たぶん駄文です、はい。
どうも比企谷小町です♪
私には比企谷八幡というごみいちゃんがいますが、絶賛喧嘩中でもうかれこれ数ヶ月が経ちました。
きっかけは修学旅行が終わりごみいちゃんが帰ってきた次の日の朝。ごみいちゃんの様子がおかしかったのでどうせ修学旅行で何かしたんだろうと思い聞いてみることにしました。
しかし、返ってきた返事は
八幡「しつけえよ、いい加減にしろ…。」
人が心配して聞いてあげてるのに何さ!
こうしたことで喧嘩になったのですが…、それからもう大分月日が経ったのです。いつもならごみいちゃんがすぐ謝ってくるはずなのに今回はそれがない。こんなことは初めてで小町もどうしていいかわからない。
こうした状態が今も続いています。お互いに必要最小限の会話しかありません。そんな様子にお母さんやお父さんも何かあったのかと聞いてくる始末。ごみいちゃんと小町がここまで長い期間喧嘩状態になっているのはなかったので驚いているんだろう。
そんなある日のこと、苛立ちながら受験勉強をしていたが、休憩しようとリビングに下りたところ扉の前に1つのノートが落ちていた。
それを拾い上げて気になった小町は中身を見てみたのです。
小町「これは…?」
そこにはこう書かれていました。
☆年○月×日(月)
きょうからにっきをかいてみることにした。…いまさらだけどにっきってなにかけばいいんだろう?まあそのうちかんがえればいいかな?あ、きょうはさかなをたべた。
小町「日記?それもこれはお兄ちゃんの字かな?」
それもかなり小さい頃のだ。ふふ、お兄ちゃん日記なんか書いてたんだ。面白そうだから続きも見てみようかな?
そうして小町は日記の続きを見ることにしたのだ。
…後で後悔するとは知らずに。
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☆年○月×日(火)
きょうはテストでかなりいい点をとった。こくごはすきだ。はなしがおもしろいのがおおいから。そうだ、これからはほんをよんでみよう。それもむずかしいの。
☆年○月×日(木)
本おもしろい!いろいろしゅるいがあってそれぞれちがってなんかいい!でも、読めないかんじもあるから辞典でしらべながらよまないとよめないや。
☆年○月×日(日)
少しずつだか読めるようになってきた。漢字もだんだん覚えてきたしこの調子で頑張ろう。
小町「へぇー、お兄ちゃんもこんな頃があったんだ…。」
というかこの時お兄ちゃんまだ小学生だよね?小町この頃漢字なんてろくに書けなかったと思うんだけど。
そしてまた読み進める。しかし…
☆年○月×日(土)
今日は1人で留守番だ。また親と妹が旅行に行くらしい。そして毎回僕は留守番だ。どうして僕は行っちゃいけないのと聞いたけど「お兄ちゃんだから我慢しなさい。」と言われた。けど、記憶にあるうちじゃ僕が旅行に行ったの一回だけなんだけど。まあいつものことだし。本でも読んでいよう。
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☆年○月×日(月)
なぜか最近いじめられる。消しゴムを隠されたり、ランドセル投げられたり。そんなことしている暇があるなら勉強でもすれば?と言ったら今度は殴ってきた。なぜ?僕は普通のこと言っただけなのに。
☆年○月×日(火)
昨日は顔が少し腫れていてタンコブができた。そしていじめられたことを親に言ったが、親は僕を心配せずに「服を汚すな!」とだけ言ってきた。このときにもう僕の心配はしてくれないんだなと思い、親に見切りをつけた。小町が怪我したらmm単位でも心配するのに。
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☆年○月×日(日)
今日で小学校も卒業だ。いろいろとあったが友達はできなかった。まあいいけどさ。比企谷菌とか言ってきたり、泥投げられたりして俺超人気者だったし。まああれだ、やはりボッチ最強だな。あ、そういえば最近目が少し濁ってきたかも。
小町「な、何これ…」
こんなことがあったなんて知らなかった。いや、旅行に関しては知っていた。けど無意識に気にしないようにしていたかもしれない。小学校の段階ですでにここまでとは知らなかった。小町はこの先を見るのが徐々に怖くなってきた。それでも小町は読み進める。
☆年○月×日(水)
今日から中学生だ。どうせ中学でもボッチである俺最強。あ、そういえば帰りにMAXコーヒーというものを見つけた。飲んでみたがすごく甘い。だが同時にこう思った。「人生は苦いからコーヒーくらいは甘くていい。」あ、これ名言じゃない?
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☆年○月×日(水)
クラスで俺に優しくしてくれる女の子がいた。名前は〔折本かおり〕というらしい。初めて優しくしてもらったな…
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☆年○月×日(火)
思い切って折本に告白してみた。結果は振られた。まあ想像通りだ、べ、別に悲しくて枕を涙で濡らしたとかじゃないんだからね!
☆年○月×日(水)
今日学校行ったら俺が折本に告白して振られたことが学校中に広がっていた。別にキモいとかはまあ別にそこまで気にしていない。
問題なのはなぜそれを周囲に知られているのかということだろう。昨日その場には俺と折本しかいなかったはずだ。ということは折本が言ったことになる。
つまり折本が広めた…
俺は今日の出来事から決めた。人間なんか糞食らえだ。もう人間なんて信じない。そして優しい女の子は嫌いだ。
あと鏡を見たら目が完全に濁りきっていたがもう二度と元に戻ることはないだろう。
小町「…」
お兄ちゃんの中学時代にこんなことがあったなんて…。小町はお兄ちゃんのこと知ってると思っていたけど何も知らなかった。なのに小町はお兄ちゃんのことを目が腐ったとかばかにして…。
そう思いながらもページをめくりいよいよ高校生のことになる。
☆年○月×日(木)
今日は高校の入学式でなんとなく早めに家を出た。そしたらどっかのアホの子が犬のリードを確認していなかったのかリードが壊れ犬が道路に飛び出した。その犬をなぜかほっとけなくて助けたら俺が轢かれた。
入学式そうそうついてないぜ。いや、これで高校もボッチからスタートだからついてるな。
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☆年○月×日(水)
なんか高校生活を振り返ってという作文について平塚先生に呼び出された。何やらダメだったらしい。そしてよくわからん部活《奉仕部》に入らされ、そこには毒舌な部長『雪ノ下雪乃』がいた。こんなやつこの学校にいたんだー。と言ったら2人に驚かれた。え、別に人間に興味ないし?それに女子なんかもっともだし?そんなこんなで今日は疲れた。
それにしても年齢のこと言われただけで殴るってどうなの?女性に年齢聞いちゃいけないって誰にも教わらなかったけど。
その後の日記は愚痴が多かったけどそれでも小・中よりかは悪い内容でもなかった。小町は少しは安心した。
そして日記は修学旅行を終えて次の日のところまで来た。
☆年○月×日(金)
修学旅行が終わった。そこでは2つの依頼が絡み合ってもう解決はできなかった。それで俺は依頼の解消をした。けれども奉仕部の2人は否定した、俺のやり方を。俺に責任を負わせたにも関わらず。俺はお前らを守るためにやったのに。
やはり人間なんて…
小町とも喧嘩をしたが、なぜ俺が悪いのだろう?無理矢理聞こうとしなくてもいいだろうに。別に人間聞かれたくないこともある。小町も俺に話したくないこともあるだろう。それなのに俺の場合は違うのだろうか?
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☆年○月×日(水)
生徒会選挙で一色を説得して生徒会長にさせた。雪ノ下が生徒会長に立候補するとか言っていたが由比ヶ浜が「奉仕部を壊したくない」と言ったからだ。それなのになぜこんなに空気が悪い?それに雪ノ下が「分かるものだとばかり思っていたのだけどね。」と声を漏らした。
まさか雪ノ下は生徒会長になりたかったのか?
でも、なら、そんなことを言うならばなぜ俺のことを分かってくれなかった!!それなのに今更そんなこと言う資格はお前にはないだろう!!
本物だと思っていた物は存在しなかったらしい。やはり人間は信じられない。
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☆年○月×日(火)
最近責任と称して一色が仕事を手伝わせる。まあ、それはいいのだがここのところ体の調子が悪い。病院でも行こうかな?
☆年○月×日(水)
病院に行ったらいきなり余命1ヶ月と宣告された。嘘だろ…?でも1ヶ月の間何しようかな?まあそれは後々考えよう。
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☆年○月×日(火)
やばい体が思うように動かない。そろそろ本格的にやばい気がする。それでも心配かけないように平然としているように見せてるが。というかそもそも俺を心配してくれる人はいるのだろうか?
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☆年○月×日(火)
いよいよ宣告された日まで3日か。そろそろ家を出てどこか山奥でひっそりと死ぬか。明日にでも家を出よう。
じゃあな、小町、クソ親父、お袋
そこで日記は終わっていた。
そこには驚くべき事実が書かれていた。
小町「お、お兄ちゃんの余命が1ヶ月?う、嘘だよね…。嘘だと言ってよ…。」
そうぼやきながら小町はもう一度日記を見る。すると最後の日付は昨日だった。
小町「ま、まさか…まさか!?お兄ちゃん!!」
小町は走ったお兄ちゃんの部屋に。しかし…
小町「いない…。財布も携帯もない…、あ、お、お母さんたちに連絡を!あ、あ、あと雪乃さんたちにも連絡しなくちゃ!」
それからというもの雪乃さん経由で陽乃さんにも伝わり、みんな総出でお兄ちゃんを捜索した。
しかし…お兄ちゃんは見つからない。
そしてその3日後、小町が家にいるときに電話がかかってきた。
小町「もしもし…」
?「こちらは比企谷さんのお宅でしょうか?」
小町「そうですけど…」
警察「〇〇警察ですけど落ち着いて聞いて下さいね。実は比企谷八幡さんが…」
それを聞いたとき小町は受話器を落とした。
小町「お、お兄ちゃんが死んだ…」
・・・・・・・
比企谷八幡は千葉ではなく、違う県に来ていた。そのどこかの山で誰にも知られずに死のうかと思っていた。
しかし、その途中、子供が道路に飛び出してきてさらには車が来ていた。
彼はその子供を助けるべく反射的にろくにもう動かない体にムチうってその子供を助けたのだ。
そして…
比企谷八幡は死んだ。
最後の最後まで彼らしく、彼らしい死因で。
その後、彼の葬儀が行われた。そこには多くの人が訪れた。ボッチだと言っていた彼だが、たしかに多くの人たちが出席した。
彼が死んだことを知ったとき、ある人は悔やみ、ある人は悲しみ、ある人は喜んでいた。
しかし、喜んでいたやつは彼に自分が救われていたのを知らなかった。
さらに数日後、雪ノ下家の専属執事である都築があるものを持ってきた。
それは3つのアタッシュケースと1つの封筒と数冊のノート。
これらは生前に比企谷八幡が都築に預けたという。もし、自分が死んだら渡してほしいと。
3つのアタッシュケースにはお金が入っていた。その額はなんと3億円。これは彼の家族である比企谷家に贈られた。1人頭1億円もの大金だ。その1つ1つには手紙が入っており、それぞれ読み終わると泣き喚いた。そして悔やんだ。今までろくに何もしなかったことに。助けてやれなかったことに。比企谷小町にいたってはあまりのことで気を失ってしまった。
次に封筒だ。それは彼が中身を見ないで雪ノ下姉妹が雪ノ下夫婦に渡してほしいと頼まれたものだ。意味がわからないが雪ノ下姉妹は封筒を両親に手渡し、雪ノ下夫婦は中身を見る。
しばらくして、手紙を見終わるとあの雪ノ下母が娘たちに頭を下げて謝った。
今まで済まなかったと
これからは家に縛られずに生きていきなさいと
あまりのことに頭が追いつかなかったが、理解したときには2人で抱き合って泣いていた。ようやく家から解放されたのだと。自分の好きな人と結婚できるのだと。
しかし、彼女たちを解放し、彼女たちが好きな人はもうこの世にはいない。
次に数冊のノート、これは彼の知り合いに向けてのアドバイスノートだ。中身を見るとそれぞれについてに詳しく書かれていた。
比企谷小町には受験の参考書みたいなものを
戸塚彩加にはテニスのことを
川崎沙希には勉強や兄妹に対しての接し方を
材木座義輝には小説のアドバイスを
鶴見留美には自分の体験談を通してのいじめなどの対策を
由比ヶ浜結衣には小学生でも分かるように料理についてを
一色いろはには生徒会についてのアドバイスを
その他の生徒会役員には一色いろはを頼むと
彼、彼女らはそれを泣きながら見ていた。そしてどうじに後悔していたものもいた。
特に奉仕部の2人は
だが、彼はもういない。