椿との酒盛りの後、サンサンと晴れ渡る空の下を新装備を持って店を出るとまっすぐに本拠にへと戻っていくのだった。
本拠に戻ってくると、団員達が遠征の為の準備を整えている。
「団長、今までどこに行ってたのさ?」
そう言って来るレナに対して俺はこう言った。
「あぁ、遠征の申請に行った時に椿と会ってな。それで商売の話をしてきただけだ。」
「それならリエラも【ミアハ・ファミリア】からの
俺がそう言うと、レナが依頼の追加を言って来る。
その件に関しては受けたリエラの方が把握しているから直接行く事にした。
「リエラ、【ミアハ・ファミリア】の依頼の内容は何なんだ?」
「はい、【ミアハ・ファミリア】の依頼は五十一階層にいるカドモスの泉にある要求量の泉水だそうです。」
「これって【ディアンケヒト・ファミリア】の
「ありえそうですね・・・。」
そこはかとなく不安に感じる俺とリエラに、アリサがやって来てこう言って来る。
「団長、ハデスが遠征の事で話があるってさ。」
「分かった、すぐ行く。」
そう言って来るアリサに俺はそう答え、この件は後でリエラと話し合う事にした。
コンコン
「ハデス、入るぞ。」
俺がハデスの部屋にノックをして入ると、そこには紅茶を飲みながらこう言って来る。
「ベル、今回の遠征気を引き締めていきなさい。」
「どういう事だ、ハデス。」
ハデスの言葉に疑問符を浮かべる俺。
それに対してハデスはこう言って来る。
「ただの女のカンよ。」
「カンなのかよ!?まぁ、お前の言う事だし肝に銘じておこう。」
「ありがとう、ベル。」
そう話していると、ドアをノックする音が響く。
「団長、おるかのう。」
「あぁ、入っていいぞ。」
扉を開けて入ってくるのは一人のドワーフ。
そのドワーフは幹部の一人でlevel6の冒険者であるレギム・スチルド、二つ名は【
「おぉ、なんじゃ話の腰を折ってしもうたかのう。」
分が悪そうに言って来るに対して俺はこう言った。
「気にすんな、もう話は済んだ所だ。」
その言葉を聞いては安どした様子でこう言って来る。
「そうじゃったか、それならよかった。団長、ダンジョンに潜る際の編成はどうなっておるんじゃ?」
「あぁ、それなら二つの部隊に編成するつもりだ。第一部隊の指揮は俺が取り、第二部隊の指揮はラウに任せるつもりだ。」
「分かった、他の幹部連中にはワシから伝えておこう。」
「あぁ、頼む。」
そう言ってレギムは部屋から出ていくのだった。
「さて、俺も新しい装備の試運転で誰かに相手してもらおうかな。」
そう言いながら身体を伸ばしていると、ハデスがこう言って来る。
「アリサとに相手をして貰えばいいわ、あの子この時間帯は鍛錬場にいるから。」
「分かった、行って来る。」
そう言って俺は新しい装備を身に着けて鍛錬場に向かうのだった。
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