フランドールの日記   作:Yuupon

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 すいません、今日はほぼ執筆時間取れませんでした。
 30分クオリティですがどうぞ。


 


三月編8『幼児化ふらん』

 

 

 

 

 三月十七日

 

 わたしふらんどーる!

 きょうはね! きょうはね! すっごくたのしかったの!

 さくや、ってメイドさんがあそんでくれたの!

 

 

 -追記-

 

 十六夜咲夜です。

 妹様の起床がいつもより遅かったのでモーニングコールを行おうと部屋に行きましたところ、妹様が小さくなられておられました。

 具体的に申し上げますと身長が平均的な五、六歳程度に。知識もかなり失われておられるご様子で、私を拝見なされた妹様が「おねえちゃん、だぁれ?」とお尋ねになられたのでとても驚きました。

 けれど以前にも記憶喪失になられた事もあり、対応に当たらせていただきましたが、恐らく月の件が原因であろうとお嬢様と結論を出し、永遠亭に殴り込……失礼。向かいまして容態を診せましたところ、原因は不明だとのことです。

 周りのウサギを取っ捕ま……失礼。同じように診せ、話を聞いてみたところ同じ答えが返ってきました。

 ともかく一日子供に対する接し方でお遊び兼、観察を行ったところいくつか判明した事を後々の妹様への為、記述しておきます。

 ・言語は見た目通り(人間の五、六歳程度)

 ・狂気は無く、ただ力は健在(お姉ちゃんをされていたお嬢様がアームロックを掛けられ腕が折れました)

 なお、その時のご様子はこのような感じです↓

 

ふらん「わーい! おねえさま! えいっ!」アームロック

 

レミリア「〜〜〜〜っ!!? やめて折れる! カリスマなる吸血鬼の私の腕が折れるから!? それ以上いけな……あ」ゴキッ

 

ふらん「いまの音いい! もっかい!」

 

レミリア「痛……あっ、やめ……ふらんやめっ!!」ゴキッ

 

ふらん「えい! えい!」

 

レミリア「うっ……フラ、ン、うくっ……お願いだから、ひゃう! やめ、……やめなさい!!(フランを叩く)」ボコッ

 

ふらん「っ!!? うわあああああん!! おねえちゃんがなぐったぁ!! う〝わ〝あ〝あ〝あ〝あ〝!!」

 

レミリア「……あ。ご、ごめんね?でもフラン、人の骨を外すのはいけないことなのげふっ!?(泣きながらブンブン振り回すフランの拳がクリーンヒット)。う……ひっぐ、うわあああああん咲夜ああああ!! フランがぶったああああああ!!」

 

 まったく、吸血鬼は最高だz(以下掻き消されている)

 ……失礼、書き間違えました。

 キチンとお二人ともお世話しました後、まだ妹様は元に戻っておられません。知識面を見るとかなり危ういようなのでちゃんと教え込まねば……!

 十六夜咲夜、全身全霊で頑張ります!

 

 

 ######

 

 

「幼女化ってもうなんでもアリじゃない!」

「というか日記乗っ取られてませんかこれ!?」

「……まったく、吸血鬼は最高だz? 何を書くつもりだったのかしら、咲夜は?」

「…………、知らない方が良いと思います」

「というか二人とも泣いてるってもしかして同レベルなの……?」

「ち、違うわよ! 泣いてないわ! 痛み、そう痛みよ! 痛みでうわーっ!! って言っただけなんだから!」

 

「「「(生暖かい笑顔)」」」

「何よその顔は!? さては信じてないわね!?」

 

 

 ######

 

 

 三月十八日

 

 わたしふらん!

 きょうはメイドさんのおしごととおりょうりをしてさくやにほめられた!

 あと、さくやとひとざとにいったの!

 ナナにいさまやさしくてかっこよかった! 

 あとねあとね! おだんごおいしかった!

 

 

 十六夜咲夜です。

 小さくなった妹様ですがどうやら経験は失われず、また頭は良いご様子でした。

 メイドのお仕事をさせてみたところ全てキチンとこなしておりましたし、とても楽しそうになさるのです。また料理なども手際良く作っておられました。

 それと頭が良いと言った点ですが、試しにパチュリー様の蔵書から理論系の魔法書を取り出しお話ししたところ、すぐさまその理論を実証する魔法を生み出し、またその応用を行うなどの面が見られました。

 聞き分けもよく、構ってさしあげるととても楽しそうに笑顔を向けられます。

 お手を握りまして人里に赴いた時にはそれはそれは華やいだ笑顔をお見せくださいました。

 また人里で妹様の御学友で私個人としても多少付き合いのあるナナシさんと出会いましたが、妹様は特に元に戻られた様子はありませんでした。昨今には珍しく芯の通った方で、妹様も気に入られていた方なのでもしやとは思いましたが残念です。

「ナナにいさま!」

 ただ、小さいフランさんも彼をお気に召したようで舌足らずの声で楽しそうにお話になりましたり、スキンシップを取られていました。

 その後甘味屋や、書店なども回りましたが元には戻りませんでした。

 ……なんとかして解決策を見つけねばなりません。

 メイドとしてはこの小さな妹様の頃から色々と仕込みたい思いもありますがやはり元に戻さねば……。

 とはいえ無邪気に笑う小さい妹様の姿を見ていると少し……いえ、なんでもありません。

 

 

 ######

 

「小さくなっても才能は同じ!」

「ポンコツ無しの吸血鬼!」

「「その名は、吸血鬼フランドール!」」

「……何ボケてんですか、霊夢さん早苗さん」

「いや、つい」

「やっぱりコナンですもん。幼児化といえば」

「……言い訳無用です。で……えっとレミリアさん?」

「……またしても。またしても出てくるというの? あの男……! しかも咲夜とも付き合いっていつの間に!? くそ、周りから切り崩していくタイプだというの!? ……許しがたいわ!」

「……いつも通りですね、はい」

 

((あ、諦めた))

 

 呟いたさとりを見てそう思った霊夢と早苗であった。

 

 




 


実は五〇万文字超えてました(ボソッ
(単行本にして約四冊分)

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