体育祭とか文化祭とか忙しかったんですよ…疲れた…
今回は紘汰sideだけです。
ではどーぞ!
紘汰side
目の前で昴とフェルトが、ミーティアという名の携帯電話を中心に言い合いをしている。軽い口喧嘩みたいなもんだな。それに、何だかんだで盗品蔵に行けるみたいだ。
「じゃあ連れていくから兄ちゃん達ちゃんとついて来いよ」
俺と昴はかるくへんじをしてフェルトについて行った。
* * *
フェルトに盗品蔵まで案内してもらっているけど、通っている道がすげぇ居心地が良くないところなんだよな…
「あーぁ、どうせならもっと華やかな場所で、手でも繋いで歩きたいもんだな〜」
「目がうるさい兄ちゃん気色わりーこと言ってんじゃねーよ。少女趣味かよ気色わりー」
「目がうるさいって何だよ!それに2回も気色わりーって言うな!ホントっぽく聞こえるだろ!」
昴が襲いかかってくると思ったのか、フェルトが俺のそばに来て隠れ出す。
「マジで怪しい真似すんなよ?この話がおじゃんになっても知らねぇからな?」
「ったくよー俺にだけずっと警戒心をゆるませない子猫相手に、なんとか仲良くしよーって頑張る心遣いだと思ってくんねぇかなぁ。それが嫌ってんなら、遠回りとかやめてくんねぇ?」
「……なんで」
「正直、さっきから何回かあの落書きを見かけてんだ。おかしいとは思うだろ」
これを聞いた紘汰は、昴すげぇな…意外と頭良いんだな…と少し落ち込んだ。
「…わーったよ!真っ直ぐ連れていきゃーいいんだろ!ったく!」
「あれ?何で俺、怒られてんの?」
さぁ?と答えて先に進んでいった。
その道中でフェルトと俺はすげぇ仲良くなった。昴は少しはぶててたけど。
* * *
盗品蔵に着いて早々なんだか合言葉みたいなのを扉の向こうの人と掛け合い、今までに見たことないほどガタイがいい爺さんが顔を真っ赤にして怒りながら扉を蹴破って開けた。
「余計な枕詞つけんと合言葉も言えんのか!余計に腹立たしいわ!」
「あんま頭に血ぃ昇らせてると血管切れるぜ。現代医学でも結構危険だぜ」
「そう思っとるなら怒らせるんじゃないわ!なんじゃお前達は!今日は人払いしなきゃならんから入れんぞ!」
「あー、悪いなロム爺。コウタとコイツはアタシの客なんだ。嫌かもしんねーけど、入れてやってくれよ」
俺の後ろにいたフェルトが申し訳なさそうに言うと、ロム爺と呼ばれた爺さんはがっくりと肩を落とした。落ち込むロム爺と口笛を吹く昴、フェルトはその2人を見比べてため息をついた。
「下衆兄ちゃん、本気で性格悪いな。控えめに言っても最悪だ。上がるぞ、ロム爺」
フェルトはそう言い、俺の腕を掴んで、当たり前のように盗品蔵の中に入る。
「何か悪いな、爺さん」
そう伝えると、ロム爺は顔をしかめながら昴にも入れと催促した。また、昴とフェルト、ロム爺は軽く言い合って本題に入っていった。
結果として、ミーティアもとい携帯電話は聖金貨20枚程の価値のあるものとロム爺が言った。その後直ぐに昴は、フェルトに勲章を……と言いかけたとき盗品蔵の扉が軽く叩かれた。
それを聞いたフェルトが依頼主が来たかもしれないと扉を開けようとすると、昴が
「開けるな!殺されるぞ!!」
と、叫んだ。だが、もう遅かった。フェルトの手は戸にかかり、押し開かれる向こうから夕焼け色の光が盗品蔵の薄闇をぼんやりと淡く振り払った。そして、
「───殺すとか、そんなおっかないこと、いきなりしないわよ」
そこには、唇を尖らせた銀髪の少女が立っていた。
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「よかった、いてくれて。──今度は逃がさないから」
この言葉を始めとして、昴達は俺を放置して色々話し始めた。なんだか、魔法とかエルフとか言っているからゲームの話でもしてるのかと耳を傾けていると、銀髪の少女の後ろに何か黒い影が見えた。昴もそれが見えていて、それが何なのかも分かっていたみたいだ。
「───パック!防げ!!」
すると、銀髪の少女の後ろの方に透明なシールドみたいなのが張られ、鋼がガラスを割るような音がした。黒い影が少女に向かって刃物をふるっていたようだった。
「なかなかどうして、紙一重のタイミングだったね、助かったよ」
灰色の猫のような小動物がそう言った。……ん?動物が喋った!?嘘だろ…すげぇな…。
「───精霊、精霊ね。ふふっ、素敵。精霊はまだ、お腹を割ってみたことなかったから」
謎の襲撃者はここに来る途中であったなんとも言えない不思議な美人さんだった。腹を割るとか見た目に合わない物騒なことを言っている。
その美人さんとパック、銀髪の少女が盗品蔵の中で戦い始めていると、その近くでクラックの開く音がした。
キシャァァァァァ!!
クラックから3体のインベスが現れ、少女とパックに攻撃を始めた。なんだか、美人さんの方を味方しているようにも見えた。
「な、なんだこいつは!」
ロム爺がバットみたいなのを振り回し攻撃するが、インベスには全く聞いていないようで、さらに暴れ出した。
そもそも何でここにインベスがいるんだ?沢芽市でも無いのに…そう考えながら戦国ドライバーをセットし、オレンジのロックシードを手に取る。いつの間にか色が戻っていたみたいだ。
「こいつらは俺が倒す!だから、フェルト!誰でもいいから人を呼んできてくれ!」
「お、おう!分かった!」
フェルトは盗品蔵を出て、走っていった。それを確認し、少女の方を見るとパックはいなくなっていて、ロム爺を含めて4対2になっていた。
「今助けるぜ!」
オレンジロックシードを顔の横に持っていき、叫んだ。
「変身!」
『オレンジ!』
ロックシードを解錠すると、頭上からオレンジの形をしたものが降りてくる。
ロックシードを空にかかげ、ドライバーにセットし掛金を押し込む。
『ロックオン』
すると、法螺貝のような音が鳴り響き、みんながこちらに向きだす。そんなことを全く気にせずにカッティングブレードを下ろす。
『ソイヤ!』
その声が発せられると同時にオレンジのアーマーパーツが頭にすっぽりと入り、青いライダースーツに包まれると、パーツが展開され鎧をさらに見に纏う。そこには1人の鎧武者がいた。
『オレンジアームズ!花道オンステージ!!』
「ここからは、俺のステージだ!」
やっと書き終わりました…多分凄くおかしい所が沢山あるでしょうね…許してください…暇な時間が出来たら修正したいと思います!やっぱり、即興で書くのって良くないんですかね?
次も投稿が遅れると思います。理由としては学生の敵、テストのせいです。燃えちまえ!
ではまた!