。

またこれが結構いい。だが上を見ると岩の表面。さとりに説明を受けここが地中なのだということを分からせられた気分だ。

 

「ま、そんなことを気にせず団子を食うのもいいけどね。」

 

呑気な男である。

茶屋で団子を食ってると、川を挟んだ斜め前の長屋で少し揉めてるようだ。

 

ー秋山サブストーリー01「妖怪の少女」ー

 

鬼が三匹、玄関を叩く。

 

「おい!出てこいッ!!!!!!!」

 

赤鬼が叫ぶ。

 

「ここにいんのはわかってんだよ!!」

 

青鬼も合わせて叫ぶ。

 

煩い鬼だねぇ。すると窓からこそりと一人の少女が逃げ出す。しかしすぐに気づかれる。

 

「あ!あいつ逃げやがった!!!!!!!」

 

「追え!」

 

・・・あれはまずいね。

 

「ありがとう。美味しかったよ。」

 

店の主人に金を払い、店を出る。

 

250円払った。

所持金 775万2900円→775万2650円

 

ー路地裏ー

 

「さぁ・・・、おいつめたぜ・・・!」

 

「や・・・。やめ・・・!」

 

「おいおい、悪いのはテメェの親だぜ?恨むんなら親を恨みな。連帯保証人にあんたを選んだ親をな!」

 

間に合った!

 

「おいおい、アンタ達。そんな小さい娘に三人がかりはないでしょ。」

 

「あ?なんだテメェ。」

 

「態度も神室町のチンピラと一緒じゃないの。あんたらさっきの話聞く限り、取り立てっぽいけど、一体いくらなの?その子もわかって無いみたいだよ?」

 

「あ?50万こいつの親に貸してんだよ。利子つけて5000万。連帯保証人のこいつに返してもらうんだよ。」

 

え?利子で4950万ッ!?

 

「いやいやそれ金貸しとして破綻だよ。あんた達馬鹿じゃないの?」

 

「あ?なんださっきからてめぇ!なめてんのかおい!」

 

青鬼も怒る。

 

「金貸しとしての心構えと料金設定ができてないっつってんの。金貸しの風上にもおけないよ。幻想郷の金貸しはちゃちいね。」

 

「ああ!?」

 

黄鬼がキレる。

三人の注意がこちらに向いた。その隙に女の子がこちらに逃げ出す。

そして秋山の後ろに隠れる。

 

「あ!!おい!!!」

 

「よし、ナイスだ。俺の意図汲んでくれたね。」

 

秋山の煽りはすべて注意を向けさせるためで言葉は実際なんでもよかった。

しかしこうなると鬼3匹の怒りは有頂天。

赤鬼が

 

「もう許さねえ!鬼を馬鹿にしたその態度ッ!テメェぶっ殺してやるっ!!!!!!!」

 

「おー。やっとやる気になったかい。鬼と相手なんて驚きだけど、『ここ』に来てから二日は経ってんだ。ここでの喧嘩は・・・、もう慣れっこだよ!」

 

ーー金貸しの鬼達ーー

 

赤鬼が棍棒を構え、こっちに向かってくる。

そしてスイング。

 

「甘い!見え見え!(サッ」

 

秋山は軽やかに後ろにスウェイ。

 

「ウオリャァ!!!!!!!」

 

縦ぶりが来る。

 

それも横にスウェイして避ける。

 

「動きが大きすぎてバレバレだね。スキアリイッ!!!」

 

ラッシュコンボからの蹴り飛ばしてからさらにもう1発。

鬼をぶっ飛ばすほどの驚異の威力、そして脚力だ。

 

ゴッシャアッ!!!!!!!

 

吹っ飛んだ赤鬼は壁にぶち刺さる。

 

「あ!鬼太郎!」

 

「桃太郎みたいな名前してるのね。」

 

「てめー!」

 

あれ?だんだんこいつら可愛く見えてきたぞ。

 

「作者ー。しっかりしてー。」

 

青鬼が拳で突っ込む。ボクシングスタイルのようだ。

秋山は1発1発を確実に避けていく。

 

「甘い甘い。そんなんじゃ当たらないよ?」

 

グアッ

バキッ

 

「甘いのはどっちかなぁ!?」

 

「おおっと。食らっちった。・・・。」

 

すっごく痛くない!強がりとかじゃなくて!割とマジですっごく痛くない!こいつらほんとに鬼なの!?

 

「へへ!もう1発っ!!!!!!!」

 

「青鬼のパンチを二発喰らえばあいつの顔は木っ端微塵だぜ!」

 

グアアッ

 

パシッ

 

「2度は喰らわないよ。そして、足が。」ガキッ

 

「ヌグアッ!?」グラッ

 

ズデンッ!

 

そして、その場で逆サマソでカカト落としを青鬼の腹に決めた!

 

「ガラ空きだよ!!!!!!!」ズゴオッ

 

「カハッ!?」

 

さ、あと1人!?

 

「うおおおおおお!!」

 

刃物を持って黄鬼が突進。

 

「あっぶな!それ鬼やっちゃダメだろ!」

 

「うるせえ!もうなりふり構ってられるか!」

 

すると女の子が

 

「これ・・・、つかって・・・。」

 

「ん?あれ?これ。」

 

ーカリスティックを手に入れたー

 

何でこんなもんが・・・。

 

「ありがとう!使わせてもらうよ!」

 

・・・が、俺こんなもん使えねえ。まずカリスティック自体聞いたことねえ。自分なりに使うか。

 

「何考えてる!黙って死ねやぁ!」

 

「!甘い!」

 

カキイッ

バキッ

 

左手の棒で受け止め、右側の方で殴る。

そして双方の棒を交互に横に振り同時に下から上に振り上げる。

そして浮いたところを一気に蹴落とす!

 

「フィニッシュだ!」

 

絶技『カリスティック・スマッシュ』!!!!!!!

 

ズガアッ!!!!!!!

 

「ぎゃああああああ!!」

 

ふう。一件落着と。

 

「さてと、君。怪我ない?」

 

少女はこくんと頷く。

 

「この鬼たちは知ってるヤツら?」

 

「・・・何度も来てる。」

 

これが一回目じゃないということか。まあそうっちゃそうだな。

 

「俺は秋山駿っていう名前。君は?」

 

「・・・漣 亜嵐(さざなみ ああら)。」

 

「いちどあの長屋に戻ろうか、亜嵐ちゃん。」

 

すると亜嵐は頷いた。

一人の男と一人の少女は並んで歩き出す。三匹の鬼を置いて。

 

「あ゛い゛づ・・・。ぜっ・・・だい゛ゆ゛る゛ざね゛え゛・・・!」

 

ばたんっ

 

赤鬼は倒れた。

 

ー長屋ー

 

「・・・亜嵐ちゃんはなんで借金を?」

 

「・・・かあさんととうさんが急に消えたの。で、あの鬼たちが、私をレンタイホショーニンとか言って。」

 

「・・・ひとつ聞いていい?君は妖怪なの?」

 

亜嵐は頷いた。

 

なるほど。このあと色々聞いたが借金の大半はこの家のようだ。・・・だが俺のあった中の妖怪では一番幼いようだ。

すると突然亜嵐が座っている秋山の服を掴む。

 

「何、してるのかな?」

 

「昔、かあさんに助けてもらったら恩返しをしなさいって言われた。だから私を好きにして。」

 

「いやいやいや!そうじゃないから!てっか力強!今俺が好きにされてるよ!」

 

〜落ち着いて〜

 

「むー・・・。じゃあこの家を好きに使って。」

 

「え?でもさっき詳しく聞いてたら借金の家なんでしょ?」

 

「構わない。・・・それに借金取りならもう秋山さんが倒した。」

 

ああ。そういえば。

・・・周りを見渡して間取りを見る。・・・おや?

 

「・・・ここは別に私の部屋じゃないから押入れとかも開けてくれて構わない。」

 

ありがたく思い開けさせてもらう。・・・やはりそうか。

 

「この家の間取り。よくよく見たらここは飲食店だ。キッチンとカウンターが向かい合い扉を開けてからその周辺はテーブル。道理で家の扉が両ドアの両開きなわけだ。」

 

・・・よし、決めた。

 

「亜嵐ちゃん。料理はできる?」

 

「うん。ちょっとなら。」

 

「よし。じゃあ君に恩返ししてもらう。・・・。『この家を立派な食事処にしよう。』」

 

「・・・!うん!」

 

亜嵐はその日一番の頷きを見せた。

 

ー秋山サブストーリー01「妖怪の少女」ENDー

 

to be continued…




秋山編一話終了です。
秋山編は大きくわけて地底編と地上編にわかれます。
現在は地底編です。

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