アンブレラの研究員が異世界へ 作:自信が無いんだもの
お久しぶりDeath★
すいませんしたー!
「ここか……」
今私は「とある人物」の部屋に来ている。
理由はまあ――…後に分かるだろう。
さて、声帯は先程変えてきた。
後は話がうまく待とれまればいいのだが。
―――コンコンコン
「―…どちら様でしょうか」
「あら、昼花さん?茉利ですけど、夏江さんいらっしゃる?話があるのだけれど」
「…奥様に確認をとるので少々お待ち下さい」
ふむ。今頃中で慌ててたりしてな。
そう、今リカエルが来ている部屋は「D室の昼花の部屋」もとい「キッド一味」の部屋であった。
乗車の際に見かけた程度であったが、リカエルは変装を見抜いた。流石とも言えよう。
「奥様からの許可が出ました。こちらへ」
「ええ、ありがとう。」
そして部屋に入った時――…カチャ
…密かにリカエルは部屋の鍵を閉めていた。
「話とは何かしら茉利さん?」
「そうね…話をする前に昼花さん、紅茶を入れてもらえないかしら?」
「わ、わかりました。」
そうして昼花さんが居なくなるわずかな隙を狙って話し出す。
「そう言えば夏江さん、これからご予定はあるかしら?」
「…………」
「無ければ一緒にディナーでも、と思ったんだけど、どう?」
「…………」
夏江は問に答えない。否、答えられない。
「なぜ無視をするのよ」
……リカエルは勿論分かっててしている。
「夏江さ――「奥様は喉の調子が悪いんですよ」……あら、早かったわね昼花さん。『何か急がなければいけない理由でもあった?』」
「……そんな事は。」
「そう言えば、喉の調子が悪い、と言っていたわね。入ってきた時は何ともなかったみたいだけど?」
「それは……(やっべぇ、、不味ったか?)」
「……ふっ、ははっ……はははっ!」
「「?!」」
「ふふふ……嫌、申し訳ない。余りにも……くくっ……。いきなり勘づかれて焦ったのか?なあ――…『キッド』」
「っ!…何を言ってらっしゃるのか…」
「もうバレてるぞ。あ、一応言っておくが逃げてくれるなよ?
――…逃げたら、分かるな?」
「ぐっ……(この殺気……こいつヤベェ)」
「まあそう堅くなるな。逃げなければいい話だ」
「お前……誰だよ」
いつもは紳士口調のキッドだか、素に戻ってしまっている。それだけ驚いたのだろう。
「お前とは酷い言い草だな?そちらは初対面だが、キッド、君とは初対面では無いのに」
「はっ??」
キッドは訳が分からない、と言う顔をしている。
「前に白馬探の近くに黒髪の女が居ただろ?あれが私だ。」
「!?!?」
「まああれは変装で素顔ではないがな。」
「……はあ、訳わかんねぇ、何が目的だ。 」
途端にキッドの目に鋭さが宿るが、リカエルは気にしたそぶりは無く。済まし顔で話を続ける。
「今から少し面倒な事が起きる。江戸川コナンと言う少年の友人の身に危険が迫っているのだが、ここぞと言う時に助けてやってくれないか?」
「はあ?あの探偵ボウズの?」
「おや、面識があるならちょうどいいな。」
「おい!受けるなんて言ってねーぞ!第一、俺にメリット何かねえじゃねえか」
「メリット?そうだな…今度君の頼みを1つ、できる範囲で叶えよう。どうだ?」
「嫌―……「ああ、そう言えば。偶然。たまたま以前怪盗キッドの髪の毛を拾って。なんとなくDNA鑑定をしたな。結果はもう出てると思うが…」…」
受けなきゃヤバいと思わせるほどのオーラを漂わせながら聞き返してきた。
これはもう暗に「受けろ、差もなくば」と言われているようなものだな、とキッドは思った。
「わーったよ!受けりゃーいんだろ受けりゃー」
「聞き分け…ごほん。話が早くて助かるよ。ではあとは頼んだ。」
「(いま聞き分けつったよな……)」
「ああ、言い忘れていたが、、私の素性を調べようとするな。今私と話したことを誰にも言うな。
この二つを守れなかったら、うっかり君以外の人間も地獄に落としてしまうかもしれないな…」
「なっ――……!」
「では頼んだ。」
―――バタン
――――――――――――――
さて、話も済んだので後は名古屋に着くまでどうするかだな…。
…あの坊やが居ると何か起こる気しかしない。
現に一つ起きているが……。
これ以上面倒事を持ってきてくれるなよ