アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜 作：トイレの紙が無い時の絶望を司る神
現在、俺はこの鉄塔の森を散策している。
何か食えるものは無いかと思ってブラブラしてるだけなんだけど.....。
サリエルの代名詞はやはり状態異常。
特に毒は堕天種が使って苦労させられた。
工場ともなると、なにか汚染された物が多いイメージがある。
それを求めてブラブラ散歩していた。
すると、なにかのタンクに着いた。
外壁を毒で溶かして中を見てみると、ドロドロした液体が入っていた。
指で取って舐めると、メロンジュースみたいな味がした。
旨い、そう思い全部飲み干した。
これは.....工場廃液か?
公害の元は全部飲み干した。元日本人として何かスッとした気分になった。
他にも水銀や酸があったので全て飲んだ。
いやぁ、豊作だな。
満足してフワフワ浮いていると、何か甚大な被害が見受けられる場所を見つけた。
これは.....アラガミとの戦闘跡か!!
えぐられた地面に、黒く炭っぽい地面。えぐられて飛ばされたであろう破片も炭になっている。
.....ガルムだな、この戦闘跡は。
あいつは地面を爆発させたり、地面えぐって燃やしながら飛ばしてくる。
見回すと、2本ほど神機が置き去りにされていた。
あぁ、食われたのか。可哀想に。
手を合わせて黙祷すると、神機を手に取った。
........神機って、オラクル細胞の塊だよな?
喰ってみるか。
先端から噛み砕くように食べていく。
味は凄く旨くて、止まらなくなってしまった。
ローストビーフみたいな味だ。
エネルギーにするにはこれ以上最適な物は無いだろう。
スサノオよ、お前の気持ちがわかった。確かに旨いなこれ。
あっという間に1本食べてしまった。
残るもう1本......武器にするか?
せっかく人間の腕があるのだ、振り回すくらいはできるだろう。
なにより、こんな旨い物は手放したくないし、戦闘中の携帯食料にも早替わりする。
良いね、持っていこう。
武器はロングブレードみたいだ。
さて、今回の散歩は大成功だな。帰って飯にしよう。
拠点にメチャクチャある機械類を適当に食べる。
歯車はドーナツみたいにして食べる。
あぁ、幸せだ。
こんな平和な日々がもっと続けば良いのに。
そう思いながら、腕を枕にして眠った。
翌日、身体が黄色っぽくなっていた。
堕天化か?オラクル細胞、仕事早いな。
だがサリエルの堕天って紫だったよな?
毒を壁に当てると、煙を出して溶けて行った。
うわぁ、これ毒じゃなくて酸だ。
おかしな方向に進化したな。
そして、壁に空いた穴の向こうには.....あれが居た。
アバドン、ボーナスキャラだ。
こちらに気づいたアバドンはそそくさ逃げていった。
俺は瞬時に昨日拾った神機を手にし、アバドンを追う。
光弾を発射しながら死にものぐるいで追う。
「ｷｴｧｧｧｧｧｧｨｨｨ!!!!」(逃がすかぁぁぁぁぁ!!!!)
俺の光弾がアバドンを捉える。
一瞬よろけたアバドンを腕で掴む。
「ｷｭｲｨ、ｷｭｲｨ!!」
可愛い声を出して逃げようとするアバドン。
だが、俺はここで逃がすほど甘くない。
丸々食ってやった。
甘い味がした。
.....ハッ!?俺は何を!?
確か俺はアバドンを見つけて.......。
どうやら、人間だった頃に癖の『アバドンが居たら何が何でも殺す』って癖が発動した様だ。
まぁ良い、さっさと帰ろう......。
そう思い、俺は踵を返して後ろに向く。
そこで俺は思った。
これは、あれだ。世界が俺を殺しに来てるな。
振り返ると、見覚えのある4人のゴッドイーターがガルムと戦闘をしていた。
サリエルさんはスキルに『暴食』覚えてますね、これは....。
同時に『グルメ』も持ってそうですね。
サリエルさんは早々に存在しない進化を遂げましたとさ。
なのでここからは黄色堕天サリエルさんでやっていきます。
次の進化はかなり先になります。