チートな転生者〜魔法科高校の劣等生編〜   作:夜桜TOKAI

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どうも!今回も読んでいただきありがとうございます!

前回の後書きに模擬戦=決闘のところまで書くと記述したのですが…とても長い!wすみませんかけませんでした(>_<;)

今後の更新は19時から22時の間に行う予定です


入学編Ⅱ〜溝〜

…達也たちと別れたあと俺は今日あったことを振り返りながら母さんから言われた住所に向かっていた。

今日は達也ととても有意義な時間をすごせたなぁ…生徒会長には目をつけられたみたいだが…まあうちは紫水と感ずかれる事は無いだろーね!…っとここみたいだな。

そこは一人で住むにはいささか広すぎる一軒家が建っていた。鍵は既に渡されてるし入ろーとすると、部屋に灯りがついていた。首を傾げる…俺の他に誰かいるのか?いや、そんなことは母さんから言われていない…となると侵入者!?

俺は意識を切り替え…写輪眼!!俺の瞳に紅が宿る…この目は魔法のコピー、瞳術、見切る能力がある。が本来はチャクラを見る目である。つまりは壁を通り越してちょうど居間に当たる部分に1つ焔に近しいものが燃えていた…チャクラだ。でもその焔を囲むように揺らいでいる波のようなものも見えた、…どうやらサイオンらしい。写輪眼の能力がこの世界用に調整されたみたいだ。

…チートにもほどがあるぞ、スクルドさん

でも…見たことあるサイオンだな…これは!?俺の背中に凄まじい勢いで冷や汗が吹き出る。このサイオンの持ち主の正体は穂波さんだった!

 

後ろめたさしかない気持ちで鍵を開け家に入ると俺を出迎えたのはやはり穂波さんだった。

 

「おかえりなさいませ、翔一様。この度翔一様のガーディアンとなりました桜井穂波です」

 

「ガーディアンがつくって言われたけど穂波さんだったんですね。良かった…知らない人だったら気まずくって…」

俺は嘘をついた、深夜さんが亡くなったあと俺は母さんから穂波さんが俺のガーディアンにつく事を知らされていた。

 

「翔一さんでしたら、すぐに打ち解けられると思いますが…」

穂波さんが言い終わるタイミングを見計らってか電話が鳴った。

 

「俺がでるよ」

穂波さんにそう言いながら電話に出ると相手は案の定母さんだった。

 

「もしもし?こんばんは、翔一さん。家は気に入って貰えたかしら?」

 

「こんばんは、母さん。とてもいい家だけど俺達2人が住むには広すぎるんじゃないか?…それにしてもすごいいいタイミングだったんだけど…まさか監視でもしているの?」

特に最後俺は結構本気で言った。だってやりかねないんだよあの人。小さい頃だって…そんな風にふけっていると

 

「あら?やっぱり分かっていたのね?その家にはあなたと穂波さんが住みます。そうね…広すぎるのは甘やかしてしまったからかしら。フフ…そんなわけ無いじゃないの」

 

完全に最後のははぐらかしたな!まあ俺の母さんは結構甘い人でした!…原作でのこの人知ってるからまじで別人みたい…

 

「…素直に感謝することにする、それでこれだけで終わりな訳では無いのでしょ?」

俺は本題に入るように促す

 

「久しぶりに話すのだものもう少しゆっくり話したいところだけど明日も翔一さんは学校ですからね…本題に入ることにします。

翔一、今後は本気でやりなさい?九校戦は特によ?」

 

俺は驚愕した…今母さんは俺に本気を出せと言ったつまり知る人には確実にうちは紫水とバレることになるのだが

「それはうちは紫水が俺だと分かっても問題ないから言ってるんだよね?」

 

「ええ。もうしばらくしたらあなたを戦略級魔法師として登録します。つまりそれ相応の力を示して欲しいの。私の息子として四葉家次期当主候補として…ね?」

 

「…なるほど、そーゆー事なら期待に応えないとね!母さんに恥は絶対に欠かせないよ」

 

「あら、嬉しいことを言ってくれるのね、じゃあそろそろ…深雪さんと達也さんのことお願いね?穂波さんも翔一のことをお願いします。」

 

「わかってるよ、母さん」

 

「お任せ下さい。真夜様。」

 

「じゃあ、おやすみなさい。」

 

「おやすみ、母さん」

母さんとの電話を終えた俺は

 

「穂波さん三年前はあんな冷たいことを言ってしまいすみませんでした」

俺は穂波さんにあの時できなかった謝罪をする

 

「翔一様私は気にしてなどおりません。事実私にはあの数の砲撃を防ぐことは出来ませんでした。仮に出来ても私は死んでいたでしょう。なので感謝こそしても怒ることなどありません。あなたに救ってもらったこの命今度はあなたのために使わせてください!」

 

穂波さんの言葉に俺はすごく救われた。実際とても怖かった。見知った人それも良くしてくれた人を亡くすことがだからあの時はあんな風に言ってしまった。だが穂波さんに言われて俺は間違った事はしていなかったんだと実感出来た。

「こちらこそお願いします。…穂波さん…今度から翔一って呼んでね?」

 

「はい!もちろんです!…え!?そんな畏れ多いことできませんよ!?」

 

「いやいやいや、小さい頃から面倒見てもらってて姉さんみたいに思ってる人に様はちょっと嫌だからさ、せめて人目がない時にはね?それでもだめっていうのなら、今後は俺は一人で行動します。」

ニコッとしながら俺は言った。翻訳すると絶対に外出する際補足させないと言っている。ガーディアンたる穂波さんにはかなり頭を悩ます案件だ。

 

「そ、それは困ります!!…でも…うぅ翔一?これでよろしいでしょうか?」

若干小さめに俺の名前を読んだ…次期当主候補で当主の息子を呼び捨てに呼ぶ後ろめたさがあるらしいが

 

「よろしい、穂波さん」

満面の笑みでいった

 

「さて明日も早いし寝るとするよ。おやすみ穂波さん。」

 

「はい、おやすみなさいませ…翔一」

 

「おはようございます、朝食の準備ができましたよ!」

高校生活二日目の朝は穂波さんの声で始まった。

 

とても穂波さんの料理は美味しかった。俺も料理勉強してみよーかな?これは完全に余談である…

 

1年A組の教室も賑わっていた。もって言うのはどこの教室も同じだったからだ。教室内を見回すと…俺は苦笑いを浮かべる。とある席の周りだけ男子生徒で覆われていたからだ。…綺麗すぎるってのも考えものだなぁ…しかも容姿端麗、頭脳明晰の優等生!注目の的だな。

 

さて…俺は四葉だ。周りからは畏怖されている…どう振舞うのが得策かな?……やはりここは某ラノベに出てきたヒッ〇ーのように…そんなことを思ってたのだが、いきなり俺のヒッ〇ー生活は終りを迎えた。なんで?ってもちろん深雪が話しかけてきたからだよ!

 

「初めまして!四葉翔一さん。私は司波深雪と申します。これからよろしくお願いします!」

どうやら隙間から俺を見つけて幸いとばかりに挨拶にやってきたらしい。

 

「初めまして!知ってたみたいだけど四葉翔一だ。こちらこそよろしくね?あっ俺の事は翔一でいいよ」

お互いに初めて会ったという事にしておく。…めんどくさいからね、いろいろ…

 

「わかりました。では私のことも深雪と呼んでください!」

 

「OK!深雪」

 

俺の名前…特に四葉に反応して他の生徒達がヒソヒソと周りで話し始めた。俺を見る視線には値踏みしてるもの、畏怖してるものと他の感情もあったが、誰1人として俺に話しかけてこない…これって俗に言うボッチ…?とか内心黄昏ていると一人の男子生徒が話しかけてきた!

 

「失礼。僕の名前は森崎駿。僕も翔一と呼んでもいいかな?」

…まさかのあの、森崎君でした!厄介ごとに巻き込まれないといいなぁって思った俺は後悔した絶対に悪くない…はず。

 

「もちろん構わないよ?よろしくね駿」

 

森崎を皮切りに続くように挨拶をしてくるA組の生徒達。四葉の俺を畏怖することよりも興味の方がどうやら皆勝ってたらしい…だってみんな色々聞いてくるんだもん!女子に限っては聞かれたことを答えると向こうでガールズトークに花咲かせてるし、内心癖癖していて深雪を見ると微笑ましそうに俺を見ていた…いや、深雪さん?これあなたのせいですよ?密かに思った。

 

そして面倒事が起きた…

第1幕は昼食時の食堂だった。食堂には達也、エリカ、美月…ともう1人男子生徒がいた。深雪に目で行くように促し俺は席を探していると森崎が達也に突っかかっていた。

俺が口を開く前に達也に目で制されため息をつく…

 

そして第2幕は午後の専門課程見学中の出来事だった。

通称射撃場と呼ばれる遠隔魔法用実習室では、3年A組の実技が行われていた。生徒会長が所属するクラスでもある。そんなことから多くの新入生が特に1科生が訪れていた。そんな中二科生たる達也たちは堂々と最前列に陣取っていた。当然悪目立ちする…苦笑いが浮かんだ俺だった。

 

そして第3幕は現在進行中…美月が啖呵をきっていた。内容がなんとも言えないが…美月の言葉に深雪が頬を染め動揺する…っておい!そこは染めるところじゃないだろう!心の中で突っ込んだ。

そして美月の口から空気を変える一言が発せられる

 

「同じ新入生じゃないですか。あなた達ブルームが、今の時点で1体どれだけ優れているというんですかっ?」

 

達也と同時にため息をついた。

 

森崎が言い放つ。

 

「どれだけ優れているか知りたいのなら教えてやるぞ」

森崎の目には剣呑な光を帯びていた

しかも達也といた男子生徒が言い返す…勘弁してくれ…

 

「だったら教えてやる!」

発すると同時にCADを取り出す…特化型だった。つまり攻撃力重視。

 

ため息をつきながら俺もCADを抜き放ち術式解体を発動させようとするが…森崎のCADはエリカによって弾かれた。

エリカはレオと呼ばれる男子生徒と軽口を交わしつつも森崎に威嚇する。っとサイオンを感じ、視線を向けると光井さんが閃光魔法を放とうとしていたが…それは不発に終わる。

なぜなら、

「止めなさい!自衛目的以外の魔法による対人攻撃は高校規則である以前に、犯罪行為ですよ!」

第3者…生徒会長により術式を破壊されたからだ。

 

「あなた達ⅠーAと1ーEの生徒ね。事情を聞きます。ついて来なさい」

冷たい、と評されても仕方の無い、硬質な声で命じたのは生徒会長の隣にいる…たしか風紀委員長渡辺摩利先輩だった。風紀委員長のCADは既に起動式の展開を完了していた。

…俺と達也と深雪を除く他の生徒達が雰囲気に飲まれて動けなくなっているところ、まず達也が前に出て言葉を発する

 

「すみません、悪ふざけがすぎました」

 

「悪ふざけ?」

風紀委員長が眉を軽く顰める。

 

「はい、森崎一門のクイックドロウは有名ですから、後学のために見せてもらうだけのつもりだったんですが、あまりに真に迫っていたもので、思わず手が出てしまいました」

 

…見ると森崎は目を丸くしていた。視線を達也たちに戻す

 

「ではその後の1ーAの女子生徒の攻撃性魔法を発動していたのはどうしてだ?」

 

俺が口を開く

 

「あれはただの、閃光魔法ですよ。効果は目くらまし程度です」

達也が俺の言葉に補足する

「それによる視力障害を起こすことはありません」

俺と達也は視線を合わせ笑みを浮かべる

 

「君は…?」

委員長が俺に名前を聞く

 

「申し遅れました、自分は四葉翔一です」

名乗ると、少し驚いたようだった。そりゃ…四葉だもんね

 

「君が…あの四葉の次期当主候補か…君達二人はどうやら起動式を読み取ることが出来るらしいね?」

 

「実技は苦手ですが分析は得意です」

 

「達也ほどじゃないけど自分も分析はある程度できます」

 

予め言っておくが達也は得意とか言ってるけど意識しないで理解するなど普通はできない。

 

「…誤魔化すのも得意なようだな」

 

すると生徒会長が

「摩利、もういいじゃない。翔一くん、達也くん、ほんとうにけんがく見学 だったのよね?」

 

俺達は至ったて真剣な顔で頷く。すると貸一つとでも言いたげな笑みを浮かべながら魔法行使による制限を説明する。

 

風紀委員長が

「…会長がこう仰っていることでもあるし、今回は不問にします。以後このようなことがないように」

…俺達に注意勧告をし達也の名前を聞くと

 

「覚えておこう」

と言われた達也の顔を見て吹き出してたら

「もちろん四葉くん…君のこともだ」

俺は顔をしかめた…達也は自業自得だとも言わない顔をしていた…

 

その後森崎が負け犬顔負けの負け惜しみを達也に言い放ち、俺達はモノレールに向かい始めた。もちろん与太話をしながら…

こうして平和とは言えない二日目が終を迎えた

 

その夜…

俺は母さんとの電話をしていた

 

「翔一さん気をつけなさい?近々ブランシュによるなんらかのアプローチがあります」

 

「つまりはテロが起きるかもしれないということですか?」

 

「可能生です。ブランシュ日本支部リーダー司一が動き出した。ということしかまだ掴めていませんから…もう言いたいこともわかってると思いますが」『可能生』→『可能性』

 

「俺に調査しろっていうんだね?」

 

「流石ね。その通りです。お願いしてもよろしいかしら?」

 

「もちろんさ!」

自信満々に俺は応える

 

「ありがとう翔一さん。ではおやすみなさい」

 

それを最後に電話を終え、布団に入り込む。

……俺がいることによりまた沖縄の時みたいになにかあるかもしれない…気を引き締めないとな。

 

 

END




読んで下さりありがとうございました。
いかがでしたか?ヒロインに関しては自分の周りやリクエストを頂いたりして考えた結果深雪か真由美の二択に絞ろうと思います!

感想、リクエストくれた方ありがとうございました!
次回こそ服部さんとの模擬戦を書きます!

感想、アドバイス、リクエスト、質問等お待ちしております

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