転生したは良いんだがタイミングが遅すぎた   作:執筆使い

13 / 29
「最近他のドラゴンボール作品でNARUTOの技を使ってる主人公多いですね...あっしもやってみようかしらん。」


という訳で閃きましたある技を。これだったら界王様が教えても違和感なさそうだ
(今回は出ませんが)


界王とご対面!テストはやっぱり...

 食べる

 

 

「むぐむぐむぐ...」

 

 

 飛ぶ

 

 

「あともうちょい!」

 

 

 休む

 

 

「Zzzzz...」

 

 

 蛇の道は基本この繰り返しだ。地球25周分の長さを誇るその道を渡り歩いたのは両手で数えるほど。そしてその内一か月以内でたどり着いたのは片手で数えるほど。イサヤが界王様の所まで舞空術で飛び始めて八日目、ようやく終わりが見えてきたのだった。

 

 

「道中館があったけど...多分アレは蛇姫だな。腕試しでもしたかったけど生憎俺には時間が残されていないからな。今は界王様の所に向かうのが先決だ。」

 

 

 GT世界に来てから二週間ちょっと。彼は強敵と戦いたくてうずうずしていた。サイヤ人として転生されたためだろう。元が地球人といえど今は戦闘民族、自分の力を試したくてたまらなくなかったのだ。

 

 

「ん...これは...あった!」

 

 

 終点が遠目で見え始めたころ、その上空にぽつんと小さな惑星があることを確認。セルの時に消滅してそのままとなっているんじゃないかと危惧していたが杞憂に終わったようである。そして、

 

 

「着いた...着いたぞ!」

 

 

 未熟なサイヤ人、イサヤ・カクシュウ。蛇の道を八日で走りきるという地味に歴代二位の記録をたたき出したのだった。そんなことには気付かず大はしゃぎする彼、勢い余って飛び過ぎて地球の十倍の重力に引き寄せられる。

 

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

「閻魔から話には聞いていたが。お主だいぶ変わった奴じゃな。」

 

 

 たまたまそこに居合わせていた界王も、そんな彼を見てそうコメントするのであった。

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「お...おも..い。」

 

 

 正直十倍の重力を舐めていた。重りも何もつけていないのにこんなに体が重く感じるなんて...まだまだ俺は未熟だということか。

 

 

「ところでお主、いつまでその重たそうなリュックサックを背負っているんだ?」

 

 

 へ...あ!そうだった。そういえば一か月(イサヤ基準)分ほどの食糧を入れたリュックを背負ってたままだったんだ。どおりでやけに重たいわけだ...

 

 

 ドサッ

 

 

「ふぅ...すいません。見苦しいものを見せてしまい。」

 

 

「大丈夫じゃよ。お主よりも無礼な奴なら何回も見てきたのでな...」

 

 

 ...多分悟空さんの事だな。セルの時は自分の星を壊されたり、苦労してるんだなこの人も。

 

 

「それにしてもここに蛇の道に挑戦する者が現れるとは...それもサイヤ人がのう。」

 

 

「どうしても強くなりたくて...」

 

 

 俺が強くなるためにはあの技が必要だ。一時的ではあるが限界以上の力を引き出すあの技が。

 

 

「ほぅ...その眼、その心意気、そして気の強さ。確かにお主には『界王拳』を教えても問題なさそうじゃな。ただし、修業を受けるためには一つテストがある。地球の神から聞いてはおるじゃろ?」

 

 

「はい...解っています。」

 

 

 八日間ずっと考えていたのはいかに面白いダジャレであった。複雑すぎず、かといって簡素過ぎても駄目だ。ダジャレというのは相手に理解されないと意味がない。

 アニメではピッコロさんのあのダジャレを拾って笑っていたあたりストライクゾーンはかなり広いといえよう。しかし、それでも念には念を入れて自分でも大爆笑間違いなしのヤツを一つ考えた。

 

 

「ではいきます...」

 

 

 息を吸う...この行為だけでここまで緊張するのは初めてだ。それでも俺はやり遂げてみせる。絶対にこの人を笑わせてみせる!!

 

 

「カツしか食わない人に...勝つ資格はない!!」

 

 

「こ...これは...」

 

 

 き、決まった...たまたまカツを食っていた時に思い付いたダジャレだが、どうだ?!

 

 

「..っくく...ぷぷ...あははははははは!!!カツしか食わない人に、勝つ資格はないとは、お主、なんちゅう面白い!合格じゃ!!」

 

 

「ありがとうございます!!!」

 

 

 よし!これであの人に一歩近づいた!!

 

 

「それでは..っくく...まずお主には」

 

 

「うほほほほ」

 

 

「このバブルスを捕まえてもらう。言っておくがかなりすばしっこいぞ。」

 

 

 そういうとゴリラの様な生物...バブルスは超スピードで逃げていく。そのスピードは肉眼でとらえることも難しいほどだ。

 

 

「は、速い!?」

 

 

「最近鍛えておるからな...ほれ、ボーっとしておるといつまでたっても捕まえることが出来んぞ?」

 

 

「はっ!そうでした!」

 

 

 ここはGT。悟空さん達だけでなく界王様達だって強くなってたって何ら不思議な事ではない。だけど俺だって伊達に神様の所で修業してたわけじゃないんだ。

 

 

「ハァ!!」

 

 

「お!」

 

 

 気を解放してバブルスが向かったであろう場所へと高速移動する。しかし

 

 

「うほっ」

 

 

「ちぃ、すばしっこいだけじゃない...動きを読んでやがる。」

 

 

 逃げる方は変則的な動きで翻弄する。まだ気の扱いに慣れてない俺は真っ直ぐにしか高速移動できない。どうやら

 

 

「うほほほほ」

 

 

 苦戦しそうである。

 

 

 奴の襲来まで8か月と22日

 

 

 To be continued...

 

 




悟空(戦闘力8000位)が大体一日位で着いたから主人公(2000)はその八倍ほどで着いても何ら不思議はない。


もし計算が合わないと思いましたら彼はかなり大急ぎで突っ走ったと考えてください。


それにしても界王様の口調が難しい。いざセリフとかを書くとなると難しいですね原作キャラは(その分オリ主はだいぶ楽だったりする)。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。