アンブレラの研究員が異世界へ 作:自信が無いんだもの
予備なし投稿ダイレクトギリギリ南無三。
私はこの2週間、毎日の様にハッキングを繰り返していた。そこでいろんな情報を掴んだのだが、少し厄介なものまで混じっていてな……
FBIと公安の人間が同じ時期頃に同じ潜入先の捜査の任務に就いていたことがわかった。
ふふ……凄い偶然もあるものだな、
そう思い興味を持った私はその任務の詳細が知りたくなり出来る限り情報を集めていたのだが、調べれば調べるほどになかなかな事が分かった。
まずは一つ。この2人の潜入先は通称「黒の組織」と呼ばれ、殺しから後片付けまで幅広く裏の仕事をしている組織だそうだ。……しかし、銃を使うのが主な殺し方の様だが、些か優しすぎないか?なるべく苦しめて殺す場合はどうするのだろう――…嫌。この話は一旦止めておくとしよう。
そして二つめ。潜入したこの2人のうち、FBIの赤井秀一という男は死亡したそうだ。
公安の…確か降谷零だったか―…は未だに潜入しているらしいというのに、情けない話だ。
まあ、赤井秀一という男が本当に死んでいたら、という話だがな。
……後日気づいた話だが。
この公安の降谷零という男。なんとこの前行った喫茶店のウェイターをしていた男の筈だ。
何故公安の人間、そして組織の(ノックだが)人間が喫茶店で働いているんだ?そして名前はどうやら安室透と名乗っていた。
いやはや大変そうだな。目をつけられないようにしなければ厄介そうな男だ。
そしてなぜ2週間もの間公安やFBI等の情報ばかりを集めていたのか。それは「黒の組織」が原因だ。
―――2週間前
「ふむ…食料はこれ位でいいか……。さて、後は――「キャァーー!」…?」
この日私は買い物に来ていた。
そんな時、いきなり悲鳴が聞こえてきた。
どうやら事件の様だ。詳細は知らないが見た所、女性が人質にとられているらしい。
だが私には関係がないし興味もない――
「!…あれは」
目線を逸らした時、警察の様な者の傍にあの時の坊やがいた。
「ふむ。FBIには無かったが公安のネットワークに坊やの名前が乗っていたな…主に事件の参考人としてが多かったが。そして名探偵?毛利小五郎という男が事件を解決する場でいつも居るらしい。名前は…江戸川コナンだったか?」
そう。あの時喫茶店ポアロの前であった坊や―――江戸川コナンが警察らしき者の傍に居たのである。ここに居る理由は興味が無いが何故警察と、事件の場で行動を共にしているのかが気になるな……!あの追尾メガネは阿笠博士の発明品の筈だ。先日、阿笠博士のパソコンをハッキングした時に見かけたので間違いはないだろう。
何故坊やが?阿笠博士の発明品は坊やの為に?
見れば見るほど謎が多いな。
坊やのことについては後で考えればいいだろう。今は警察に事情聴取されずに帰ることを考えるか。
え?人質の女性が心配じゃないのかって?
まさか。だってほら――あの女性、変装のマスクを被っているし足には拳銃を隠しているじゃないか。どうみても一般人ではない、下手したら裏の人間だな。逆に犯人の身を案じそうになるよ。
「――ではそろそろ…厄介な坊やに目をつけられなうちに帰るとするか。」
そして帰ろうとした時に、その女性と目が合った。あまり興味は無かったが、腹の中では笑いながら怯える演技でもしているのだろうな。
そう思った私はつい一言だけこう言ってしまった
『 magna mendax』
そういった瞬間。その女性はほんの少し目を見開いた。
――「今思えばこれが間違いだったな。」
この私の余計な一言により、めんどうな厄介事が始まったのである。
『 magna mendax』(ラテン語)
意味は大嘘つき。決して読み方はオールフィクションではない。