チートな転生者〜魔法科高校の劣等生編〜   作:夜桜TOKAI

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今回も読んでいただきありがとうございます!今日見たらお気に入り件数100を超えていてびっくりしましたw感謝、感謝です!今回から本編に入りにあたり本格的にヒロイン考えなきゃいけなくなって…
ではどうぞ!


入学編Ⅰ〜始まり〜

国立魔法大学付属第一高等学校。毎年、国立魔法大学へ最も多くの卒業生を送り込んでいる高等魔法教育機関として知られている。それは同時に、優秀な魔法技能師(略称魔法師)を最も排出しているエリート校ということでもある魔法の世界に置いて均等という建前は存在しない。つまり徹底した才能主義、残酷なまでの実力主義それが魔法の世界。

この学校に入学を許されたということ自体がエリートということであり、入学の時点から既に優等生と劣等生が存在する。同じ新入生であっても、平等ではない。例え…血を分けた兄弟であっても…

 

「納得できません!」

 

「まだ言っているのか?」

 

「いや、そう言われても…ね?」

 

……何をしているのかって?入学式の総代に誰がふさわしいかどーか深雪が暴走してるだけさ…

 

「何故お兄様が補欠なのですか?入試の成績はトップだったじゃありませんか!…それは翔一にも言えることですよ?付け加えるのであれば私なんかより…いえここにいる誰よりも翔一は魔法技能が上です!」

 

…なんて深雪は熱弁している…いやね、確かにそうだよ?入試は達也と2人でトップ、実技は加減しないと不味いし俺がうちは紫水って感づかれてはダメだし…俺も複雑なんだよ?なのに深雪は……

ため息をついてると達也から援護射撃が飛んだ。

 

「お前が何処からか入試結果を手に入れたかは横に置いておいて…魔法科高校なのだから、ペーパーテストより魔法実技が優先されるのは当然じゃないか。俺の実技能力は深雪も知っているだろう?自分じゃあ、二科生とはいえよくここに受かったものだと、驚いているんだけどね…」

 

ナイス達也!俺は達也に視線を向け感謝を表そうとした時

 

「そこにいる誰かさんは完全に手を抜いていたがな…入試の成績6位だと?嫌味にしか思えんぞ?」

 

達也さん…ここでそれを言うの?さっきの俺の感激を返して!!!

 

「…達也…君に嫌味と言われることこそ嫌味だと思うけど?

それに俺らの高校生活の始まりを男が開くよりもとても可愛い女の子の方がいいに決まってるさ!」

ほんと達也こそまさにチートなのに嫌味って意味知ってるのか!?すると深雪が反論する。頬を薄く染めながら…

 

「二人ともそんな覇気のない事でどうしますか!勉学も体術も魔法も!翔一の勝利は揺るがないとしてお兄様だって本当なら魔法も…」

 

『深雪!』

俺と達也の声が重なる。

 

「分かっているだろ?それは言っても仕方ない事だ」

 

「…俺そんな完璧人間じゃないんだが…俺達のために深雪は怒ってくれる。俺達はそれに救われているよ?」

 

「翔一の言うとうりだ。最初を除いてな」

 

…おい…どうゆうことだよ?俺は達也を睨む……が効果はなかった…ええぃ、奴は化物か!って俺はシャ〇かよ!

とか考えていると

 

「……お前が俺のことを考えてくれているように、俺もお前のことを思っているんだ。」

 

「お兄様…そんな、想っているだなんて……

翔一さんはどーなんですか?」

 

深雪さん?ここに俺にふってくるの?しかもそんな期待を込めた眼差し向けながら…そんなことされると言わないわけには行かないでしょーに!

 

苦笑いを浮かべながら

「俺も深雪のことを想っているよ?……とても大切な女の子だしね?」

最後は深雪の耳元でこそって言った。すると深雪はみるみる赤くなり慌てだした。

 

すかさずオレは達也とアイコンタクト!…達也は呆れていたが

 

「それにお前が辞退しても俺達が変わりに選ばれるという事は絶対に無い。この土壇場で当時を辞退すればお前の評価が損なわれることは避けられない。本当は分かっているのだろ?深雪、お前は賢い娘だから。」

 

「それは…」

深雪が口ごもる。

 

「それにな、深雪。俺は楽しみにしてるんだよ。お前は俺の自慢の妹だ。可愛い妹の晴れ姿をこのダメ兄貴に見せてくれよ」

 

「お兄様はダメ兄貴なんかじゃありません!…ですがわかりました。我侭を言って、申し訳ありませんでした」

 

「謝ることでもないし、我侭なんて思ってないさ」

 

そんな兄妹を見て少し俺は幸せな気分になったのは絶対に悟らせてはいけない…何故ならこの先にはこんなもんじゃ済まない事がたくさんあるのだから…

 

「それでは、言って参ります。…見ていてくださいね、翔一、お兄様」

 

「あぁ、行っておいで。本番を楽しみにしてるから」

 

「ん!俺も楽しみにしてるよ!頑張って!」

 

はい、ではと会釈した深雪の姿が講堂に消えたのを確認して俺達は視線を合わせる。

 

「これからどうする?会場入りするにはちょっと早すぎるね」

 

「そうだな…そこのベンチにでも座って時間を潰すか。幸いにも俺には話相手がいるしな?」

達也は笑みを浮かべながら言ってくる。

 

「俺は構わないよ?ゆっくり話すのは久しぶりだしね!」

 

俺達はベンチに腰をかける。

…その後俺達は他愛ない魔法理論の話からいつの間にか話し込んでしまっていていつの間にか式が始まる数分前となっていた。

とても有意義な時間だったなぁと余韻に浸っていると達也が

「翔一が居てくれて助かったよ、有意義な話ができたのもだが流石にここに1人はきつい」

…そう俺にあって達也にないもの、それは八枚花弁。一科生と二科生を区別する象徴。現にほかの人たちが通り過ぎる際達也を馬鹿にする話が聞きたくもないのに聞こえてきていた。

 

「俺も達也と話せて良かったよ?とてもいい時間だった。確かにな…1科生のやつらはどうやら天狗らしいな」

…ほんとにくだらないそんな優越感に浸る余裕があるなら己を磨いた方がいいんじゃないか?馬鹿ばっかりだ…と悪態をつく。

 

「なかなか辛辣な言葉だな」

 

「事実だろ?」

 

達也は笑っていたがその後俺達はため息をつく。先が思いやられるな…そんなとき後ろから声を掛けられた

 

「新入生ですね?開場の時間ですよ」

 

俺達は彼女に視線を向ける…ブレスレット型のCADを装備していた…つまり生徒会か風紀委員のどちらかに所属しているということ…

俺より先に達也が応じる。

 

「ありがとうございます。すぐに行きます。」

即座にアイコンタクトし離脱を図るが…失敗する。

 

「お2人は親しいようですが…あっ申し遅れました。私は第一高校の生徒会長を務めています、七草真由美です。ななくさ、と書いて、さえぐさ、と読みます。よろしくね」

 

達也は知らぬが俺はやっちまった感に際なわれていた…入学すらまだしてないのに…この人に関わると面倒な事になるのは間違いなく、先が恐ろしくなる俺である。…達也に視線を向けるとどうやら同じようだった。

今度は俺が先に口を開く

 

「自分は四葉翔一です」

達也も俺の後に続く

 

「司波達也です」

 

「四葉翔一くんに司波達也くん…そうあなたたちがね…」

と意味ありげに頷く生徒会長

 

「先生方の間ではあなた達の噂で持ちきりよ」

楽しそうに笑いながら生徒会長は言う

「入学試験、7教科の平均96点。しかも魔法理論と魔法工学に関しては満点。付け加えるのであれば二人一緒に。前代未聞よ?」

 

「ペーパーテストの成績です。情報システムの中だけですよ」

達也はそう言ったがそんなあっさり言うことじゃないぞ!普通に難しかったし、俺ができたのはスクルドのおかげだったし。見るとまだ達也に向けて話していたが達也が強引に切り上げる。俺もあとに続こうとすると

 

「あなたの本当の実力…いつか見てみたいわ、楽しみにしているね?」

とそんなことを言ってきた

 

「本当の実力も何もあれが実力ですよ、四葉の次期当主候補のうちの1人は…」

俺は笑みを浮かべながら言った

 

「そうですか…でも誤魔化される私たちではないわ。」

 

「失礼します。またの機会にお願いします」

俺も強引にきって式場に向かう。この時既に俺は精神的に疲弊していたのは無理もないと思いたい。

 

式場に入ると一科と二科で席が分かれていた…もう何も言えないよ、ここまでしてるとさ…俺は達也を見つけるなり向かって声を掛ける。

「達也…それにお2人も、俺もご一緒していいですか?」

達也の他に二人女子生徒が座っていた。

 

「構わないが…いいのか?」

そんなことを達也も聞いてくる。

 

「お前までそんなことを言うのか?まあもちろんそこのお二人さんがいいならだけどね」

人の悪い笑みを達也に向けてから二人に向き直り言う。すると2人は

 

「私たちは構わないわよ。それにしても君変わってるね?私は千葉エリカそれでこっちが…」

 

「柴田美月です」

 

「俺は四葉翔一、翔一と呼んでくれ。よろしく」

俺が名乗ると2人は驚いていた。

 

「君があの四葉翔一くんか、実際に見ると…可愛いんだね?」

そんなことを言ってきた!俺それ気にしてるんだぞ?スクルドのやつせめて男っぽくして欲しかったのに中性的にしやがって!!……そう俺は男と言われればそうだし女と言われればそうかってなる容姿をしている。数少ない俺の悩みの一つだ。

 

「可愛いは余計だよ?エリカ…」

少し凄みを聞かせながら言ってやった!

そんな話していると式が始まる。…そして深雪のなかなか際どいフレーズが入っていたがとても素晴らしかった。

 

式が終わると各クラスが発表される。達也達はE組、俺はA組だった。

 

後は他愛ない話をふくらませながら深雪を待つ。少し経つと

「翔一、お兄様お待たせ致しました」

その後に別な声も聞こえてきた。

 

「こんにちは、四葉くん、司波くんまた会いましたね」

そこには生徒会長がいた…!

 

引き攣りそうになる顔をなんとかしていたら深雪から

「お2人とも早速お友達とデートですか」

と全く笑っていない笑みを浮かべて言ってきた。

 

背筋に冷や汗を流しながら

「そんなことないよ?深雪を待っている間話していただけだよ。それにその言い方は二人に失礼だろ?二人とも可愛いのだから俺にはもったいないって」

その後俺は後悔した…俺の言葉に2人は顔を赤らめ俯く…それを見た深雪は上目遣いに俺を見上げる…がすぐ二人の方を向き自己紹介をする。

 

その後はエリカが言うケーキ屋に行き、この日は幕を閉じた。




いかがでしたか?次回は予定では決闘のところまで書くつもりです!今後もお付き合いのほどよろしくお願いしますm(_ _)m

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