転生したは良いんだがタイミングが遅すぎた   作:執筆使い

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今回の話にイサヤは登場しません。そして駄文注意。


閑話 あの世一武闘会

『さあさああの世一武闘会も白熱の準決勝!第一試合はダーブラ選手対パイクーハン選手でございます!!』

 

 

 イサヤが神の神殿に戻ってからしばらくして、大界王星にてあの世一武闘会が開催されていた。

 なんでも前に行った大会が大盛況となったので、本来なら数百年に一度開催されるところを4年に一度開催ということになったのだ。

 

 

「...一度貴方とは戦ってみたかったのですよ。ダーブラさん。」

 

 

 緑色の肌に鳥帽子を被った武闘家 名をパイクーハン。西の銀河最強の戦士である。

 

 

「私もです。パイクーハンさん。」

 

 

 対するは『元』暗黒魔界の王 名をダーブラ。裏の宇宙最強の戦士である。

 

 

『始め!!』

 

 

 試合のゴングが鳴る。それと同時に観客席から嵐のような歓声が鳴り響く。対して試合場にいる二人は静かに構えた。

 

 

「...」

 

 

「...」

 

 

 どちらも力量に関しては同じ。技術も互角。故にうかつに動くことが出来なかった。これがもし経験の青い未熟な戦士であれば、直に耐えられなくなり先に動いてしまうだろう。しかし、どちらも数百年以上武道をしている戦士である。彼らにとって数十分集中して相手の隙を探すのは造作のないことだった。

 

 

「いつまでにらめっこしてんだよー!」

 

「早く始めろー!」

 

「こっちは退屈なんだよー!」

 

 

 歓声がブーイングに変わった所で二人は微動だにしない。武闘家とは人々を楽しませてる為に戦うのではない、自分を鍛えるために戦うもの。それは心も同じだ。故に今の二人にはブーイングなど聞こえない。呼吸の繋ぎ目、相手の目線、構えの変化、それら全てをお互いに観察しているのだった。

 

 

「...!」

 

 

 刹那。先に動いたのはダーブラだった。普通の人ではわからない様な一瞬の隙をついて間合いを詰める。

 

 

「ちぃ!」

 

 

 出遅れたのはパイクーハン。しかしすぐさま急接近に対応し、ダーブラを迎え撃つ。

 

 

 ドオオオオオオオン!!

 

 

 あの世一武闘会準決勝第一試合は両者の拳と拳のぶつかり合いから始まるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場面は変わりこちらは控室。準決勝第二試合に出場する選手が第一試合をテレビで観戦していた。

 

 

「こりゃたまげた。あの世の達人たちはこんなにも強いのかの...」

 

 

 そう呟くのは一人の老人。彼は最近(と言っても10年程前)に界王様の元で修業をして、準決勝に勝ちあがる程にまで実力を上げたのだった。ただの地球人である彼は、最も偉大な男の育ての親であり、師匠でもあった。

 

 

「貴方こそ、たった十年で見違えるほど強くなったじゃないですか。悟飯さん。」

 

 

 老人と同じく地球人にして神話の英雄にも登場している男 オリブーはそんな老人にそう呟くのであった。

 

 

「そう言ってもらえるとうれしい限りじゃ、オリブーさん。おっと。どうやら試合が終わったようじゃの。」

 

 

「そうみたいですね。」

 

 

 そう言って両者は控室を後にする。

 

 第一試合の勝者はどちらだったのだろうか?

 

 第二試合は果たしてどんな試合になるだろうか?

 

 そしてあの世一武闘会の優勝者は誰になったのか?

 

 

 答えは神のみぞ知る。

 

 

 To be continued...

 

 

 




何故極悪人のダーブラが居るの?と疑問に思ってる方、アニメを見ればわかると思います(彼の変わりっぷりは多くの視聴者を驚かせた筈です)
...思いつきで書いた話ですのでもしかしたら設定に矛盾が生じているかもしれません。もしおかしいところがあれば、感想欄にてご指摘お願いします。そして雑な形で悟飯じいちゃんをだしてしまい申し訳ありません。因みに優勝者が誰なのかは私自身決めていません。読者の想像にお任せします。







...因みに彼らは本編に登場させる予定です。

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