ラブダブル!〜女神と運命のガイアメモリ〜   作:壱肆陸

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かなり遅くなりました146です!!
スイマセン、部活その他諸々で……あとパソコンがフリーズするのなんのって……

キャラ紹介は後から書きたいと思います。


今回はちょっとサプライズ展開があります!それではそうぞ!!


第11話 Oの一矢/海洋の記憶

~前回のあらすじ~

 

俺は切風アラシ、探偵だ。

 

俺と永斗、μ’sの3人は突然、目の前で人が死ぬのを目の当たりにしてしまう。

 

穂乃果、海未、ことりが混乱する中、俺たちは今回の事件の犯人である、コーヌス・ドーパントに遭遇。

 

戦闘の中、コーヌスの毒針が逃げ遅れた海未へと刺さってしまった。

 

タイムリミットは24時間。俺は海未を救い出すのを決意すると同時に、

 

 

巻き込んでしまった責任を取り、μ’sを抜けた…

 

 

 

_____________________________________

 

 

 

ーアラシsideー

 

 

 

 

「μ’s、辞めたんだってね」

 

 

コーヌスとの取引に赴こうとする俺に、永斗が話しかける。

 

 

「あぁ…この事件が終わればバイトもやめるつもりだ。

借金は責任もって俺が全額払う」

 

「それは前と同じだけど」

 

「どーいう意味だコラ」

 

 

つい、いつもの感じでツッコんでしまい口を押えてしまいそうになる俺。

 

海未の命がかかってるんだ。ふざけてはいられない。

 

 

「なんか固いね~リラックスしないと救えるものも救えないよ?

ま、それはいいとして……

 

 

 

アラシはそれでいいの?」

 

 

永斗はいつになく真剣な目で、俺に問いかける。

その、発せられたたった一言が、俺の心の奥深くに突き刺さった。

 

 

「…どういう意味だ?」

 

 

「別に?そのままの意味だけど」

 

 

それ以上、俺は何も言うことができなかった。

 

それでいいのか?いいに決まってる。

そうすればμ’sの危険は格段に減る。アイツ等だってそのほうがいいはずだ。

 

それなのに、なんでこんなにも苦しいんだ……?

 

 

悩む俺に、永斗はさらに言葉を投げかける。

 

 

「アラシ、怖いんでしょ?誰かを失うのが。

 

 

()()()()みたいに…」

 

 

 

「ッ……!」

 

 

”あの時”の白い怪物、爆炎の中に消えた大切な人、

 

 

そして、叫ぶことしかできなかった無力な自分が、鮮明に脳裏によみがえる…

 

 

 

「あぁ、そうだよ…だから…

 

もう失いたくないんだろうが!!」

 

 

俺は勢いよく扉を開け、事務所から出て行った。

 

情けなくも、その時の足取りはまるで逃げるようだったのを覚えている…

 

 

_________________________________

 

 

 

ハードボイルダーを走らせ、20分ほど。

俺はコーヌスが取引に指定した場所へと到着した。

 

そこは2階建ての古びたマンション。

 

いくつもある部屋の中から”021”のナンバーを見つけ出し、ドアノブに手をかけた。

 

「痛っ…!」

 

その時、チクッとした痛みが俺の手に走った。

静電気か?まだ春だってのに。

 

もう一度ドアノブに手をかけると、今度は痛みはない。

鍵が開いていたようで、ドアノブを回すと扉が開いた。

 

 

その中はいたって普通の部屋。人が住んでいた形跡がある、コーヌス(あいつ)が住んでたのか?なんにせよ警戒が必要だ。

 

 

恐る恐る扉を開けていき、奥の部屋の中を確認する。

 

 

「これは…」

 

奥の部屋はひどく散らかっていて、床の上に無数の本や、ゲームのようなものが無造作に投げ散らかしてある。なんか永斗の部屋みたいだな…なんて言ってる場合じゃない。

俺は踏み場のない床を縫うように進み、机までたどり着いた。

 

その机の上にはたくさんの資料。

人の顔と名前、ほかにも様々な情報が記されている。

 

それだけじゃない、机の上には袋に入った拳銃、血の付いた手袋、ビデオテープなんかもある。

 

さっきの資料をもう一度確認すると、そこに書かれていたのはその人物が犯した犯罪。そして、これらの物はその犯罪の証拠だ。

 

 

「こんなもん使って何してたんだ?脅してた…ってわけでもなさそうだし…」

 

何より妙なのは、ここに人の気配を感じないことだ。

つまりコーヌスはここにはいない。わざわざこれを見せるために俺を呼んだのか?

 

 

ピピピピ ピピピピ

 

 

床に置いてある携帯電話から着信音が鳴る。発信元は決まってる。

俺は通話ボタンを押し、その電話に出た。

 

 

『やぁ、もしもし』

 

「テメェ…話が違うぞ!!」

 

 

出たのは、当然コーヌスだった。

 

 

『やだなぁ、僕は”来て”とは言ったけど、”来る”とは言ってないよ。

それより見てくれた?僕のコレクション。素敵でしょ?』

 

「コレクション?あの証拠品か。あれを使ってテメェは何してたんだ?」

 

『あれ?まだ見てないんだ。僕のパソコン』

 

 

そう言われて机の上を探すと、資料に埋もれたパソコンがあった。

俺はパソコンを立ち上げ、ファイルに目を通す。

 

その中の”ゲーム”というファイルが気になり、ダブルクリック。

すると画面にさっきの資料の人物の顔写真が。

 

 

「北野大紀 24歳男性、牧田博信 35歳男性、小西由加里 38歳女性…」

 

おそらく、こいつら全員が犯罪者。

その中には何人かニュースで見たことのある顔がある。

 

「こいつは…」

 

顔写真の中の1人の男性が俺の目に留まる。

その顔は紛れもなく、俺たちの目の前で毒死したあの男だった。

 

その顔写真をクリックして出てきた情報を見て、俺は言葉を失った。

 

 

「連続1か月断食サバイバル…!?なんだよこれ……」

 

 

そこには遊びのようなタイトルと共に、男性が日々衰弱していく様子が記録されていた。

そして、その記録は23日目に”ルール違反 ゲームオーバー”と記されて、そこで途切れている。

 

そういえば、あの時コーヌスは…

 

 

 

 

『リアル百人組手、16人目で終了か』

 

『僕は負けたプレイヤーを殺すだけだから』

 

 

 

 

 

「そういうことか……テメェは犯罪の証拠を盗み出し、その証拠を使って犯罪者共を脅した。そして、証拠品を景品としてゲームに参加させた。それも人の命をもてあそぶような非道なゲームに…」

 

『大体当たってるかな?じゃあ僕が何を言うかわかるよね?

 

君にもゲームに参加してもらう、名付けて”命がけデッドアーケード”制限時間はあの娘に毒が回るまでの4時間。それまでに僕のいるところまで来れたらゲームクリアだ』

 

 

なるほどな…最初からコイツは取引するつもりなんてなかったんだ。

海未に毒を打ったのも、全部俺をゲームに参加させるため。ハナからそれが狙いか!

 

その時、俺のポケットから着信音が鳴る。今度はスタッグフォンから、発信元は永斗だ。俺が通話ボタンを押すと、若干焦ったような永斗の声が耳へ飛び込んでくる。

 

 

『大変だよ。海未ちゃんがさらわれた』

 

「何!?」

 

海未がさらわれた!?この状況でそんなことする奴は…

 

 

『そうそう言い忘れてたけど

君の彼女、今ここにいるよ。声を聴くかい?』

 

電話から荒い呼吸が聞こえる、どうやら海未がそこにいるらしい。

やっぱりコイツが…でも何のために…?

いや、今は海未の安否確認が先だ!

 

 

「無事か、海m『余計なお世話です!!』はぁ!!??」

 

心配するや否や叱られた!なぜ!?

 

「どういうことだよ!お前、自分の状況わかってんのか!」

 

『分かってます!それでも、あなたのような自分勝手な人に助けてもらいたくはありません!!』

 

ちょっと待て…今あいつさらわれてんだよな?毒に侵されてんだよな?

どう見てもそんな感じじゃねぇけど!?

 

「自分勝手って…俺はお前らのことを思って…」

『それを自分勝手というんです!私たちを守るため、敢えて関係を切る?

勝手に引き離しておいて、守った気にならないでください!!

アラシはそんな生き方してて、何が楽しいんですか!!』

 

「それは…」

 

言い返したいことはたくさんある。だが、その言葉が喉から先に出てこない。

 

 

『分かりましたか!絶対に助けになんて来ないでください!迷惑です!!』

 

海未の説教が終わると、通話が終了した。

と思ったら、またすぐに電話がかかってきた。

 

 

『え…えーっと…ま、いいや。とにかく、パソコンの下に僕の居場所の書いた紙を置いてあるから、待ってるよ。あと最後に…

 

あくまでプレイヤーは君一人だ。それを忘れないように』

 

 

海未に説経され、訳も分からない状態だったが、我に返りパソコンの下の紙を確認する。

コーヌスのいう通りなら居場所が書いてあるはずだ。都外でもない限り、4時間もかからないと思うが…

 

 

 

 

ぅcきゃとm

 

 

 

 

そこに書かれていたのは、謎の文字群だった。

 

「暗号か…まぁそう簡単にはいかねぇよな」

 

確か、永斗がこういうの得意だったはずだ。ちょっと電話で…

 

 

 

『あくまでプレイヤーは君一人だ』

 

 

 

そうか…さっきの言葉は「暗号を一人で解け」というメッセージ。

 

それに、あの毒死した男が死んだときのように、ルール違反のプレイヤーは即死亡。

つまりプレイヤーは常に監視されている…

 

 

「上等だ!1人でも必ず海未を救ってやる!!」

 

 

 

 

________________________________

 

 

 

 

 

1人、階段を下りる永斗の姿。

 

その階段は探偵事務所の地下室へとつながっている。

地下室といっても、普段はほとんど使わず行くこともないため、今では屋根裏扱いを受けている。

 

永斗は地下室へと到着すると、電気をつけ、宙に舞うホコリを吸わないように口をふさぐ。

 

そして、そこにある巨大な何かを見上げ、ダルそうにため息をついた。

 

 

 

「面倒くさいなぁ……」

 

 

 

______________________________________

 

 

 

 

ーアラシsideー

 

 

俺はハードボイルダーを走らせ、目的地へと到着。

 

さっきの暗号「ぅcきゃとm」を全部ローマ字に変換すると…

 

 

 

lucky atom

 

 

これは近所のパチンコ屋の店名。分かってみればどうってことないことだった。

 

さて、着いたはいいが俺は一応未成年だから、中に入ることはできない。

 

コーヌスもそれはわかっているはずだが…

 

 

 

 

 

『そんな生き方してて何が楽しいんですか!!』

 

『アラシはそれでいいの?』

 

 

 

 

 

こんな時にあの2人の言葉が蘇ってくる。

 

集中しろ!何言われようが、まずは海未を助け出すのが先決だ。

あの時誓っただろ、もう誰も失わないって…

 

 

 

失わない…

 

 

 

 

 

 

 

それでいいのか?

 

 

 

 

 

 

そんな疑問がふと心に浮かぶ。

 

理由も根拠もわからない。

 

ただ、これは永斗の言葉ではない。俺の心から出てきた言葉だという確信はあった。

 

 

「何言ってんだよ…俺」

 

 

そんな疑問を払うように、俺は頭をかきむしる。

 

そして、バットショットにメモリを装填し、屋上へと飛ばした。

 

 

仮にコーヌスが俺が店に入れないことを考慮していたとして、

あと考えられるのは駐車場と屋上くらいだ。まずは屋上から洗い出す!

 

しばらくするとバットショットが戻ってきたので、俺は撮った写真を確認。

 

その写真は屋上を上から映してあるが、そこに人影はなく、

かわりに黒いスプレーで屋上いっぱいに、こう書いてあった。

 

 

 

 

悪魔の半塔の闇が集う場所、我が眷属あり

見つけ出し、我が行き先を辿れ

 

 

 

「えらく中二めいた文章だな…行き先を辿れって、まだ謎解きをさせる気か?」

 

 

おそらく場所を示しているのは”悪魔の半塔の闇が集う場所”の部分だ。

 

まず”半塔”ってなんだ?半分だけの塔なんてねぇし…

 

”悪魔”ってのも意味が分かんねぇ。悪魔…サタン…土星…いや違うか。

 

 

待てよ?この前、永斗がアニメの話で悪魔がどうとかって言ってた気がする!

 

何だったか…あーもう!いつも適当にあしらってたからな…ちゃんと聞いとけばよかった!

 

確か…悪魔戦隊なんとかって…

 

 

そうだ!悪魔戦隊666(スリーシックス)!!

悪魔の力を宿した3人の男が敵の悪魔と戦うヒーローアニメ。

永斗いわく、「外れとも当たりとも言い難い、なんとも微妙な出来」ってそんなのはどうでもいい!!

 

666ってのが悪魔の数字。これを半分にすると333。

 

”悪魔の半塔”ってのは”333の塔”。つまり、高さ333メートルの東京タワー!!

 

 

”闇が集う場所”…暗い場所…そうか!「灯台下暗し」だ!!

 

東京タワーはイルミネーションで光るから、灯台っちゃあ灯台。

若干無理やり感が漂うが、これが一番しっくりくる。奴の仲間がいるのは東京タワーのふもとだ!

 

 

「待ってろ海未。絶対……」

 

俺がバイクに乗ろうとしたとき、痺れたような感覚が俺の腕に走った。

 

だがその感覚は一瞬で消えてなくなってしまう。

 

 

 

「気のせい…か…」

 

 

 

 

____________

 

 

 

 

「~♪~♪~♪~♪」

 

 

 

とある港、鼻歌を交え胡坐をかいているのは

今回のすべての元凶、コーヌスことひょっとこ男。

 

その様子は、まるで友達との待ち合わせをしている時のように気楽な雰囲気だ。

 

その横にいるのは、縛られ身動きが取れなくなっている海未。

 

タイムリミットまであと2時間。タイムオーバーはすなわち海未の死を意味する。

 

さっきはアラシと言い争いをしていた海未だったが、

今では縛られていなくとも動けないくらい衰弱していた。

 

少しでも気を抜けば意識を失ってしまいそうで、

そうすれば二度と戻ってこれないような恐怖が、常時海未に襲い掛かる。

 

 

 

「もうちょっと踏ん張ってよ?そろそろ迎えが来ると思うからさ。

景品が死んじゃったら意味ないじゃん」

 

 

自分を、人の命を物扱いするコーヌスに向かって、

海未は消えそうな意識の中、この言葉を絞りだした。

 

 

「……あなたは…人の命を何だと思っているのですか…!」

「なんとも思ってないよ」

 

 

その言葉からは一切の感情も感じられない。

ただ、機械的に事実を述べているだけ。それがかえって聞く者を恐怖させる。

 

 

 

「どうせ犯罪者なんだし、僕が好きに使ってもいいでしょ?

それにさ、命がかかって必死な奴らでゲームするなんて考えただけでもワクワクしない?」

 

 

玩具を買い与えられた子供のように、無邪気な様子で

平然とそんなことを言う。

 

まさに人の道を外れたもの。

 

人はこういうのを”外道”というのだろう。

 

 

 

「そろそろゲームも佳境だ。面白くなるのはここからだよ」

 

 

 

「アラシ……」

 

 

 

___________________________________________

 

 

 

 

ーアラシsideー

 

 

 

 

東京タワー付近、残り時間は2時間。

俺は無事、次の手がかりを手に入れた。

 

東京タワーにつくと、そこからは割とすんなりいった。

変なお面付けたやつがいたから、そいつの胸ぐらつかんだらあっさり渡してくれた。

手っ取り早くコーヌスの居場所を聞こうと思ったのだが、どうやらただ雇われただけだったらしい。

 

 

「タイムリミットは半分を切っている。急がねぇと…」

 

 

 

 

その瞬間、俺の視界が歪む。

 

腕に力が入らない、脚も、それどころか内臓さえ動いていない気がする。

 

耐えられなくなり俺は地面に膝をつけ、せき込む口を手で押さえた。

 

口から手を放すと、広げた掌は血で真っ赤に染まっていた。

 

 

 

「これは…毒…?」

 

 

いつのまに…そうか、ドアノブに手をかけたあの時の痛み…

あれは静電気なんかじゃなかった。あの時俺は毒を撃ち込まれていたんだ…

 

そうなると海未の救出は比較にならないほど困難になる。

 

俺の体は徐々に蝕まれていくだろう。

今はまだ動くことができるが、そのうち体は完全に動かなくなる。

そんな状態でバイクなんて乗ろうもんなら、毒より先に事故で死んじまう。

 

かといって徒歩で移動するわけにはいかない。

場所にもよるが、あと2時間で徒歩移動でコーヌスのところまでたどり着くのは不可能だ。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことはどうでもいい。

 

 

 

現に俺の体はまだ動く…だったら、残された時間を1秒も無駄にはできねぇ…!

 

俺は立ち上がり、手掛かりの書いてある紙を広げる。

 

 

 

「これって…」

 

 

 

 

 

__________________

 

 

 

 

 

 

紙に書いてあったのは”U+26E9 68”という文字。

 

これはすぐに分かった。”U+26E9”ってのはunicodeと呼ばれる、

簡単に言えば記号を文字にあらわしたもので、これは”神社”を意味する。

昔に依頼でこういうのを取り扱ったことがあったから、よく覚えている。

 

次に”68”。これはほぼ直勘だ。神社で68といえば思いつくのは一つだけ。

 

68は、すなわち階段の段数。つまり…

 

 

 

「神田明神か……」

 

 

 

薄れゆく意識の中、やっとの思いで到着した神田明神を見上げ、つぶやく。

 

俺が階段の段数を覚えていたのはアイツ達といっしょに練習してたからだ。

 

 

 

「結局…アイツ等には何もしてやれなかったな……」

 

 

 

体の力が完全に抜け、俺はその場に倒れこんだ。

死が目前にまで迫り、これまでの記憶が走馬灯のようによみがえる。

 

 

 

ガキの頃、たった一人で生き抜いた記憶____

 

 

あの人に救われ、生きる希望をもらった記憶____

 

 

永斗と出会い、仮面ライダーになった記憶____

 

 

そして、μ’sと過ごした記憶____

 

 

1か月やそこらで、何の力にもなれなかったが、それでも……

 

 

 

 

 

 

 

楽しかったな……

 

 

 

 

 

 

思えばこれまでの人生、同年代のダチなんていなかった。

こんな風にダチと時間を過ごせるだなんて、考えたりもしなかった。

 

 

練習場所を探して駆け回ったことも、

 

一緒に階段走ったことも、

 

ライブの成功のために話し合ったことも、

 

 

全部、俺の人生の中での初めてだった。

 

 

アイツ等と過ごす時間は、知らねぇうちに宝物になってた。

 

 

 

 

やっと分かった…俺の”するべきこと”じゃなくて”やりたいこと”が……

海未と永斗が言いたかったことが、今ならわかる。

 

なんで気づかなかったんだ…

 

いや、きっと俺は気づいていた。答えはそこにあったのにずっと目を背けてたんだ…

 

 

 

「情けねぇよな…結局俺は逃げてただけじゃねぇか……」

 

 

 

動け俺の身体…!こんなところで死ぬわけにはいかねぇ!

伝えるんだ、アイツ等に…俺の口から……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に面倒くさい奴だよね。アラシは…」

 

 

顔を上げ、そこにいたのは…

 

 

「永…斗……?」

 

 

消えそうな意識を必死に留め、俺は相棒の名を呼ぶ。

でもなんで……?

 

 

「ちょっと待ってて」

 

 

そういうと永斗は俺の靴を素早く脱がし、そのまま靴を遠くへ放り投げた。

 

 

「これで良し。さっきの靴にはコーヌスの分身、超ミニマムサイズのイモガイがついてたんだ。

それが発信機兼盗聴器の役割を果たし、アラシを監視してた。

あ~そうそう、それと…」

 

 

永斗は服のポケットから袋に入ったアンパンを取り出し、袋から出して俺に渡した。

 

 

「アラシが動けないのは毒のせいもあるけど、まず何より空腹が原因だと思う。

何か食べれば動けるようになると思うよ」

 

 

俺は残った力でアンパンをほおばる。

すると、体に力が湧いてきて立ち上がれるようになった。

 

 

「悪いな永斗。てか、なんでここが分かったんだ?」

 

「アラシ、ここ見て。ここ」

 

 

永斗は服の襟部分を指さす。

触ってみると、なにかコインのようなものがついている。これは…スパイダーショックの発信機か!

 

 

「ちなみに盗聴機能も搭載したスグレモノでございます」

 

てことは俺、2人に盗聴されてたってことかよ…警備ガバガバすぎんだろ…

 

 

「そんなことよりさ、分かったんでしょ?自分の気持ち」

 

 

「あぁ、ありがとな」

 

 

「それじゃ急いでいかないとね。”コレ”を整備するの大変だったんだよ?

アンパンの分と合わせてゲームソフト1本でいいから」

 

 

永斗がスタッグフォンのボタンを数回押すと、遠方から爆音が聞こえ、

道路に何やら見覚えのある巨大な影が現れる。

 

黒いボディに4つのタイヤ。車窓は赤く、形状はダブルの複眼を思わせる。こいつは…

 

 

 

「リボルギャリー!!??」

 

 

巨大車両型ベース リボルギャリー。部品をいくつか売ったら動かなくなって、そのまま放置していたが

まさか永斗がこれを復活させるとは…ていうか、できるんだったらもっと早くやれよ!!

 

 

「面倒だった」

 

しれっと心を読んでんじゃねぇ!!

 

 

「とにかく、コレに乗れば余裕で間に合う。行先も解いといたから」

 

永斗は暗号が書いてあるだろう紙をヒラヒラと振る。

本当にコイツはいざっていう時に有能だな。

 

 

「僕もあのエセゲーマーにはイラついてたんだ。2人でぶっ飛ばしに行くよ」

 

 

「あぁ!行くぜ相棒!!」

 

 

 

 

 

_______________

 

 

 

タイムリミットまであと30分を切った。

 

相変わらず能天気なひょっとこ男と、衰弱しきった海未は未だ来ないアラシを待ち続けていた。

 

 

 

 

「海未!!」

 

 

 

 

名前を呼ばれ、体を起こす海未。

そこには、息を切らした裸足のアラシが立っていた。

 

 

「アラシ…なぜ……」

 

「やっと来たね。でも流石、都市伝説のヒーローだ。

まさか毒に侵されながらここまで来るとは……」

 

「ちょっと黙ってろ。俺は……

 

 

海未に話があるんだ」

 

 

「ッ……!」

 

 

アラシの鋭い声と目線に、思わず気圧されてしまうひょっとこ男。

その姿はまるで蛇に睨まれた蛙のようだ。

 

 

「海未…お前は俺がお前らを引き離して、守った気になってるって言ったよな。

でも本当は違った。俺はただ怖かったんだ、また守り切れないのが…

だからお前らを引き離すことで、守ることから逃げてた……

 

やっと気づいたんだ、俺はお前らと過ごす時間が大好きだった。

出来ることならこれからも、お前らと過ごす時間を諦めたくない!!

そのために…俺はもう逃げない!!!何があったってお前らを守り抜いて見せる!!

 

こんなことをいうのは傲慢かもしれない…それでも……

 

 

 

 

俺をもう一度、μ’sに入れてくれ!!」

 

 

 

アラシの願いが辺りに響く。

その願いは、海未の心にも届いていた。

 

 

 

「傲慢なものですか……友達のわがままを聞けない程、私たちの心は狭くありませんよ……!」

 

 

海未の目には涙が浮かんでいた。

 

海未はずっと、人のために戦い続けるアラシが気にかかっていた。

だから、嬉しかったのだ。アラシがちゃんと、やりたいことを持っていたことが…

 

 

 

その時だった、

 

 

海未の体が突然青く光りだし、その光が海未の体から出ていく。

そしてアラシの方へゆっくり向かって行き、アラシの体へ入っていった。

 

 

「今のは……」

 

 

目の前で突然起こった現象に、驚くアラシ。

 

そんなことも気にせず、ひょっとこ男は退屈そうなポーズを崩し、メモリを取り出した。

 

 

「終わった?それじゃあ第2ステージといこうか。

あと30分以内に僕を倒せたら2人分の血清をあげるよ。」

 

 

「そんな!話が違います!」

 

 

「なんども言わせないでよ。僕は”ここまで来たら血清をあげる”なんて一言も言ってないよ?」

 

 

「そんな……」

 

「できなかったら、仮面ライダーかこの娘どっちを生かすかを選ばせる。勝っても負けてもどっちか助けてあげるって言ってるんだ、僕は優しいだろう?」

 

 

ひょっとこ男の言葉に絶望の表情を浮かべる海未。

すると、後ろから覇気のない声が聞こえる。

 

 

「確かに優しいね。要するに君をぶっ倒せば血清をくれるんでしょ?」

 

 

そこには永斗が眠たそうな雰囲気で立っていた。

だが、その眼には気持ち怒りがこもっている気がする。

 

 

「君みたいな奴のせいでゲーマーが風評被害受けてるんだ。

悪いけど、腐れゲーマーには即刻退場してもらうよ」

 

 

《サイクロン!》

 

 

 

「30分もいらねぇ、10分で決着つけてやる。

そんで海未!お前を絶対救って見せる!!」

 

 

《ジョーカー!》

 

 

 

「へぇ、言ってくれるね。それでこそ僕が選んだプレイヤーだ」

 

 

《コーヌス!》

 

 

 

アラシはドライバーを装着し、ひょっとこ男は右手を構える。

 

 

 

「「変身!!」」

 

 

 

アラシと永斗はメモリを装填し、ドライバーを展開、

 

ひょっとこ男は掌にメモリを挿入し、

 

それぞれ姿を、仮面ライダーダブルとコーヌス・ドーパントへと変化させた。

 

 

 

「『さぁ、お前の罪を数えろ!』」

 

 

 

~BGM Cyclone Effect アラシ&永斗ver~

 

 

 

 

「はあぁぁぁ!」

 

 

ダブルはコーヌスに向かって助走をとり、勢いよく飛び蹴りをかました。

軟質ボディでいなされてしまうが、体勢を戻してさらに攻撃を加える。

 

いなされるとは言っても、100%ダメージが無いわけではない。

それならば、効くまで殴り続ける!

 

 

「おらぁ!」

 

 

サイクロンの素早い動きとジョーカーのパワーで、次々と攻撃をヒットさせていくダブル。

 

それだけではない。

サイクロンは体に風を取り入れることで、スタミナを回復させることができる。

 

無尽蔵のスタミナで繰り出される技は、少しずつだがコーヌスにダメージを与えていった。

 

 

さすがにヤバいと感じたのか、コーヌスは口から毒針を発射。

だが、元から毒針を警戒していたダブルはコレを難なくかわす。

 

コーヌスはさらに毒針を発射するが、ダブルには当たらない。圧倒的にダブルが優勢だった。

 

 

その時、ダブルの体に異変が起きた。

 

 

「くっ……!」

 

『アラシ!?』

 

 

ダブルの動きが完全に止まる。それはアラシの体に完全に毒が回ったことを意味していた。

 

なぜなら、アラシはリボルギャリー内で永斗からある薬をもらっていた。

それは毒による筋肉の麻痺を抑えるというものだ。ただし、毒による死を回避することはできない。

毒が全身に回るとその薬は効果を無くし、たちまち筋肉は動きを止める。

 

 

「あ~これも言い忘れてたね。

君に打った毒は、彼女の毒より20分回るのが早いんだよ」

 

 

「なっ……」

 

 

完全な誤算だった。

 

そんなダブルに構わず、コーヌスは近づいていく。そして……

 

 

 

 

「ゲームオーバー」

 

 

 

コーヌスはダブルの腹にパンチを叩き込む。

動けないダブルはその勢いを止めることができず、そのまま…

 

 

 

 

 

海へと落下した。

 

 

 

 

 

 

「アラシ!!永斗!!」

 

 

海未の悲痛な叫びが2人に届くことはなく、ダブルの体は海の中へと消えていった…

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

 

アラシと永斗の意識が海の底へと沈んでいく。

 

 

浮かび上がろうにも、体がピクリとも動かない。

 

 

結局守れなかった……そんな無念を心に抱いた、その時……!

 

 

 

 

(あれ…は…?)

 

 

 

 

海底から青い何かがこちらへと向かってくる。

ソレは沈んでいくダブルの側で止まり、青い光でダブルを包んだ。

 

 

(体が…動く…!)

 

 

青い光の恩恵か、泳ぐのはできないにせよ腕を動かすくらいはできるようになる。

 

青い物体の姿を見たダブルの行動に迷いはない。

ダブルはソレに手を伸ばし、叫んだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「『変身!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《オーシャン!》

 

 

 

 

 

 

 

 

____________

 

 

 

 

 

 

 

ザバァァァァァン!!

 

 

 

 

 

勝利を確信していたコーヌスの前に、突然水しぶきが上がる。

水しぶきの中から地面に降り立ったのは仮面ライダーダブル。

 

 

だが、その姿はいつもとは違う。

 

 

右半分は緑、左半分は藍色で左手には弓を持っていて、

体のところどころに甲冑のように、侍を彷彿とさせるような意匠が施されている。

 

ドライバーには”C”と”O”のメモリ。

 

 

いわばこの姿は、仮面ライダーダブル サイクロンオーシャン!!

 

 

 

「パワーアップでもしたつもり?笑わせるな!」

 

 

コーヌスはダブルに向かって毒針を発射。

だが、ダブルはその攻撃をかわそうとせず、毒針はそのまま突き刺さった。

 

 

「即効性の猛毒を打った。今度こそゲームオーバーだ!」

 

 

すると、ドライバーのオーシャンメモリから出された水のようなものが、ダブルを包み込む。

その後、何秒たってもダブルが苦しむ様子はない。

 

 

 

「誰がゲームオーバーだって?」

 

 

今度はダブルが持っていた藍色の弓___オーシャンアローを構え、矢を放つ。

その矢はコーヌスの軟質ボディを貫通し、コーヌスに重いダメージを与えた。

 

 

『それにしても、解毒効果だなんてタイムリーな能力だね。

これがメタ性能ってやつかな?』

 

 

「くっ……」

 

 

 

ダブルの能力を理解したコーヌスは自分の圧倒的劣勢を察する。

このままでは勝ち目がない。そう感じ、コーヌスは己の体を海へと投げ出した。

 

 

 

 

「○!※□◇#△!!!」

 

 

 

数秒後、奇妙な叫び声とともに巨大なイモガイが海から姿を現した。

 

 

「あれは…動物系メモリの切り札、巨大化……!」

 

『ちなみに巨大化したドーパントは、通常の10倍の戦闘力を持つぞカカロット』

 

「カカロット誰だよ!」

 

 

突っ込みながらも、アラシは対抗策を考えていた。

まずは地勢の不利を何とかする。そのためには…

 

 

「来い!リボルギャリー!!」

 

 

スタッグフォンを操作し、リボルギャリーを呼び出す。

そして、リボルギャリーは正面から車体部分がパッカリ割れ、搭載されているハードボイルダーの姿があらわになる。

 

 

ダブルがハードボイルダーに搭乗すると、リボルギャリーの後ろにあるターンテーブルのような部分が回転。黄色いユニットが下に来たところで回転が止まり、そのユニットとハードボイルダーの前半分が合体した!

 

これが水上戦闘用マシン ハードスプラッシャーである。

 

 

 

「さぁ行くぜ!」

 

 

 

 

~BGM 時の華 アラシ&海未Ver~

 

 

 

 

 

ハードスプラッシャーを水上に浮かべ、ビッグ・コーヌスに突っ込んでいくダブル。

近くまで接近したところで矢を発射!しかしその攻撃は殻によって防がれてしまう。

 

ビッグ・コーヌスは通常時より殻の部分が多い。

というより、ほぼ全身が殻に覆われているといってもいい。

 

 

『どうする?殻のないところを狙い撃ちする?』

 

「いや、殻ごと貫く!!」

 

『そういうと思ったよ…』

 

 

豪快すぎる考えのアラシに軽く呆れる永斗。

 

口で言うほどそれは簡単ではない。

この強度の殻を貫くには極限までエネルギーをためる必要がある。

 

攻撃のエネルギーをため、それを放出できる。

それもオーシャンの特性のひとつだ。

 

 

 

ダブルはドライバーからオーシャンメモリを引き抜き、オーシャンアローに装填。

アローを構え、ビッグ・コーヌスに狙いを定めて弓を引く。

 

 

「@%※□◇$#△!」

 

 

それを見たビッグ・コーヌスは口から巨大な針を発射。

ダブルは照準を合わせたまま、攻撃を回避した。

 

毒が効かないとしても、こんなもん喰らったらひとたまりもない。

 

 

 

「狙いを定めたままこいつを避けんのは、中々骨が折れるな…」

 

 

ビッグ・コーヌスの攻撃はやむことなく続いていく。

ダブルはその攻撃を全て、ギリギリのところで回避していた。

 

 

『ちょっと無理があるかなー?』

 

 

そう言うと、ダブルはスプラッシャーを一度浮かび上がらせ、水上に着地。

水しぶきが一瞬ダブルの姿を隠すが、すぐに元に戻ってしまう。

 

 

ビッグ・コーヌスはそのタイミングを見計らい、口から針を可能な限り放出。

無数の針がダブルへ襲い掛かり、ダブルの影は跡形もなく消えた……

 

 

 

 

 

かに思えた

 

 

 

 

 

 

「チェックメイト」

 

 

「○+※&*#△!?」

 

 

 

背後から聞こえたダブルの声に、驚いたような声を上げるビッグ・コーヌス。

よく見ると、上空にはルナメモリの刺さったバットショット。

ルナのマキシマムドライブを使えば、精密な幻を作り出すことができる。

 

 

ダブルのオーシャンアローの輝きが最高潮に達する。

それは殻を破るだけのエネルギーがたまったことを示していた。

 

 

 

「『これで決まりだ!!』」

 

 

《オーシャン!マキシマムドライブ!!》

 

 

「『オーシャンストライク!!』」

 

 

 

ダブルが弦を手放すと、生成された一本の水の矢が放たれる。

 

矢は放たれると同時に旋風を帯び、急激に加速。

ビッグ・コーヌスに届くころにはスピードは音速にまで達していた。

 

 

矢がビッグ・コーヌスの殻を完全に貫き、一瞬辺りが静まり返る。そして…

 

 

 

「○※□◇#△◎△$♪×¥●&%#?!!!!」

 

 

 

 

断末魔とともにビッグ・コーヌスは爆散。

悲劇の終わりを祝福するように、水上に水しぶきの華が咲き誇った。

 

 

 

 

 

 

______________

 

 

 

 

5/12 活動報告

 

 

 

コーヌスを撃破し、海未の救出に無事成功。

オーシャンメモリで解毒にも成功した。

 

今回の事件はいろいろと謎を残していった。

 

まず一つ目、爆発の中からあのひょっとこ男が発見されなかったことだ。

水上で爆発して逃げられるとは思えないが……

 

 

二つ目はあの証拠品。警察からあれほどの物を盗み出すのは容易ではない。

協力者がいるか、あいつ自身が警察関係者か…

 

 

三つ目はあの青い光、そしてオーシャンメモリだ。

これについては少し心当たりがある。あとからそれを当ってみるつもりだ。

 

 

それと、俺とμ’sのことだが、海未は穂乃果とことりに抜けることを伝えなかったらしい。

 

海未はこうなることが分かっていたんだろうか。

 

どっちにしろ、これからは俺たちがμ’sを守り抜く!

 

今度こそ…守り抜いて見せる……!

 

 

 

「アラシ~」

 

 

「ん?どうした?」

 

 

永斗はなにやら広告のようなものを持っている。嫌な予感しかしねぇ…

 

 

「アラシ、このゲーム買って」

 

「アホか!相変わらず俺達にはパンの耳買う金もないってこと忘れんな!!

欲しかったら自分の臓器でも売って買え!!」

 

「鬼畜……」

 

 

永斗はそのまま頭を下げて部屋に戻っていった。

 

本当にアイツは懲りないっていうか…現状がわかってないっていうか…

 

 

「あ、そうそう」

 

「今度はなんだ!?」

 

 

部屋から永斗が顔を出し、手にはパソコンを持っている。

 

 

そこにはアイドルランクのページが。そして、画面に写された数字は…

 

 

 

「539…!?」

 

 

前回から400近く上昇している。ファーストライブが影響したのか…

 

 

「アラシ、わかってるでしょ?」

 

「当たり前だ。絶対にμ’sをトップアイドルにしてやる!!」

 

 

 

 

俺はそう固く決意した。これが、俺たちの本当のスタートだ!!

 




というわけで、オリジナルフォームの登場でした!!
この設定はこの作品の最も重要な設定の一つとなります。
これからも増えていくと思うんでお楽しみに!!

次回こそまきりんぱなを書きたい…できるだけ早く…!

感想、評価、アドバイス、オリジナルドーパントのアイデア等ありましたらよろしくお願いします!!

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