濃い黄色の髪のサイドテールの幼女とレーヴァテインの出てくる新作はこちら(巧妙なステマ)
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土日はともかく月〜金に新作の話含めて二本書くのは辛いんでそろそろ休むかも……(やれるだけ頑張るけど)
七月九日
……恐ろしい体験をした。
今日は鈴仙さんが臨時教師で寺子屋に来たんだが、なんかいきなり鈴仙さんのウサ耳が千切れてな。
その瞬間、精神が犯された。
仮にも神社の家系だからな、精神を狂わされたのは理解出来たよ。とはいえ防げなかったから最後は自分から意識を断ち切ったけどな。
……問題はその後だ。どうやら俺に掛けられたのは精神汚濁だけでは無かったみたいで気付いたら見たことない世界にいた。
……多分精神世界なんだろうけど、本当酷い目にあったぞ。
まず最初は階段を登ってたんだ。窓の外を見ると雨でさ、俺の手には傘を持ってた。それで階段から落ちて、持ってた傘が喉に突き刺さって出血多量で死んだ。
次に気がつくとエレベーターの中だった。老朽化してたのかな、さっきの死亡で俺が呆然としてたら急に落ちた。浮遊感が凄かったな。で、そのままたっぷり、数十秒。地面に叩きつけられた挙句天井に潰された。
他にも死に方は様々だった。「消えろ、ぶっ飛ばされんうちにな」とか言ったあと敵を倒すも自爆されたり、化け物に首から上を喰い千切られてマミったり、意識はあるのに体は動かず、周りが葬式をして俺を棺に入れて火葬するなんてのもあったか。
……頭がどうにかなりそうだった。
でもその後目覚められたので良かった、真面目に。どうやらスカーレットが助けてくれたらしい。お礼を言ったら気まずそうな顔してた、どうしたんだろうな。
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七月十日
体がダルい。つーか痛い、死にそう。
昨日の件を父さんに話したら「万華鏡写輪眼、月読か」って何か一人納得顔した後に修行と称して無茶苦茶なことやらされた。
走って木の上までいけ、とか言うんだぜ?
どうしろと。垂直に走るとか無理だから、人体はそんな感じに出来てねぇし。
霊力を使えとか言われたけど……使ったら吐血した。
口が鉄臭い。誰かもっと優しくしてくれない?
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七月十一日
特別ゲストに
歴史の教科書にも載ってる偉人、とても美人だった。おもちはないけど。
でも生徒達にボケまくられてロクに授業出来なかったな。
ただ、帰り道に色々お話しさせていただくことが出来たけどなんというか凄いわ。俺の考えてること結構当ててくるし。欲が聞き取れるんだっけ?
それでしばらく昔話を聞いたりしてたら青い仙人のナイスバディのおもちお姉さんが来た。
青娥娘々というらしい。なんというかエロかった。というかおもちがすばらだった。大人のお姉さんって憧れるよなぁ。
あ、そうそう。なんかお札もらった。額に付けてって言ってたな。
……でも付けたらなんか爆発した。体内の霊力が弾け飛んでビビったよ。お札がビックリ箱的アイテムとか予想出来ないから今度からはやめてほしいもんだ……。
それに爆発のせいで少し額を火傷したし。頭に包帯をぐるぐる巻きとか昭和の熱血くんじゃねぇんだぞ……。
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七月十三日
にとりって河童に会った。
機械が好きらしい。かなり仲良くなっていくつかアイテムをくれたよ。
例えば
あとどこでもケータイ。充電不要の電波不要。どこでも繋がりホーダイらしい。そんなの良いのか? と聞くと「私と盟友の仲じゃないか!」と返された。
ありがとな、大事に使うよ。
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七月十五日
人里で騒ぎがあった。
どうやら子供達が一斉に行方不明になったらしい。皆で探すことになって俺もあちこち探してたら、ふと鈴奈庵の方で妙な男を見かけた。妖怪みたいな男で、やたらニタついててさ。
こっそり後を付けてみるとそいつ、人里から離れたところにある岩山に向かってさ、なんか壁をガコッと押したかと思ったら地下に繋がる道が開いたんだ。同じようにして付いてったら……居た。
檻があってさ何人もの子供とか、妖精が閉じ込められてた。
どうやら力を吸い取られてるみたいで皆弱ってる様子だったな。
……それで皆を助けようと檻の鍵を探してたらさっきのニタついた男がパソコン機材の多い部屋に入っていくのが見えたからこっそり聞き耳をたてると、衝撃の事実が発覚した。
どうやら男はかつて易者と呼ばれた男の息子らしい。それでなんでも博麗霊夢に退治された父の仇を討つべく、人里を一気に破壊する策を練っていたとか。
で、その策というのが子供達を攫い、人里全体を混乱させたのちに、人里の地下に仕掛けられた爆弾を爆発させて人里全体を陥没させるとか……。
どんな財力と科学力してんだよと突っ込んでしまいそうなものだったが実際それをやってたのでそう言うしかない。
で、今まさにスイッチを押そうとしていたので背後からそっと近寄って、立てかけてあった警棒で殴り倒してやった。
一発KO。ビューティフォー。
ちなみにちゃんと自警団に引き渡したので一件落着だろう。
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七月十六日
甘かった。
易者二世は起きてすぐ見張りの自警団を数人倒して脱走したらしい。それから俺の家に乗り込んで来やがった。
よくも背後から殴りやがったな! とか恨みがましそうに言われたよ。
……ただうちに乗り込んで来たのが運の尽きだったな。
「ぬわっ!?」
背後から強襲、フライパンとお鍋。「きゃー不審者!?」という母の声。悲鳴を上げながら母さんが易者二世を殴り倒したのだ。(グワッシャーン! というエグい音がした)。
「ぐ、……ぐぅこの女!」
「きゃあ! いやぁ! ひゃああ!」
「ぐおっ!? ぐわっ! やめっ、ヤメロォ!」
母さんの連続攻撃。
もう既に手のフライパンがひしゃげてた。お鍋も底が穴空いてたな。最終的に易者二世は顔中ボコボコになって倒れてたよ。
流石、昔は先代巫女と肩を並べたって聞くだけあって母さんも強いよな。
ちなみにしょっ引かれていく易者二世が「お、俺が倒れても第二第三の俺が……」とか喚いてたけど多分無い。だって易者の家系図、お前で止まってるし。童貞拗らせて魔法使いになっても独り身の息子……と考えると猛烈に悲しいけど。