ラブダブル!〜女神と運命のガイアメモリ〜   作:壱肆陸

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私だ。146です。最近Twitterのアイコン変えました。
今回でPは牙を剥く編が完結……

出来ませんでしたァ!!文字数エグくなったんで分けました!!
結構カットして、文字数なんと25000字。ふざけてやがる。

というわけで、もう一話増やします。分けます。まさかの4話完結です。
もう次話も完成しているので、明日に投稿させていただきます。よろしくお願いします!


あ、コラボが始まりそうです。
MasterTreeさんの「ラブライブ!サンシャイン‼︎×仮面ライダードライブサーガ 仮面ライダーソニック」の方もよろしくお願いします!最新話にコラボキャラがチラ出しております。



第53話 Pは牙を剥く/飢えに、飢えて

プレデター・ドーパントの牙がダブルの右腕に食い込む。そして

肉が引き千切れる音が聞こえ、ダブルの腕は噛み切られてしまった。

 

 

「あァ…?」

 

 

腕を租借し、飲み込んだプレデターの声は喜びではなく、むしろ惑い。

「食いごたえが無い」。腹にも溜まらないし、余りにあっさりと腕を差し出したようにも感じた。

 

 

「なるほどなァ、トカゲの尻尾か」

 

「ご明察。じゃあ、続きは()()にしよう」

 

 

プレデターが気付いた直後、予めスタンバイさせていたバットショットが強い光を放つ。

ルナメモリを用いたマキシマムドライブは、そこにいた全ての者の視界を奪い、視覚が復活する頃にはダブルの姿は消えていた。

 

 

 

______

 

 

 

「大丈夫?永斗くん」

 

「あ、うん。大丈夫。ほらこの通り」

 

 

地下闘技場から脱出し、凛と合流した永斗。あとのメンバーはアラシの体を連れて先に脱出済みだ。

 

腕が喰われたのを見ていた凛は心配そうに永斗に触れるが、千切れたはずの永斗の腕は既に元通りになっていた。

 

 

「オリジンメモリと一体化して不死ってのも便利だね。試してないけど、多分頭を吹き飛ばされても平気だと思う」

 

「ダメだよ、いくら治るからって…なんというか…そういうのは良くないにゃ!」

 

「分かってるよ。このヘアピンは治らないからね、頭は死守しますって」

 

 

永斗が指さすのは、凛が永斗に送ったヘアピンだ。

言葉が伝わってない気がしてならない。不死になったせいもあるが、永斗は怠惰の一件から、どうも自分を雑に扱うきらいがある。

 

 

「さて、次の手を考えようか。凛ちゃん、なんか分かった事ある?」

 

「え…あ、絵里ちゃんと希ちゃんが、VIPの奥に秘密の部屋を見つけたらしいにゃ。中には入れなかったらしいけど、話によると、中にいるのは仕合で負けた人たちらしくて…」

 

「その全員が松井卓郎みたいに、無気力状態になってたって訳ね。プレデターは人を喰うメモリだ。いたずらに喰い散らしてないだけ、まだマシな奴に渡ったと考えるべきかな」

 

 

検索をするまでも無い。プレデターメモリは永斗が組織にいた時に制作していたメモリだ。完成させたのは天金だろうが、恐らく概要は同じ。

 

プレデターは「あらゆる物を喰うメモリ」。

強靭な咬合力で生物から岩まで喰うだけでなく、感情や体力、記憶までも食すことが可能。しかし、それらはただ「エネルギー」として、変身者の飢えを満たすためだけに使われる。

 

問題なのはその「飢え」。プレデターメモリを使うと、途轍もない飢餓感が使用者を襲うのだ。メモリに適合しなければ、目の前の物を全て喰らい尽くした後、数刻も経たずに餓死する、強力な飢え。故にこのメモリは危険であると同時に利用価値無しと判断され、開発が打ち切られていた。

 

 

「“暴食”が適合者を見つけたのか…偶然にしちゃ厄介なんだよなぁ。なんにせよ、あんな危険なもの放っておく訳にはいかないし、そもそも指定したのは明日だ。何か対策を考えないと」

 

「そうだね…って!騙されないよ!永斗くんは無理しすぎって話だったはずにゃ!」

 

「えぇ…別にいいでしょ?死なないし。面倒くさい…」

 

「いいわけないにゃ!とにかく!次は永斗くんが戦うの禁止!わかった!?」

 

「いや、それ何の解決にもなって……

そうか、僕が戦わない…なるほど、それだよ凛ちゃん」

 

 

何か思いついたようで満足げな永斗だが、またも話がズレており、凛は深く息を吐いた。

 

 

「絶対伝わってないにゃ…」

 

 

 

________

 

 

 

「明日…明日か…ヒハハッ!」

 

 

観客がいなくなったVIPのリングで、氷餓は牙を見せて笑う。

彼の足元には選手たちの死屍累々。いや、死体ではなく、プレデターメモリによって精神を喰われた状態だ。

 

これは「補給」。ダブルは去り際に「明日」と言った。その戦いを最高のコンディションで迎えるための、暴飲暴食の「食事」である。

 

 

「あらあら、敗者以外の選手や従業員まで食べちゃって。本当に意地汚い子ね」

 

「アンタに言われたくねぇな。まだいやがったのか“暴食”」

 

 

無気力な人々を踏みつけ、パーカーで姿を隠した“暴食”が立っている。

その存在は喜びに浮かれていた氷餓を、一気に不機嫌にさせた。

 

氷餓はこの女が嫌いだ。生理的に受け付けない、という言葉が最も的を射ている。例えプレデターメモリにより飢餓感に蝕まれたとしても、この女だけは喰える気がしない。そう本能的な不快感が告げていた。

 

 

「楽しみで眠れないのね。可愛い」

 

「あぁそうだよ、俺様は何時まで経っても餓鬼のままだ。俺様は生まれ持った本能のまま、戦って、殺して、喰って!この飢えを満たすためだけに生きる!」

 

 

暴食はそれを聞いて嗤った。パーカーの袖から伸びる、白く、細い、綺麗な腕で、暴食は氷餓の頬に触れる。手から伝わる熱は「温かさ」と「渇望」を、鮮明に伝えていた。

 

 

「ねぇ氷餓、私のこと嫌い?」

 

「あァ。嫌いだね」

 

「そう。私は愛してるわよ、貴方のこと」

 

 

氷餓がその手を振り払うと、暴食は彼の耳元で愛を囁き、消えた。

 

吐き気がする。

でも、もうこの嫌悪感ともお別れだ。いずれまた、飢えが彼を満たす。

 

仮面ライダーを喰い、一つ上のステージに足を踏み入れる。

その時が、“暴食”の最期だ。

 

 

 

「殺してやるよ、愛してるってんならなァ」

 

 

 

______

 

 

 

そして、次の日の夜がやって来た。

アラシは堂々と、正面から、警備も何も無い地下闘技場に足を運ぶ。

 

 

「待ってたぜ。仮面ライダー…ダブルぅッ!!」

 

「あぁ。待たせたな」

 

 

VIP闘技場には、昨日とは比較にならない人数がいた。一般闘技場の観客も全て、今日に限ってここに集まっているようだ。なにせ、仮面ライダーと闘技場最強のドーパントの仕合だ。観客は、この上ない程に盛り上がっていた。

 

 

「今日はテメェが最後まで相手してくれんだろうなぁ?」

 

「安心しやがれ。今日は選手交代は無しのつもりだ」

 

「そりゃいい。実を言うと、テメェと戦った前半の方が楽しかったんでな。

改めて名乗るぜ。俺様は地下闘技場オーナー、氷餓」

 

「探偵、切風アラシ」

 

「ヒハッ!いいぜ、切風アラシ!テメェとなら、最高の仕合が出来そうだッ!!」

 

 

アラシがドライバーを装着し、氷餓がプレデターメモリを構えて舌を出す。

 

 

《ジョーカー!》

《プレデター!》

 

 

ジョーカーメモリを装填し、サイクロンメモリを押し込む。

アラシがドライバーを展開、氷餓がプレデターメモリを舌に挿入。

 

相対する二人は、同時に人の姿を捨てる。

 

 

「変身!」

 

《サイクロンジョーカー!!》

 

 

ゴングをかき消す歓声が、勝負の始まりを告げた。

戦いが始まった途端、プレデターの肉体から剣が生成される。

 

 

「おらァ!」

 

 

伸縮自在の生きる大剣。斬ったそばから削ぎ落し、食い千切る。

振るわれた大剣は、ダブルがいた足元を食い荒らす。風による跳躍のお陰で回避できたが、まずはこれに対処しなければ、ファングジョーカーじゃないダブルでは話にならない。

 

 

『予想通りの動きだね』

「じゃあこっちも予定通り、コイツだ」

 

《ヒート!》

《メタル!》

 

 

対プレデターにおいては、ファングジョーカーを使ったとしても互角の戦い。今後組織と戦うにあたって、ファングジョーカーは「安定な選択肢」では無いことが判明した。

 

ならば、ファングジョーカーも上位形態としてではなく、「一つの戦術」として相性や戦況に応じて使い分けるべきだ。しかもメモリチェンジが出来ない分、より慎重に。

 

永斗が弾き出した結論はこうだ。

「ダブルの持つ基本の6本のメモリ。その全身全霊を以って、プレデターを打倒する」。

 

 

《ヒートメタル!!》

 

 

ダブルはヒートメタルにチェンジ。メタルシャフトでプレデターの斬撃を受け止めた。

プレデターの剣は接した物を喰う剣だ。当然、メタルシャフトに喰らい付く。

 

 

「かかったな」

 

 

その瞬間だけ、ダブルの右半身が燃え上がった。瞬発的に放出された膨大な炎はシャフトに宿る。

シャフトに喰らい付いた剣にも炎は広がり、瞬く間にその剣を燃やし尽くした。

 

 

『その剣は君の肉体で出来ている。鉄だったらこうはいかないけど、生物の体組織なら簡単に燃えるんだよ』

 

「やるじゃねぇか。しっかり天敵を用意してくるとはなァ」

 

 

焼け焦げて炭になった剣を投げ捨て、プレデターは左腕の触手を伸ばす。

シャフトの反応が間に合わないレベルの速さ。ダブルの右腕に触手が噛みついた。

 

炎を放出しても離れる気配が無い。右腕が軋む。一歩でも引き下がれば、食い千切られる。

ダブルはメタルを引き抜き、トリガーとチェンジ。

 

 

《ヒートトリガー!!》

 

 

噛みついた触手に銃口を密着させ、超火力の炎弾を放射。

爆発に呑まれた触手がようやく口を離した。しかし、そんな悠長な対処をしているうちに、プレデターの本体は間近に接近している。

 

 

「くッ……!」

 

 

すぐさま銃口を向けるが、目の前でプレデターの姿が()()()

思わずアラシの体から血の気が引く。精神を集中させ、プレデターの気配を感じ取る。

 

攻撃の瞬間にプレデターが実体化。繰り出された右拳を、ダブルは紙一重で躱し、プレデターの胴体に向けて放った銃弾が炸裂した。

 

 

「危なかったな。今の喰らってたら、テメェ死んでたぞ?」

 

「知ってるから喰らわなかったんだろうが!」

 

 

プレデターは「捕食者の記憶」。地球上の生物が進化の過程で得てきた「捕食するための力」、それらを操る能力を持つ。透明化…つまり「擬態」もその一つ。カメレオンなどが、警戒されずに獲物を捕食するための能力だ。

 

そして、プレデターの右腕には「針」が備わっている。

これは蚊と同じように、血を吸うためのもの。刺された時に痛みは生じず、数秒で致死量の血液を吸い取られる。

例え気付いたとしても、針は返し針になっているため、引き抜くことは不可能。これはアマゾン川流域に生息する「カンディル」という魚の能力だ。

 

 

「一撃一撃が必殺級、見事なまでの初見殺し、冗談じゃねぇんだよ…!」

『本当だよ。とんだクソゲーだ』

 

「言っただろ、俺様は捕食者(プレデター)!目の前の獲物を喰うために心血を注ぐ、高潔の狩人!積み重ねた生命の生存本能が!欲が!飢えが!この俺様に、血を!肉を!骨を!全てを捧げる糧となる!!」

 

 

弾丸を喰らってもなお、プレデターはすぐに体勢を戻し、その強靭な脚力で間合いを詰める。

ダブルの胴体に蹴りが叩き込まれ、勢いのままフェンスに激突。

 

貪欲にも、プレデターはそこに右拳で追撃。

だが、そこに手ごたえは無く、フェンスだけがパンチの衝撃で抉り取られていた。

 

 

《ルナメタル!!》

 

 

今度はダブルがルナメタルにチェンジ。

伸びたメタルシャフトがプレデターを縛り上げ、そのまま力の限りぶん回す。

 

 

「おらぁぁぁぁっ!」

 

 

鎖付き鉄球のように、振り回されたプレデターは上下左右のフェンスに叩きつけられ、最後に思いっきり上にかち上げられた。

 

プレデターの体はフェンスを突き破り、地下の天井に激突。

 

 

「狭ぇな。場所を変えるぞ」

『場外乱闘、もちろんアリだよね?』

 

 

スタッグフォンをメタルシャフトに接続させ、メタルメモリをシャフトに装填。マキシマム状態に移行したシャフトを、落下してくるプレデターに突き出した。

 

 

《スタッグ》

《メタル!マキシマムドライブ!!》

 

 

「『メタルスタッグブレイカー!!』」

 

 

光で形成されたクローがプレデターを掴み、再び天井に押し付ける。

ルナの力を帯びたクローは勢いを止めず、更に伸長を続け、天井を突き破った。

 

場所は一つ上階の一般闘技場へ。

それでもなお勢いを止めず、プレデターはもう一度天井を突き破り、遂には屋根をも突破し、その体が屋外にまで放り出されてしまった。

 

 

『天下一武道会なら、場外で勝ちなんだけどね』

「うるせぇ。俺達も追うぞ」

 

 

シャフトを伸ばし、ダブルも天井の穴から地上を目指す。

リングには誰もいなくなり、観客がざわめいている。誰に言う訳でもなく「ふざけんな!」「仕合見せろ!」と文句の怒号が飛び交う。

 

それを見かねたように、VIP闘技場の上部に備え付けられていた、仕合モニターの映像が切り替わる。

その映像は屋外。手のひらを返すように、歓声が上がった。それに合わせ、戦闘の音声も大音量で垂れ流される。

 

その中では、プレデターとダブルの激闘が再開していた。

 

 

 

《サイクロントリガー!!》

 

 

俊敏な動きでプレデターを翻弄しながら、風の銃弾を連射。

決定打には欠けるが、ジワジワと確実にプレデターを削っている。

 

 

「豆鉄砲は喰い飽きたぜ。そろそろ主菜と行こうかァッ!!」

 

 

まるでハイエナや豹のような四足獣の体捌きで、連射の雨をかいくぐる。

そうして接近したプレデターの攻撃を、ダブルは寸前で飛び上がって回避。プレデターは攻撃に「喰う」動作を重ねており、その証拠にアスファルトがかじり取られている。分かってはいたが、とんでもない咬合力だ。

 

 

「逃げてんじゃねぇ!!」

 

 

サイクロンの力で落下を遅らせているダブルに、プレデターはウツボのような触手を伸ばす。

ダブルはマグナムをあらぬ方向に向け、全力の一撃を射出。当然、当たりはしないが、その反動でダブルの体が触手の起動から逸れた。

 

 

「ちょこまかと…嫌いじゃねぇぜ、そういうのよォ!!」

 

 

触手はダブルを通り過ぎ、その通り道にいた烏を一瞬で喰らった。

今は触手が伸びきっており、戻るまでの間には隙が生じる。

 

 

チャンスだ。確かな一撃を浴びせるため、マグナムを構えてプレデターに接近を図る。

警戒すべきは、刺さったら終わりの右腕の針。それを念頭に置き、ダブルは右拳を避ける体勢で……

 

 

「言わなかったか?俺様は小細工大好きだってな!」

 

 

プレデターの胴体に、袈裟斬りされたような亀裂が入った。

それはプレデターの隠された「口」。牙が無いカエルのような口からは長い舌が伸び、ダブルを捕えた。

 

サイクロントリガーの馬力では、この舌を振り解けない。

まんまと引き寄せられたダブルに、プレデターは吸血針を突き刺した。

 

 

「があ゛ぁぁぁぁっ!!?……なんつってな!」

 

「ッ…!?テメェ…!」

 

 

突き刺した。否、それは叶わなかった。

 

 

《サイクロンメタル!!》

 

 

ダブルはトリガーからメタルに切り替わった左半身を差し出し、わざと針に刺されにいったのだ。

永斗の検索によると、プレデターの針にサイクロンメタルの装甲を貫ける強度は無い。その想定通り、針は刺さるどころかメタルのボディを前に砕け散った。

 

プレデターの胴体にある口のことも、最初から検索済み。

これらの動きは全て、最も厄介な吸血針を破壊するための「罠」。

 

 

『ウチの脳筋相棒はどうあれ、僕も小細工大好きなんでね』

 

 

もう遠慮はいらない。メタルシャフトを握り直し、猛攻を開始する。

突き、薙ぎ払い、そして旋風。サイクロンメタルの能力を駆使し、プレデターの拳撃と鍔迫り合う。

 

しかし、スピードは最遅のサイクロンメタル。連撃速度ではプレデターに大きく劣る。

一歩下がって、風を纏った突き攻撃。プレデターの右ストレート。その双方が見事にヒットし、互いの体勢が崩れた。

 

 

「ヒ…ハハハッ!!最高だ。満たされるのを感じるよ!俺様の飢えが!渇きが!

なァ…昔話でもしようや、切風アラシ。テメェは何処で生まれた?親は?どうやって生きてきた?」

 

 

プレデターがそんなことを言い出した。思わず、ダブルの左半身が動きを止める。

 

 

「俺様は生まれてすぐに捨てられた。覚えてねぇが、物心ついた時にゃ一人だったよ。

生きるために何だって殺した。何だって食ってきた。悪意も、欲望も、欺瞞も、どんな汚ぇもんでも、喉に捻じ込んで生きてきた!」

 

 

プレデターの踏み込みで、アスファルトがひび割れる。

と思うと、眼前にはもう拳を構えたプレデターが。

 

咄嗟にメタルシャフトで攻撃を防ぐ。

腕からとんでもない衝撃が伝わってくる。たった一撃でひしゃげてしまったメタルシャフトが、その威力を物語っていた。

 

 

「俺様はメモリを手に入れ、全てを思いのままにする力を得た。金も、食い物も、女も、飢えなんて無いはずの裕福な生活だよ。でもよォ…飢えて飢えて仕方がねぇんだ!」

 

 

プレデターが二撃目を構えている。これをまともに喰らう訳にはいかない。

 

 

「何が言いてぇんだ…お前は!!」

 

《ヒートジョーカー!!》

 

 

肉弾戦に秀でたヒートジョーカーにチェンジ。

燃える拳と喰う拳が互いの命を削り合う。

 

 

「何が言いたい?テメェなら分かるだろ!テメェと俺様は同種だ!」

 

「一緒にすんじゃねぇ!」

 

「一緒だよ!分かるさ、テメェの戦いからは匂いがする。振るう拳に染みついた、どうしようもない飢えの匂いが!!欲しくて仕方なかったんだろ!貪りたくて仕方なかったんだろッ!!与えられたはずの幸せを!権利を!愛を!」

 

 

ヒートジョーカーが押し負けている。一撃毎に体力が喰われているのを感じる。それでもプレデターは喜びに満ちた声で、叫び、拳を叩きつけ続ける。

 

 

「それらをやっとの思いで手に入れ、思う訳だ。今度はあの糞みたいな飢えが、恋しくて仕方ないってな!

其処には確かに()()()!力で獲物を抑えつける快感が!命を握り潰す愉悦が!その渇望が体中を巡る快楽がッ!いいか、俺様達は!喉を通る悪意の味を忘れられない、『飢え』に飢えるバケモノなんだよ!

 

解放されたって求めるさ、それが本能だ!バケモノのなァ!だから作った。そんなバケモノの楽園を、俺様が欲してやまなかった楽園を!この飢えを理解する、同胞を喰らうために!!やっと見つけたんだよ切風アラシぃ!!」

 

「うるせぇ、話が長ぇんだよ!」

『自分語り乙。ネットを始めた小学生じゃないんだから』

 

 

ダブルの半身が燃える。ここは講演会ではないのだ、黙って話を聞いてやる道理は無い。プレデターの攻撃を喰らいつつも、ダブルは燃え盛る右拳で無理矢理な反撃を叩き込んだ。

 

超高温の全力の一撃。プレデターの肉体が焼け焦げ、火傷では済まないダメージが入ったはずだ。

 

 

「釣れねぇことを言ってくれんな?同胞じゃねぇかよ。

なぁテメェを喰わせろよ、飢えてんだよ、欲しいんだよ!その漲る魂を肉を骨を血を喰って飲んで舐って噛んで!!飢えのままに!本能のままに!飢えさえも貪るこの俺様が!この俺様こそが―――

 

 

“暴食”だぁッッ!!」

 

 

その捕食者が、飢えを咆哮する。

叫びに呼応し、肉体が変質していく。焼けた肉体が戻った。針が再生する。

再生じゃない、進化だ。黒い翼が生え、全身から伸びる鋭い牙、肉体を覆う堅い鎧、無秩序に要素が混ぜられた異合の姿。

 

 

「永斗…ありゃなんだ!?」

『地球の本棚にはあんな情報は無かったよ。そんなの、可能性は一つしかない』

 

 

 

「ハイドープ」。その単語が絶望と共に焼き付いた。

シルバーメモリ、それも危険極まりないプレデターのハイドープが、たった今覚醒してしまった。

 

 

「ヒハハハハハッ!!これだ!これを待っていた!あの女を殺す力!俺様の時代だぁぁぁぁぁッ!!」

 

 

プレデターが翼を広げ、飛翔。急降下し、右腕に生えた『牙』でダブルを斬り付ける。

その反面、反撃は黒い鎧に阻まれる。どれだけ連撃を浴びせ、ダメージを与えたとしても、瞬く間に再生する。

 

ファング・ドーパントに近い絶望感だ。だが、このハイドープ能力の正体も理解した。

 

 

『“消化”だ。アイツは食べたものの能力を、自分の血肉に変えてる』

 

「羽はさっき喰ったカラス、鎧はアスファルト、牙は…なるほどな、昨日喰ったファングの腕か。再生はどういう絡繰りだ?」

 

『消化って言ったでしょ。食べた感情や気力、記憶、それらをエネルギーにして自然治癒にブーストをかけてる。となるとマズいね。一気に決めないと、食べた分が()()()()()

 

 

そもそも、プレデターと戦う理由は依頼の達成のためだ。昨日、感情を喰われて無気力状態のままの松井卓郎を、元に戻す必要がある。食べたものを吐き出させるには、再生できないほどの火力を、一撃で打ち出さなければいけない。

 

 

《ルナジョーカー!!》

 

『僕に考えがある。でも、今はまだダメだ』

「分かってるよ。()()()()()()()()()()まで、時間を稼がねぇと…」

 

 

ダブルはルナジョーカーにチェンジ。飛行するプレデターに腕を伸ばし、叩き落そうとする。

しかし、片腕で対応できる相手では無い。易々と腕が弾かれ、飛ばされた牙がダブルに襲い掛かった。

 

が、牙の刺さったダブルの体がぼやけ、消えた。

 

 

「匂うぜ!そこかァ!!」

 

 

プレデターが左腕を伸ばし、街路樹を食い千切る。

その陰から飛び出したダブルは、伸ばした腕を巧みに使って、再びプレデターの視界から消えた。

 

ルナメモリの幻影と伸縮自在の腕、ジョーカーメモリの身体能力強化で、爆発的にパワーアップしたプレデターの猛攻をかいくぐっている。だが、巧みなのは回避だけだ。攻めには未だ転じれてない。

 

 

「いいぜ…あァ!テメェとの勝負は最高だ!!」

 

 

プレデターは高揚していた。

強くなった自分自身、それを倒そうと狙う仮面ライダー、飢えが満ちていくのを感じる。

笑いが止まらない。これからこの男を喰い、暴食を殺す。止まることを知らない飢えが、快楽そのものだ。

 

 

 

「……んァ?」

 

 

刹那、そんな興奮に水を差す不快感が、プレデターの鼻腔を貫いた。

戦いに夢中で気が付かなかったが、誰かがいる。しかも、弱く、怯えて、満たされたヤツの匂い。

氷餓が最も嫌う人種の匂いだ。

 

プレデターは左腕の触手を、その方向に伸ばした。

ダブルの右腕が同じように伸び、その進路を妨害する。軌道が逸れ、触手は道端の茂みをかじり取った。

 

 

「誰だァ!!俺様の食事を邪魔しやがる輩は!!」

 

 

その茂みの隣から、人影が逃げ出していく。

少女だ。逃げながらもカメラを向けるその少女は、小泉花陽。

 

彼女は耳元に手を当てると、表情を恐怖から明るいものに変える。

そして、ダブルに向けて両手で「◯」を作り、精一杯声を上げた。

 

 

「アラシくん!永斗くん!オッケーだよ!」

 

 

プレデターが花陽に牙を飛ばす。それを看過するはずもなく、ダブルが間に入って攻撃を弾いた。

肩の荷が下りたのか、少し身軽になったようなダブルは左腕をスナップさせ、プレデターに赤い複眼を向ける。

 

 

「つーわけだ。俺達の作戦は完了した」

 

「作戦だと?ただ俺様と戦いに来たってんじゃねェのか、おい!?」

 

「一緒にすんなって言っただろ。俺達の目的は卓郎を連れ戻す事。でもアイツは弱い人間だ、挫ければまた、狂気にすがろうとするだろう。だから…もうすがる場所なんて与えない。地下闘技場をぶっ潰すしかねぇ!」

 

「んだと…!?」

 

 

 

 

 

 

 

プレデターとの戦闘開始前。

切風探偵事務所に集まった一同は、永斗の口から作戦を聞かされた。

 

 

「最終目的は、地下闘技場にいる観客全員の確保だ。見たところ、あの観客たちはメモリこそ持っていないけど、流通や開発なんかで組織と繋がりがありそうな奴らが多い。そもそもが賭博自体違法だしね。それを一網打尽にするのには、大いに意味がある。そのためにまず、チームを4つに分けるよ」

 

「…なるほど!」

「そういうことね」

「そういうことにゃ!」

 

「分かってないのがよく分かるリアクションをありがとう、いつもの3人。

まず僕らがプレデターと戦って、観客を惹き付ける。でも多分だけど、あのリングじゃ僕らが戦うには狭すぎる。バトってたら観客席にも被害が出るだろうね。だから、途中で外に出るよ」

 

「でも…それじゃ観客の人たちが帰っちゃうんじゃ…」

 

 

花陽がおずおずと手を上げ、そう意見する。

すると永斗はビデオカメラを取り、花陽の手に押し付けた。

 

 

「そう。だから僕らの戦いをかよちゃんが記録して。これがチーム1」

「チームって…私一人なのぉ!?」

 

 

VIP闘技場にあったモニターをハッキングし、花陽が撮影した映像が流れるようにする。

観客はこれを運営の仕業と解釈するだろうし、怪しまれることは無いだろう。

 

 

「そしてチーム2、にこちゃんと希ちゃん。君らには賭博場に潜り込んで撮影をしてもらいたい。そんで海未ちゃんがチーム3、そのリアルタイム映像を警察に送りつける役だ。残りのメンバーはチーム4、正直これが一番キツイけど…」

 

 

 

そして作戦が決行された。

 

チーム2。

 

 

「潜り込むって…どうするのよ!」

 

「アラシ君も言ってたやん。とにかく誰かについて行くしかない!」

 

 

にこはアラシのアドバイスというか、言っていたことを思い出す。

 

 

『とにかくコバンザメみてぇに誰かにくっつけ。最悪アイドルってことをチラつかせてもいい。なるべく顔が良けりゃ誰彼構わず手を出すような節操のねぇ豚を狙え』

 

 

とんでもなく毒のある助言だ。

だが、にこは苦笑いするのではなく、怒り狂っていた。

 

 

「あいつ…私を何だと思ってるのよ!矢澤にこよ?にこにーよ?こんなに可愛い女の子が寄ってきたら、本当に連れて行かれるに決まってるじゃない!?それでもいいって言うの!?」

 

 

ズレているいつも通りの怒りだ。にことしては、アラシが心配してくれないのが本気で気に入らないのだろうが。だが、感情が昂っているときのにこは、この上なく扱いやすいものだ。希はそう考え、悪戯に笑みを浮かべた。

 

 

「でもにこっち。アラシ君、“あのド貧乳断崖絶壁が男を口説けるとも思えないから、希がサポートしろ”って言ってたよ?よかったやん、心配してくれてて!」

 

「誰がド貧乳まな板断崖絶壁グランドキャニオンよ!」

「言ってへんよ?」

「はぁーっ!?上等じゃない!口説けるわよおっさんの一人や二人!口説きすぎてドン引かせてやるわ!見てなさいあの顔面犯罪男!」

 

 

その後、にこ一人でしばらく悪戦苦闘。

最終的に、なんとかVIP闘技場にいた男に賭博場まで連れて行ってもらった。

 

希がそこで小型カメラを回し、その映像が事務所にいる海未に転送される。

 

 

 

チーム3。

 

希からの映像が届いた。ここからが海未の仕事だ。

といっても、やる仕事は極めて簡単。アラシが用意したメールアドレスに、この中継映像を送りつけるだけ。こんなのはアラシ以外なら誰でも出来る。

 

 

「これで…大丈夫ですね。それにしても、アラシに警察の知り合いがいたとは…」

 

 

送り先は、北嶋純吾という刑事。超常犯罪捜査課という部署に配属されているらしい。

とにかく、映像の送信は完了した。賭博映像を確認すれば、現行犯逮捕のために警察がすぐにでも動き出す。

 

問題は、それまでの間に誰一人として逃がさない事。

 

 

 

チーム4。

 

 

「よし、ちゃんとみんな映像に夢中だし、これだけ大音量なら音にも気付かれない…はず!」

 

 

扉の隙間から穂乃果が観客の様子を確認する。

このチームの目標は、観客をここに「閉じ込める」こと。

 

 

『俺達が戦っている間は観客は釘付けだ。でも、プレデター相手じゃ正直、警察が来るまで持久戦は出来そうにない。だから俺達の限界が来る前に、お前らには出入り口を全部封印してほしい』

 

 

「封印って…随分と物理的ね」

 

 

手に持った釘や電動ドリル、そして板や鎖なんかを見て、真姫がぼやいた。ことりも苦笑いする。

だが、これ以外に方法は無いから仕方がない。

 

 

「おい!お前ら何やってる!」

 

 

穂乃果たちを見つけ、黒スーツの見張りが声を荒げた。

氷餓に喰われて少なくなったといっても、見張りがゼロではない。男は穂乃果たちを捕まえようとするが、

 

一歩を踏み出したところで、槍に殴られて気絶してしまった。

 

 

「瞬樹くんナイスぅ!」

 

 

凛がサムズアップを槍を下ろした瞬樹に向けた。

昨日、ボロボロになって帰ってきた瞬樹だったが、この作戦を聞くと二つ返事で引き受けてくれた。

 

 

「瞬樹君…何か悩んでる?」

 

「悩み…?何を言っている、ことり。我は竜騎士、悩みなど概念から存在しない!一つ憂いがあるとするならば、我が天使と共に行動できなかったことだけ……」

 

「あーはいはい。そうね」

 

 

真姫が適当にあしらっていると、騒ぎを聞きつけた他の見張りが集まって来た。

男たちはメモリを取り出し、ドーパントに変身した。

 

 

《ドラゴン!》

 

「変身!」

 

 

瞬樹はエデンに変身し、ドーパントに向けて槍を振るう。

これが瞬樹の役目だ。警察が到着する前に、生身の人間では手に余るドーパントを一掃する。

 

 

「おぅおぅ、騒がしいと思えば仮面ライダーやないか?」

 

 

上の階からの階段を下って、その男は現れた。

長髪を結んだ筋肉質の男、昨日の潜入で穂乃果に絡んできた男だ。

 

 

「誰だ貴様…!」

 

「ワシは獅子丸(ししまる)土成(つちなり)ちゅうもんじゃ。

若…“傲慢”朱月王我の鉄砲玉、って言うたら分かるか?」

 

 

七幹部直属の部下。それを聞いて、思わずエデンは半歩引いてしまった。

気迫で感じる。この男が弱いわけがない。

 

エデンは昨日、人生に傷を刻む大敗北を喫した。そしてこの男は、その敗北を繰り返させる。そんな予感がして、動揺と冷や汗が止まらない。

 

 

「弱い匂いじゃ…怯えとるんか?」

 

「何だと…!?」

 

「無理せんでもえぇぞ。戦いたくないなら、そこですっこんどいても…」

「そこをどけ、騎士のライダー」

「ッ…!?この匂い…まだおったんか」

 

 

階段の奥から声がして、次の瞬間には獅子丸に蹴りが炸裂する。

エデンの前に金属音を立てて降り立ったラピッドが、眼鏡を上げて獅子丸を睨みつけた。

 

 

「なんじゃ、お前さんに用は無いぞ足長」

 

「俺にはある。邪魔させてもらうぞ鉄頭」

 

「貴様は…猫女の相棒か!」

 

「相棒…か。そう感じているなら勝手にしろ。何かを企んでいるなら、勝手に協力してやる。この男は俺に任せてもらおうか」

 

 

ラピッドは懐からヴァイパーメモリを見せる。

獅子丸もそれに応じて、右手にメモリを掴んだ。

 

 

「裏切りか?まぁ、孤立は憤怒の十八番じゃったか」

 

「どうとでも言え。貴様には人探しに協力して貰うぞ傲慢の側近。

我らが頭目、ゼロは何処にいる」

 

「それをワシらに聞くのは分からんが、聞きたきゃ力づくが流儀じゃろう!」

 

「最初からそのつもりだ」

 

 

視線で火花を散らす二人は、互いにメモリを起動させる。

 

 

《ヴァイパー!》

《パキケファロサウルス!》

 

 

ラピッドはヴァイパー・ドーパントに変身し、超速の蹴りを獅子丸に叩き込む。

獅子丸の方はメモリを額に挿入し、変化した右腕でその蹴りを受け止めていた。

 

 

「前やった時より軽くなったか?なまっとるぞ、足長ぁ!」

 

 

頭部と両腕にコブのような硬い装甲。茶緑色の肉体は隆起しており、風貌は拳闘士(ボクサー)の形をした竜。パキケファロサウルス・ドーパントだ。

 

ヴァイパーとパキケファロが激突し、その戦いは地上にまで展開される。

 

 

かくして、闘技場の中のドーパントは一掃された。

穂乃果たちチーム4も、順調に出入り口の封鎖を完了。

 

 

予想外の事態が重なった。だが、それらを足し合わせても余りに順調に、

観客の足止め、賭博場の撮影、警察への通報、ドーパントの始末、出入り口の封鎖、

それらすべての作戦が、見事に完遂された。

 

 

 

 

 

「これでもう逃げられねぇ、地下闘技場は…終わりだ!」

 

「はっ、そうか…それがどうした!」

 

 

アラシが作戦の全容を語るが、プレデターは獰猛に笑い飛ばした。

 

 

「どうでもいいんだよ!俺様はもうテメェとの戦いを手に入れた、それだけで十分だ!

それとも何か?時間稼ぎが終わったから、俺様を倒せるとでも言いてぇのか!?あァ!?」

 

「あぁ、その通りだよ」

 

 

ダブルは強い口調で、そう宣言した。

ジョーカーメモリを引き抜き、トリガーメモリを装填。

 

 

《ルナトリガー!!》

 

 

最後の形態、ルナトリガーにチェンジ。トリガーマグナムの銃口をプレデターに向け、右手の人差し指で「かかってこい」と安い挑発を見せつけた。

 

 

「上等だ!喰らってやるぜ、仮面ライダーダブル!!」

 

 

やはり来た。直線的な動きで、上空から猛スピードで接近してくる。

ダブルはすかさずトリガーメモリをマグナムに装填し、変形させた。

 

 

《トリガー!マキシマムドライブ!!》

 

 

追尾式全弾放射(トリガーフルバースト)では、プレデターを倒すことは出来ない。

だからダブルはドライバーからもう一本、ルナメモリをマキシマムスロットへ叩き込んだ。

 

 

《ルナ!マキシマムドライブ!!》

 

「『ツインマキシマム!!』」

 

 

二本分のメモリの全エネルギーが、マグナムに集中。それをプレデターに向け、引き金に指を掛ける。

プレデターは速度を緩めない。真っ向から受け止めるつもりだ。実際それが可能であるし、そう来るのはダブルも予想できていた。

 

だからこその、ルナトリガーのツインマキシマムだ。

 

 

「行くぞ永斗。俺達の“策”が勝つか、アイツの“食い意地”が勝つか」

『分かってるよ。これで決着…最後の勝負だ』

 

 

口を開き、牙を剥き、迫る飢えた捕食者。

ダブルは敵に照準を合わせ、そのトリガーを引いた。

 

 

 

「『トリガーフルムーン!!』」

 

 

 

 

 




今回登場したのは、τ素子さん考案の「パキケファロサウルス・ドーパント」でした!詳しい活躍はまた今後ですが…まぁ強いのでご勘弁を。


予定を早め、ダブルの基本形態てんこ盛りでやってみました。
いや、氷餓が中々にいいキャラになって、強敵になってくれたのでね、こんくらいしないと勝てないかなーと。

さて、発動したツインマキシマム「トリガーフルムーン」。そんで勝負の行方。それらは明日投稿の次回で!

感想、評価、アドバイス、オリジナルドーパント案などございましたら、よろしくお願いします!

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