確か俺か僕だった気がする様な...
〜BGM 野菜王子のお料理地獄〜
「〜♪」
トントントントン
カチッ ボォォォォォ
パキッ ポチャン
コトコトコト
グツグツグツ
「ふぅ...とりあえずこの位作れば大丈夫かな?」
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とうとうこの日がやって来た。GT本編開始の日がやって来たのだ。現在俺は料理を作っている。ラーメン、チャーハン、シチュー、カレーetc...多種多様の料理を作っているのだ。理由は...まあお察し下さい。サイヤ人ってのは大食いなのが身に染みてわかるな。俺も10人前以上は食うのだがその度に申し訳ない気持ちになるんだよ...だから恩返しのつもりで家事手伝いを可能な範囲でやっている。
「さーてあとは...!」
この気は! 今までにない程強大な...それでいて何処か暖かみのある気はまさか!
「せめて挨拶の一つをしに行かなければ!!」
っとぉ...その前にタイマーをセットしてと...よし
「行くぜ!!」
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「居た! あれが...」
地球育ちのサイヤ人にして、数々の強敵を打ち倒して来た英雄...孫悟空。とりあえず、興奮を抑えてと。
「ようこそおいで下さいました。孫悟空様、そしてその弟子ウーブ様。私は2日前からこの地に居候させて貰っているイサヤ・カクシュウと申します。」
よし...多少変な敬語になってしまったがこんな感じでいい筈だ。それにしても妙に静かだな...
「...変わった格好してんなオメェ。」
「変わった格好...!?」
しまった?! 急いでる余りエプロンを付けたままで来てしまった!? ナンテコッタ!!
「し、失礼します!!」
恥ずかしい...今すぐ過去の自分をぶん殴りたい。
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Side ウーブ
今の人...なんとなくだけど僕に雰囲気が似ていた様な気がする。良くわからないけど...なんというか、自分以外の誰かの雰囲気がある様な。
「一体何者なんだろう...」
イサヤさん...後で話しかけてみよう。
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Side 悟空
あのイサヤっちゅう奴、不思議な気を感じんな。今はまだまだ小さいかもしれないけんど凄ぇ奴に化けるかもしんねぇ。
「こんなにワクワクしたのは、ウーブん時以来だな。」
いつか手合わせしてみてぇぞ。お互ぇ全力で。
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「よし、着替え終わり!!」
赤と黄色を基調とした道着。確かドラゴンボールヒーローズのサイヤ人アバターが最初に着る服装だっけ?俺自身余りゲームはやってなかったからわからないな。
「後は急いで...あ。」
「「「あ」」」
ここで問題。ヨボヨボの老人3人組がロボットから降りて自分の作った料理を食べています。そしてあわよくば持ち帰ろうとしている所です。さてこの3人組は一体誰でしょうか?
「...お前ら!! ここは一先ず退避だ!!」
「「はい! ピラフ様!!」」
答え:ピラフ一味
「...待てや侵入者ァァァァ!!!」
「待てと言われて待つ馬鹿がいるか!!」
くそっ!? 完全に油断していた!! まさかこんなにも早い段階で侵入されてたとは...だが、今の俺だったら一瞬で捕まえて
「催涙弾発射!!」
ボン!!
「なっ!? くそっ?!」
「「「今だ!! 逃げろ!!」」」
「目が...くそ...」
まさか不意打ち気味に催涙弾を撃たれるとは...お陰で集中して彼奴らの気を読み取ることが出来ねぇ。
「何処だ...ああくそ!!」
駄目だ。ここで自分が究極ドラゴンボールの場所を知っていたら先回りする事が出来るのだが生憎俺自身そこまで細かい場所は覚えていない。
「こうなったらしらみ潰しに探すしかないな。」
これは俺の不始末だ。絶対に俺1人で見つけてとっ捕まえてやる!
To be continued...
主人公の名前の由来は
野菜収穫
↓
ヤサイシュウカク
↓
イサヤ・カクシュウ
という感じです。
因みにデンデとミスター・ポポは試合場の最後の準備に取り掛かっています。