アンブレラの研究員が異世界へ 作:自信が無いんだもの
コナンも時系列バラバラです(土下座)
「ブラックコーヒーとハムサンドを。」
「かしこまりました。」
今私はポアロと言う喫茶店に来ている。ここがなかなか居心地がいい。今日見つけたばかりだがな、しかし2つの意味で当たりだったよ。
1つは食事がどれも美味しいそうだという事。周りの客を見てもハムサンドの注文率が高かったので私もハムサンドを頼んでおいた。
2つめは良いサンプルが手に入りそうだという事
此処には最近三毛猫がよく来るらしい。
しかも♂だ。♂の三毛猫は希少だからな。血液か最低でも毛が欲しい所だ。欲を言えば肉もだがそれは流石に無理だろう。
……たまたまみた雑誌に載っていたのを見て♂だと分かったが。
――…さて、何人気づいた事やら、、厄介ごとが起こらないのが1番だが、何か起こりそうな気がすると言うのがなあ、、。
しかし今日は猫が来ないようだ……はあ、まあいいか……む。予想通りなかなかの味だなここのハムサンドは、猫が来るまでは通うのも苦では無いくらいだな、、では今日はもう帰るか。
そう思い料金を払い外に出たら4人子供がいた。ふむふむ、、『 たまたま聞こえてしまった』
会話から察するにここの女性店員が例の猫を飼う事にしたらしい。
サンプルを手にいれるのが困難になったな。残念だが手に入れればラッキー位の気持ちだったので別にいいか……。
ここに通うのも無しだな…「ねえお姉さん」む?
4人の中の1人。
眼鏡をかけた坊やに声をかけられた。
「なんだい坊や。」
この事は顔を合わせたことなどないはずなのだが―まあいい。取り敢えずは要件を聞くとしよう。
そう思っていた私に眼鏡の坊やが掛けた言葉は私を驚かすには充分だった。
「あのね~。…お姉さんって、悪い人?」
周りにはあまり聞こえないようにそう言ったのだ。
――…いきなりそんな質問をされるとは。つい驚いて少し目を見開いた。
「…なぜそう思ったんだい?」
「だって…お姉さんの左ポケットの内側に入ってるの――拳銃。だよね?」
!…このほんの僅かの膨らみでバレた?
だとしたらこの子は拳銃などを触った事や間近で見た事があるということになる。この歳でか?
それに幾ら見た事や触れたことがあるからと言ってすぐに見破るとは、、観察眼と推理力を兼ね備えているな、、。
「バレてしまっては仕方ない……「…!」…――バン!」
そう言って水鉄砲を向けた。
……残念だったね。私は今使っている拳銃ベレッタM92FSの他に水鉄砲(中に入っているのは強酸)も持ち歩く様にしているんだ。坊やの指摘は当たっていたがここは嘘をつかせてもらおう。
「…へ?」
「残念だったね坊や。私のポケットには水鉄砲しか入っていないよ。」
「えっ?な、なーんだ!そうだったんだぁ……ごめんなさーい。あはは…」
「嫌々、間違えなんて誰にでもあるものさ」
「でも何で水鉄砲なんて持ってるの?」
「趣味だ。それにしても君は何だか探偵みたいだね?本当に子供とは思えないよ。」
「やだなあ!僕はただの子供だよ?」
「「……」」
「ははは。じゃあね坊や。」
「あはは。うん、またねお姉さん」
――そう言ってその子と別れた。
……怪しい。相手も私に対して同じ感情を抱いているだろうな。しかし面白そうな子だ。今度調べてみるとするか……。まずはこの盗聴器をどこかで捨てなければな?
爪が甘い坊やだ。はっはっはっ。
ベレッタM92FS
ジルを始め多くの人が使ってるあの銃。