ラブダブル!〜女神と運命のガイアメモリ〜   作:壱肆陸

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無事進級が決まった146です。コラボ編続きやっていきましょう。
今回から大元の話は同じで、それぞれの視点で地の文も変わってる…って感じです。あっち限定、こっち限定のシーンもあったりします。

まぁ僕の方が三人称視点、ソニックの方が一人称視点なので、あっちの方が主観が見えて面白いと思います。

あと宣伝。僕が並行連載中の「仮面ライダージオウ~Crossover Stories~」のダブル編にて、この作品と同作者コラボしてます。ちょっと未来のアラシ達も見れるので是非。


今回も「ここすき」よろしくお願いします!


コラボ編 第2話 その出会いは何を呼ぶのか

強盗を行ったコックローチ・ドーパントを追い、トドメを刺す瞬間。ダブルは見たことの無い仮面ライダーと遭遇した。その名は、仮面ライダーソニック。

 

ソニックに変身する少年、天城隼斗と出会い、永斗の進言で事務所に連れ帰ったアラシだったが……

 

 

「見てんじゃねぇよガキ」

 

「見てねえしガキじゃねえよ。俺は高校二年生だ!」

 

「同い年だぁ!?冗談も休み休み言えやチビ!」

 

「ほんっっと口悪いなテメェ!お前それでも仮面ライダーか!?」

 

 

早速ケンカしていた。

というのも、ソニックのキックでダブルがドーパント諸共吹き飛ばされるという事故があったせいだ。それにしてもアラシの喧嘩っ早さには、永斗も面倒そうに溜息を漏らす。

 

 

「だから謝っただろ!さっきのは事故だったし、それ言うなら俺のソニックをドーパント(バケモノ)呼ばわりしたことを謝れ!俺の!あの!超絶Coolなソニックのどこがドーパントだ!」

 

「そっちの過失の事故だボケ!謝ってやる謂れは無ぇ!こっちは危うく死ぬとこだったんだ誠意見せろやオラァ!」

 

「はいはい、そこまで。口喧嘩でどれだけ尺使うつもりよ二人とも」

 

 

殴り合いに発展する前に止める永斗。わざわざ喧嘩をさせに彼を連れて来たわけでは無いのだ。

 

 

「それで…説明しろ永斗。コイツがあの怪人と関係あるって、どういうことだ」

 

「本人に聞くのが早いでしょ。という訳で隼斗さん、この怪物に見覚えは?」

 

「おう…ってあれ、俺名乗ったか?」

 

 

永斗が出したのは、さっき雑に書いた怪人の絵。妙な能力を使う、あの機械蝙蝠の怪人だ。

隼斗はしばらく首をひねっていたが、胸部分の「106」を見て気付いた。

 

 

「これロイミュードじゃねえか!106、か……アイツ以外にもいたなんて…やっぱり、この世界にもロイミュードがいるのか!?」

 

「は?この世界?何言ってんだコイツ」

 

「ふーん、そっか。やっぱ確定だ。

面倒だし単刀直入、ストレート150㎞/hで行こう。天城隼斗さん、あと狩夜憐さん。二人は別世界から来た仮面ライダー…だよね」

 

 

その推理は的中。隼斗は思わず身構える。

 

 

「あんた…なんでそれを…!それに憐の名前まで!あれ、しかもこの声…さっきの半分ライダーからも聞こえた気が…もう一つの人格…?」

 

「いや説明しないよ。面倒って言ったじゃん」

 

「しないのかよ!しろよ!」

 

「まぁこっからは僕の予想だけど、このロイミュードは別世界の怪人。彼らは僕らがドーパントと戦うみたいに、ロイミュードと戦ってるってこと。それで、今日出てきたロイミュードも隼斗さんも、同じ別世界から来たってことだね」

 

「俺にはその別世界…ってのがよく分からねぇんだが」

 

「まぁ分岐した並行世界とか、もっと大雑把なIFの世界とか、根本から違う魔法とファンタジーの世界とか……うん、そんな感じ。まぁ今回は僕らの世界とそんな変わって無さそうかな。なんやかんやあって、僕らの世界と隼斗さんの世界が繋がってるってことだと思う」

 

 

アラシはいまいちピンと来ていないようだが、隼斗の方は驚いているようだ。何せ、冷静に語るその推理は全て当たっているからだ。

 

 

「その少年の推理はだいたい正解だな…探偵って言ってたが…ここまでとはな」

 

「ん?まぁね。僕、天才だから」

 

 

「それに比べてこっちは…」と目線をアラシに向ける隼斗。喧嘩が再開する前に、永斗が話を戻す。

 

 

「さーて、それでこの件をどうするか…どうアラシ?」

 

「あぁ?そうだな…あのロイミュードってのがポンポン出られると困るが…逆に言えば不都合はそんくらいだ。文化祭もあるし、せめてそれまでは様子見で良いんじゃねぇか?」

 

「そうだねー。世界の穴塞ぐ方法なんて見当もつかないし、ぶっちゃけ最近は大事件続きで面倒くさいし。僕もしばらく放置に一票。ロイミュードは隼斗さんに倒してもらお」

 

「おい待て待てwait!さっきから聞いてりゃ勝手に話進めんな!しばらく様子見だと?ふざけんじゃねえぞ!俺は一刻も早く元の世界に戻りたいんだ!」

 

 

正直、波風起きて欲しくないアラシと永斗。しかし、彼らが出した結論は隼斗には受け入れがたいものだったようだ。

 

 

「あっちの世界には…とんでもなく強い怪物が残ってる!ロイミュードだってまだまだいる!皆を守るために、留守になんてできない!俺たちにも何が何だか分かんねえから…そっちの天才の力を借りさせてくれ!」

 

「知らねぇな。こっちにはこっちの都合がある。他所の世界の事まで面倒見れるか、お前らだけでやれ」

 

「何なんだよお前!仮面ライダーだろ!?正義のヒーローだろうが!」

 

「そんな面倒なもんに成った覚えはねぇ!お前の世界の仮面ライダーが何なのかは知らねぇが、正義の味方ごっこに俺たちを巻き込むな。迷惑だ」

 

 

アラシの意見は普段より棘があった。

だが、世界があんな風になった後だ。日常全ては無理だとしても、μ’sの文化祭くらいは邪魔をさせたくない。彼にもそんな思いがあってのことなのだ。

 

 

「…OK…!わかったよ!期待した俺が馬鹿だったぜ!だったらお前らなんかに頼むか!俺と憐だけで…!」

 

 

怒りに任せ、事務所を出ようとする隼斗。だが、ドアノブに手が触れる前に踏みとどまり、思考を再起動させる。

 

この何も分からない世界で、本当に自分たちだけで元の世界に戻れるのか?気合いだ根性だという考えを出すたびに、置き去りにした大切な人の顔がよぎる。その意地のせいで間に合わなかった、なんてことになれば……

 

 

「何やってんだ…冷静になれよ、俺。今やるべきは喧嘩じゃないだろ!?」

 

 

はっきり言ってアラシは気に食わない。でも、別に仲間になれと言っているんじゃない。そんな時、彼らの立場を思い出した。力を借りるなら、簡単な手段があった。

 

 

「Detective…探偵って言ったよな!?だったら依頼だ、俺と憐を…元の世界に戻してくれ!」

 

 

「依頼」。そう聞いて、アラシの表情が変わる。

険しい表情から、何と言うか、凄く嫌そうな表情に。

 

 

「…依頼人を大事にしない奴は?」

 

「探偵失格…だろ。うるせぇわかってるよ永斗。

全く…またこのパターンか。いい加減にしろってんだ」

 

 

悪態をつきながらも、その熱意は明らかにシフトチェンジした。探偵としての仕事なら、例えどんな無理難題でも放り出すわけにはいかない。

 

 

「上等だ。その依頼、切風探偵事務所が受けてやる。迅速に終わらせっから報酬弾めや」

 

「いいぜ。足引っ張るんじゃねえぞ、Bad detective(不良探偵)!」

 

「あー…本当に手がかかる二人だなぁ…」

 

 

ここまで持ってくるのに一苦労し、永斗はまたも溜息。

探偵と依頼人として、二つの世界のライダーはようやく共闘戦線を成立させた。

 

 

 

___________

 

 

ダブルとソニックが事故り、異世界間の邂逅を果たしているなんて知る由も無く。一方その頃の瞬樹はと言うと……

 

 

「どちらかを選ぶなど忠義が矮小!最初から両方選べばよかったのだ!コンビニ新作特選米おにぎり&Go-HANYAのおにぎりで倍プッシュだ!」

 

 

花陽への土産を買って満足気だった。女子におにぎり二つはどうなのかという問題だが、花陽なら喜ぶし余裕でおやつ感覚だ。今の瞬樹は完全に花陽甘やかしモードである。

 

ホクホク顔で学校に差し入れに行こうとする瞬樹。幸福指数が高すぎて周りの騒ぎに気付いていない。

 

結果、眼前のドーパントにも気付かず。ドーパントが放った炎によって、瞬樹が持つ袋は焼き払われた。

 

 

「わ゛ーっ!!??我が天使へのおにぎりが焼きおにぎりに!!?

愚か者が!焼きおにぎりはタレを付け、外側こんがり内側ふんわりに仕上げるものだ!これではただの焦げた米…ってドーパントぉ!?」

 

 

今更気付いたようだ。

瞬樹は反射的にメモリを起動。槍型ドライバーに装填。

 

 

「変身!」

 

《ドラゴン!》

 

 

仮面ライダーエデンに変身し、ドーパントに槍の一突き。

しかし、表皮が硬い。まさに岩の強度だ。

 

エデンが一旦退避すると、ドーパントは足元から溶岩を放出。凄まじい熱気が、一瞬にして空間を支配する。

 

 

「煮えたぎる溶岩…マグマのメモリか。

だが、この程度の熱で我が鎧が溶け落ちることはない!!」

 

 

瞬樹にしては珍しく的中。このドーパントのメモリは「マグマ」だ。

だが、竜とは雷雲の中を飛び回り、溶岩の中で眠る神獣。ドラゴンメモリには優れた属性攻撃耐性が備わっている。

 

 

《ドラゴン!マキシマムドライブ!!》

 

「光輝なる竜よ!その牙に輝きを宿し、剣と化して闇を裂け!」

 

 

マグマが放った溶岩弾を一撃で破壊し、研ぎ澄まされた光の刃で溶岩の鎧を砕き斬る。

 

 

翼竜の光剣(ワイバーン・クラウソラス)!」

 

 

ヘルの事件で新たな力を手に入れ、瞬樹は力の使い方を掴んだ。ドラゴンメモリに関しても、瞬樹はほとんどレベル2の領域に達している。そんな竜を相手に、溶岩では余りに相手が悪い。

 

マグマは一撃で爆散。大柄な男からメモリが排出され、騒動は終結した。

が、瞬樹的には何も解決してない。もう一度お土産を探さなければいけないのだから。

 

 

「全く…我が天使の為の貢物を探していたらドーパント騒ぎに巻き込まれるとは…だが、あれ以降ドーパントによる事件が増えている…気がする。これも騎士としての運命か……む?」

 

 

もう一度コンビニに行こうとした時、変身を解除する前にエデンはある存在を見つけた。こちらを見ている黒い鎧の存在。一瞬新手のドーパントかと思ったが、違うと判断した。何せ───

 

 

(かっけぇーーーー!!)

 

 

背中にタイヤを背負った、漆黒のメカニカルな装甲。両手の爪。

瞬樹のセンスにドンピシャな容姿。悪い奴じゃないと即座かつ雑に判断した。

 

思わず近づくエデン。その戦士も逃げようとはせず、エデンと戦士は握手できる距離にまで接近した。

 

 

「こ、コンチワ……?」

 

 

戦士の方がそう会釈する。

気まずい。何も考えずに近づいてしまった。だがやはり敵というわけではなさそうなので、エデンはいつもの調子で、

 

 

「貴様…何者だ?」

 

「それ俺っちが言いたいんだケド…」

 

「見たところ我らは同じ戦士として生きる者…だがそのベルトは見たことがないぞ…?まさか新しいシステムか…?」

 

 

エデンはその戦士の腰を指す。ダブルドライバーとは明らかに違う、見たことの無いドライバー。何やら小さなバイクが入っているように見える。メモリを使っているようには見えないが、『X』の新作だろうか。

 

 

「戦士か…って事はアンタも仮面ライダー、なのカ?」

 

「いかにも!我が名は竜騎士シュヴァルツ!またの名を、仮面ライダーエデン!!」

 

「エデン…」

 

 

少しテンションが上がって、変身を解除する瞬樹。

 

 

「改めて問おう、貴様は……」

 

 

ガコン。からの大きな影。

変身を解除した途端にこれだ。久々の不幸体質。

 

マグマの攻撃で支柱が溶け、看板が二人に向かって落下して来ていた。

 

 

「ワァァァァァァ!!!?ヤバイヤバイヤバイ死ぬ死ぬ死ぬ!!!」

 

 

自称竜騎士激しく動揺。生身の瞬樹はこのままペッチャンコで煎餅コースまっしぐらだ。

 

が、その時。黒い戦士が飛び上がり、両手の爪を構える。

そして、黒い閃光が看板を粉々に切り刻んでしまった。凄まじい速度、そしてパワーに、瞬樹は眼を見開く。

 

 

「っと…手間かけさせやがっテ……」

 

《オツカーレ》

 

 

黒い戦士───仮面ライダースレイヤーは変身を解除。

黒髪にグレーのメッシュを入れた、鋭い瞳をした少年───狩夜憐の姿を見せる。

 

 

「ベルトが労いの言葉を…!まさか、これは意思を持つのか!?」

 

「ちげーよ。これはドライバーについてる補助AIの音声…デ……」

 

 

よく分からない所に食いつく瞬樹。中二病の琴線は分からない。

そんな瞬樹の顔を、憐はまじまじと見つめる。まるで、頭の中に浮かぶ誰かと見比べるように。

 

 

「アンタ…」

 

「む?なんだ貴様」

 

「イヤ、でも……ん?その見た目何処かで…」

 

「俺とどこかで逢った事がある、とでも言いたげだな」

 

「…まぁ、そんなトコ」

 

 

また瞬樹のテンションが上がる。

格好いい黒の新戦士。しかもあちらは自分に既視感があるという。瞬樹側は全く知らない人だけど。

 

瞬樹の頭に浮かぶ、「運命」の二文字。

 

 

「それよりすまなかった。俺とした事が不覚をとった…まさか看板が落ちてくるなど…」

 

「イイってイイって!」

 

「何か礼をしなければな。フム……よし!謎の仮面ライダーよ!貴様には我が新たなる盟友『異界の黒騎士』の称号を授けよう!」

 

 

「黒…騎士?」と憐は首を捻る。憐の心境は分からないが、瞬樹と同類で無ければ迷惑千万過ぎる称号だ。しかし、どうにもそういう意味で首を捻っているのでは無さそうだ。

 

 

「何か違ったか?あのいかにもな鎧姿、あの闇の力を感じざるを得ない力…」

 

「いやそれはまあ自覚してっケド…それより異界って……」

 

「我らのようなガイアメモリ使いとは全くの異なる力…俺が知らないという事は、つまりこの世界には存在しないという事だ。ずばり、貴様の正体は我々の世界とは異なる異界から来たりし戦士だな!!」

 

 

瞬樹の世界が止まらない。脳内設定は完全に暴走を始め、憐は勝手に異界の騎士にされた。

しかしここで面倒が発生。アラシ達といる隼斗の事情を知っていれば察せられる通り、瞬樹の推理が奇跡的に的中してしまっている。

 

 

「どうした黒騎士よ?」

 

「え?あーなんでもナイ。まあ概ね正解…って言ってイイのカナ…?」

 

「おお!やはりそうか!っと…それでは改めて名乗ろう、我が名は竜騎士シュヴァルツ!天より竜の力を授かり、騎士としてその力を振るう者である!」

 

 

概ね正解が本当に概ね正解だとは思いもせず、瞬樹は憐を完全に同類認定。旧知の友人に会ったかのような口ぶりで、握手を求める。

 

 

「竜騎士シュヴァルツ?その口振り、やっぱりこのヒト……まぁ、イイや!それなら多分アンタはイイ人っポイし。俺っちは憐。狩夜憐!この世の悪を狩り尽くす狩人ってとこカナ?よろしくナ、シュヴァルツ!」

 

「狩人にして黒騎士のレンか…いいだろう!これより我ら友として共に騎士道を歩まん!行くぞ!」

 

「なんだかよくワカンネーけど…とりあえずまあいいや!オー!!」

 

 

握手&肩を組む竜騎士と黒騎士。

アラシ達とは違い、こちらの邂逅は穏やかに終わったようである。

 

妙な関係性になってしまったことには、目を瞑ろう。

 

 

 

___________

 

 

「だーかーらー!データにねえロイミュードが空に孔を作って、そこに吸い込まれたら秋葉に落ちてたんだよ!鳥もそこではぐれた!」

 

「抽象的だって言ってんだよ!んだよ鳥って!誰もテメェのペットの話はしてねぇ!」

 

「駄目だこりゃー」

 

 

取り合えず隼斗から事情を聴こうとするが、案の定と言うか喧嘩が再開。永斗はもう呆れるのもやめた。

 

 

「まぁ…隼斗さんの話をザックリまとめると、世界を移動したのは事故じゃなくて人為的なもの。その上、並行世界ってだけじゃなくて時間も移動してると来た。隼斗さんは異世界人にして未来人ってわけだ」

 

「Exactly!やっぱそっちは話が早いな!お前、名前は?」

 

「士門永斗。この脳筋顔面犯罪者の相棒やってる苦労人です」

 

「誰が誰に苦労してるって!?あ゛ぁ!?」

 

「だよな、ウンウン。そりゃこんな奴が相棒だと苦労するぜ。よろしくな永斗」

 

「お前、コイツが一体どれだけ……まぁいい!今は情報だ!話を続けろ!」

 

 

喧嘩腰でも事情聴取は続けるアラシ。噛みつき返す勢いだが話す隼斗。

永斗はその間、隼斗からの情報を再び咀嚼する。

 

 

(さっきも言ったけど、正直並行世界を移動する方法なんて皆目見当も付かない。しかもタイムスリップも込みって…相対性理論を覆せと?でも事実こっちに来てるってことは、可か不可だと可ってことになるし…あー分かんない。助けてドラえもん)

 

 

永斗が頭を悩ませている。彼の頭脳を持ってしても、この状況は余りに常軌を逸しているのだ。既に放り出して寝たい永斗だったが、仕方なく再び隼斗の話に耳を傾ける。

 

 

「だーっ!分かんねぇんだよ!もっと詳しくだ!詳細に話せチビ!」

 

「隼斗だ!そんじゃ最初っから行くぞ。俺たちが期間限定塩プリンを賭けて腕相撲大会をしてたら、妙な男が現れて……」

 

「…おい、その期間限定塩プリンってのは何だ。美味いのか?」

 

「は?そりゃまぁ…美味いに決まってるだろ!厳選された食材を使い、最強パティシエの鳳凰・ピーター・アルデンテさんが神の手によって作り上げた、沼津が誇る究極のスイーツ……」

 

「すいませーん。スイーツ談義は後でいいんで、というか金輪際やらなくていいんで、その妙な男ってのを詳しく」

 

「ん?あぁ。Sorry、話を戻そう。で、そいつは俺たちの前に現れたかと思うと、ガイアメモリを使って変身を───」

 

 

その単語を聞き逃さない。というか、それをもっと早く言えと言わんばかりに、二人の態度が急変する。

 

 

「おい!てことはソイツはドーパントってことか!?」

 

「あぁ…そうか、お前はドーパントと戦ってるんだったな。

でも違うと思うぜ。俺たちの世界にもドーパントはいるし。ただ…とんでもなく強かったのは確かだ」

 

 

この騒動の黒幕はドーパント。その事実だけで動揺が走る。

隼斗を元の世界に返す方法であるとすれば、この世界に来た方法の丸っきり逆の手順をすること。世界移動がメモリの力なら、こっちの世界の同じメモリを使えばよかったが、それはロイミュードの能力らしいとのことだ。

 

 

「そっちの世界にはロイミュードとドーパント、両方いるってことか。

永斗、こっちの世界にロイミュードはいたのか?」

 

「うーん…どうだろ。本棚にはあったけど、なんか変な本だった。存在の有無は2:8ってとこで、いたとしても未完成か全く何もしてないってとこかな」

 

「本棚?」

 

「あー、こっちの話。隼斗さん」

 

 

アラシは事実確認を終え、「異世界の怪人」という一点に着目する。

ロイミュードは現状この世界で活動してない。ドーパントとは全く異なる怪人、その存在を…アラシはロイミュード以外にも目にしたことがある。

 

 

「……朱月だ」

 

 

アラシがその名を口に出す。知らない隼斗は「忍者の漫画の話か?」といった顔だが、永斗はその意味を理解した。

 

 

「俺たちは何度か、ロイミュード以外にも妙な怪人と出くわしてる。あの時は分かんなくてスルーしたが、ファーストの奴は確かに言ってやがった。『別世界の怪人』……と」

 

「朱月のメモリは『ゲート』らしいからね。インチキみたいだけど、異世界への扉を作れる可能性は十分にある」

 

「なんだ、方法が見つかったのか!?」

 

 

目を輝かせる隼斗。アラシと永斗はその選択に躊躇いながらも、作戦の強行を決意した。

 

 

「おい!どこに連れて行くつもりだよ!放せ!」

 

「うるせぇ!黙ってついて来い異世界迷子!」

 

「ちょっと待て!せめて憐に連絡を…ってなんで出ないんだよ!!」

 

 

アラシは隼斗をバイクに乗せ、とある目的地までバイクを飛ばす。

その目的地とは───

 

 

 

 

 

 

「……いい加減にして欲しいんスけど」

 

「話聞かせろハイド。朱月どこにいる」

 

「話聞く気有るのか無いのかどっちなんスか」

 

 

隼斗とアラシが来たのは、小さな診療所。

そこにいる医者は組織の戦闘員集団『憤怒』のエージェント、ハイドだ。

 

隼斗はその姿を見て、一瞬で最大の警戒を払う。彼という存在の強大さは、隼斗にも伝わったようだ。

 

 

「知らない子連れて来たと思ったら、どーにも只者じゃあなさそうっスね」

 

「そういうお前こそ…何者だ…!?もしかして……!」

 

「察しがいいっスね。でもだいじょぶっスよ。良い人では無いっスけど、ここは病院。君らとドンパチやり合う気は無いっス。うるさくしたら珊瑚ちゃん起きちゃうし、後で怒られるのジブンなんスから…」

 

 

そう言ってハイドは奥のベッドを気にする素振りを見せる。

この診療所に預けられているのは、先日の事件でヘル・ドーパントとして暴走していた灰垣珊瑚。奇跡の力で命を繋ぎとめた彼女は、ハイドの所でリハビリを行っている。

 

だが、ハイドの様子を見る限り、彼女の性格で苦労しているのは彼の方なようだ。

 

 

「で、そこの彼。彼はなんスか?新しい仮面ライダーとかっスか?」

 

「みたいだ。しかも異世界から来たとか言ってやがる」

 

「それで朱月…っスか。なんとなーく状況が掴めてきたっスよ」

 

 

アラシがハイドに事情を説明している間、隼斗の方はアラシとハイドへ交互に懐疑の目線を送る。アラシの方もそれに気づいているが、言ってしまえばどうでもいい。

 

()()()()()()()のはお互い様だ。

 

 

「オススメは出来ないっスねー…彼に頼み事はアホらしいって言わざるを得ない。彼に指図できる奴なんて、この世に存在しないって思った方がいいっスから」

 

「コイツがそこまで言うなんて…そんなにヤバいのか、その朱月って奴は…!」

 

「ヤバいっスよー。君が会ったっていう『とんでもなく強い異世界のドーパント』も気になるっスけど、流石に朱月ほどじゃ無いと思うっス」

 

「あのディストピアとかいうドーパントより強い…!?そいつの力を借りねえと元の世界には戻れない…か。上等だぜ、やってやる!」

 

「待って。今、何て言ったっスか?ディストピア!?」

 

 

初めて開示された、隼斗が遭遇したメモリの名前。

ディストピア、暗黒郷、絶望郷。その大それた名前を、ハイドは知っている。

 

 

「まさか……『憂鬱』が…!?」

 

 

その話を遮るように、外から轟音が響いた。まるで大地が割れ、削られ、砕けるような音。そして、さっきまで窓から差していた陽の光が消え失せる。

 

その理由は単純。突如現れた巨大な『塔』が、この診療所を日陰に飲み込んだのだ。

 

 

「んだよアレ…また野良のドーパントか!?」

 

「だったら黙っておく訳には行かねえだろ!行くぞ!」

 

「テメェが仕切んなチビ!」

 

 

突風のように駆け出した隼斗。アラシも仕方なくそれを追う。

面倒な客が帰り一息つくハイドだが、同時に膨大な不安が心に流れ込んで来るようだった。

 

 

「もしかすると、まーた世界の危機かもしれないっスね……」

 

 

 

___________

 

 

 

アラシはハードボイルダ―で、隼斗はいつの間にか戻っていたライドソニックで現場に急行。最初は出現した塔に向かおうとしていたが、それよりも早く二人はバイクを停める。

 

塔への道を塞ぐように、ドーパントが立っていたからだ。

 

 

「早速お出ましか。ありゃ…分かりやすいな、多分タワーのメモリだ」

 

「ん…まぁ、言われてみりゃ…レンガ造りの身体に、頭には弾け飛んだ王冠みたいなのもあるし……アレはThe towerのタロットカードみてえだ。善子に見せてもらったことがある」

 

 

二人の推理通り、目の前のドーパントは「タワー・ドーパント」。

動きに余裕を見せるタワー。と思いきや、二人に向けて掌から雷撃を放った。避けたアラシには更に指を鳴らして炎を追撃。

 

 

「うおっ!?いきなり攻撃してきやがった!」

 

「なんで俺だけ…!あぁクソ、頭に来た!ぶっ潰してやる!」

 

 

いつもより沸点が低めのアラシは、怒りに任せてドライバーを装着。そして、ジョーカーメモリを起動させる。

 

 

《ジョーカー!》

 

「Joker…道化師…いや、切札のメモリ…?」

 

「変身!」

 

《サイクロンジョーカー!!》

 

 

サイクロンメモリが転送され、ドライバーに二本のメモリが揃う。

ドライバーを展開し、アラシは仮面ライダーダブルへと変身。再び放たれた炎を風で掻き消し、タワーに鋭い跳び蹴りを突き刺した。

 

 

「やはり野蛮…ワタシの見立て通り、アナタはそっち側のようですね!」

 

「あ?何言ってんだテメェ」

 

 

攻撃は大して効いていなかったようで、蹴られた部分を手で払いながらタワーが口を開いた。

 

 

「何の話か知らねぇが、人を見かけで判断してんじゃねぇ。つーか、俺がダメであのチビはオーケーなのが気に食わん」

 

『アラシ、それそこまで気にしなくていいでしょ』

 

「ん…?その声、やっぱり永斗少年か!?」

 

『あ、そうそう隼斗さん。僕らは二人で一人の仮面ライダー…まぁ合体ロボみたいな感じ?』

 

「そういう事…なのか?異世界ってすげえな…」

「全然違ぇよ。それで、俺の何が野蛮だ塔野郎。納得いくように説明しやがれ」

 

 

アラシが野蛮という意見には全員同意だ。

しかし、タワーは何か考える素振りをすると、ダブルと隼斗に指を向ける。

 

 

「なるほど一理ある意見、ならば聞きましょう。全員、あの塔を見なさい!」

 

 

タワーが次に指を向けたのは、出現した巨大な塔だ。ダブルと隼斗は、律儀に塔を見る。

 

 

「あの塔はワタシの作品!第一の塔はスペインのヘラクレスの塔をオマージュしたローマ建築で仕上げ、古の技術に最先端の感性を織り交ぜた正にッ!究極の美術たる塔です!あの塔を見て、アナタたちは何を感じる!?」

 

 

タワーが何やら熱弁し始めた。

どう感じると言われても、アラシと隼斗は芸術に大した興味も無い。ので、単純に感想を述べた。

 

 

「超デカい」

 

「洗濯乾かすのに邪魔だ」

 

「ガアアアアアアッデム!!話にならない!そっちの男だけかと思いきや、そっちのボーイも!まるで理解を持たない低能の劣等種族め!」

 

 

帰国子女とはいえ普段は田舎者の隼斗。小さい頃は東京の鉄塔は全部東京タワーだと思っていた。

 

事務所の家事全般を引き受け10年以上のアラシ。あんなのが近所に建ったら迷惑でしかない。

 

そんな彼らの感性はタワーには合わなかったようで、激しく拒絶反応を起こす。そして、今度は明らかに隼斗を巻き込む規模で攻撃を放った。

 

 

「うわっ危なっ!あの野郎、人を低能呼ばわりしやがって!」

 

 

隼斗もマッハドライバーMk-IIを装着し、バイク型の小型自立起動ユニット『シグナルソニック』をドライバーにセット。

 

 

《SignalBike!》

 

「Ready!変──おわっ!?」

 

《Rider!Sonic!!》

 

 

待機音に合わせてポーズを取り、異世界での二度目の変身をキメようとした、その時。遠方から放たれた光弾が戦場に降り注ぎ、隼斗は転がった拍子に中途半端なタイミングでパネルを下げてしまった。

 

転んだ状態の隼斗を、蒼い装甲が包む。

結果、何とも間の抜けた変身に。

 

 

「うわぁ…決まんねえ…」

 

「ゴメ、怪我はねぇか…あ、なんだハーさんダ」

 

「憐!?なんだじゃねえよ!電話にも出ないし俺の折角の見せ場をだな…

…まぁ今はそれより!あの塔のドーパントだ!」

 

「分かってるっテ!いっちょ行くゼ!」

 

 

ドーパントの騒ぎを聞きつけ、駆け付けたのは仮面ライダースレイヤー。ソニックに軽く頭を下げると、我先にの勢いでタワーに殴りかかった。

 

先に戦闘に入っているダブルの存在を確認すると、その攻防に相槌を打つように爪で迫撃を加える。

 

 

「半分半分!?アンタがシュバルツが言ってたダブル…ダナ!」

 

『そういう君は仮面ライダースレイヤー、狩夜憐だね』

 

「つか今シュバルツって…大体状況が見えてきた」

 

 

ダブルとスレイヤーの連携は想像以上にハマっており、怒涛の勢いでタワーを追い詰める。それもそのはず、アラシと憐は双方がアグレッシブな近接戦闘を得意とする、バーサーカーなのだから。

 

そんな状況に、謎の疎外感を感じるソニック。

 

 

「……よし、手は十分だな!俺はあの塔を調べに行く!」

 

「あっ…おい待てチビ!」

 

「そうだ待て!キサマのような理解の無い節足動物がワタシの塔に触るな!!」

 

「うっせぇテメェは黙ってロ!」

 

 

そこに遅れて駆け付けたもう一台のバイク。

マシンライバーンに乗ったエデンが、結構慌てた様子で現れる。

 

 

「黒騎士よ!盟友である俺を置いていくとはなんたる…この状況何事!?うおっ!しかも今度は蒼騎士だと!?」

 

「遅ぇよ瞬樹!そうだ、アイツ追え!その蒼騎士の後に付いていけ!」

 

「何が何やら…だが承知!断罪の竜騎士、異界の蒼騎士に助太刀を…って速っ!!?」

 

 

そんな会話の間で、ソニックの姿は見えないくらいにまで小さくなっていた。流石は音速を冠する仮面ライダー、スピードはダブルやエデンを軽く凌駕している。

 

急いで後を追う瞬樹だが、果たして追いつけるのかどうか。

 

一方でタワーとの戦闘に戻るが、そこではタワーの問答が再開していた。

 

 

「黒い仮面ライダー!そしてアナタ、その野蛮人の中にいるアナタだ!」

 

「俺っち?」

『…僕ですか』

 

「そう!人間は二つに分けられるのです。一もしくは無から可能性を創り出す『創造する側』と、それを低能の分際で批評し何の礼儀もなく創造を侵害する『破壊する側』の二つ!世界の存続に貢献したのは何時でも前者だ!アナタたちはどっちですか?あの塔を見て、何を感じた!」

 

『僕、建築ゲームはそんなに好きじゃないっていうか…』

「あ、ゴメン。そんなに見てなかったワ」

 

「見ろやあああああッ!!やはり議論不要!仮面ライダーは総じて、愚劣極まる『破壊する側』だっ!」

 

 

勝手にキレ始め、タワーの攻撃が激しくなっていく。

 

そんな時、二人の攻撃が一瞬止まった。

スレイヤーとダブルの連携、それを初歩から崩したのは、スレイヤーの足元に生成された障害物。

 

 

「んだコレ…小っちゃい塔…!?」

 

「見せてあげましょう!この、ワタシが、創造する者の真価を!」

 

 

タワーは足元のコンクリートを操作し、円形の防壁を創り出す。ダブルとスレイヤーの攻撃を一通り防いだ後、壁に穴を創り出すとそこから雷撃を放射。ダブルに手痛いダメージが刻まれる。

 

 

「ダブル!」

 

 

反撃に入ろうとするスレイヤーだが、それが出来ない。

何故なら、地面から生えた未完成の塔が、スレイヤーの片足を完全に固定してしまっているからだ。

 

更に、地面から突き出る斜塔が、槍のようにスレイヤーの体を貫く。

 

一連の戦闘で感じざるを得ない。このドーパントは、拾い物で変身した一般人の雑魚とは違う。

 

 

「ダブル、気を付けロ。コイツは……」

 

「言われなくても分かってらぁ。コイツ、強ぇ…!」

 

「ワタシは『憂鬱』の芸術師、デュオン・ヴァン・スーザ!叩き殺しです害虫共がッ!」

 

 

聞いても無いのに身元を喋り出した。

するとタワーは足元に小さな塔を複数創造。そして地面から引き抜いた細長い塔を、その中に突き刺す。

 

そうして地面から引きずり出されたのは、塔の塊で構成された戦鎚だった。

 

 

『うわー器用なことするね…来るよ、憐さん』

 

「上等…ハンマーとクロー、パワー比べは望むところダゼ!」

 

「一撃で沈める!潰れてしまいなさいっ!」

 

 

タワーが鎚を大きく振りかぶり、スレイヤーとダブルがそれに備える。

その瞬間、点滅した天の輝きが地上に落下し───

 

 

タワーの戦鎚を粉砕した。

 

 

「ノオオオオォォッ!?ワタシの作品がァァァっ!?」

 

「テメェ作品で殴ろうとしてたろうが!」

 

「律儀にツッコんでる場合じゃないと思うんですケド!あの光は一体…」

 

 

「いつまで経っても現れないと思えば、貴様何をしているスーザ!」

 

 

光の次に降り立ったのは中国人の女性───憂鬱の側近である胡蝶(フーディエ)だ。

 

 

胡蝶(フーディエ)!キサマこそ何をする!一体何の了見でワタシの作品を!」

 

「貴様の下らぬ矜持など些事も些事!貴様如きが意見も主張も持つな屑!あの塔は我らが主君のためのもの、価値は貴様のような塵が決めるものでは無い!貴様は我らが主君の望みのまま、舞台を完成させることだけが役目だ!部を弁えろこの痴れ者が!」

 

「……そこまで言わなくても…」

 

『凹んだんだけどあの人』

 

「もしかしてアイツってバカ?」

 

「強くて馬鹿は竜騎士で十分だ」

 

「貴様らもだ!分不相応に我らに歯向かう蛆共が!あちら側から来た貴様、誰の恩情で息を吸っていると思っている!あの方の退屈凌ぎになれただけ生涯の栄誉だというのに邪魔立てだと!?身の程を知れ!」

 

 

フーディエの矛先が仮面ライダーに向き、スレイヤーに特に強く罵倒を浴びせる。何が何だか分からないスレイヤーは、戸惑いながらダブルに助けを求める。

 

なお、面倒くさがったダブルの両サイドはスルーする。

 

 

「で、テメェ敵だな。ぶっ潰してやるから変身しろ」

 

「ようやく知ったぞ仮面ライダーの片割れ、貴様は私の失態そのものだ!あの日貴様を殺せていれば貴様に()()()()()()()()()()()()()()。だが、今はただあの方の望みを遂行するのみ!妨害するのであれば、邪魔者として始末する!」

 

 

フーディエが出した、奇怪で異質なオーラを放つ本。蛇の皮で作られた表紙に、宝玉のように埋め込まれた目玉。小さいながらも「異形」と呼ぶに相応しい存在感の本だ。

 

フーディエが本を開く。ページをめくる素振りは見せず、ただ本に語り掛ける。

 

 

「传送」

 

 

随分と喧嘩腰だったが戦う気は無いようだ。

タワーとフーディエは本から放たれた光に包まれ、姿を消してしまった。

 

 

「……そんで誰だテメェ」

 

『だから異世界人間二号だって』

 

「ドーモ、異世界人間二号です…ってどういう状況コレ!?」

 

 

残されたダブルとスレイヤー。絶妙に気まずい。

しかしともかく、この世界での戦いの駒は並べられた。

 

全ての役者は、ここに邂逅を果たした。

 

 

 




敵キャラ、味方キャラがようやく顔見せ完了しました。
仮面ライダーソニックの方では、隼斗が行った塔の中で、この作品から「アイツ」が出張しております。

https://syosetu.org/novel/91797/
↑ソニックサイドもどうぞ!

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