フランドールの日記   作:Yuupon

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 四ヶ月半にも渡りお付き合いありがとうございました。


 


最終話『フランドールの日記』

 

 

 

 

 分厚い日記をテーブルに置くとズシリとした重みが手から離れた。

 読み始めた頃は昼だったのに今はもう夜だった。座りっぱなしだった四人は大きく伸びをして面を向かい合わせ口々に感想を語り始める。

 口火を切ったのは霊夢だった。

 

「結局全部読んだけど……改めてあの子が濃い日常を送ってたってことが分かったわね」

 

 言って大きく息を吐く。少し疲れたらしい。その顔には若干の満足感と疲労感が滲んでいた。

 すると次は早苗が日記に突っ込む。

 

「というか途中から色々進化し過ぎますよ! 月の依姫と対等の戦闘力に数多の神との繋がり! それに加えてメイドとか雑多な事もこなすってどんだけですかっ!!」

「確かに、どれだけ進化していくのよってツッコミはあるわね。という姉としては自分との普段の生活の違いに泣きそうなんだけど……本当どれだけ進化したら満足するのかしら?」

「……これからも進化し続けるに一票です」

「やめなさいよさとり。誰も進化しないに賭けないから」

 

 そんなの賭けにならないわ――霊夢の言葉に三人は頷いた。

 それから霊夢はふと、日記を見つめて呟く。

 

「にしても凄いわよね。最初は美鈴との修行と咲夜との家事手伝いから始まって……それが今や戦闘は物理も弾幕もこなせるオールラウンダーにして咲夜をして一流と言わしめるメイド。他にもイエスや仏陀を初めとした神々の邂逅と親交……デバイス事業の成功、言ってて本当何なのかしら。およそ一年でやる事じゃ無いわよね」

「確かに。でも私としては四九五年も引きこもっていたのに旅をしたり、外の世界に行ったり、月に行ったり、魔界に行ったりと随分アグレッシブになったところの方が驚きですかね。普通、それだけ引きこもってたら中々外なんて出れるものじゃないのに……」

 

 現代でもニート脱却出来ない人多いですし……早苗のボヤキにレミリアが反応した。

 

「まぁあの子は引きこもっていたという感覚がないからね。あの子にとっての世界はあの部屋だったってだけで。ほら、私達だって基本的に遠出しなきゃある程度の活動領域ってあるでしょう。自宅で過ごして人里で買い物と仕事をする生活だけで死んでいく人間も居るし。ただ、認識としてはあの子にとっての活動領域があの部屋だけだったのよ」

「……部屋の中だけで全てが事足りるから、ですか。言うなれば急に旅行に興味を見出してあちこちに行ってみたらそれが当たり前になってた……みたいなものでしょうか?」

「何にせよその方が健康的で良いでしょ。子供は日に当たる方が良いわ」

「それ、吸血鬼に対して言うと死ねと同義なんだけど……」

 

 小さくレミリアが突っ込む。少々呆れた様子だった。

 だが直ぐにクスリと笑うと彼女はテーブルに置かれた日記に手を掛ける。

 

「にしても分厚いわね……何ページあるのよ。というかよくこんな本を落としてって気付かなかったわねあの子は」

 

 私と同じポンコツの血が発動したのかしら。というかこのポンコツってスカーレット家の遺伝か何か……? そんな事を考えながらレミリアが呟くと咲夜が現れ、否定した。

 

「いえ、お嬢様。妹様は日記を落とされてなどおりませんよ?」

「は?」

 

 咲夜が妙な事を言い出した。

 呆気にとられたレミリアが小首を傾げると彼女は重ねて言う。

 

「ですからお嬢様。妹様は日記を落とされていませんよ?」

「え、いや咲夜。どういうことよ?」

 

 訳が分からない。意味不明だ。

 思わず尋ねると咲夜はクスクス笑って答えた。

 

 

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 ――瞬間だった。

 レミリアの部屋に繋がる紅魔館の扉が大きく開かれ、割と真面目に満身創痍な少女が現れたのは。

 その少女は濃い黄色の髪をサイドテールにまとめ、その上からナイトキャップと呼ばれるドアノブカバーに似た帽子を被っている。瞳の色は真紅。服装も真紅を基調とし、半袖とミニスカートを着用している。またスカートには一枚の布を二つのクリップで留めたラップ・アラウンド・スカートとなっていた。

 そして、彼女の背中からは一本の枝から七色の結晶がぶら下がった珍しい翼を生やしている。

 そんな十歳にも満たないような女の子。

 彼女の登場に四人は大きく目を見開いて驚いた。

 彼女はその四人の顔を見て満足げにしたが、それもつかの間。

 色々言いたいこともあったのだろう。ラグナロクを乗り越え疲れたような表情の中に僅かな笑みを称えていた彼女は和らげなその表情をくしゃりと歪めて第一声を発した。

 

「……あの、色々言いたいことがあるんだけどさ。本当はお姉様との和解だとかそんなシーンを考えてたんだけど、その前に一個言わせて? 最初のベッド壊すのは見逃すにしても私の足止めの為に幻想郷を滅ぼしにかかるのはどう考えてもおかしいよね?」

 

 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。

 霊夢と早苗とさとりとレミリアの四人はそこで停止した。

 完璧に完全で瀟洒なるメイドで有名な咲夜でさえ、なんかぶっちぎった発言をしたフランを見てオロオロし始めた。

 そしてフランドールが次に出た行動とはッ!!

 

「というかどんだけだよ! 絶対頭おかしいよっ! 誰だよ流星群なんて降らせやがったのはッ!!」

「「「早苗(こいつ)です」」」

「早苗さんか異変の元凶ッ!!」

「えっ!? いや何ですかその一糸乱れぬ動き! 迷いなく私を売りましたね皆さんっ!? ちょっとフランちゃんやめてください! 腕はそれ以上曲がらなっ、ちょ折れます! 私の腕が折れます! やめてそれ以上はいけないッ!!」

 

 アームロック。

 腕を捻り肘や肩などを極める、格闘技における関節技の一つである。腕を捻る方向によってV1アームロックやチキンウィングアームロックなどと名称が変わるがそれはともかく。

 迷いなくアームロックを実行したフランは主犯(早苗)の片手で相手の手首を掴み、もう片方の手を相手の肘の下を通す形で自分の前腕を掴みひねりあげる。

 吸血鬼の腕力も合わさりミシミシ音を立てる腕に早苗が悲鳴を上げた。

 

「やめてくださいっ! 冗談じゃなく折れます! それにあの異変は私だけが起こしたものじゃありませんッ!! 例えばそこのさとりさんは想起でかつての異変を再現したりレミリアさんは所構わずグングニルをぶん投げたりしまくったり霊夢さんは拳で紅魔館を破壊してましたぁッ!!!!」

「本当ですかそれ?」

「早苗の嘘よ。口から出まかせ」

「なぁっ!? 霊夢さんしれっと嘘つかないでください!」

「だって私は博麗の巫女よ? 異変を解決する側が異変を起こすわけないじゃない」

「だ、そうですけど」

「本当の事なんです信じてくださいぃっ!!」

 

 もう半泣きだった。するとフランはようやくさば折りする形を解くとふぅと息を吐く。

 

「……さて、冗談はこれまでにして」

「冗談だったんですかッ!!?」

 

 その割には痛かったですけどっ!? 早苗の叫び声を無視してフランは椅子を引き、座ると改めて話を再開する。

 

「で、何の話でしたっけ? 太田さんが幻想郷に来た話でしたっけ?」

「誰の名前だ!? というか全体的にボケ過ぎじゃない……?」

 

 レミリアが突っ込むとフランはむー……と声をあげた。

 なんか気乗りしないらしい。頭が痛そうに話し始める。

 

「……いや、本当はもっとアレだったのよお姉様。ドッキリ大成功ーっ! って訳でもないけどそんな感じに登場して『実はわざと日記を置いてお姉様の誤解を解こうとしたのでしたー!』ってネタバラシするつもりだったのよ」

「サラッと根本的な事言っちゃってるけど……」

「私も疲れたのよもーっ!! 何が悲しくて隕石を一つ一つ破壊しなきゃならないのっ!? しかも横から歴代の異変が襲いかかってきて邪魔ったらありゃしないっ!! 本物じゃないと気付いた後は対月用に使ってた『星砕きの炎の剣(プラネット・レーヴァテイン)』で大気ごと薙ぎ払って能力で大気が消し飛んだ事実だけを壊しって面倒な事をして……それでやっと終わったと思ったらお姉様達は優雅に私の日記読んでるのよッ!? ばか!」

 

 どうやらフランはお怒りのご様子らしい。ぷんすか、とツーンとした態度でフランは不満を露わにする。

 が、一通り不満をぶつけたせいか溜飲は下がったようだ。

 直ぐに表情を戻すと急に真面目な顔になって彼女は言う。

 

「……でも、誤解が解けて良かったよ。お姉様の様子がおかしいって咲夜に聞いて正解だった」

「咲夜に?」

 

 霊夢が尋ねるとフランは頷いた。

 

「うん。日記にも書いてあったでしょ? 二日前くらいに」

「……日記、あっ」

 

 もしかしてあれか、何者かによって意図的に塗り潰されていた文面。もしやあそこに書いてあったのだろうか。思い当たった一同はその事をフランに伝えると、「えっ?」と彼女は驚いた顔を見せた。

 

「嘘、そんなわけが……。確かに『日記をお嬢様にお見せすれば解決しますよ』って事を書いてあったのに……?」

 

 そしてパラパラと日記をめくって、あれ? あれれ?? とフランが声をあげると咲夜が寄ってきてこう述べた。

 

「ネタバレはいけないと思いまして私の判断で消しておきました♪」

「……うわぁ」

「あら、似合ってなかったかしら?」

 

(……てへ♪ も色々突っ込みたいけど、さっき言ってた事が丸っきり出まかせって分かってどう反応すれば良いのかしら。というかネタバレ防止に嘘まで吐くメイドってどうなの?)

 

 てへっ♪ と普段の瀟洒感を投げ捨てて無駄に可愛らしくする咲夜に色々考える霊夢がドン引きする。

 無駄に似合っていたからこそドン引きしたのだが咲夜はそうとは受け取らなかったらしい。ここを改良した方が良いかしら……とポージングの反省をし出したが、いい加減真面目な話をしたい五人が止めて、一同は改めて席に座り直した。

 慣れた所作で咲夜が紅茶を注ぐと皆軽く口を付ける。

 

「美味し……」

「良い香りね、ダージリンかしら」

「いえ、これは福寿草ティーです」

「えっ?」

「お姉様ぁ……」

 

 駄目だ。

 幾ら真剣になろうとしてもレミリアの一言で全て瓦解した。もはや彼女の言葉は全てポンコツかギャグだと思った方が良いのかもしれない。

 ウッソだろお前……そんな目でレミリアを見ると「ち、違うから! ちょっと間違えただけだから!」と彼女は必死に否定する。

 

「と、ところでっ!! 真剣に話をするって何するのフラン?」

「……この空気でそれ言わせるのお姉様? もはやシリアスなんて欠片も無いんだけど」

「し、シリアルなら……」

「いやどっから持って来たのお姉様ッ!? というかもう確信犯でしょ! ワザとボケてんだろああん!?」

「ひぃっ!」

 

 シリアルを持って来たレミリアに対し若干辛辣なフランは「持ってこんで良い!」と突っ込んでキレる。

 結構な剣幕にひぃっ! とレミリアは悲鳴を上げた。

 が、それもしばらくのこと。

 

「……さて、真面目に話しましょうか」

「お姉様が一番ボケてたよね。何しれっと自分は真面目でしたって感じの声色なのよ……」

 

 無駄に真面目顔で席に深く座り直したレミリアが呟き、一同に呆れた目をされてようやく真面目な話が始まる。

 

「……えっとね。そもそもの話なんだけど、数日前からお姉様の様子がおかしかったじゃない? 私を見て怯えてたっていうか」

「……そうね。そうだったわ」

 

 フランの問いかけに頷いた。

 

「だから咲夜に質問した話はしたよね。それでアドバイスを貰ったんだけど、初めどうして日記を見せることが解決に繋がるのかが分からなかったのよ」

「となるとフランは私が貴女に怯える理由に全く見当がついてなかったの?」

「うん。それで咲夜に聞いてみたんだけど……驚いたよ。まさかお姉様が私に下克上されるかもしれないって怯えてるなんて思わなかったからさ」

 

 びっくりしたんだから、とフランは話す。

 それでどうしようかと考え迷った結果、咲夜に貰ったアドバイスがこういうものだったらしい。

 

『妹様、ここは一つお嬢様にもっと妹様の事を知って頂きましょう。お互い普段の生活なんて存じ上げないでしょうし、元より数百年に渡るこじれもあるでしょう? ですからそれらを解決する為にお互いを知るのです。その一手としてまずは妹様の日記を見せるのは如何でしょうか』

 

 そしてその提案を受け入れ、それを実行した、ということだとか。

 それを説明し踏まえてフランはレミリアに向けてこう言った。

 

「……ねぇ、お姉様。私はお姉様のこと知りたい。拒絶されて怯えられるなんて嫌だから……」

「……フラン」

 

 真っ直ぐと目を見て、真摯に思いを伝えられたレミリアは妹の名前を小さく呟いた。

 

「だからお姉様、私にお姉様のことを教えて欲しいな。仲直りして……もっと仲良くいたいから」

「…………、」

 

 何度か瞬きして、返答を考えるようにレミリアは暫しおし黙った。

 思い返せば日記を読む前は酷い勘違いをしていたものだ。

 自分でも思う。勘違いする要素はあったが結局はレミリア自身がフランの事を信用しきれていなかったのだろう。

 もし心の底からフランを信用していたなら初めから二心を疑うなんて事は無かったのだから。

 本来ならレミリアは糾弾されても仕方ない立ち位置にいる。勝手に勘違いして怯えたのだ。相手からすればそりゃあ嫌な話だろうし、自分がそういう敵と見られていたと思うと不安にもなる。

 でも、それでも。

 それでも妹は自分の元に歩み寄って来てくれた。

 ……でも自分はどうなんだろう。行動も何も全て妹が動いている。自分は何もせずただ勘違いして仲の改善も図ろうとしてなかった。

 そんな自分にこの提案を受け入れる資格はあるのか?

 ……今更姉気取りでそんな事をして、良いのか?

 

(……思えばお姉ちゃんとしては最悪よね、私)

 

 危険だから、それだけで四九五年も地下に幽閉したのだ。

 他ならぬ最愛の妹を四九五年も、一人きりにした。

 いくらフランの世界がその中だけで本人は何一つ傷付いて無くともそれはレミリアの罪だろう。

 自覚している。背負っていこうとも思っている。

 

(……でも)

 

 どんな顔してお姉様としての態度を貫ける。

 今日だって当たり前のように何度も「私の妹だもの」と言ってきたがそんなのは何も考えていない言葉だ。

 考える。レミリアは選択を考える。

 それは時間にして数秒の事だが本人にとっては数時間にも感じられた。

 ……だが、やがて。

 そして、そしてそして。

 ようやく答えを出した彼女は唇を動かす。

 

「……フラン、私は最悪のお姉ちゃんだと思うわ。貴女を四九五年も閉じ込めて……今回だって貴女の事を信じる事が出来なくて恐れてた」

 

 その理由の一つに彼女がフランの事を知らなかった事が挙げられるだろう。日記は、レミリアにとってそれは自分が知らなかった妹の姿そのものだった。読んで、初めて知った事が多過ぎた。

 思えば何度も突っ込まれたものだ「なんで知らないの?」と。霊夢に至っては「アンタの妹の事でしょうに……」と呆れた声で言われる始末だ。

 

「……それなのにフランは、私に恨みも抱かずに仲良くしようって言ってくれた。本当は私から言い出さなきゃいけなかった事なのにね」

 

 結局のところレミリアは何もしていない。

 お膳立ても何もかもフランが整えてくれた事だ。それも、はいと頷くだけで今までのわだかまりも全て解決してしまうレベルまで。

 ズルい。素直に思った。だってこんなのズルすぎる。かつてこんなにも甘美な提案があっただろうか。いや、無い。

 だけど、

 

「……本当最低のお姉ちゃんよ。もし私が妹の立場なら切り捨てるかもしれないくらい。私自身反吐が出るわ……正直何度も自分を殺してやりたいとまで思ってる」

「……っ!?」

 

 レミリアは思った事をそのまま吐露する。

 自分を殺す、と呟いた瞬間僅かにフランが身動ぎした。彼女自身記憶にこびり付く最悪のフレーズだからだろうか。

 それでもレミリアは語りをやめない。

 

「……フランが私と仲良くしたいと望んでるのは分かったわ。だけど……だけど私は自分を許せないの」

「お姉様っ」

「――それなのにッ!」

 

 フランの声を遮るようにレミリアは叫んだ。

 

「……心の片隅で、こう思う自分がいるの。フランの姉で居たいって。これだけ最低な事を繰り返しておいて、私はまだ貴女のお姉ちゃんで居たいって……そう思う自分がいるッ!!」

「…………」

 

 それはどれだけ自分に甘い言葉なのだろうか。

 正直言葉にするのも(はばか)られる。

 でも、フランが望んでいるのは上っ面を被せた偽物の言葉じゃ無くてレミリア・スカーレットの真意だと知っていたから。

 嘘一つ交じりっけない本物の言葉が聞きたいと気付いていたから。

 だから、だから彼女は、

 

 

「だからお願い、私を……私をフランの姉で居させてッッ!!!!」

 

 

 偽りなく、己の胸中の思いを吐き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 #####

 

 

 

 四月二十一日

 

 お姉様と仲直りをする為に咲夜にアイデアを貰って私の日記を読ませる作戦を実行してみた。

 その最中、壊されたベッドを直したり紅魔館の門を直したり幻想郷滅亡クラスの異変を相手にすることになった。

 でも、そのお陰かお姉様とは無事に仲直り出来たよ。

 お姉様らしくない言葉も多かったけどそれだけに想いが伝わってきた。

 私をフランの姉で居させてって言われた時にはもう泣いてたかもしれない。涙腺弱いなぁ私。

 でもお姉様。姉で居させて、なんて言わなくて良いんだよ。

 

 中二病でポンコツで酷いところも一杯あるお姉様だけど。

 

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 だからどんな事があってもお姉様をやめろだなんて言わないし、お姉様の妹をやめる気もない。

 そう答えたらお姉様も泣き出しちゃって二人して抱き合ったっけ。

 で、一通り泣いてそれからはうちに来てた霊夢さん、早苗さん、さとりさんも交えて宴会みたいになった。

 その最中あれこれ話したけど、お姉様と本当に心から色んなことが話せるようになった気がする。

 すごく楽しかった。

 すごく嬉しかった。

 これからもずっと、こんな楽しい日が続くと良いな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 フランドールの日記、これにて完結です。
 毎日投稿し続けられたのもひとえに読者の方々の暖かい評価やコメントのお陰です。
 御読了、本当にありがとうございました。
 後書きは単体で後ほど投稿致しますので気になる方は読んでみて下さい。


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