おもちゃではなく日用品でする背徳感
あ、オリキャラ出ます。ごめんなさい。
オリキャラ出るのかよくそめと思った方は我慢して見てください。
途中送信してしまいました。すみませぬ。
「あやぁ~どうしましょうかねぇ~。」
ここは妖怪の山が一角、天狗の集落の外れの方にある小屋というより倉庫のような家。
「うーわぉ、これは丸見えで下品ねぇ。」
その家の主である射命丸文はキャスター付きの椅子に座りながらくるくる回っていた。
厄神かな?
「あややや。これはまた変わった形状ですね。」
何をしているかというと、複数の写真を見ながら考え事している。何を考えているかというと・・・
「はぁぁー、これはまた見事なパンチラ写真で。」
え?ちょ。見せて見せて。
* * * * *
「・・・さぁてさて。この波に乗るべきかどうか・・・うーん。」
射命丸文が珍しく長々と悩んでいるのは今の流行に乗るかどうかである。
普段の彼女は面白そうなことにはとりあえず首を突っ込んでみるという姿勢で、後は野となれ山となれとなるのだが、今回ばかりはそうはいかないらしい。
というのも、今回の流行というものが・・・
「パンチラ写真・・・かぁ~。」
奇跡の一枚である。
話の始まりはこうだ。
ある烏天狗が発行している新聞があるのだが、その中の写真の1枚にたまたま女天狗のパンチラが写ってしまっていた。
もちろんその後発行元の烏天狗には厳重な抗議が来たが、その時の新聞は異様な売り上げを誇ってしまった。
これ幸いとその後も何度かパンチラ写真を載せては売り上げがさらに上がるというスパイラルに、我も我もと若い天狗たちがこぞってパンツ写真ばかり撮っているというのが、話のキモであった。なんというけしからん話だ。新聞一部ください。
「・・・うーん。」
それだけならば射命丸も飛びつく話なのだが、如何せん今回の流行は若い天狗たちがメインだ。
”若い”天狗だ。
射命丸文は、その見た目や行動から、非常に若く見えるがその実、幻想郷においてもかなりの年長者である。彼女より歳食ってる者はそれこそ数えるほどしかいない。
え?具体的には。だって?ははは、面白い冗談だ。
小僧、覚えとけ。幻想郷で長生きしたければ年齢の話はするんじゃねえ。
誰が最も年長かなんて話は特にな。
昔ジョンの奴がそれでスキマに食われた。文字通りにな。
だから年齢の事は忘れろ。幻想の女性は全て少女。いいな?
間違ってもババア賢者なんていったらニュイン
ましてや、彼女も一応は女だ。同じ女性のおパンツ写真を撮るのは気が引け・・・
ドンドン「文様~。ここにおられますのでしょう~。」
「おやこの声は。」
ガラガラ「やっぱり椛じゃない。どうしたの。」
彼女は犬走椛。可愛い可愛い部下である。いつも真面目面して持ってる大剣をぶんぶん振り回して鍛錬してるか、友達のにとりと将棋してるかのどっちかしかしていない。(偏見)
なんでか天狗の間でアイドル的な扱いを受けている。まあ確かに可愛いけど。
「木葉大天狗様がお呼びでした。貴女またバカなことでもしたのですか。」
こんな風に可愛く噛みついてくるのだ。実に可愛らしい。その尻尾モフらせろ。
「あややぁ~。特に何かした覚えはないのですがねぇ・・・。」
嘘だ。おそらくだがこの前人に化けてこっそり人里の甘味処でお饅頭をパクついていた所を激写した事に関する話だろう。
・・・まあその日は他の大スクープがあったせいで未だに新聞には載せてないのだからお小言の一つで済むであろうが。当人にとっては気が気ではないのだろう。
「というかそういうことなら使いの鴉でも飛ばせばいいのに・・・」
「知りませんよ。木葉大天狗様が鴉を飛ばさない理由なんて。」
・・・ふむ。
「では用事は以上ですので、失礼させていただきます。」
「あ、ちょっと待ちなさい。」
「なんです?私は忙しいのですが」「神風!」フワァ・・・
ぱしゃり。
「え?な?えぅ?」
「おぉ、綺麗に撮れましたね。」
「な。にを・・・ですか・・・」
「え?なにってそりゃあ・・・」
白狼の鉄壁アイドルこと
「椛のパンチラ写真ですけど!」
「ブッ殺ス」
「おお、怖い怖い!三十六計逃げるに如かずうううぅぅぅぅぅぅぅ…
「あ!コラ、待て!待ちなさい!射命丸あやあああぁぁぁぁぁぁ…
* * *
「あら、射命丸。新聞はいらないわよ」「神風!」フワァ・・・ ぱしゃり。
「死にたい様ね。」「あややぁ!ご協力ありがとうございました!」ビューン
「お、射命丸。どうしたんだ?そんなに急いで」「神風!」フワァ・・・ ぱしゃり。
「・・・!///ほ、ほう、速さ比べと行こうか!」「残念!幻想郷最速は私です!」ビューン
「あら、ブン屋。何か御用かしら?」「神風!」フワァ・・・ ぱしゃり。
「・・・」「おぉ。幻想郷の瀟洒なメイドさんはかなり可愛らしいお下着で
ザ ・ ワ ー ル ド !
「おや、ブン屋じゃないの。そんな大怪我して、永遠亭に御用うさ?」「神風!」フワ「おっと」
「な、なんですと!」「ちっちっち。まだまだ若いねアンタ。ところでここに素敵なお賽銭箱があるんだけど。ご利益は幸運。」
・・・チャリーン
「はい毎度。ほら、どうぞ?」「えぇ・・・?」フワァ・・・ ぱしゃり。
「!は、はいてない・・・だと?」「てゐちゃん式の健康法うさ。真似してもいいよ。」
「遠慮しておきます。」
「おや。天狗じゃぁないか。」「ゲェ!伊吹萃香!」
「げぇ、とはたいした言葉じゃないか。ええ?」「ええい女は度胸!」フワァ・・・ ぱしゃり。
「あん?」「・・・おぉ、なんともアダルティックな、もはや紐ですよ。これ。」
ドゴォ!
「わはー?」「おや、ルーミアさん。何をしておいでで?」ポタポタ
「今ねー、ちょうど食事してたところなの。」
「食事・・・?その割には全然血の匂いもしませんが?」
「そりゃぁ上の口じゃなくて下の口で食べたからねー。」
「・・・そ、そうですか・・・」
「で?何の用?」「あっそうだ神風!」フワァ・・・ ぱしゃり。
「・・・これは、闇?」「シュレーディンガーのパンツなのだー。」
「?ブン屋じゃない。なによ、取材?」「おやどーも、アリスさん。とりあえずこの人形をどかしてもらってもよろしいですか?」
「貴女がまたしょうもないこと考えてそうだから駄目よ。」「あややぁ、そんなぁ。悪いことなんて考えてないですよぉ。」
「?取材に来たわけじゃないのかしら。」「取材というよりは写真を1枚欲しいのですが。」
「・・・。1枚撮ったら帰るのかしら?」「ええ、それはもう。」
「まあ。1枚くらいならいいわ。」「やった!ありがとうございます。じゃあ遠慮なく」フワァ・・・ ぱしゃり。
「え?」「わぁお大胆なお下着ですね。それではさようなら!」ビューン
「・・・え?」
* * *
「いやー撮った撮った。いい写真がいっぱい撮れた。」
なんとか死守した写真たちを見てほくそ笑む射命丸文。とりあえず言い値で買おう。
「やぁー、我ながらナイスなアングル。ベストなチラ見せ具合。新聞に載せれば売り上げダントツの一位間違いなしですねぇ。」
そうは言ったがもちろん載せるつもりはない。
なぜならば折角苦労して手に入れたお宝写真を特に意味もネタにもならないのに掲載するのは癪だからだ。
決して掲載して、写真の少女たちの報復行為が恐ろしいというわけではない。断じてない。
木の上で鼻歌を歌いながら写真の品定めをしていると、ふと気づく。
烏天狗の子供たちが草の影に隠れながらこちらにカメラを構えているのを。
「あややや、盗撮ですか。」
射命丸文は(見た目だけなら)若いおねーちゃんだ。時々若い天狗に絡まれたり、写真を撮られたりもする。
しかし、
「・・・隠形があまりにもお粗末。しかたない、パパラッチの先輩として注意でもしてあげますか。」
射命丸文だって盗撮する。だからこそ盗撮されるのだって許容している。とはいえ、流石にバレたらオシオキの一つくらいはするが。
持っていた写真を懐に仕舞い、風の速さで子供たちの後ろに回り込む。
「おい、どうだ。今度こそ撮れたか?」「あれ、いなくなっちゃった。ちぇ、せっかくのチャンスだったのに。」「何のチャンスだったのですか?」
「そりゃ決まってるだろ!射命丸さんのパンt・・・え?」「え?」
「こんにちは、清く正しい射命丸です。」
「ぎゃぁぁぁ!出たあああ!」「うわああああ!」
子供たちはすっ転びながら逃げていった。
「まったく!何ですか、まるで人を化け物のように!」プンプン
天狗は正しく化け物じゃあないんですかね?
「・・・おや、これは。」
視線の先にはカメラと思わしきものが落ちていた。
「あややぁ?これはこれは。先ほどの少年達の持ち物ですか。・・・ふむ?これはどうやって使うんでしょうか。」
彼女が知る由もないがこのカメラ、名前はデジタルカメラといい、フィルムが無いカメラである。今彼女は先ほどまでいた少年たちがどんな写真を撮っていたか興味があり、フィルムを探しているがそんなもん元から無い。
そんなわけでもそもそとカメラをいじくりまわしていたら、画面に絵が写った。
「お?何か出ましたね。ふむ、これをこうすると・・・」
恐らく、少年達が今まで撮ったであろう画が次々に映し出されていく。
「はぇ~。これはまあ便利といえば便利ですが、やっぱり風情がないですねー。」
そんなこと言うなよデジカメ派が敵に回るぞ
そのデジカメに収まっている写真はやっぱりというべきか盗撮されたと思しき物ばかりだった。
窓の外から着替えている最中の女性の写真や、入浴中の女性の写真。空を飛んでる少女をローアングルから撮っている写真まであった。
「おーおー。なかなかのワルガキ共だこと。」
きっとこんな写真をオカズにしてしこしこしていたに違いない。そう思ったら・・・
「ふふふっなかなかに可愛らしいものですねぇ。」
しかしここで彼女の手が止まる。
「・・・は?」
そこに写っていたのは女性の太もも。
ただの女性の太ももではない。
「これは・・・いつの間に・・・。」
その他にも飛行している最中の写真や、飛びながら椛と会話している時の写真。さらには急な雨に濡れ、スカートの水気を絞っている写真まであった。
そのどれもが腰を画面の中心に捉えていることから、何を狙っていたのかが分かる。
「まさか・・・私のパンチラを?」
今までに何度か盗撮される側に回ったことはあった。だがそれはスクープ写真を抜かれたとかそれくらいだった。
だがまさか自分が性の対象になっているとは夢にも思わなかった。
「いや・・・しかし・・・けど・・・」
きっとあの少年たちはこの写真で、
「っっ!!!」
そう思うと。そう思ってしまったら。
「っ~~!!!」
そっと自分の秘部に手を伸ばす。
「射命丸文!!!どこだ!!!出てこい!!!!」
「?!!!??」
思わず声を上げてしまうところだった。
「射命丸!オラァ!!私の呼び出しを無視するとは良い度胸だなぁ!!とっとと出てこいやぁ!!」
(ひぃ、木葉大天狗様。ま、拙い。このまま見つかったら殺される)
射命丸文は見つからないように自宅・・・だとすぐ捕まるか、人里近くの取材拠点に逃げ込むことにした。
・・・デジタルカメラを持ったまま。
* * * * *
「ここまで来れば、流石に追っては来ないでしょう。」
ここは人里の近くの拠点。小さい家だが、寛ぐくらいなら十分だ。
「はぁ。命の危機を感じたのは久しぶりですねぇ・・・。」
「・・・性衝動に襲われたのも。」
小さい男の子が自分を思いながらしこしこする。そう考えただけで興奮した。
ショタコンかよぉ!
「あぁ。どうしたものかしら。」
とりあえずほとぼりが冷めるまでここにいるしかない。
「・・・はぁ~。」
何もすることがない。
「・・・あぁ~。この歳にもなってオ○ニー・・・か。」
することがない時こそシたくなる。
普段こそ年齢詐欺かというくらい若い振る舞いをしているが、自身が年寄りに近いというのも内心では自覚している。
だからこそ理性ではこの歳になって自慰行為とか猿みたいだ。と警告を鳴らすが・・・
「・・・このカメラ。どうしましょうか・・・。」
今は少なくともこのカメラを見るだけで先ほどの事が思い起こされる。
(「そりゃ決まってるだろ!射命丸さんのパンt・・・え?」私のパンツ・・・ですか。)
カメラの記録を見る限り、少なくとも少年たちが
そしておそらく同時期に
「っ~~!!」
ああ、だめだ。我慢できない。我慢できるわけがない。あんなに可愛い子たちが私を求めてるなんて思ったら。
もはやこの衝動は自然におさまることは無い。
愛用のペンを持ち自分の・・・
バァン!!
「文~!聞いたわよ~!貴女また大天狗様怒らし「幻想風靡!」ぐべぁ」
痛い!なにすんのよ!五月蠅い馬鹿はたて!ノックぐらいしなさい!はぁ!?アンタ家に来たときノックしないくせに!それとこれとは別よ!ハッ!なによアンタ。こんなボロ屋で見られて困るようなことしてんの!ばばばバカ言うなそんなわけないでしょう!
ギャーギャー
「・・・ほう?そんなところに逃げ込んでいるのか。くはははは!待ってろよ射命丸文。私が直々に迎えに行ってやろう。」
(文様ってほんと馬鹿・・・。)
その後射命丸は無事死亡。
更にその後少女たちにつかまって二度目の死亡が確認されました。
では次のニュースです。
(どうでもいい)補足。
射命丸文
みんな大好き射命丸。昔はすごいモテた。だが今は・・・
片づけは得意らしい、料理は出来ない女。
この子最近ショタに目覚めたらしいですわ。まあ野蛮。
犬走椛
白狼天狗。尻尾モフモフ。哨戒隊の隊長兼天狗のアイドル
料理が上手だけど片づけは出来ない。捨てることが出来ない女。
男天狗からは老若問わずモテモテ。しかしガードが固く、告白失敗した天狗は富士山ぐらい多い。
被レイプ願望がある。
姫海棠はたて
烏天狗。文のライバル。奇特な名前してる。棠ってこれなんだよ。
料理が出来る女。片づけも出来る女。顔もいい女。でもモテない。
どうやら一部コアなファンがいるらしい。
匂いフェチのオジコン
木葉大天狗(オリキャラ)
元木の葉天狗。現大天狗。本名富士野コノハ。割とどうでもいい。
昔ヤンキー。今ヤンキー総長。でもヤンキーキャラは作ってる。
たまに人に変化して甘味を嗜むが、その瞬間を文に激写され口封じのために動いてる。
幻想郷最強クラスと言われてる射命丸文が本気で恐れるほど鬼つよいっていう設定。
弱みを握るために文は写真を撮ったが、実は他の大天狗達には甘味処に通ってる事は知られており、知らぬは本人ばかりなり。
お嫁にしたい天狗2位。(1位は椛)シバかれたい天狗1位。(2位が椛)踏まれたい天狗1位。(2位が椛)
影でヤンキーアイドルと呼ばれ、顔写真がものすごい高額で取引されている。
地獄耳の持ち主で、耳が弱点(性的な意味で)
伊吹萃香の鬼のパンツ
すごく丈夫だったが流石に長年の使用には耐えられず紐化。すごくエロい。
ルーミアの闇のパンツ
その時存在するのかしないのか。食べられた男だけが知っている。
人形遣いのパンツ
人里の悪ガキ共で評判のエロパンツ。スカートめくりしたらびっくり。
(すごくどうでもいい)蛇足
椛ファンクラブ「もみもみし隊」と木葉大天狗ファンクラブ「ふまれ隊」はちょくちょく抗争してる。
しかし犬走椛が射命丸文に暴言をはいてるところを一部の隊士に目撃され、「もみもみし隊」から「罵られ隊」が分裂。「ふまれ隊」に近い立場となってしまったがために「もみもみし隊」はかなりピンチに陥っている。
同じ仲間同士の争いを見かねた大天狗一同は天魔様と会議をしていた。(木葉はハブった)
「さて、何が問題か分かるかね?」「当然、我等天狗一同が同じ方向を向いていないことに起因する。」「然り、然り。」
「では、どうすればその問題は解決するか、分かるかね?」「・・・」「・・・」「・・・」
「・・・ファンクラブを一つにまとめることが出来る策があります。」「「「!!!」」」
ザワザワ
「・・・その策とは?」
「はい。犬走椛、富士野コノハ。この両名にユニットを組んでもらいます。」
ザワザワザワ
「なるほど、なるほど。確かに、その発想は無かった。」「天狗一同の士気も上がりますな。」
「・・・その案。採用とする。」「「「おお!」」」
ザワザワ
「これはとんでもないニュースよ。妖怪の山全域が大騒ぎになりますな。」「だが悪いことではない、歓迎するべきだ。」「然り、然り。」
ザワザワザワ
「・・・して、ユニット名は?」「「「!!!」」」
「勿論、もみもみコノハだろう。」「いや、ここはコノハモミでよかろう。」「いやいや、椛の葉で・・・」「いやいやいや、コノミジなんてよかろ?」
「「「「・・・」」」」
「表出ろやゴルァ!!」「上等だ返り討ちにしてくれるわ!!」「貴様らまとめて消し炭にしてくれようぞ!!」「あ”あ”?マッチ棒がいきがるんじゃねえぞボケが!!」「あんだとテメェ擂り潰すぞ石頭!!」
ギャァギャァ
「・・・あぁ、やはりこうなったか。」
「天魔様。貴女は何かいいお考えが有りますでしょうか。」
そうだな。
「モミッパなんてどうだ。」「ださい」
妖怪の山の天頂。大天狗の会議室が消し飛んだ。