見ないあいだにお気に入り件数が
400を超えさらに500近くになっていてびっくりしました!皆さんほんとにありがとうございます(〃▽〃)
次からは九校戦開始なのでお付き合いしていただけると嬉しいです!
事故の後、警察の事情聴取とか現場を通行不能にする為の手伝いとかで三十分程度の時間をロスしたが昼過ぎには宿舎に到着した。
その競技の性質上、九校戦で活躍した選手から軍人の道に進む者は多い。つまりは九校戦はいずれ軍に入るであろう魔法師を値踏みする場でもあるということだから高級士官を宿泊させるホテルを期間中貸切にして提供したりしている。
作業車から大型機器を台車に移した達也と深雪と共にホテルに入る。
「翔一さっきはお手柄だったな。水がないところであのレベルの魔法……前も言ったがおかしくないか?」
ほんとに不思議そうに聞いてくる達也
「んー、俺もよくわからんけど地下で幅の狭い地層に沿って脈状に存在する地下水を利用してるんじゃないかな?」
よくよく考えるとなんで水がないところで水遁使えるんだろ。。。NARUTOの世界は不思議だ。いや、漫画だったわ不思議もなにもなんでもありじゃん!こーゆーのは考えちゃいけないよね!!
「なんで使ってる本人がわからないんだ?」
「達也、世の中知らないほうがいいこともあるんだよ」
全ての疑問を封殺する魔法の言葉さ
「お兄様、翔一がそう言うのですからそういうことにしませんか?」
深雪がフォローしてくれた。ナイス深雪!
「まあ、いずれわかることだからいいか」
「え?いずれわかっちゃうの!?」
そんな会話をしていたらふと何処からか視線を感じた。相手に気が付かれないように視線を向ける。……副会長が俺達のことを見ていた。
「達也、深雪、すまないが先に行っててもらえないか?バスの中にケータイを忘れてきたみたいだ」
「わかった。先に行っているな」
そして俺は副会長と桐原先輩の方に向かって歩き始め目の前に立つ。
「何のつもりだ?」
俺に対し威嚇をする副会長。まあ、模擬戦で得体の知れない目にあったら警戒するよね
「いえ、はんぞー先輩と桐原先輩が話が少し耳に入ったもので」
「はんぞー言うな!それにお前には関係ない」
勢いよく否定し、その後の言葉は苦虫を潰したようにつぶやく彼だが
「はんぞー先輩は何と比べてそんな悩んでるんですか?言ったはずですよ。確かに実戦を経験してる魔法師にしては経験してないそれも高校生なんて目じゃない」
「そんな事わかっている!頭ではわかっていても受け入れられないことだってあるんだ!!」
「何が引っかかっているんですか?」
その質問した途端にはんぞー先輩はだんまりになってしまった。というかさっきはんぞーって呼んだのにそれすらツッコミを入れないほど思いつめてるのか……
すると桐原先輩が口を開いた
「こいつはなさっきのお前の魔法とバス内での司波妹の対応を見て自信をなくしてるんだよ」
笑いながら言ってくれた
「桐原!」
声をあげるが封殺される
「事実だろ。なんてたってさっき自分の口から言ってたしな」
……なるほどね
「えーとですね。何を勘違いしてるのかわかりませんが人には得意不得意があるんですが理解してますか?」
「馬鹿にするな!!だからなんだと言うんだ」
「だからですねあの時ははんぞー先輩にとっては不得意となるシチュエーションだったってことですよ。というか俺から見てもあなたの魔法の才はかなり高い。確かに会頭や会長と比べると劣ってしまうかもしれないですが、それをあなたは努力で補っている。だから悲観することないと思うのですが」
「……」
「四葉の言うとうりだな。頼むぜ明後日から競技だからな」
そう言い残しホテルの方に入っていった……はいいけどお互いに目線を合わせたまま無言って気まずいのですけど!?
……まだ考えるのか、しょうがないな
「はんぞー先輩、ほかの誰がなんと言おうとも俺はあなたを認めている。自信を持ってください」
「……君に認められてもな、だが君の言うことは間違ってもいないのかもしれないだがさっきのあれを見せられる……っ!?」
最後まで言いきることができなかったはんぞー先輩。なぜなら目の前いた俺が後ろに移動してたからだ
後ろを振り向く先輩と視線を合わせながら満面の笑みで言う
「はんぞー先輩、これはまだ誰にも言わないで欲しいのですが……紅の閃光は俺です。そんな俺があなたを認めているんだ、それでもまだ悩むんですか?」
「なっ!?君がうちは紫水だと!……確かにそんな人に認めらているなら自信を喪失してる場合じゃないよな」
「あれ?思ったより素直に向け入れますね」
「それは君が使う魔法はうちは紫水が使う魔法と似ているもしくは同じと考えていたからね」
「なるほど。もう大丈夫そうですね!明後日頑張ってください!」
そう言ってホテルに入り深雪たちのところに向かったのだが
「すまない、待たせてしまったな。……なんでエリカと美月がいるんだ?」
「いや、話し相手には幸い困っていなかったから大丈夫だ」
「あ、翔一くん!それはね私達は関係者だからだよ!ちなみにミキとレオもいるよ」
イタズラっ子みたいな表情で言ってくるのだが
「まあ、何をしでかしてくれるか楽しみにしているよ」
そもそも俺達を載せたバスが前々日の午前中という早すぎる到着時間を予定していたのか。
それは、夕方に予定されているパーティーの為である。
高校生のパーティーだからもちろんアルコールはなし。これから勝敗を競う相手と一同に会する立食パーティーは、プレ開会式の性格が強く例年、和やかさより緊張感が目に付く。
「だから本当は出たくないのよね、これ……」
生徒会長にあるまじき方言←発言?放言? を俺と達也は聞かなかったことにした。内心では俺は四葉だから目立つに決まっているので会長に同意だった。横を見ると達也と深雪が和やかに話していた。
「さあ、行きましょうか」
先程の後ろ向きな態度とは打って変わって、何故か、晴れ晴れとした表情で会長が一同に促した。
九校戦参加者は選手だけで三百六十名。裏方を含めると四百名を超える。この人数を専従スタッフ、基地の応援だけでは賄いきれないってことはわかるしアルバイトらしき人達が行き来をしているのも納得できるが……なるほどねと納得していた俺に後ろからかけられて声
「お飲み物はいかがですか?」
と聞き覚えのある声に振り返ると先程見つけたドリンクを載せたトレイを片手に立っているエリカがいた
「関係者とはこうゆう←こういう ことだったんだね」
「そうそう!あれ?達也くんと深雪は?」
「あっちにいるよ、ほら」
「ほんとだ!ってなんで一人でいるの凄い目立ってるし周りが騒いでるよ?」
聞き捨てならない言葉にギョッとしてしまう
「え!?俺目立ってるの?目立たないように埋もれるように一人でいるんだが」
「あははは!翔一くんが目立たないわけないじゃん!自分の顔を鏡で見た方がいいよ?」
「どうせ女顔だよ、俺は」
神様なんで女の子です!って言っても何の問題もない容姿にしたんだよ……
「よくわかってるじゃん!じゃあ達也君たちの方に行くね!」
文字通り嵐のようにやって来て嵐のように去っていったエリカだった。
溜息をつき周りを見渡しながら達也たちの方に向かって歩き始めると
「ねぇねぇ、あの子って男子の制服着てるから男の子だよね?」
「え!?女の子じゃないの!?」
「バカ!どこに男装してこんなところに来る人がいるのよ」
「……それにしてもかっこ可愛いわね……彼女とかいるのかな?」
なんていう俺の精神lifeを削る言葉が聞こえてきた。……やめてくれ!これ以上言われると俺のlifeが0になっちゃう!!
達也の元につくと同時に深雪がほのかと雫に一科生たちの元に連れられて行った。
「お前も苦労人だな」
「そう思うなら少しは労ってくれ」
溜息をつきながら言ってくる
「まあ、それもきっと青春の一ページとして刻まれるでしょう!悩め若者よ」
「なんだ、その言い方」
「あ、やっぱり変だっった?」
「似合ってないぞ……その顔でそんな事言うのは」
グサっ!!エグい音が俺の心から響いた
「達也……お前までそれを言うのか?」
「周りも騒いでるがほんとのことだ仕方なかろう」
……俺は顔に手を被せ天を仰いだ
深雪side
お兄様が鈍感なのはわかっていたでも写輪眼を持つ翔一まで同じだとは思わなかった。しかもお兄様よりも鈍感である。
あの時……沖縄での一件から私は紫水と名乗った方に憧れの念を抱いていた。そして高校入学前四葉本邸で出迎えてくださったのがその人だった。しかも正体は翔一……それが分かった途端憧れから気になる男の子という風に変わってしまった。それも彼と共に過ごす分だけその思いも膨れ上がる。
そんな事を考えていたら周りから
「見て見てあそこにいる人良くない?」
「え?どれどれ……うわ!カッコ可愛い!」
「彼氏……じゃなくて彼女いるのかなぁ」
とか他にもいろいろあったが決して許容できない言葉が次々と耳に飛んできた。彼を見るとどうやら達也から何か言われたようで項垂れていてそれを見て思わず笑をこぼしてしまった。でもその後また周りから許容を超えた言葉が耳に飛んできて、そして段々腹が立ってきた。
ーーこれはもう、一度文句を言わなければ気が済まない。
ーーあまりにも鈍感すぎるのは翔一の為にならないはず
そう決意したときふと彼と目線が合った
深雪sideout
淑やかなアルカイック・スマイル下で深雪が決意をしたなんて知らない彼はというと
ブルブル!背筋が凍りつくような感覚に襲われていた。それと同時にこっちを見ていた深雪と目が合う。
笑みを浮かべながら小さく手を振ると深雪も小さく手を振って返してくれた。何故か顔を赤く染めながら。そんな深雪に当てられて俺も少し恥ずかしさを覚え頬をかく
そんな俺らのやり取りを見ていた達也が
「見ていると初心な恋人みたいだな」
「そんなふうに見える?」
「見えるな……翔一は深雪の事をどうも思ってるんだ?」
達也の口からまさかの言葉が飛び出てきて思わず飲んでいた飲み物を少し吹き出してしまった
「ブッ!ゲホッ……いきなりだね」
「何でそんなに驚く?」
真顔で聞いてくる……
「いや達也の口からでるなんてって思ってさ。それと答えは好きだよ?」
「その好きは友達としてか?」
「いや、男が女に恋をする方の好きだ。つまり俺は深雪に恋をしているということになる。が俺達は次期当主だ、勝手に恋人は作れないお互いにな。だから俺の気持ちは決して言ってはならない」
「……よかった。確かにそうだがそれは多分問題なくなると思う」
「よかった?なんでだ?どういうこと?」
「まあいずれわかるよ。俺の考えているとおりならな」
余計にわからんぞ!そんなやり取りをしていると来賓の挨拶が始まり、魔法界の大物たる九島烈の順番となる。司会者がその名を呼び眩しさを和らげたライトの下に現れたのは、パーティードレスを纏髪を金色に染めた若いじょせいだった。
ざわめきが広がる
あれ?って思いながら自分の手を見るとサイオンが少し乱れていた。ーーそういうことね。一人納得し女性の後ろを見る……そこには九島烈その人がいた。
この場にいた全員に精神干渉系魔法をかける、それも微かに、弱く。それ故に気づくことの困難な魔法
ーーこれがトリック・スター九島烈か。
俺の凝視に気がついたのか、九島烈がニヤリと笑った。まるでイタズラっ子だ……
その後は彼の演説を聞き、パーティーは幕を閉じた
達也とともに深雪たちを部屋に帰したあと俺は夜の散歩にしゃれこんでいた。
今日のことを振り返っていると深雪のことが頭に浮かんだ。達也に問われて自然に口から出た言葉……俺は深雪が好きなのか。そう考えるとなんかものすごく恥ずかしい衝動に駆られてむず痒くなってきた。深雪はどうなのかなぁ?
そんな頭にお花を咲かせていると妙に緊張した気配を感じた。気配がしたほうを写輪眼でみると三つのチャクラがみえた。手には……アサルトライフル、腰には爆弾らしきものが装備されていた
「やれやれ、悪いネズミを捕まえないとな」
俺は地を蹴りかなりの速度で賊の方に向かう……その途中見知ったチャクラ2つ感知した。達也と今日エリカと一緒にいたやつだ。俺よりそいつの方が早い。彼を視界に捉えると魔法を放つ体制に入った。それと同時にかれに銃を向けられ、唇をかんだ雰囲気が伝わってきた。
俺の目が万華鏡へと変わり
ーー天照
賊の銃に黒い焔が出現する、そして間髪入れずに追いついた達也が分解を発動。そして彼が魔法を放ち賊を沈めた。一度達也と視線を合わせたのち俺は離脱……したつもりだったんだけども予想外の人に捕まってしまった。
「君があのうちは紫水だったとはな」
暗がりから呼びかけられ止まりそこを見ると風間晴信が現れる
「三年ぶりですね風間大尉いえ、今は少佐になられていますよね」
「あの事件のおかげでな、さて我々がうちは紫水を探しているのは知っているね?」
「もちろんですとも、現に四月の事件で十文字家の次期当主様からも同じことを言われました」
「ほう、それでどうしたのかね?」
俺は目を閉じる
「もちろん……力の差というものをわからせてやりました」
そして開いた俺の目は紅く染まっていた。
「……その目、久しぶりに見るな。そうか彼を破ったのか」
「どうしますか?あなたも……俺と戦いますか?」
「いや、やめておこう。俺では……いや、魔法師の誰もが君を相手にしても勝てないだろう。そもそも今日は君と話すために来たんだ」
「確かに俺は負けないですよ。でも達也だったら万が一ってこともあるかな?話とは?」
「今回ノーヘッドドラゴンが九校戦で暗躍しているとの情報を得ている。是非君に協力していただきたい」
「なるほど。いいですよ、俺もやつらを始末しろとの命令を当主より承っていたので」
「感謝する、今後もそうしてもらえると助かりの←助かるの だがな。新人戦楽しみにしている」
そう言って達也の方に歩いていく
やれやれほんとに今日は災難だな……
その後部屋に戻りシャワーを浴びて速攻寝た俺であった。
そして時を遡り翔一と達也が深雪達を帰した後三人+チーうムメイトで彼女達は地下温泉を満喫していた
そして、やはり女の子。次第に話題はオシャレそして恋愛話に変わっていった
そして誰かが言った
「十師族の跡取りって言えば三高に一条の跡取りがいたよね?」
「あっ、見た見た。結構良い男だったね」
ここで英美が深雪に話を振った
「三高の一条君って言えばさ、彼、深雪のこと熱い眼差しで見てたね」
その言葉を筆頭に深雪が答えるより早く周りが盛り上がる
「深雪、どうなの?」
周りと同調していなかった雫が大真面目な口調で聞いてきた。
それに対する深雪解答。
「……真面目に答えさせて貰うけど、一条くんのことは写真でしか見たことないわ。会場のどこにいたのかも気が付かなかった」
酷いと言おうか冷たいといおうかこのセリフは破壊力が抜群だった。
しかし、どこにでもめげないキャラクターはいるものだ。
「じゃあ、深雪の好みってどんな人?やっぱりお兄さんみたいな人が好みかい?」
スバルのこの質問にほのかが反応するーー深雪は至って冷静な様子で呆れた表情までうかべて、スバルの問に答えた。
「何を期待しているのか知らないけど……私とお兄様は実の兄妹よ?恋愛対象として見たことなんて無いから」
と冷静に言い放つち英美とスバルを撃沈させるが、雫の質問で覆ることになった
「じゃあ翔一はどうなの?彼も十師族、四葉で次期当主だよね」
「えぇ!?翔一は……」
深雪は素っ頓狂な声を上げた後翔一はの後の言葉が出なくなっていた。それここだと言わんばかりにスバルと英美が仕掛ける。
「そういえば彼は四葉だったね。彼の性格が性格だからあの四葉というか十師族の一員っていうイメージがないから抜けていたよ」
「それにカッコ可愛いしね!深雪どうなの?」
二人とも目が笑っていたのは言うまでもない
「わ、私は……翔一が気になるというか、その……」
「へぇ〜深雪の反応を見るとどうやら満更でも無いみたいだね」
「そういえば翔一くんの近く通った時に達也さんが深雪の事をどう思って←思っているのか 聞いていたよ?」
『えっ!?』
ここにいる英美以外の声が重なる
「そ、それで翔一はなんて言っていたの!?」
深雪がすごい勢いで英美に迫る
「み、深雪、怖いよ?」
「あ、ごめんなさい。それでなんて言っていたの?」
「えーとごめん。感じなところでちょうど友達に話しかけられちゃって聞けなかったんだけど、翔一くんは笑っていたよ?」
誰が見ても残念に思ってるふうに見える表情を浮かべる深雪
「なーんだ聞いてなかったのか、でも深雪その反応はやっぱり好きなんでしょ?」
「……そうかもしれないわね、いいえ、私翔一の事が好き……あの時翔一だと分かってから」
最後の方は誰にも聞こえないように呟いた。
という感じで翔一の知らないところで事が起きていた。
いかがでしたか?久々投稿なので結構長めに書いたとつもりです!
今後も見ていただけると嬉しいです!
感想、アドバイスお待ちしております!