Fate/Victory Order    作:青眼

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皆さん。第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』はもう攻略しましたか?
ガチャは存分に回しましたか?私はエルキドゥの方を20、ゴルゴーンの方を10連ずつ回してきました。

結果はですね………『騎士の矜持』が限界突破しました(白目)あとついでに『目覚め前』(初)とラーマ君が来ました。種火が足りないな……………


それはそうと、もうすぐ最終決戦『冠位時間神殿 ソロモン』が開幕ですね。他のFGO小説を見たのですが、フレンド登録用に番号を晒した方がいいんですかね?

もし、フレンドになりたい方がいらっしゃっるのなら、後日、活動報告の方でフレンドの参考用のサーヴァントを紹介しますね。

それでは、本編をどうぞ!




追加:ごめんなさい。こちら側のミスで『C』を、『S』に変更します。本当にごめんなさい!!


錬鉄の弓兵

少し寄りたい所がある。ちょっと付いて来てくれや。スケルトンとの群れを一掃した後、俺たちはクー・フーリンの案内に従って、大空洞から少し離れた武家屋敷にやってきていた。

 

(ここは………確か、衛宮士郎の家だったか。このシリーズの中で武家屋敷ってあれぐらいのもののはずだし)

 

 ブーディカさんが召喚した戦車で移動した後、屋敷の中に入ってから俺は思い出した。原作、【Fate/stay night】における主人公、衛宮士郎が拠点としていた家。実際には彼の養父である切嗣の家だったのだが、彼が亡くなってから士郎が家主………だったはず。

 ヒロインやらサーヴァントやらがいたこの武家屋敷も、特異点によって発生した炎に巻き込まれていたが、幸い、そこまで被害が甚大ではないようで、まだ屋敷として機能していそうだ。

 

「着いたな。さてと、ちょいと全員構えてろよ」

「え?クー・フーリンそれどういう…………」

 

 クー・フーリンの忠告が早いか否か、屋敷の門が開いて大量の何かが飛んでくる。それを見たクー・フーリンは軽く杖をふるう。ただそれだけで、こちらに飛んできた何かは標的である自分たちから逸れ、後方の壁へと突き刺さる。

 突き刺さった物を見るべく振り返ると、そこには歪な形をした多数の矢が突き刺さっていた。

 

「…………ちっ、仕留めそこなったか」

「おう。いきなりいい挨拶じゃねぇか。弓兵(アーチャー)。テメェが弓を握るなんざ珍しいな。そんなに、俺と()り合いてェのか?」

「まさか。ただの準備運動だよ。もうすぐ、魔力が切れそうなのでね。今の自分がどこまでできるのか、確認したかっただけだよ」

 

 屋敷の向うから、声の低い男性がこちらにゆっくりと向かって歩いてくる。いきなり攻撃されたのだ、マシュが力を込めて盾を握る。だが、俺は歩いてきた彼を見てたまらず息を飲んだ。何故なら―――――

 

「クー・フーリンがここに連れて来たということは、こちらの味方のようだな。では、自己紹介でもしておこうか。私は見ての通りアーチャーの英霊(サーヴァント)。真名は………まぁ、別に言ってしまっても構わんか。エミヤシロウだ。まぁ、聞いたことはないだろうがね」

 

 何故なら、彼の大英雄・ヘラクレスに一矢報いた存在であり、衛宮士郎が英霊化した存在。エミヤシロウがそこにいたのだから――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど。大体の事情は呑み込めた。私でよければ喜んで力を貸そう」

 

 武家屋敷の中でも割とましだった道場に座り込み、カルデアや俺の事を説明を聞いてくれたエミヤが頷く。無事協力関係を結ぶことができたことに安堵し、俺たちはほっと息を吐く。

 

「ただ、協力する事はいいのだが、そろそろ私の魔力が切れそうなのでね、どちらかと仮契約を結びたいのだが………」

「難しいところだな。狭間は既にマシュの嬢ちゃんと俺と契約しちまってるし、研砥は完全なイレギュラーだからブーディカを現界させるので手一杯。そこの所長さんは優良物件だが………」

「肝心要のマスター適性を持っていないとは、な。そんな彼女が『カルデア』の現所長とは皮肉もここまで来れば笑えんな」

「何よ何よ!!だって仕方ないじゃない!!無い物は無いのよー!!」

 

 憐れむような目でオルガマリーを見るエミヤ。それを見た所長が憤慨してガンドを放つも、首を動かすだけで躱されたり、的から外れてしまう。

 

「あ、今のって『矢除けの加護』?」

「おう。俺のはちっとランクが高ぇからな。そんじゃそこらの()じゃまず当たらないぜ?」

「挑発のつもりかねクー・フーリン。今は停戦中のはずだが?」

「あ、悪ィなアーチャー。気が利かなかったわ」

 

 少し話をすれば互いを挑発しあうエミヤとクー・フーリン。けれどお互いに本気で気にしているようではなく、仲の悪い男同士の会話に思えた。

 

「何はともあれ、私自身契約し直さないといけないと思っていたところだ。カルデアでの魔力供給をお願いしたい」

 

 エミヤが狭間に再契約を願おうといした時、俺のポケットから音楽が流れ出す。場の空気が一瞬で凍り、自然と俺に視線が集中する。…………どうしてこうなった、と心の中で呟きながら、俺は学生服の内ポケットから音が流れている原因――――この世界に来てから約に立たなかった旧式の携帯電話を取り出す。

 

 アサシンに襲われる前までは電源すら点いていなかった端末からリズミカルな音楽が流れ出し、画面には見た事もない数字が表示されている。怪しさ全開なこれを見て、たまらず皆に出ていいか無言で聞いてしまうが、何も言わずに携帯に視線が集中する。………………出るしかないようだ。

 

「…………………………………もしもし」

 

自分のリアルラック値の低さを呪いながら、意を決して電話に出る。一体どんなキチガイ、ないし高飛車キャラが出てくるのやらと若干鬱になっていると、向こう側からどこかで聞いた声が流れる。

 

〔――――良かった!ようやく繋がったね!いやぁ心配してたんだよ黒鋼君!体調はどうだい?レイシフトは無事成功したかい?〕

 

 電話の向こうから送られてくる声。どこか気の抜けた、けれども自分の身を案じてくれている男性の声に、少なくとも敵じゃないと判断する。

 

「あ、ああ。なんとかな。それで、さ。その、あれなんだけど、誰、だっけ?」

〔――――――なんと。まさか、この私の名前を忘れてしまったのかね?〕

 

 心の底から驚いている男の声を元に、脳内にある【Fate/】作品一覧表に検索をかけるが、該当するキャラがいない。一体誰なのだろうと考えていると、男性が仕方ないとため息を吐いた。

 

〔忘れてしまったのなら仕方がない。真名はまた後で名乗ろう。今はただ、『S《エス》』とでも呼んでくれ〕

「エス………?」

〔名前の詮索より、今は君の置かれている状況を簡単に教えてくれ。私から指示を送ろう〕

 

 謎の男、『S』の言葉を全部信じた訳じゃないが、何故かこの男性は信用できる。理性ではなく本能がそう言っていた。俺は自分の直感を信じ、俺たちの置かれている状況を掻い摘んで伝えた。

 

〔成程。君の置かれている状況は把握した。それでは黒鋼君。この端末を持ちながらエミヤ君に触れてくれたまえ。君とその端末を通じて、ここから彼に魔力を送るパスを作る〕

 

 エミヤを呼んで事情を話し、互いに握手をする。直後、握っている手に軽い静電気が走った様な痛みがした。俺は少しピリッと来たが、エミヤはどこか納得した様な笑みを浮かべていた。

 

〔パスの作成に成功。どうかねエミヤ君。魔力が自分の中を通っているのが分かるかね?〕

「ああ。正直、想像していた以上の魔力量だ。礼を言う」

〔別に構わないさ。それより、黒鋼君を通じてパスを作ったから、君のマスターは黒鋼君ということになるが………〕

「承知している。何、この狂った聖杯戦争を終わらせるまでの関係だ。特に問題はないさ。それでは、少しの間だがよろしく頼むぞ、マスター?」

 

 柄に合わず、素直な笑みを浮かべながらエミヤは改めて手を差し出してくる。それを少し嬉しく思いながら、こちらこそと呟きながら、再び手を握り締める。その後、これからの行動について相談しようとした矢先、携帯の方からアラーム音が流れ始めた。

 

〔む、すまない。通信が切れてしまうようだ。故障していた物を強引に使ったからその反動が来てしまった様だね。こちらは常に君をモニタリングしている。何かあったら連絡をくれたまえ〕

 

 まぁ、それに応じられるか分からないけどね。最後まで自分の言いたいことだけを言って、謎の男『S』は通信を切った。結局、最後まで何者なのか分からず仕舞いだったが、結果としてはエミヤの魔力不足は解消されたわけだし、今は良しとしておこう

 

「さて、予想外なアクシデントがあったが、私の魔力不足の問題が解決した。これであのセイバーを相手に回しても十分勝ち目はあるだろう」

「だな。しっかし、テメェ本当に弓を使うのか?」

「失敬な。私は弓兵(アーチャー)だぞ?ちゃんと弓は使うさ」

 

 やれやれと手を振っているエミヤを見て、全員が今までの戦闘振り返ってみろよ、と思ったに違いない。少なくとも俺は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃ、セイバーの所に行く前に戦力の再確認しとくか。俺はキャスターのサーヴァント、真名はクー・フーリン。宝具は『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』。もう一つに『大神刻印(オホド・デウグ・オーディン)』っていう宝具があるんだが…………あっちは今使えねェンだ。無理に使おうとしたら令呪を一角使うな」

 

 杖を軽く振り回してルーンを空に浮かべ、手のひらに拳程度の火の玉を作る。この程度は造作もないと言わんばかりに魔術を見せるクー・フーリンに、オルガマリーがぐぬぬ、と一人唸っていた。

 

「次は私だな。アーチャーのサーヴァント。真名は………別に言っても構わんか。エミヤシロウだ。宝具は『無限の剣製(アンリミテッド・ブレイド・ワークス)』。私が生前、解析した武具を投影する魔術だ。最終的には私の心象世界を投影するがね」

「心象世界の投影って、それ固有結界じゃない!?なんでそんなのが使えるのにアーチャーなの!?本当はキャスターじゃないあなた!?」

「だから、私はしがない弓兵だと何度も言っているだろう。何度言わせれば気が済むのかね?」

 

 うんざりと言いたげに目を細めるエミヤ。けどまあ、オルガマリー所長がヒステリックになるもの仕方がないだろう。固有結界と言えば、【Fate】シリーズでは禁呪とまで言われる大魔術なのだ。それが使えるのにアーチャーのクラスで召喚される英霊(サーヴァント)がいるだなんて信じられないんだろう。

 

「次は私だね。ライダーのクラスで現界したブーディカだよ。宝具は『約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)』と、『約束されざる勝利の剣(ソード・オブ・ブディカ)』の二つ。前者は大量に車輪を召喚して相手の攻撃を防ぐ防御系の宝具。後者は私の剣で作る斬撃だよ。あ、後は戦車が召喚できるから、移動には便利かな」

 

 俺が召喚した英霊(サーヴァント)、ブーディカさんが自分のスペックを開示する。二つ目の宝具があるのは知っていたが、まさか戦車まで召喚できるとは知らなかったので、これは嬉しい誤算だ。この武家屋敷から大空洞まで移動するのに、何度もスケルトンやら竜牙兵と戦闘するのは面倒だからな。

 

「つ、次は私ですね。マシュ・キリエライトです。狭間先輩のサーヴァントで、その、私のクラスと宝具なんですが…………………」

 

 自己紹介の途中でマシュが言葉を切ってしまう。それを怪訝そうに見るクー・フーリンたちだが、俺はなんとなく察してしまった。というか、俺とブーディカさんがクー・フーリンと合流した時点で気付くべきだったんだ。

 

「その…………私には宝具が使えません。それに自分のクラスもわからないんです。そもそも、自分にこの力を託してくれた英霊の事を、何も知らないんです………」

 

 

 サーヴァントが必ず所持している、所謂必殺技に当たる宝具。それが使えないと自白したマシュ。まだまだ序盤だというのに難易度が高すぎるだろ、と心の中で俺はため息を漏らすのだった。

 

 

 




誤字・脱字の報告もお願いします!!

フレンド登録の件なんですが、活動報告の方でも行ってるんですが、ハーメルンの非登録の方でも大丈夫なように、こちらでも載せておきますね。


取り敢えず、1つのクラスに2人ずつ載せますね。

全:ブーディカ様(LV100 スキル10.10.10)
マシュ(LV80 スキル10.10.10)

剣:アルテラ(LV90 スキル6.6.7)
赤王様(LV90 スキル10.10.10)

弓:クロエ(LV80 スキル10.10.10)
ロビンフッド(LV75 スキル8.8.8)

槍:ブリュンヒルデ(LV90 スキル10.10.8)
書文先生(LV80 スキル6.6.7)

騎:ドレイク船長(LV90 スキル4.3.6)
アン&メアリー(LV80 スキル8.7.10)

術:エレナ姉様(LV80 スキル10.5.10)
ナーサリー(LV80 スキル6.6.5)

殺:ジャック(LV90 スキル8.5.10)
酒呑(LV90 スキル6.6.1)

狂:頼光ママ(LV90 スキル6.6.9)
ベオウルフ(LV80 スキル10.8.1)

とまぁ、こんな感じですかね。ちなみに、私の端末にはセイバー絶対皆殺すガールと、成長したエリザベート以外のアサシンが勢ぞろいしてます。はい。

き・ょ・う・こ・つ・が・た・り・ま・せ・ん(真顔)

あとQPが足りない。次いでキメラの爪も足りない。ブリュンヒルデのスキルが10にできない。(白目)

絆レベル(フレンドに影響があるのか…………?)は、ブーディカ様とネロ様がカンスト。次いでジャックが8、ロビンが7。他は軒並み6です。
クロエが来るまでロビンが過労気味だったからね。是非もないよネ!!


それでは、フレンド登録しても良いよーという方は、是非IDとアバター名。サーヴァントのデータをお送りください。力を合わせて、魔術王をフルボッコにして新年を迎えましょう!!








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