アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜 作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神
※思考停止して読んでください。
「オカーサン♪オカーサン♪」
はいはいなんですか。
俺は今、コハを膝に載せて髪を解いていた。
ちょっと、頭を揺らさないで?
寝癖が凄いから動かないで!?
「ハーイ♪」
フンフフンフン♪と鼻歌を歌うコハ。
可愛い......。ぐうかわいい。
それはいいのだが、問題は他にある。
「「.........。」」
影から2体がずーっとこちらを見てらっしゃるのだ。
羨ましそうにジーッと。ジトーっと。
......後で撫でてあげよう。
ともかく今はコハに集中しよう。
手櫛でさっさと髪を解く。
解き終わった。
「ワーイ!!オカーサン!!アリガト!!」
二パーっと花が咲いたような笑顔を見せるコハちゃん。
はうーお持ち帰り~!!
「ガウッ!!」「キューン!!」「オワッ!!ビックリシタ!!」
横から我先にと突っ込んできた百鬼とマキナ。
はいはい、撫でてあげるから落ち着こうねー。
「コハモ、ナデテー!!」
そしてその中に飛び込むコハ。
百鬼が上手くキャッチしてじゃれ合う。
「ガウッ♪ガウッ♪」「クスグッターイ♪」
......はぁ、落ち着くなぁ。
「キューン」
1体残るマキナは頭を差し出す。
はいはい、撫でます撫でます。
ゆっくりサラサラしたマキナの髪を撫でる。
気持ちよさそうに目を細めるマキナ。
毎日こんなもんだが、この時間が一番好きだ。
そのまま夜までじゃれ合い、3体と1人で寄り添いながら眠った......。
その日は、いつもの何倍も深い眠りだった。
「お.....い!!........おき.....!!」
ん?なんだよ。気持ちよく寝てるのに......。
「目を......せ....!!.....は、ど......よ!!」
あぁもううるさい。
「起きてくれよ!!!」
「ひゃい!?」
耳元で急に大きな声を出されて驚いてしまった。
さっきの誰だよー。
「.....起きた!!!おいみんな!!!リュウが起きたぞ!!!」
「なんだと!?」「飯食ってる場合じゃねぇ!!」「トイレ行ってる場合じゃねぇ!!」「「「トイレには行け!!」」」「リュウが起きたって!?」「キュウ!!」「「「なんでカルビを連れてきた!!!」」」
なんだこの変態......いや漫才集団は。パンツ一丁の奴が居たからつい変態が出てしまった。
っていうかさ.....えーっと?
「誰だ?」
「「「「「「へ?」」」」」」
え.....?
なんで俺普通に喋れてるの?
「.....リュウ、一つ聞いていいか?」
「ん?」
誰じゃこいつは。
「俺は誰だ.....?」
「んなもんこっちが聞きたいわ」
そう言って頭を搔く。
....ん?俺の手ってこんな肌色だった?
あれ、俺って服着てた?
「これって.....」
「まさか.......!!」
その時、2人の気持ちは今、一つに
「記憶喪失か!?」「まぁた転生かド畜生!!」
「「.....ん?」」
なればよかったなぁ......。
いや、なったからなんだってことは無いけどね?
自作告知!!
『元アラガミが行く同族喰らい!!』
お楽しみに!!
勘のいい人はもう....ね?w