アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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すいません、予定を変更して引越しとフェンリルでの内部事情回です。


第12話 またまた引越し、登録

ふぅ.....片付いたな。

 

俺は、ボルグカムランとシユウを捕食していた。

 

久しぶりのアラガミは凄く美味しい。

 

......ん?なんか俺以外の咀嚼音がする。

 

嫌な予感がして、後ろを振り向くと。

 

黒ゴートと黒テイルがゴッドイーターの死体と神機を食っていた。

 

凹んだ。人間を食う所なんて初めて見た。

 

2体仲良く、1人と1本ずつ食うと、残った2人と2本を咥えて俺に差し出してきた。

 

.....食えと?

 

丁重にお断りしたいのだが......あの、そんな健気な目で見ないで!?

 

『喜ぶかな?喜ぶだろうなー♪』

 

こんな目だ。

 

相手のことだけを考えている目だ。

 

こ、断りずらい。

 

まず断っても良いのだろうか。

 

こんな純粋な目を、裏切っても良いのだろうか!?

 

くそぉ、どうすれば良いんだぁぁぁぁ!!!

 

 

 

 

結論、食った。

 

正直、神機の方が上手い。

 

あの目は裏切れなかったよ。

 

そして人間を食うにあたって、罪悪感が凄い反応していた。

 

何度凹んで、なんど立ち直ったことか。

 

食い終わると、2匹が凄い擦り寄って来た。

 

可愛い.....もう死んでもいいかもしれない。

 

2匹を撫でると、幸せそうだった。

 

黒テイルは甘えた猫の様になり、黒ゴートは、女性部分がだらしなくニンマリして、卵の目がちょっと垂れて幸せそうにしている。

 

少し思考を放棄していたが、少ししてここを離れることにした。

 

あぁ、愛しの我がD地区......さようなら。

 

今回は特に食う物も無いので、その場から飛び去った。

 

黒ゴートが黒テイルを持って飛んでいた。

 

仲いいな。本当に。

 

しかし重そうにしていたので、俺が持ってあげた。

 

次はどこに行こうかな?

 

.....思いついた。

 

恐らく、ここを合わせて静かに暮らせるのはあと2箇所だ。

 

他は立地が悪かったり煩かったり狭かったりする。

 

まぁ、あそこは一応生活はできそうだな。

 

それではいざ行かん、『愚者の空母』へ!!!

 

 

 

 

 

フェンリルside

 

 

そこでは、会議が行われていた。

 

「えぇ、今回の会議の内容は、これに関してです」

 

モニターには、黄色いサリエル。

 

今では有名になったサリエルのα個体が映し出されていた。

 

「このサリエルは今までは人間を殺さず、まるで手加減をしている様な時も見受けられて来ました」

 

それは周知の事実で今更話す様な物では無かったが、これは前座だ。

 

「本日未明、第8部隊がミッション中このアラガミと遭遇しました」

 

ここからが本題だ。

 

「このアラガミはまた進化を遂げたらしく、白かった腕が赤黒く染まっていました。

そして、サリエルによく見受けられる従者の様なものを連れていました。

しかし、通常とは違いこれも赤黒く染まっていたそうです」

 

「つまり、感応種化したと言うことですかな?」

 

「はい、推測の域を出ていませんが」

 

会議に出席していた者がざわめき出した。

 

「それだけではなく、なんとこのサリエルの従者がゴッドイーター4名を一瞬で葬ったとの報告があり、現に遭遇した第8部隊の生存は確認されていません」

 

ざわめきは更に大きくなった。

 

「ついに人間を殺したということか?」「今までがおかしかったのだろう」「何たることだ.....」

 

パニックになり始め、更に大きくなる。

 

「みなさん落ち着いて、まだ報告は終わって無いのだろう?」

 

白髪のメガネを掛けた研究者っぽい男が声を出す。

 

それだけで会議に再び沈黙が訪れる。

 

「はい、この従者のザイゴートが放った空気砲に当てられたゴッドイーターは、まるで炭にでもなる様に黒くなり、一瞬で息絶えたのが確認されています」

 

一同、驚きを顔に出す。

 

それもそうだ、最前線の為極東のゴッドイーターは手練が多く、戦力としてはとても大きいのだ。

 

それが従者......所謂、雑魚に殺られたのだ。

 

それ故に、動揺した。

 

「恐らく、新種のウイルスか何かでしょう。

捜索隊を送っている為、もし死体の一部でも持ち帰られ次第、検査をすることに致します」

 

それは全員同意した。

 

「それでは、ここで私からの報告は終わります」

 

一礼して研究員は席に戻る。

 

そして、会議はある結論を出して終りを告げた。

 

その結論とは......。

 

 

 

 

 

 

 

《とある資料》

 

『サリエルαの識別名を変更し、【カーリー】とする。

そして同時に、この【カーリー】を《接触禁忌種》に正式に登録することとする』




はい、コメントでのアイデアを吸収した作者です。
ネーミングセンスの無さは見逃してください。
もし、思い付いた名前がありましたら、コメントください。
もしかしたら、勝手ながら採用するかもしれません。

色々な意見ありがとうございました!!
結果は、西京 ホマレさんのカーリーに決定しました!!
色々と良い名前があって本気で悩んでましたw
本当にありがとうございました!!皆さんのネーミングセンスに乾杯!!

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