バレンタインですね!皆様はチョコを貰う予定がありますか?それともあげる側?
ちなみに私は■■■■
「パルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパル!!」
『パルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパル!!』
「さあ野郎共。浄化の準備は出来たかしら?」
『おおおおおおおおおおお!』
「今日はバレンタイン。醜いブタとサル共が愛を嘯く日よ。そんな日を私達嫉妬族が消し炭に変えてやるの。なんて素敵な日なんでしょうね。」
『おおおおおおおおおおお!』
「さあ耳をすませなさい。今この時も発情しきったブタが○○みたいな色した生ごみを渡しているわ。」
『ギルティ!ギルティ!ギルティ!』
「さあ目を凝らせなさい。今この時も欲情しきったサルが○○みたいな色した生ごみを受け取っているわ。」
『ギルティ!ギルティ!ギルティ!』
「今こそ世界を無に帰すのよ嫉妬族!この腐りきった世の中に嫉妬の炎を!」
『嫉妬の炎を!おおおおおおおおおおおおおおおおおお!』
「なあにこれぇ。」
*****
「なぁ霊夢ー。」
「……」
「霊夢ー。」
「……」
「れーいーむーぅ。」
「……」
「霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢れいむぅ~~~!」
「ああもううるさいわね!編集作業の邪魔しないで!」
「だって折角私が此処にいるのにずっとぱそこんとやらに向き合って、全然相手してくれないんだもん!」プンスカ
「今私は忙しいの!ヒマな鬼を相手してる時間は無いわ。」
「えー、別にいいじゃん!ゲーム動画ってのはもう撮り終わったんだろ?編集なんてパパッと終わらせて一緒に飲もうよー。」
「何言ってるのよ!実況動画ってのは編集に時間をかけてこそよ!編集にどれだけ時間を使ったかでその動画が面白いかどうかが決まってくるって言っても過言ではないわ!」
(※個人の意見です)
「ぶー、そんな事よりお酒飲んだ方が絶対楽しいと思うんだけどなー。」
「なー霊夢ー。」
「なによ。」カチカチ
「私にもチョコくれよぅ。」
「はぁ?いきなり何言ってんの?」
「人間は今日チョコレートを贈り合う風習があるんだろ?現に霊夢は魔理沙にあげてたじゃないか。」
「あ、あれは別にそういうのじゃないわよ。いつも動画編集とか手伝ってもらってるからそのお礼よ、お礼。」
「レズチョコってやつ?」「友チョコよ!と・も・チョ・コ!」
「なんだよ、私と霊夢は友達だろ!私にもチョコ寄越せー!」チョーコ!チョーコ!
「全く……しょーがないわね…。ちょっとまってなさい。」
「ほら萃香、チョコレートよ。」
「やった!霊夢大好き!!」「はいはい…」
「あれ?これ中身お酒入ってる?」モゴモゴ
「ウイスキーボンボンって奴よ。高かったんだから。」
「…ん?なんでそんな物わざわざ買ったんだ?」「いいから黙って食べなさい。」
「んん~美味しかった!」
「そう。ホワイトデーのお返し期待してるから。」
「ホワイトデー?ってなにかわかんないけど、はい、お返し。」
「…?何よこれ。」
「チョコレート!霊夢最近よく目が疲れるって言ってるだろ?だから目に良いブルーベリーを入れたチョコレートを作ったんだ!」
「…萃香…。ん”ん、随分グチャグチャな梱包ね、雰囲気も何もあったもんじゃないわ。」
「なにおう!」
「…でも、ありがと。」
「!へへっ、どういたしまして!」
「あらあら、随分苦くてクドいチョコレートですわね。」モッチャモッチャ
「…」「…」
「それに中身はかなり酸っぱいわ。全体的に硬いし、風味も感じられない。マズイチョコねぇ。」モッチャモッチャ
「…」「…」
「ほら霊夢、そんな物より外の世界から持ってきた高級チョコを一緒に食べましょ?」
「…」「…」
「…あれ、なんだかお二人ともご機嫌ななめー、なーんちゃって……」
「…」「…」ゴゴゴゴゴゴ
「あ、あらぁ?なんだかゆかりん、用事思い出しちゃったから帰るわね。」「「
ちょっと
*****
「あ、映姫様!」
「…ん、ちゃんと徳を積んでるようですね。感心感心。」
「ハイ!一日十善、さすれば三膳!きちんと励んでおります!」
「…な、なるほど。予想以上に頑張っているようですね……。」「ハイ!」
「ところで、貴方の持っているソレは…」
「あ、これですか?これは以前助けてもらったお礼に、と渡されたものです。」
「…ちなみに中身は?」
「えっと、チョコレートです、と言っていたような…」
「……渡した方は女性でしたか?」
「え、どうしてそれを?」
「……そうですか。へぇ…なるほど…。」
「…えっと、映姫様。顔が怖いのですが…。」
「ふふふ何を言っているのです?どう見ても仏の顔でしょう?」
「え、あっはい。いつも通り美女です。」
「そ、そういう事を言ってるのではありません!///」
「私が前に言った事を覚えてますか?」
「はい!映姫様のお言葉は全て一言一句違わず覚えています!」
「そ、そうですか。では今日、女性からチョコレートを貰うということがどういう事かは分かっていますか?」
「は?あっ。えっ、いやしかし、これは助けてもらったお礼って…」
「こういう男女関係はキチンと白黒はっきりつけなさい。ましてや分からないフリなど言語道断です!」
「ハイ!気を付けます!」
「ならば直ちにその女性のとこに行ってきなさい!」
「ハイ!」
「(あああ私って本当に最低だ……。あの人もあれだけ善行を積んでいる徳のある人なのだから、里の女性が言い寄ってきてもおかしくないのに……。なのに私は、閻魔と言う立場を利用して、相手に選択を強要するなんて…。閻魔が嫉妬するなんて、なんて醜いのでしょうね…。これではあの人になんて思われるか…)」
「映姫様!」「ひゃあぅ!」
「は、早かったじゃないですか。」ドキドキ
「?いえ、先ほど貰ったばかりでしたから。それより映姫様、先ほどのチョコレートは返してきました。」
「…!そうですか、なんと言って返したのですか?」
「『チョコレートありがとうございます。しかし私には既に心に決めた女性が居るので、義理とはいえこういうのはいただけません。一度受け取っておいて失礼とは思いますが、お返しします。本当にごめんなさい。』と。」
「…わ、分かりました。」クルッ
「…映姫様?」
「(心に決めた女性って…!///顔が熱いっ!あああ静まってっ!こんな、恥ずかしいっ///)」
「映姫様?大丈夫ですか?」
「だだ大丈夫ですから!少しそこになおりなさい!それがあなたに出来る善行ですっ!?」
「えっ、あ、ハイ!」
「おほん。さて、本題に入ります。(ああぁ大丈夫かな、もう顔赤くなってないでしょうか…。)」
「…はい。(顔赤らめてる映姫様可愛いヤッター!)」
「今日ここに来たのは、貴方がキチンと善行を詰めているかの確認に来たのですが…その様子だと問題はないようですね。」
「ハイ!一日十善、さすれば「それは聞きました。」…ハイ。」
「ええ、このまま順調に徳を重ねていけば天国行きは確実でしょう。(というより既に天国行きは半ば確定事項ではあるのですが…まあ言う必要もないですか。さらに徳を積んでくれれば多少の無理も通せるでしょう。)それでですね…今日はよく頑張っているあなたにご褒美をあげましょう。」
「ご褒美…まさかエッチな事「婚前交渉はいけません!!」デスヨネー。」
「ご、ご褒美というのは…まあ、コレの事なのですが…」
「これは…もしかして?」「勘違いしない様に、これは、その……、ほ、本命チョコですから…」
「結婚しよ。(可愛い。)」「ふぇぁ?」
「あ、えっと今のは…」「っ~!黒っ!黒黒!黒です!///」
「こ、婚前交渉はいけませんが…あーんくらいなら…いいです、よ?」
「え、映姫さまああああああ!!!!」ガバッ
「ひゃぁぁ!」
「今すぐ結婚しましょう!なんか、もう…色々我慢できません!」ギュゥ
「にゃぁ!にゃにをいってるんでひゅか!」
「ああもう好き!色々好き!映姫様大好き!愛してる!」
「ふぁぁ、あああああアホなこと言ってないで放してくだひゃい!」
「大丈夫です映姫様!いまならア~ン♥くらいで済ませますから!」
「なんだか違う意味に聞こえるんですがああああぁぁぁぁぁ……」
*****
「…で?ルーミア、その恰好はなんなの?」
「コレ?見れば分かるでしょ?」
「見てわからないから聞いてるんだけど。」
「もー、リグルは察しが悪いなぁ。今日はバレンタインでしょ?」
「ああそうだね。チョコって聞くだけで吐き気を催す。」
「だからふうたにチョコをあげようかなーって思ったの。」「ねえ聞いてた?私の話聞いてた?チョコって聞くだけで吐き気を催すんだけど。」「つわり?」「友達だけどぶち殺すぞ。その相手が居ないから吐き気を催してるんだろうが…!」
「まあそんな事はどうでも良いんだけど」「どうでもいいだぁ…!?」
「ふうたに普通にチョコ渡してもつまんないからさ、ちょぉ~っと工夫を凝らしたの。」
「…で?」
「だから私の服そっくりのチョコを着てみました。」
「こいつが友達じゃなかったら蟲の餌にしてたところだぞ色ボケ発情期のブタがぁ…!」
「それであれでしょ、どうせ『プレゼントはわ・た・し♥』とかぶちかますんでしょ。言ってて吐きそう。」
「馬鹿だなー。イマドキそんなの流行らないよ。」「殺したい」
「この格好でふうたとシてふうたからホワイトクリームを…「言うな言うな。それ以上言ったら今すぐ擂り潰して蟲に食わせてやる。」
「つまりプレゼントとは名ばかりで自分が食べるために作ったんだな…。」
「そう。熱々のチョコを大量に浴びたせいで全身大やけどしちゃった♪」
「殺意の波動がみなぎってきたんだけどこの衝動に身を任せてもいいものか…!」
*****
「チルノちゃん!はいこれバレンタインのプレゼントだよ!すっごい気合い入れて作ったんだから!」ドスン
「おー!ありがとう大ちゃん!」
「…なんだこれ、ハコでけぇ……。ジブンとおなじくらいあるじゃねえか……。」
「大ちゃんコレ開けていい!?」
「もちろん!」
「わぁ!開けるね!ふうた、手伝って!」「はいはい、よっと。」
「凄いでしょ!丸二日間かけて作った大作なんだから!」
「…」「…」
「1/1スケールのチルノちゃんチョコ!」
「…ス、スゲエ…」「(チルノがヒいてる…。)」
*****
「パルパルパルパル…!みえる、『視える』ぞぉ…!幻想郷が、世界が…!チョコを媒介に、悪意が広がるぅぅぅ!奴らは私達を殺す気でいる…!!!」
『ギルティ!ギルティ!ギルティ!』
「さあ野郎共、粛清の時間だ…!チョコを喰らい尽せ!バレンタインなぞ終わらせてしまえ!」
『ギルティ!ギルティ!ギルティ!』
「 合言葉はぁ!!! 」
『 バレンタイン終了のお知らせ!!! 』
「さあ行け野郎共!いまこそ全世界を絶望と嫉妬の炎で焼き尽くすのだ!」
『おおおおおおおおおおおおおおおお!!』
「ああ、いたいた。おーいパルスィ~!」
「ゲェ!この声は…勇儀!」
「な、何の用かしら。私は今とても忙しくて構ってられる暇はないのだけども。」
「ああ、大丈夫だ。すぐ済む。」「えっ?」
「はいこれ。バレンタインの。」
「…えっ?」
「いやーはっはっは。チョコレートなんて簡単に作れると思ったんだが、中々に難しいんだな。何度も既製品にしようと思ったんだが一度作り始めた手前、なかなかあきらめがつかなくてな。なんとか形にはなったんだ。なぁ、折角だから今食べておくれよ。」
「え、うん。」
パクリ
「……」
「な、どうだ?旨いか?パルスィは苦いのよりか甘いほうが好きなんじゃないかと思っていろいろ工夫したんだが。」
「…ちょっと砂糖入れ過ぎよ、甘すぎるわ。」
「む、そうか。色々試したんだが…「でも。」
「嫌いな味じゃないわ。」
「…そっか!良かった!」ニカッ
「ふん、良いのかしら?私みたいな奴にまでチョコをあげたら旧都の連中全員にあげるハメになるんじゃない?」
「…?何言ってるんだ?好きでもない奴にチョコは渡さないだろ?」
「…!?」
「やーそれにしてもパルスィの口にあってよかった。古明地の所で練習した甲斐があったな。」
「あら、さとり妖怪達にもあげたのかしら?」
「まあな、世話になったお礼に。」
「ふん。誰にでもあげるんじゃない。妬ましい。」
「何言ってるんだ。本命はお前だけだよ。」
「!?!?」
「…ばかな事言うんじゃないわよ…」パルパル
「本気なんだけどなぁ。」
「なあ、俺等っていつまであの茶番を見てなきゃいけないんだ?」
「なんだお前。今年が初めての参加か。」
「毎年恒例だぞ。」
「マジかよ。」
「俺等はいつもこの茶番をニヤニヤしながら見るのを楽しみにしてんだよ。」
「まあ、それが嫌なら一人で浄化活動してるんだな。現にそういう奴は一人で地上に出て励んでるらしいし。」
「あーあの蟲妖怪か。」
「まあ、そう言う事だ。俺等嫉妬族なんて名前してるけど結局はコレが見たいがために参加してるんだぜマジで。」
「…マジかー。」
という訳で何とかバレンタインに間に合わせました。
え?時間見ろよだって?
いや、どうみても間に合ってるだろう?
2月14日の26時。うん。間に合ってるな(白目