それでは、どうぞ!!
出久「無個性でも、ヒーローになれますか!?」
椿によって人間砲弾として飛ばされた出久は、オールマイトになんとか受け止めてられ降りたビルの上で、そう質問した。
オールマイト「ヒーローになるのは諦めた方が良い。10年ほど前の私ならそう言っていただろう。」
そう言ったオールマイトは、更に話を続けた。
オールマイト「あの日の事は、今でも鮮明に覚えている。【桜魏椿】彼と出会ったあの日の事を。」
出久「椿と!?」
オールマイト「ああ、初めて出会ったのは、とある事件が切っ掛けだった。その日椿少年は、家族とデパートに買い物に来ていた。しかし、不幸なことにそのデパートでヴィランの集団が、買い物などに来ていた客や従業員を人質に立て籠ったんだ。その時私も同じデパートにいてね。殆どのヴィランは拘束できたんだが、ヴィランの集団のリーダーと思われる男が、椿少年の首に自分の個性で刃物に変化した手を突き付けていてね、下手に動くことが出来なかった。しかし、彼を人質にしたのが運のつきだった。彼は、自分の個性でスタンガンを作り、刃物に変化しているヴィランの腕に当てて痺れ怯んだ瞬間に抜け出し、オマケにゴム弾を装填したショットガンを作りそれをヴィランの腹に向かって撃ち込んだ。」
出久「10年くらい前って事は、椿は個性発現での大怪我から回復したばかり・・・てことは、そんな短時間で個性を使いこなすまでに!?て言うか、椿無茶したなー・・・・」
オールマイト「そうだな。その後彼は、一応病院に送られたよ。その病院で私は、彼に将来は、良いヒーローになれると言ったんだ。そしたら彼は、私にこう質問してきた。」
椿「オールマイト。貴方は、その言葉を無個性の子供にも言えますか?」
その言葉と共に椿が下の階への扉をあけて現れた。
出久「椿!!」
オールマイト「椿少年今後さっきみたいなサプライズは、勘弁してくれ・・・・心臓に悪い」
椿「すまんすまんそれより話を戻しましょう。」
出久(オールマイトに若干タメ口!?)
オールマイト「君という少年は・・・とりあえず話を戻そう。」
オールマイト「私は、彼に先程の質問をされて、すぐに返答することが出来なかった。理由は、今の時代個性の有無が強く影響するこの社会。そうじゃなくても、命懸けの現場で、個性を持っている敵相手に個性を持たない者が立ち向かうなど、銃に素手で挑むのと同じくらいリスクが高い。」
オールマイト「だから、私は今の説明と共に言えないと答えたんだ。」
オールマイト「そしたら椿少年は、こう答えた。」
オールマイト「ヒーローってのは、個性とか超能力とかそれを持ってるからヒーローとかじゃないんですよ。ヒーローってのは、誰かの為に一生懸命になれる人だと思うんですよ。そしてそれをする力は、本当は、全世界の人類誰でも持っている力だと思うんです。ただ、恐怖や不安に打ち勝てる勇気が無いだけだと思うんですよ。」
オールマイト「だから、全人類個性持ち、無個性関係なく誰もがヒーローになれると思いますとね。」
椿「まあ、俺1人の考えに過ぎないけどな。」
オールマイト「しかし私は、その言葉で目を覚ました。個性だけが力じゃないと思い出すことができた。」
オールマイト「そして、緑谷少年君への返答だが・・・・・・・緑谷少年が諦めなければ、ヒーローになれる!!」
その返答と共に出久は、嬉しさのあまり、泣き崩れた。
椿「あっ、オールマイトの体が戻った。」
出久「えーーーーーー!?!?!?」
しかし、すぐに目の前で起こった新たなる衝撃の真実への直面で出久は、鑑賞の暇もぶっ飛び驚いたのだった。
椿side
オールマイトがトゥルーフォームへ戻り、それについて出久に説明した後、ヴィランが入っていたペットボトルが無くなっていることに気がついた俺たちは、あわてて周辺を探し回った。
しかし、見つけた時には、ヴィランは既に勝己を人質にしていて、ヒーロー達は思うように動けずにいた・・・・・・・・・・
ここまでが、数分前。
そして現在は、勝己を助けに突っ込んだ出久の心臓を何処からか飛んできた矢が貫通しました。
つづく
今回のラストで、いきなり矢が刺さりましたが、次回はこれにより個性とは違うあの力が覚醒します!!
お楽しみに!!
それでは、サラダバー!!